黒見セリカ(憑依)は原作エアプ 作:ミカン
お待たせしました。またちょっと短いです。
「…ああ、契約を受けよう」
…俺は、契約を受けることにした。まあこんな黒豆野郎の口車に乗ってやるのは癪だが、必要経費と割りきろう。
「クックック…!そう言うと思っていましたよ。では、そちらの契約書にサインを…!」
「セリカちゃん…?なに…言って…」
黒服が今までにない程高揚している横で、ホシノ先輩が絶望に染まったような顔でこちらを見ていた。思わず契約書を破り捨てこんな顔をさせた黒服と自分を殴り飛ばしたくなるが、グッとこらえて口を開く。
「待てよ黒服。少しホシノ先輩と話す…すいませんホシノ先輩。アイツの言う通り、今の私達にこの状況を打開する方法はありません。癪ですがアイツの口車に乗ります。それと…これを」
俺はホシノ先輩に子供のカードとアンゴスの箱、そして…用意してあった退学届を手渡した。黒服は止めてくるかとも思ったが静観していた。目当ては箱とカードじゃないのか…?いや、今考えてもしょうがない。それよりホシノ先輩だ。
「それは俺の取っておきです。どっちもホシノ先輩なら使える…筈です。もし使えなくても、先生に渡せば使えるようになる筈です。会計の引き継ぎ資料は私の机の右側の引き出し上から三段目にあるんで使ってください」
「なに言ってるの…?ダメだよ、なんで、そんな」
「…本当にすみません、ホシノ先輩」
ダメだこんな悲しそうなホシノ先輩見てらんねぇやっぱ今から契約蹴っ───
「話はすみましたか?ではサインを…」
…ハッ!あぶねぇあぶねぇ。危うく計画全部蹴って契約まで蹴る所だった。
「わかってるって。急かすんじゃねぇよ」
契約書にサインを書きなぐり、それを黒服に放るように渡す。黒服はそれを受け取ると、満足そうに頷いた。
「…ええ、確認しました。では、こちらに」
黒服は案内するように振り返って歩きだす。俺は黒服が見てないのを確認し、ホシノ先輩にそっと耳打ちする。
「その書類を先生と一緒に確認してください。きっとなんとかしてくれます。大丈夫です、あんな黒豆野郎の手に落ちてやるつもりはありませんから。あと、こっちは今読んで大丈夫です」
俺は一気に困惑した表情になったホシノ先輩の胸ポケットに小さな手紙を通りすぎ様に入れ、黒服について行った。恐らくこれでうまく行く筈だが…うまく行くよな?
砂漠に取り残されたホシノは、困惑したまま胸ポケットから手紙を取り出す。それを開くと、中身は短い文章だった。
『現在のアビドス顧問は先生です。その退学届けは顧問のサインがないので、これでは無効ですね』
それを見た瞬間、ホシノは全てを察した。セリカは、退学届けが受理されないことにより契約が無効になり、先生や対策委員会が助けに来ることまで織り込み済みで行動していたのだ。独断で。身勝手に。こちらがどう思うかは考えずに。
(あの後輩一発シメる…)
一瞬キレそうになった*1ホシノは、落ち着くために気分をそらそうとセリカに渡された物を確認することにした。最初にタブレットを確認しようと電源ボタンを押した───
「…え?」
瞬間、先程まで砂漠にいた筈のホシノは、何故かアビドス高校の見覚えのあるドアの前に立っていた。
黒見セリカ(憑依)
報・連・相が足りてない。
もしここで黒服との契約を蹴ってたらアビドス一時離脱ルートでした。それはifでいずれ。
ホシノが立っていたのは───
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対策委員会の部室前
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生徒会室前