黒見セリカ(憑依)は原作エアプ   作:ミカン

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第29話 黒見セリカ(憑依)と風紀委員長

俺は銃をスリングにかけ直し、雷帝についての話を差し込む隙を伺いながら口を開いた。

 

「こんにちは空崎ヒナさん。どうやら私の事は知ってるみたいですね…どこかでお会いしたことありましたっけ?申し訳ないんですけど覚えが無くて」

 

「気にしないで。私が情報部にいた頃、各自地区の要注意生徒たちをある程度把握していたから一方的に知ってるだけ。黒見セリカ…SRTの生徒会長が直々に勧誘まで行ったあなたの事はよく覚えているわ。最近もシャーレの奪還時に暴れていたようだし」

 

「えっ?勧誘?そうなのセリカちゃん?」

 

「えっ、あー、まあ…うん。断ったけど」

 

…それバレてるんだ。SRTの件がバレてるなら賞金稼ぎの方もバレてる可能性があるし、やっぱり変装は追加した方がよさそうだなぁ。

 

「まあまあ、それは済んだ話みたいだしまた今度にしよ~…さて、セリカちゃんも来たし、これで対策委員会は勢揃いだよ。ということで、どうする?あらためてやりあってみよっか?風紀委員長ちゃん?」

 

ホシノ先輩は結構やる気みたいだ。まあ俺も戦り合うのは全然いいけど…せめて雷帝の話差し込んでからがいいなぁ。さすがにヒナさん相手だと話してる余裕無さそうだし。

 

「…いや、私も争うためにここに来た訳じゃないから。皆、撤収準備。帰るよ」

 

「帰るんですか!?」

 

おっ、ここならいけそうじゃね?

 

「あれ、帰るんですか?私はてっきり…雷帝の遺産の件で来たのかと思ったんですけど」

 

そう言った途端、ヒナさんのオーラが数段鋭くなったのを感じた。

 

「黒見セリカ…それをどこで知ったの?」

 

あまりのオーラに少し冷や汗が出る。正直逃げ出したいが、ここはぐっと耐えて冷静に見えるように努めて返事をする。

 

「少し前に資料集めに旧校舎に行ってそこで見つけました。列車砲シェマタって言って、雷帝といくつか前の世代のアビドス生徒会が作ったみたいです。今は放置状態になってるみたいですが…」

 

俺は資料のコピーをヒナさんに渡す。ヒナさんはしばらく資料を見た後、こちらに話しかけてきた。

 

「…貴方は関与してないの?」

 

「全く。存在すら最近知りました。そもそも私が中学入る前の話ですし関与のしようがありません」

 

「…そう、なら今は信じるわ」

 

あれ、結構あっさり信じてくれた。俺としては戦闘になってもおかしくないと思ってたんだけどな…。そんなことを考えていると、突然ヒナさんが頭を下げだした。

 

「えっ?」

 

「頭を下げました…!?」

 

「事前通知無しでの無断兵力運用、そして他校の自治区で騒ぎを起こしたこと、さらに風紀委員が警告無しにそちらの生徒に発砲したこと。この事については私、空崎ヒナよりゲヘナの風紀委員長として、アビドスに公式に謝罪する。それと、雷帝の遺産に関してはこちらから連絡させてもらう。おそらく破壊することになるけれど…そちらに関しては少なくない報奨金も払うし、解体費用はこちらが払うから協力してくれるとありがたい。こちらはゲヘナ学園の総意として捉えてもらって構わない…それじゃあ皆、今度こそ帰るよ」

 

皆が驚いているのが伝わってきた。まあ学園の風紀委員と言えば生徒会の次に権力があると言っても過言じゃないしそこの長が謝ってくる…ましては金まで払ってお願いしてくるとは思わなかったのだろう。風紀委員の方はイオリさんが何か言っていたがヒナさんに一睨みされて撃沈。ヒナさんが先生に何かを伝えあっという間に去っていった。

 

『風紀委員会の全兵力の撤退を確認、すごい速さで郊外へ消えていきました…あれだけの兵力を一切の乱れなく撤退させるとは…風紀委員長、すごい方ですね』

 

「おお~あっという間だね~…それじゃあセリカちゃん、さっきの話、聞かせてくれる?」

 

「私も聞きたい。さっきの遺産?の話、1から10までしっかり話すべき」

 

風紀委員が見えなくなったとほぼ同時に、ホシノ先輩とシロコ先輩が詰め寄ってきた。ノノミ先輩とアヤネも何も言ってないが説明が欲しそうにこちらをみている。先生は…何してるんだろう?何か考え込んでいるようだしそっとしておく。今は取り敢えず説明優先でいこう。

 

「と言っても私も見つけたばかりなので大した事は話せないんですけど…昨日トレーニングがてら金目の物を探しに旧校舎を掘り返しまして、そこでこの資料を見つけたんです」

 

俺はあらかじめ用意していたカバーストーリーを話ながら資料の原本をホシノ先輩に渡す。

 

「…へぇ、列車砲シェマタねぇ。私も初めて見たよ」

 

「これがあれば銀行強盗が捗「ダメだよ~」ん…」

 

「それを見つけてすぐに襲撃してきたのでそれ関連かと思い込んでて…報告するべきでした、すいません」

 

「気にしないで、次から報告してくれれば大丈夫だよ~」

 

「本当にすいません…」

 

その後もこれを見つけた場所や他に資料がなかったかとか何かお金になりそうなものは見つかったかなどの質問に答えた。シェマタの話が終わった後は取り敢えず今日は解散してまた明日集まると言う話になり、俺達は一旦家に帰ったのだった。

 

…そういえばさっき先生はヒナさんから何を言われたんだろう?明日聞いてみよ。

 


 

「アビドスの捨てられた砂漠…あそこでカイザーが何かを企んでる。本当はアビドスに教える義理はないのだけれど…一応、ね」

 

「それと、これはアビドスじゃなくて先生に」

 

「ブラックマーケットに黒猫という賞金首が居る。正体は恐らく…黒見セリカ。何故高い報酬金の出るSRTの勧誘を蹴ってまでリスクのある賞金稼ぎで稼いでいるのか目的がわからない。お金目当てなら協力者というやり方もあったはず。しかも彼女はゲヘナの最高機密まで握っていた…気をつけて、先生。恐らくだけど、彼女は危険よ」




黒見セリカ(憑依)
めちゃくちゃ強いです!雷帝の遺産の事知ってます!何故かSRTの生徒会長が直々に勧誘してます!何故かそれを蹴ってブラックマーケットに頻繁に出入りして正体隠して賞金稼ぎしてます!でも怪しくありません!信じてください!

ご覧いただきありがとうございました。
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