黒見セリカ(憑依)は原作エアプ   作:ミカン

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第3話 黒見セリカ(憑依)はバイトする

○月♪日

今日昼飯を買うときに気づいたが、もう金がない。アビドスは砂漠化で衰退していることもあってか、コンビニも割高だし、なにより昨日の出費が痛すぎる。中学生の少ない所持金がさらになくなってしまった。良い買い物ではあったがこのままだと来年のユメ先輩の救済時に必要なアイテムが足りない…

 

ということで、バイトを探すことにした。一番の候補はやはり紫関ラーメンだが、そもそも今紫関はバイトを募集しているのだろうか…万が一募集していない、又は断られた時のために他のバイトもいくつかピックアップしておこう。

 

今日はランニングがてら少し遠出したのだが、学校からだいぶ離れた骨董品屋の近くで奥空アヤネを見かけた。今はまだ何の関係もないが、アビドス高校に進学すれば共に借金返済仲間になると考えると何だか感慨深い気がした。

 

今日はここまで。明日は…なにを書こう。

 

 

◯月#日

早くも書くことがなくなってきている気がする…もともと俺が日記を書くタイプではないのもあるが、中学の生徒は三週間前に最後の先輩が引っ越してしまい俺一人だ。しかも基本的に登校→ディスクで授業→トレーニング→帰宅→自習、趣味→就寝のループから抜け出せない。いわゆる「今日は何にもない素晴らしい一日」が続いているのだ。

 

こうなってしまうと原作キャラに会いに行くとかしたいがそれも難しい。まず居場所がわかるアヤネとユメ先輩だが、アヤネからしたら初対面の人間が会いに来て仲良くしよう!は怪しすぎるし、好感度ガバがおきる可能性もある。ユメ先輩は警戒とかしないだろうけど、下手に干渉すればホシノとの出会いがずれたり最悪出会わないなんてこともありえる。*1シロコとホシノはそもそも今どこにいるかすらわからないし、ノノミはネフティスの令嬢だし、迂闊に近寄ると消される...なんてこともあり得るかもしれない。

 

そうなるとやはり今できる最善は来年のユメ先輩の救済に備えてトレーニングとバイトだろう。とりあえず学校近くのコンビニに応募してみることにする。

 

今日はここまで。明日…いや、もしかしたらもっと先になるかもしれない。

 

 

メモ*2

 

バイト先候補

紫関(ユメホシ遭遇後第一候補)

コンビニ

傭兵(実力必須)

etc…*3

 

 


 

「…ふぅ」

 

今日の分の日記を書き終え、瓶の中身を流し込みながらテレビを見つつ一日を振り返る。

 

「お、意外とうまいなこれ」

 

だいぶ日記に書く内容もなくなってきたし、そろそろ毎日書く必要もないかもしれない。ノートの数が増えれば今後誰かに見つかるリスクも高くなるし、なにより持ち運びが面倒だ。今住んでる家はアビドス高校からだいぶ遠いし、そうなると引っ越すことにもなるだろう。そのときに十冊二十冊とあれば誰かに覗かれる可能性や紛失する可能性もゼロじゃない。そうなると今後書く内容は最小限にする必要があるだろう。

 

「くぁ…もうこんな時間か…」

 

そこまで考えたところでテレビの右上の時刻が午前一時を表しているのに気付いた。俺は思考を打ちきり、ベッドに潜る。中学校も別に近いわけではないので早めに寝ないと間に合わないのだ。

 

「お休み…」

 

誰もいない空間に就寝を告げ、俺は眠りについた。

*1
余白に小さな文字で「そう考えると紫関でバイトをするのは最低でもユメホシが出会ってからがいいかもしれない」と書かれている。

*2
#日の余白に書き込まれている。

*3
複数の新聞のバイト募集の切りぬきが貼られている




ご覧いただきありがとうございました
一年生編はここで一旦終了、次は二年生編か、幕間に行きます。
二年生編に行く場合ここから原作の内容にも触れていくので投稿頻度が落ちると思いますが、ご了承下さい。

黒見セリカ(憑依)
アビドス公立第三中学校所属...この世界では
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