最強アルちゃん概念   作:Nikich

1 / 9
ここだけアルがヒナと互角以上の最強だった世界。

そのせいで便利屋は様々な奴らに目をつけられているがアルちゃんは知らない

見た目は最強、中身はアルちゃんなアルに便利屋は今日も巻き込まれる…!?


その一「ゲヘナ爆発編」

数千もの学園が集まって形成される学園都市”キヴォトス”

その中でも一際大きく、歴史が長く、そして

 

 ドオン!

 

「隊長!6番地が突如爆破されたとの報告が!」

「ええいまたか!美食委員会か温泉開発部かどっちだ!?」

 

——治安が悪い学園。それこそがゲヘナ学園だ。

 

「自由と混沌」を校風とするゲヘナは常に事件が起きている。喧嘩、襲撃、爆発…殺人以外の事件は大体起きていると言っても過言ではない。

事件数が年間100件を下回った年の大晦日には槍が降ってもおかしくない、と言ったら伝わるだろうか。そのぐらい毎日事件や事故が起きていた。

 

だがそんなゲヘナにも治安を守るため尽力している団体がいる。その名も風紀委員会。

いつもゲヘナを駆け回る彼女たちにとって爆破事件など日常茶飯事のはずだった。

だが

 

「6番地の部隊から追加報告が届きました!爆破事件の犯人だと思われる団体は…便利屋68(しっくすてぃーえいと)と名乗っているみたいです!」

 

その報告が届いた瞬間、空気が凍った。

 

「…すぐに全部隊とアコ行政官に連絡しろ!ヒナ委員長にもだ!」

「ヒナ委員長にですか!?ですが今は出張中だとのお話ですが…」

「構わん!便利屋68が動いたといえば分かるはずだ!」

「は、はい!」

 

いつもとは全く違う隊長の気迫に気圧されながらも委員達が一斉に動き出す。

風紀委員会がいつも以上に慌ただしく動きだしていたころ、便利屋は…

 

「ご、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい死んで償いますぅ…!」

「お、落ち着いてハルカ!とりあえず撤退するわよ!」

「社長。…もう風紀委員会に囲まれてるよ。空崎ヒナに連絡しているのも聞こえた」

「な、なな、なんですってー!?」

 

——白目をむいていた。

 

 

特別要注意団体「便利屋68」

こんな仰々しい警戒をされている彼女たちだが、実は犯罪数だけならそこら辺の不良のほうが高い。

自発的な犯罪と呼べる犯罪は欠席証明書の偽造ぐらいしかしておらず、しかもその欠席証明書は一枚も売れていないという有り様だった。

だが彼女たちが「温泉開発部」「美食研究会」といったテロリストたちと肩を並べている理由。

それは、

 

「第5部隊全滅!第4部隊も半壊しています!ショットガンを持っているタンクと爆弾投げてくる機関銃持ちが強すぎて近づけません!」

「ヒナ委員長が増援に来る!それまで持ちこたえろ!陸八魔アル(硝煙の爆弾魔)を決してこちらに向けさせるな!」

 

——便利屋、そして社長こと陸八魔アルの圧倒的戦闘力の高さである。

 

 

トリニティに侵攻しようとしたスケバン達を捕らえるため出張に向かっていたヒナだったが、便利屋出現の知らせを聞いてかっ飛んで戻ってきた。

だが、少し遅すぎた。

 

「うっ」

「あうう…」

「だ、第三部隊壊滅!スナイパーに全員やられたようです!」

 

そこには、死屍累々となった風紀委員会が積み上がっていた。

それは——風紀委員会のほぼ全戦力がヒナが来るまでの一瞬でやられたことを意味した。

 

「他の構成員たちの相手は任せるわ。陸八魔アルの相手は私が引き受ける」

 

思わず歯噛みしながらビルの上にいる元凶に目を向ける。

その瞬間、悪寒が走った。

 

「—グッ!?」

 

勘で身を捩るも間に合わない。弾が一瞬頭にかすった。

それだけなのに視界が歪み、足元がふらつく

 

もちろんヒナが弱いわけではない。そもそも魔境ゲヘナの風紀委員長が弱者に務まるわけがない。

愛銃の機関銃《終幕・デストロイヤー》をぶん回す圧倒的破壊力、そして何発弾が当たろうが平然と動く耐久力をもってゲヘナ最強格の座を有している。

相手がただの不良だったら、かすったどころか直撃してもピンピンしていただろう。

ヒナをふらつかせるアルが異常なのだ

 

またこちらに銃口が向けられたのを見てヒナは咄嗟にビル群の影に隠れた。

しかしその程度の小細工は陸八魔アルには通じない。

 

着弾位置はわずかにヒナの上に逸れ、地面に着弾した瞬間爆発した。アルの異名「硝煙の爆弾魔(ボマー)」のもととなった特製の爆発する弾だ。

だが、被害は地面だけで済まなかった

 

——弾の軌道上のビルに直径1mはある大穴が空き、向かい側の景色が丸見えになっていた。

 

(4棟はあったわよ…!?全部貫通したうえでなおこの破壊力!?)

 

だがそれ以上驚かせる暇を与えずビルをぶち抜く凶弾がヒナを襲い来る。

滅多に見せぬ死に物狂いでかろうじて避けていたが、当たるのは時間の問題だった。

 

(ならば!)

 

弾を打ち切るまで全力で逃げ切る。やがてその時はやってきた。弾切れ、そしてリロードに生まれる一瞬の隙。

そこを見逃すヒナではなかった。

 

タンと足音を響かせ、一気に3mは飛び上がった。そして窓枠を飛び移り、アルの眼の前まで一瞬で接近する。

ヒナの神がかった身体能力がなければ為せぬ神業だった。

 

一瞬の出来事に混乱し、アルの動きが止まった。

その隙を逃さず、デストロイヤーの銃口を向ける。

ズドドドと轟音を響かせ、硝煙を撒き散らしながら全弾を浴びせかけた。

 

しかし——

 

「マズっ…!」

 

撃ち終わった瞬間、アルの愛銃「ワインレッド・アドマイアー」がものすごいスピードで飛んできた。

10kgもの重さを誇るそれで殴られたら流石のヒナも無事では済まない。咄嗟にデストロイヤーでガードしていなかったら危なかっただろう。

 

(なんで全弾食らってまだ動けてるの…!?)

 

終幕・デストロイヤーの猛攻を食らったアルは、まだ立っていた。

服はボロボロになり頭や腕からは血を流していたが、普通ならヘイローが壊れる可能性がある攻撃を食らってそれで済んでいる方がおかしい。

 

眼の前に銃口が突きつけられる。

思わず一歩後ずさったときだった。

 

「…社長。万魔殿(パンデモニウム・ソサエティー)の連中まで来た。さすがにこれ以上続けたら被害がすごいことになる。逃げるよ」

「な、なんですって!?分かったわ!」

 

そのままアルはバッとビルから飛び降りた。慌てて見下ろすがなんの怪我もなく着地し、逃げる準備を整えている。

 

あまりにもあっけない幕引きだったが、被害規模はすでに甚大だった。

救急医学部に運ばれている風紀委員達、いくつもの大穴が空いているビル。大量の爆破跡が残る道路。

この後の仕事量を思い、思わずヒナはため息を付いた。




アルちゃん最強概念が見たいということで自給自足しました。
ざっとしたキャラ紹介書いていきます。

アル…便利屋の社長でアウトローを目指しているドジっ子ということは変わらないが、とんでもなく強い。
ヒナを傷つけられる火力を持っている上近接戦も強いので弱点がない。
本人は自分が強いのは自覚しているがそれはそれとしてヒナや風紀委員がきたら慌てる。

ヒナ…ただでさえ忙しい風紀委員の仕事に何してくるか分からない便利屋が追加された可哀想な子。便利屋が悪い人たちじゃないのは分かっているが、それはそれとして暴れられたら被害規模がすごいことになるので警戒している。

個人的な主観ですが強さはこんな感じです 

ホシノ・テラー>>>アル=ヒナ=ホシノ≧ネル、ツルギ
アルvs最強格は場合によって変わるイメージです

1話とか2話で完結する感じで書いていこうと思っています
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。