黒見セリカ(憑依)は原作エアプ   作:ミカン

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第38話 黒見セリカ(憑依)と黒服

「お前…静かになったと思ったらセリカちゃんの事まで狙ってたのか!」

 

「えぇ、彼女は貴女よりも研究価値があるので、そちらを優先させていただきました」

 

ホシノ先輩が黒服に怒鳴り付ける。それを見ながら俺は全く別の事に意識を逸らされていた。黒服の奴、ホシノ先輩への勧誘を止めていたのか?ならそれはいつからだ?…確認しないと。

 

「…なんだ、ホシノ先輩への勧誘は止めてたのか?何度も契約条件として出してきてたからまだ止めてないのかと思ってたぜ」

 

「ええ、暁のホルス…小鳥遊ホシノは貴女が来る前はメインプランの予定でしたからね。ですが、貴女が居るのなら話は別です。小鳥遊ホシノよりも貴女を優先すべきと判断させてもらいました」

 

「俺の事を随分買ってるんだな?」

 

…何でだ?やはりアンゴスの箱と子供のカード狙いだろうか?

 

「ええ、なので今一度交渉させていただきます。私達と共に来ませんか?」

 

「行くわけないだろ舐めるのも大概にしろ!」

 

はっきり断るが、黒服は予想通りと言った態度を崩さない。

 

「そう言うと思っていました…ですが、断ってしまっていいのですか?理事に情報を流させても事態が解決しないのは…他でもない、あなた自身が一番理解しているはずですが」

 

「…てめえこそ、よくわかってんじゃねえか」

 

悔しいがこいつの言う通りだ。ここまでの騒ぎになった時点でカイザーに情報を流させてもそれは最悪の事態である「黒猫の正体が情報戦能力が無い、又は低い生徒達すら知ってるレベルで周知の事実となり、アビドスが戦場となる事」をとりあえず回避するために最低限必要な対策でしかない。

少し情報戦に強い奴は簡単に俺の正体にたどり着くだろうし、仮にソイツらを全員殴って黙らせても一度情報が入った以上遅かれ早かれブラックマーケットは俺の正体にたどり着く。そうすれば結局黒猫の正体は周知の事実となる。つまるところ、今俺ができるのは詰みの先延ばしだけなのだ。それをコイツはわかっているのだろう。

 

「だからこそ…ここで貴女に、決して拒めないであろう提案を一つ」

 

黒服が、口を開く。

 

「私達と共に来ませんか?契約していただけるなら、私が責任を持ってこの件を片付けましょう。アビドスの生徒が賞金稼ぎから狙われることも、カイザーがこれ以上アビドスに手出ししてくることも無いように取り計らいます。理事の身柄も好きにしていただいて構いません。いかがですか?」

 

………コイツは契約は守る、もし先生が原作通りなら、これが得策か。

 

「…嘘じゃないな?本当に、なんとかしてくれるんだな?」

 

「セリカちゃん!?」

 

「ええ、ええ!私は嘘はつきませんとも!さあ、この契約書にサインを!」

 

俺は、黒服の契約書を手に取る。

 

「…ああ、契約を───」




黒服
詳細は不明だが、セリカ(憑依)が一人いれば崇高にたどり着く事も色彩に対抗することも可能だと考えている。

実はカイザーがこんなに速く黒猫の正体に辿り着けたのは黒服の助力が大きいです。カイザー単体なら後五年はかかります。

契約を───

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