黒見セリカ(憑依)は原作エアプ   作:ミカン

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ご覧いただきありがとうございます。

明けましておめでとうございます。
前回の日記パート、大幅に修正が入りました。良ければ見直して貰えるとありがたいです。


第31話 黒見セリカ(憑依)と夢日記

アラームの音で目が覚める。何時もの自室。どうやら完全に目が覚めてしまったようだ。それにしても、今の夢は…夢と切り捨てるにはあまりにもリアルな夢だった。そして何よりも、あれは只の夢じゃないと本能が告げてくる。同時に忘れてはいけないとも。俺はその本能に従い日記を書くことを決めて起き上が───ろうとした瞬間、激しい痛みによってベッドに倒れこんだ。なんだこれ!?あまりにも痛すぎる。いや待て。この熱感…まさか…筋肉痛!?

クソッ!何で今!?まさか昨日の神秘の引き出しか!?こんな副作用があるとは…!だが今は止まってられない。この夢を忘れるのは絶対に不味い。俺は日記をアンゴスの箱にしまっておいた自分に感謝しながらアプリを起動し日記を取り出そうとして、ある違和感に気づいた。

まるでゲームのような演出*1でロックされていた物の一つが解放されたのだ。中身は…スポーツバッグのようだ。もしかしたら夢と関係があるのかも知れないが、今は先に日記を書こう。俺は隣の日記のアイコンをタップして取り出し、ページを開いた。

 


 

=月×△日(朝)

今日(昨日?)不可解な夢を見た。教室で原作?のセリカと話をする夢だ。説明は難しいが、恐らく只の夢じゃない。

不可解な点を纏めておく。夢日記は良くないらしいがそんなこと言ってられない。

1:なぜか俺とセリカ(原作)が同時に存在していた。夢なんてそんなものと言われればそこまでだが、何か引っ掛かる。

2:謎のマグカップ。少なくともあんなマグカップは持ってない。

3:セリカ(原作)の話の内容。俺のした選択とは?力を貸してくれる先輩って誰だ?

4:これらの件と子供のカード、アンゴスの箱との関係は?

…正直今の情報だと全部わからない。ムカつくが、黒服に話をするのも考えた方が良いかもしれない。

それと、アンゴスの箱の収納のロックが一つ解除されていた。中身はスポーツバッグ。見覚えがある気がするが思い出せない。解除の時期的に夢と関係があるかもくらいしか心当たりがない。

取り敢えずここまで。夢の内容についてはまた調べることにする。

 


 

それから約一時間後、神秘で治癒して筋肉痛を治した俺は先程ロックが解除されたスポーツバッグを手に持っていた。中身が入っていないようでかなり軽いそれは、使い込まれているのが一目でわかったが、手入れもよくされているようで傷んだり色褪せたりしていない。補修の跡のようなものもある事から相当長く、大事に使われていたみたいだ。

それにしてもこのバッグ…なんか既視感を感じる。まるで日常的に見ていたかのような…どこかでCMでも見たのだろうか?そんなことを考えながらバッグを調べていると、スマホのアラームが鳴った。今日は大将のお見舞いに行く約束をしていたのでそのアラームだろう。

 

「もうそんな時間か…」

 

俺はバッグを仕舞いぱぱっと外出の支度を済ませる。キーフックから鍵を取り、そのままアヤネと先生を迎えに行くために家を出た。

 


 

「おはようございます大将。体の方は大丈夫ですか?」

 

「こんにちは大将。お見舞いに来ました」

 

"こんにちは。お体はいかがですか?"

 

そうして俺達は合流し、大将の病室まで足を運んでいた。それにしても入院にまでなるなんて…昨日見たときは比較的軽傷に見えたが何かあったのだろうか…?

 

「やあセリカちゃん、アヤネちゃん。それに先生まで。こんな早い時間からありがとう。大丈夫大丈夫。ちょっと擦りむいただけさ」

 

「そうですか…それを聞いて安心しました。入院になったって聞いて何かあったのかと」

 

「一応爆発に巻き込まれたから検査しただけさ。さっき結果も見せて貰ったが怪我に関しては全く問題なし。むしろついでで受けた血液検査で少し血圧が高いって説教受けちまったよ」

 

「確かに大将ラーメンの味見とかよくしてますし塩分多くなりますよね。味見とか代わりますか?」

 

「いや、大丈夫さ。…そもそも店はもう畳むからな。そしたら自然と改善されるさ」

 

「…え!?大将、お店止めちゃうんですか!?」

 

"セリカ。ここ病院だから…気持ちはわかるけど落ち着いて"

 

「あっ、すいません先生…」

 

えっ何で!?ここから屋台になるんじゃないの!?えっえっ何で!?もしかして俺のせいか!?不味い…今からでも貯金切り崩して屋台買ってくるか!?

 

「…ちょっと前から退去通知を受け取っていてね。バイトできなくなっちゃってごめんな、セリカちゃん」

 

…そういうことか。大将が家賃滞納や賃貸契約の違反なんてするわけがない。つまり土地の所有者…カイザーが圧力をかけているということだ。ゴミどもが。企業都合の強制退去は違法だって知らないのか?

 

「退去通知!?何の話ですか!?アビドス自治区の建物の所有権はアビドス高校の筈では…」

 

「そうか…君達は知らなかったんだな」

 

「…はい。ですが、なんとなく予想はつきます。おそらく何代か前の生徒会が借金で首が回らなくなり、建物と土地の所有権を売り払った…といった所ですかね?」

 

自分が冷静じゃないのがわかる。俺は今、あくまで予想だという体で話せているだろうか?

 

「…ああ。セリカちゃんの言う通りだ」

 

「えっ!?じゃあ今は一体誰が…」

 

「…大将、カイザーコーポレーションかカイザーローンという企業のどちらかに聞き覚えはないですか?」

 

「そんな名前だったような気がするが…悪いな、よく覚えてねえや」

 

「…いえ、大丈夫です」

 

「そんな…でも…そういうことなら…」

 

あーやっぱ我慢の限界だ。今からでもカイザー潰しに…

 

「先生、申し訳ありませんがお先に学校へ戻っていてください。私は確認したいことがあるので、セリカちゃんと少し寄り道してから行きます。それとセリカちゃん、調べもの手伝って貰ってもいい?」

 

えっ急にどうした?まあいいけど…

 

「う、うん」

 

「ありがとセリカちゃん。それじゃあ先生、大将。お先に失礼しますね」

 

俺の返事を聞いたアヤネは俺の手を掴んで病室の出口へ向かう。あっでも先生単騎は不味いか?いや、車貸せばいいか。

 

「すいません先生、大将!そういう訳なんでお先に失礼します!先生は帰り道危ないんで私の車使ってください!」

 

"わかった。ありがとうセリカ"

 

そう言って先生に鍵を渡す。先生も俺の車に乗ってれば大丈夫だろうし、これでアヤネについていっても大丈夫だろう。そう考えた俺は、そのままアヤネに連れられて病室を後にするのだった。

*1
セリカ(憑依)は知らないが原作で新しいステージやストーリーが解放されるときの演出とほぼ同じ




アヤネ
今回のMVP。セリカがブチギレてるのに最速で気付いて先手を撃って気をそらす事に成功した。もし原作通りに単独行動してたらセリカは高確率でカイザーに凸してた。

スポーツバッグ
やたら神秘に満ち溢れてるスポーツバッグ。持ってると力が湧いてくる。
███の黒いスポーツバッグ。
勉強用、アルバイト用、運動用、整備用…何でも入れて持ち出せる万能バッグだ。

ご覧いただきありがとうございました。

酒、タバコバレ

  • 対策委員会編2章までにやってほしい
  • もうちょっと後がいい
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