黒見セリカ(憑依)は原作エアプ 作:ミカン
深夜のアビドス砂漠。俺とホシノ先輩は理事の車を追いかけバイクを走らせていた。本来なら軍用車である理事の車より俺のバイクの方が速いためとっくに追い付いている筈なのだが…理事の車の側面にはタレット*1が2台ほど取り付けてあり、それが接近を阻んでいた。
「チッ!ただの車に贅沢にタレットなんか付けやがって!これだから成金は…!」
先程様子見で発砲したタイヤも弾は確実に当たったし恐らくパンクした筈だが…やはりというべきかなんと言うか軍用タイヤのようで、スピードが落ちた感じはしなかった。随分金かけてやがるな。
「ホシノ先輩!アイツらのタイヤ軍用です!恐らくパンクさせても止まりません!タレットを壊すのも効率が悪いんで無理やり止めさせます!」
「オッケー!狙うなら運転手かエンジンだね!」
「エンジンは車体の防弾がめんどくさいんで運転手狙います!近寄るんでタレット防いでください!攻撃は私が!」
俺はバイクを一度車から離れて思いっきり加速させ、都合よくあった砂山を遮蔽に一度車の前に出る。もちろんタレットもこちらを向いてくるが、後ろにはホシノ先輩が居る。放たれた弾は全て盾によって防がれた。
「グレネード投げます!」
グレネードを片手で握りしめ、ピンを歯で抜く。レバーが上がり一秒、二秒…
「今!」
後ろにグレネードを投げる。予想通りフロントガラスの目の前で爆発、ヒビが入ったのが見えた。俺は片手で銃を構え引き金を引く。数発でガラスは呆気なく砕け散った。車内であわてふためく理事たちが見えるようになって面白い。
「ほらよ!おかわりだ!」
俺は間髪入れずに車内にGLを撃ち込み追撃。数秒の後、爆発した車は大きくスリップし、近場の廃墟に突っ込んで停止した。
それから数分後、俺たちの目の前には完全に廃車となった理事の車と簀巻きにされた理事とその護衛が転がっていた。俺は廃車からのサルベージを一通り終え、ソイツらの目の前にしゃがみこむ。モゴモゴうるせえ…というか何でコイツらは口塞ぐとしゃべれなくなるんだろうか?ロボットなのに。
「…さて、こいつどうしましょうか」
さっきは殺意に呑まれて殺すとしか考えてなかったが、痛い目を見た理事を見て少しスッキリした俺の頭は流石に殺すのは不味いだろうと結論を出していた。
「普通に個人情報漏洩で捕まえれば良いんじゃない?」
「できればその前にコイツが流した情報の最低限の後始末をさせたいんですよね。コイツが黒猫の住所を流してそこから俺が黒猫として出て来てしまった以上、どんな手段を使ってでもその住所の持ち主を探しだす奴が出てきます。そうすれば黒見セリカ﹦黒猫は確定です」
「ということは…コイツに「アビドスに居たのも住所も待ち伏せのためのフェイクだった」とか「黒猫は拠点をアビドス外に変えた」みたいな情報をブラックマーケットに渡させてアビドスを捜索対象から外してもらわないと困るって事だね?」
「その通りです。もしこのまま対処せずにコイツを逮捕すると正体が速攻バレます。そうすればキャンピングカー買って逃亡生活かネカフェ転々としながら逃亡生活かの二択を迫られる事になります。拠点だとバレたアビドスにも賞金稼ぎやスケバンが集まって治安も悪化するでしょうし最低限それは防がないとですね。一応私の事切り捨てれば速いですが「それはなしだよ~」…そうなるとコイツらになんとかして協力してもらう必要がありますね」
「「
………
「
いやほんとにどうしよう。絶対コイツら協力してくれねぇよな…。
「とりあえず一旦皆を呼びましょう。アヤネか先生に車出してもらわないとコイツら運べないですし、皆で考えれば何か良いアイデアが浮かぶかもしれません。ホシノ先輩連絡お願いしても良いですか?私の通信機壊れちゃって…」
「りょ~かい、じゃあコイツらの見張りよろしくね~」
俺は睨み付けてくる理事を尻目に少し休もうと瓦礫に…
「誰だ?」
座ろうとしたのをやめ、近場の電柱に発砲した。数瞬後、そこの影から見覚えのある、正直一番来て欲しくない姿が出てきた。
「クックック…お困りのようですね?」
…どうやら、まだ終わりとはいかなさそうだ。
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