聖火の精霊が英雄達を手助けするのは間違いだろうか   作:フェイト・

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19話 【黒い竜巻】

今日は『グランド・デイ』当日。前日の『前夜祭(イヴ)』の時以上の盛り上がりを見せており、多くの人々、神々がこの日を待ち遠しにしていた。ある者は大切な友人と過ごしたり、ある者は主神と祭りを楽しんだり、ある者は多くの者に腹いっぱい旨い飯を食わせる為に腕を振るったりと大忙しになる日である。

 

誰もがこの日を喜ぶはずの『グランド・デイ』。ギルド職員のエイナの開催宣言が出されると同時に花火が立ち上がった。これから祭りを堪能するべく、多くの人々が大いに()()()()()()。楽しい1日の()()()()()()()()()

 

 

 

はずだった……。

 

 

 

「逃げろっ!逃げろおおぉぉっ!」

 

「うわああああああっ⁉」

 

「いやああああああっ!!誰かっ、誰か助けてぇぇぇぇっ!」

 

 

多くの者の悲鳴が聞こえる。多くの者の叫びが聞こえる。多くの者の助けを求める声が聞こえる。

祭りとは無縁に声が『オラリオ』中に響き渡っている。【黒い竜巻】が突然現れ、人、屋台、建物を破壊尽きしている地獄絵図。

 

 

「椿……貴方は【黒い竜巻】の収束、頼める?」

 

「さすがに竜巻などと争った経験がないが……面白そうだ。騒々しい旋風を斬るのも一興であろう。お主も付き合え、()()()

 

「Lv.1にあの竜巻を相手しろと?」

 

「何言っておる?聞いた話だが、【凶狼(ヴァナルガンド)】に蹴り飛ばされて生きておるお主が、あの程度の旋風如きでくたばるハズなかろう?」

 

「私からもお願いできないかしら?ここにある防具、好きなのを物を持って行っていいから」

 

「え~?」

 

「それにお主の大盾を無料で補強してやったんだ。働け働け!」

 

「……」

 

 

そう。エレンはバベルに店を構えている【ヘファイストス・ファミリア】の店を訪れていた。理由は預けていたエレンの大盾の応急修理が終わったとの事。確かに最上級鍛冶師(マスタースミス)に無料で応急処置をしてもらった事を考えれば、竜巻に突っ込むのは安い……のか?

 

だが、エレンはLv.1の治療師(ヒーラー)。『この状況では怪我人に治療に回ったほうがいいのでは?』と考えながら、使えそうな物がないか、エレンは店の中を見渡した。エレンが訪れている【ヘファイストス・ファミリア】の店は最強品質の武器、防具を扱う主神ヘスティアのバイト先の店である。どれも数千万ヴァリス以上の値段に眩暈がするエレンだったが気をしっかりと持ち、再び周囲を見渡した。

 

 

「ん?」

 

「なんだ?良さそうな物でも見つけたか?」

 

「……あのコートって?」

 

「……お主、よりによって『鍛冶師泣かせ』の()()を選ぶか……」

 

「確かに、竜巻相手に有効かもしれないけど……いや、ちょっと待って」

 

「「?」」

 

 

エレンの目に止まったのはガラスケースの保管されている一つの緑色のコートだった。椿はその商品を『鍛冶師泣かせ』と言い、ヘファイストスは顎に手を当て、何やら考え始めた。エレンが目を付けたのは()()()()()()()()で作られたコート。その性能は護布をコートの形にするだけで上級鍛冶師(ハイスミス)以上の性能を発揮する防具。まさしく『鍛冶師泣かせ』の代物だった。

 

 

「……エレン、そのコートも持って行っていいから、椿と一緒にお願いできないかしら?」

 

「よいのか、主神様?あのコートは……」

 

「いいのよ。それに、これはただの神の勘だけど、そのコートは()()()()()()使()()()()()()と思うの」

 

「「?」」

 

 

エレンはヘファイストスの意図が分からず理由を尋ねたかったが、『時間が惜しい、さっさと行くぞ!』とコートと大盾を持った椿に担がれて、有無も言わずに連れさられたエレン。ヘファイストスの発言はエレンの()()を知っているが故の発言。さらにはエレンにはとある【スキル】の効果でコートの性能を引き上げる効果がある。エレンはこの【スキル】とコートの性能のコンボでこの【黒い竜巻】騒動の終息に一役立つのであった。

 

 

 

***

 

 

 

「クラネルさん。助力します」

 

「リューさん⁉」

 

「大丈夫ですか?ベル君?」

 

「セルティさんまで!?」

 

「でもリューちゃん、この竜巻相手にどうするの?魔法を放っても半端な威力じゃ効かないよ?」

 

「……連撃を叩き込んで、『中』にいる者を引きずり出します」

 

「やっぱりそれしかないか……」

 

「待ってください!?相手は竜巻です!!いくら第一級冒険者でも……」

 

「うんうん、あれはただの竜巻じゃないよ。あれには()()()()()の。ただの竜巻なら意思なんてないし……」

 

「なら、あの【黒い竜巻】は何なんだ!?」

 

「……いますね、()()。あの【黒い竜巻】を操っている、いや……()()()()()()()()

 

「えっ!?」

 

 

ベルが【黒い竜巻】に襲われる瞬間に現れたのは【アストレア・ファミリア】のリューとセルティのエルフの2人だった。彼女たちは『グランド・デイ』の警備の為にと都市の巡回をしていたが、この異常事態を収める為、各地に散らばって【黒い竜巻】の対処をしていた。

 

無論、彼女たちは【黒い竜巻】の()()は知らないが、これまでの行動パターンや熟練の戦闘経験を生かし、【黒い竜巻】(アレ)()()()()()()()()()()()だと突き止めていた。ただ竜巻の威力は凄まじいもので、リューの攻撃やセルティの魔法ぐらいでしか、ビクともしなかった。

 

 

 

すると……。

 

 

 

「お~、やっておる、やっておる!」

 

「貴方は、【単眼の巨師(キュクロプス)】……」

 

「……えっと、椿さん。肩に担いでいるの誰ですか?」

 

「ん?こやつか?エレンだ!」

 

「「は?」」

 

「目、目が回る~~」

 

「何ぼさっとしておる?エレン。さっさとあの竜巻を()()()()()

 

「「ハ?」」

 

「もう()()()()()()!?」

 

「はっはっはっ!お主しか()()()()()()()()()()()()!ほれ、さっさと行ってこんか?」

 

「「HA?」」

 

「あーーー!!!もぅーーー!!!」

 

 

リューとセルティが【黒い竜巻】と戦闘中に現れたのはエレンを担いだ椿だった。エレンはヘファイストスに許可をもらった緑色のコートを纏っており、椿から『あの竜巻に突っ込め!』とエレンに命じていた。これには『何言ってんだ?この鍛冶師は?』とリューとセルティは困惑した。

 

エレンは半発狂状態になりながらも、自身に回復魔法をかけ、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()と大盾を構えて、【黒い竜巻】の中に()()()()

 

 

「「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!??」」

 

 

リューとセルティは信じられないものを見たような表情で叫び、ベル達に至っては竜巻に突っ込んでいくエレンの姿を見て固まっていた。【黒い竜巻】によって発生した暴風はLv.2のベルが容易に近づけないのに、エレンは()()()()()()()()()()()()雰囲気で、【黒い竜巻】の中に突っ込んでいった。

 

 

「おらぁ!!」

 

 

ガシャンッ!!!

 

 

「グォォォォォォォォォォッ!?」

 

 

【黒い竜巻】の中からエレン声に何かがぶつかるような衝撃音が聞こえたと思ったら、()()()()()の悲鳴のような鳴き声が響き渡った。すると、【黒い竜巻】の中からエレンが()()()()()()()ように飛び出てきた。

 

 

「椿さん!!『角』の破壊、終わりました!!!」

 

「でかしたぞ、エレン。さぁ、次だ次!」

 

「もうやめましょう!?自分にどれだけ()()()()()()()つもりですか!?」

 

「何を言っておる?お主しか出来ぬのだ。仕方なかろう?」

 

 

さらに椿は『それに、ほれ?』と視線をエレンの後方にやった。エレンは錆びついた機械のようにギリギリと音を鳴らすように視線を後ろにやった。エレンの視線の先には大人の牛程のサイズの『漆黒のモンスター』が2匹。()()()()()()()()でこちらに向かってきており、その後ろをベートやティオネ。さらにその後ろをティオナとレフィーヤが追いかけている状態だった。

 

 

「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!?」

 

「全く。折角厄介な竜巻を如何にかしてやったのに、何をやっておるのやら……」

 

 

その場から逃げ出そうとするエレンの首根っこを掴んだ椿は次の【黒い竜巻】を目指してその場を立ち去った。

 

 

「……一体、何が……?」

 

「見てリューちゃん!?竜巻が!?」

 

「えっ?」

 

 

エレンが突っ込んだ竜巻が大きく揺れ始め、()()()()()()()()()()()()ような感じで【黒い竜巻】が()()()()

 

 

「グォォォォォォォォォォッ……」

 

「!? 漆黒の、モンスター」

 

「見て、あの『角』。何かで破壊されたような跡が……あっ」

 

 

セルティは遠くに見える同種と思われる漆黒のモンスターの『角』を確認。どの個体も『角』が破壊されており、破壊したときにできたのか額に傷ができている個体もおり、血を流している個体も確認できた。

 

これを見てリューとセルティは確信した。詳しいカラクリは分からないが、エレンはあの竜巻の影響を受けずに、『中』に侵入できる。そして、あの『角』が竜巻を操る制御装置の役割をしておるのだろう。

 

これらを踏まえて、椿はエレンをあの【黒い竜巻】の中に突っ込ませ、『角』の破壊。【黒い竜巻】を強制解除。残った漆黒のモンスターは近くの冒険者に任せて、次の【黒い竜巻】(目標)を目指を繰り返している。

 

だが、このやり方には問題がある。それは『あの漆黒のモンスターの恨みを買う』だ。現にこっちの向かっていた2匹の漆黒のモンスターは椿が向かった方向に突然の進路変更。これにはベートとティオネは『待てゴラァ!!!』と怒りの怒号を飛ばしていた。

 

無論、リューとセルティの目の前にいるモンスターも例外ではない。モンスターの視線は椿……正確にはエレンだろう。もはや目の前にいるエルフ2人の事なんて眼中にはない。その目は『絶対喰いコロス!!!』と復讐に燃えている。リューとセルティは心の中でエレンに合掌した。

 

 

 

***

 

 

 

「グオオオオオオオォォォォォ!!!」

 

「……やれやれ。よりにもよって祭りの日に暴れるなど、はた迷惑な化け物じゃな」

 

 

【黒い竜巻】を大斧で切り裂き、中にいた漆黒のモンスターを粉砕したガレスが呟いた。この騒ぎを収める為、【ロキ・ファミリア】は鎮圧と情報収集のために総動員させている。

 

 

「いつであろうが迷惑だ。都市を蹂躙するなど……」

 

「『オラリオ』にモンスターがいる……あまり気持ちのいい光景とは言えないな」

 

 

当然、団長のフィンと副団長のリヴェリアもいる。彼らが話している内容は、7年前……。『闇派閥(イヴィルス)』との大抗争。『闇派閥(イヴィルス)』は調教(テイム)を施したモンスターを利用し、大量のモンスターを都市に放し、多くの冒険者の命を奪った。物量こそ違うが、今の『オラリオ』では7年前と同じようなことが起こっている。

 

 

「報告です!ティオネ達、それにベートとレフィーヤ、()()()()()()()()()()()()()()()。」

 

 

そんなフィン達に一人の獣人の団員が報告に来た。彼女ノの名はアナキティ・オータム。【貴猫(アルシャー)】の二つ名を持つLv.4の第2級冒険者である。

 

 

「わかった。他の場所の救援に向かうように伝えてくれ」

 

「……えっと、その事で、ご報告が……」

 

「ん?どうしたアキ……まさかっ!?何かあったのか!!」

 

「……全滅

 

「どうした?アキ。しっかり喋らんか?」

 

「例の【黒い竜巻】は確認されている限り……()()()()()。加えて、中にいたモンスターもティオナ達や【アストレア・ファミリア】、【ガネーシャ・ファミリア】によって討伐されました」

 

「「「……」」」

 

 

なんとアキも口から出たのは『全滅宣言』。確かにティオネ、ティオナ、ベートの3人はLv.6に【ランクアップ】した。レフィーヤもLv.4に【ランクアップ】できる状態であり、『魔力』を上げる目的で保留状態ではあるがLv.5に匹敵できる魔法を放てる実力を持っている。【アストレア・ファミリア】と【ガネーシャ・ファミリア】は【ロキ・ファミリア】と並ぶ派閥ランクは『S』の実力を持っている。

 

それでも、あの【黒い竜巻】は厄介だ。中のモンスターを討伐するには避けて通れない『暴風の鎧』を剝がさなければならない。それをこの短時間で全て消滅させ、討伐まで終わらせた事を聞いたフィン達は唖然とした。

 

 

「えっと、アキ。ティオネ達は【黒い竜巻】を攻略できる方法でも見つけたのかな?」

 

「……いえ、報告では、一人の冒険者が【黒い竜巻】の()()()()()()()したとの事。具体的には【単眼の巨師(キュクロプス)】によって各地の【黒い竜巻】付近まで運ばれ、【黒い竜巻】の()()()()。【黒い竜巻】の強制解除に成功した……とのことです」

 

「……」

 

「……加えて、その冒険者が【黒い竜巻】の中にいたモンスターに追い回され、また新しい【黒い竜巻】に侵入しては【黒い竜巻】の強制解除。そして、追われるを繰り返し……。最後はモンスターが固まった瞬間をレフィーヤが魔法で一網打尽。残りは【アストレア・ファミリア】と【ガネーシャ・ファミリア】の団員達によって討伐された……そうです」

 

「……」

 

 

アキの報告を聞いたフィンは開いた口が塞がらなかった。【黒い竜巻】の強制解除?あの【黒い竜巻】に侵入?中のモンスターに追い回された?そんなバカげた事ができる冒険者などこの『オラリオ』に居ただろうか。リヴェリアは余りにもぶっ飛んだ内容に頭が痛そうにしながらも、その冒険者のことを訪ねた。

 

 

「……アキ。その、【黒い竜巻】の強制解除に成功した冒険者について、何か分かるか?」

 

「えっと、驚かないで聞いてね?リヴェリア」

 

「……善処しよう」

 

「目撃した団員の話だと、青い炎を纏った青髪のヒューマンだって。あと、大盾を装備していたって……」

 

「……あいつは本当に治療師(ヒーラー)なのか?」

 

「がははっ!全く、あの若僧は面白いやつじゃ!それで、アキ。その若僧は今どこにおるのだ?」

 

「【黒い竜巻】を消滅させたことを確認した【単眼の巨師(キュクロプス)】が【ディアンケヒト・ファミリア】に送り届けたとのことです」

 

「ふむ、あの若僧の回復魔法は全癒魔法。大方、怪我人の治療のために【ディアンケヒト・ファミリア】に?」

 

「恐らくは……」

 

「となると、一体どのようにしてあの【黒い竜巻】に侵入したのか尋ねたかったが、今は止したほうがそうだな……」

 

「……これは?」

 

「ん?どうしたフィン」

 

「……見てくれ」

 

「先ほどの黒いモンスターの跡か。これは……砂か?」

 

「いや……『灰』だ」

 

「『黒い灰』、か……」

 

「……とにかく、まずは他の【ファミリア】と連携をとろう。予断は許されない。情報を集めるんだ。なるべく多くの……」

 

「了解です」

 

「それとアキ。【ディアンケヒト・ファミリア】にいる、エレン・エウロギアに『落ち着いたら話しがしたい』と伝言を頼めるかい?あの青年がどのような方法であの竜巻に侵入したのか理由が知りたい」

 

「分かりました。しかし、教えてくれるでしょうか?恐らくは何らかの【スキル】に関することではないかと思うのですが……」

 

「それに関しては主神の神ヘスティアに許可をもらうさ。昨日ちょっと会う機会があったけど、彼女は神アストレアと同じ善神さ。内容は多少ぼかされると思うけど、教えてくれると思うよ」

 

「わかりました」

 

 

 

***

 

 

 

「い、いてぇ……、いてぇよ……」

 

「【セイクリッドフレア】!」

 

「さ……さむぃ、誰かぁ……」

 

「【セイクリッドフレア】!」

 

「ーーー」

 

「【セイクリッドフレア】!」

 

「マルタ、ベルナデット!彼の所にどんどん重症患者を回してください!」

 

「えっ?」

 

「「了解しました、団長!」」

 

「ちょっと!?」

 

「……頑張れ、エレン」

 

「ナァーザさん!?」

 

 

現在エレンは【ディアンケヒト・ファミリア】の治療院にいる。本来回復魔法には様々な種類が存在し、患者の症状に合わせる必要があるがここでエレンの回復魔法が大活躍。エレンの回復魔法はアミッドと同じ全癒魔法。深い傷、内臓損傷、骨折などの重傷でもエレンの回復魔法ならその全ての傷を癒せる。

 

さらにエレンの魔法は超短文詠唱なので、発動にかかる時間は、ほぼ0に等しい。だが、これらの優秀すぎる性能ゆえかアミッドは重症患者の約3分の1をエレンに回した。エレンと同じ全癒魔法を扱えるアミッドは【ファミリア】の団長として治療院の指揮に当たっているので、その分の患者をエレンが負担する事になった。

 

どんどん運び込まれる重症患者にエレンはどんどん回復魔法を唱えた。エレンの回復魔法では一度に1人までしか癒せないので……それはもう詠唱しまくった。どんなに顔色が悪かった重症患者もエレンの回復魔法を受けた後は顔色は良くなったが、失った血液までは戻ってこないので、意識が戻らない患者も多くいた。

 

それでも『危機は脱した』との事だったので、その後の治療は【ディアンケヒト・ファミリア】の団員に任せることになった。どんなに回復魔法をかけても重症患者の数は変わらなかった。外から絶えず怪我人が運び込めれる状況。エレンは【ディアンケヒト・ファミリア】特製の高等精神力回復薬(ハイマジック・ポーション)を飲みまくり、ひたすら詠唱を繰り返した。患者の治療が終わったのは、既に日を跨いでいる状態であり、日が昇り始めていた。

 

 

「ハァ、ハァ、ハァ、」

 

「……お疲れ様です。エウロギア様。貴方様のお陰で治療院に運び込まれた患者の死傷者は0です。【ファミリア】の代表としてお礼申し上げます」

 

「アミッドさんの方こそ、お疲れ様です。ずっと治療院の指揮をしていましたし……」

 

「いえ、私などエウロギア様に比べればとても……」

 

「(よく言うよ……)」

 

 

アミッドは『自分は大したことはない』と言っているがエレンは今回に治療院で一番活躍したのは()()()()であると思っている。エレンは優秀な回復魔法を扱えるが()()()()()。アミッドは朝早くからこの騒動に治療院でずっと指揮をしている。絶えず運び込まれる患者の状況把握、団員達への指示、時には自身も治療に入り回復を。さらにはエレンが治療院に来た時にはエレンを中心とした治療体制の構築し、手の空いた団員達には外に出てもらい、治療院に運び込まれるまでの『繋ぎ』としての対応を指示。

 

無論、マルタとベルナデットと呼ばれる2人の補佐の存在も大きいが、エレンの回復魔法を存分に発揮できる環境を瞬時に整えたアミッドの腕前が今回の死傷者0を作り出した。同じ全癒魔法を扱えるエレンだが、治療師(ヒーラー)としての腕前は()()()()()()()()()()()であることを悟ったエレンであった。

 

 

「……それで、その。お疲れの所大変申し上げにくいのですが……」

 

「?」

 

「実は、【ロキ・ファミリア】の団員から伝言を預かっておりまして……」

 

「【ロキ・ファミリア】から?」

 

「『【黒い竜巻】の事について話が聞きたい。いつでもいいから【黄昏の館】に来てほしい』とのことです」

 

「……」

 

 

『まじかぁ~』と心の中で思ったエレン。気づいたらもう日付が変わっている状況。このまま本拠(ホーム)に直行して寝ようと考えていたが、まさかの呼び出しを喰らったエレン。アミッドからの説明だとあの【黒い竜巻】をどのような方法で中に侵入したのか今後の事も踏まえて情報を開示してほしいとの事。

 

 

「ん?今後の事?あの【黒い竜巻】は全部倒したんじゃ……」

 

「……この事について、ディアンケヒト様は『これで終わりではなかろう』と仰っていました」

 

「神の勘ですか?」

 

「はい」

 

 

神の勘は、もはや必然と言ってもいい程当たるとエレンは聞いたことがある。何しろ相手は人類ともモンスターとも別次元の存在。正真正銘の超絶存在(デウスデア)。次の襲来に備えてとにかく情報が必要なのだろう。

 

 

「あと、主神のヘスティア様が待合室でお待ちなのですが、お呼びしますか?」

 

「えっ?ヘスティア様が?」

 

「はい。フィン様は恐らくエウロギア様の【スキル】に関わる内容だろうとの事でヘスティア様に許可を貰いに行ったそうです」

 

「な、なるほど……」

 

「そこでヘスティア様は『本人の意思なしに開示できない。エレン君の意思を確認して改めて返事をする』と言って、エウロギア様の治療が終わるまで、ここに」

 

「……分かりました。ヘスティア様と合流したら、そのまま【ロキ・ファミリア】の本拠(ホーム)に向かいます」

 

「分かりました。【ロキ・ファミリア】の本拠(ホーム)までの地図を用意しますので、少々お待ちください」

 

「ありがとうございます」

 

 

アミッドはヘスティアを呼びに行き、エレンは高等精神力回復薬(ハイマジック・ポーション)精神力(マインド)の回復を進めながら、治療室に置いてある時計を確認した。すでに午前6時過ぎであり、外はすっかり明るくなっていた。

 

 

「お疲れー!エレンくーん!」

 

「ぶうぅっ!?」

 

「聖女君から聞いたよ!大活躍だったようだね!君の主神としてボクは鼻が高いよ!」

 

 

アミッドの案内で治療室に入ってきたヘスティアはエレンを見つけた途端、全力ダッシュからの抱擁タックルを交わした。ヘスティアの抱擁タックルをもろに喰らったエレンは衝撃で少し仰け反るが何とか耐え、ヘスティアの抱擁を受けていた。

 

 

「エウロギア様。こちらが【ロキ・ファミリア】の本拠(ホーム)までの地図になります」

 

「あっ、はい。ありがとうございます」

 

「……所で、神ヘスティア。一つお聞きしてもよろしいでしょうか?」

 

「ん?何だい?聖女君」

 

「……待合室でディアンケヒト様が倒れていましたが、何かご存じですか?」

 

「え?」

 

「あ~、ディアンケヒト(アレ)かい?()()()()だけだから大丈夫大丈夫!」

 

「……()()出していませんよね?ヘスティア様」

 

「何だい?エレン君。君はボクがディアンケヒトを殴り倒したとでも言うのかい?」

 

「ですよね。ヘスティア様がそんな乱暴な事する筈ありませんよね」

 

「出したのは()だけだから大丈夫!」

 

「ヘスティア様!?」

 

「クックック。これで流石のディアンケヒトも懲りた筈だ。ボクのエレン君に手を出したらどうなるか……」

 

「一体何やってるんですかぁ!?」

 

「し、仕方無かったんだぁ!?ボクは何度も断ったのに、何度もディアンケヒトが迫ってくるんだ!!だ、だから……ボクは」

 

「言い方!?その言い方はつい殺ってしまった人の発言ですよ!?それ!!」

 

「と、取り合えず、ボクは悪くない!!悪いのは全部ディアンケヒト何だぁぁぁぁ!!!」

 

 

実際アミッドが待合室に入ると、そこには机の上に大量のヴァリスの山が形成されており、近くには倒れている主神のディアンケヒトの姿と息をフーフーと荒げた状態の女神ヘスティアの姿があった。端から見たら殺人現場に見えなくはないが、机の上の一枚の書類が全てを物語っていた。

 

その書類には『エレン・エウロギア改宗(コンバージョン)同意書』と書かれた契約書だった。そこから導かれる内容は今回のエレンの全癒魔法に目を付けたディアンケヒトが大金と引き換えにエレンの改宗(コンバージョン)の権利を買い取ろうとしたのだろう。そして、何度も拒んだヘスティアにしつこく迫りまくったディアンケヒトが物理的に黙らせられたのだろうとアミッドは推察。

 

本来なら他派閥の主神を傷つける行為は派閥同士の問題に発展する事案だが、今回は明らかにディアンケヒトが悪いのでアミッドは特段問題にするつもりはなかった。あくどい相手はならこれをダシに『お前らの主神に傷つけられた!代償を要求する!』とか言って難癖をつけたりするのだろうが、そんなことをすると仮にエレンの改宗(コンバージョン)に成功したとしても友好的な関係を築くのは難しくなるだけだ。

 

その後のエレンはアミッドに『うちの主神がほんとーにすいません!!』と頭を下げ、無実を訴えているヘスティアを連れて【ディアンケヒト・ファミリア】の治療院を後にした。エレン自身もヘスティアが無差別に暴力を振るったりする女神ではないことは重々承知だが、周りには多くの【ディアンケヒト・ファミリア】の団員の姿があるので変な誤解を避けたいので逃げるようにその場を立ち去って行った。

 

 

 

***

 

 

 

「『デダインの村』、『黒雲』、【黒い竜巻】の大量発生……。それが世界中に広がりつつある、か」

 

「【黒い竜巻】の中にいた漆黒のモンスター。そして……『黒い灰』」

 

「……フィン、リヴェリア。今ここで『答え合わせ』しとくか?」

 

「……いや、やめておこう」

 

「僕もやめておこうかな。もし、僕達の懸念が正しければ、本当に世界の命運がかかってくる」

 

 

場所は【ロキ・ファミリア】の本拠(ホーム)。『黄昏の館』

つい先ほど【ギルド】から緊急放送が入り、『オラリオ』にいる全【ファミリア】に『強制任務(ミッション)』が発令された。作戦内容は、『討伐』。そして【ロキ・ファミリア】の団長フィン・ディムナが全隊の指揮をとることになり、【ヘルメス・ファミリア】が入手した情報を精査しているところだった。

 

 

コンコン

 

 

「団長、少しよろしいですか?」

 

「あぁ、問題ない。入ってくれ」

 

「失礼するっす。【ヘスティア・ファミリア】の主神とエレン・エウロギアが尋ねに来ていますが、通しても問題ないっすか?」

 

「……まさか、本当に来るとはな」

 

「そりゃあ、ウチは都市最強の【ファミリア】やで。あのドチビでも流石に無視はできんやろw」

 

「……ロキ。お願いだから神ヘスティアの機嫌を損ねるようなことはしないでくれよ?」

 

「大丈夫やて!ウチはあのドチビより大人やで。大丈夫大丈夫!」

 

「「(不安しかない……)」」

 

 

フィンとリヴェリアは同じ事を思った。ロキはヘスティアとあまり仲が良くないのは風の噂程度だが聞いたことがあった。まぁ、大半の理由は無乳(コンプレックス)を抱えるロキがヘスティアの胸を敵視しているのだろうと長い付き合いのフィンとリヴェリアはすぐに理解した。ただ、今は少しでも情報が欲しい状況。流石のロキも自重してくれるのだろうと主神として数少ない期待をした2人だったが、ロキはその期待を見事に裏切った。

 

 

 

***

 

 

 

「おいドチビ!いい加減その青年から離れんか!!あと、これ見よがしにその無駄にでかい脂肪の塊をその青年に押し付けんなァ!!」

 

「はっはっはっ!違うねロキ。押し付けているんじゃなくて、()()()()しまうんだ!まぁ?この世の中にはどんなに頑張っても?当てることも?出来ない?残念女神がいるみたいだけどね?」

 

「キィィィィィィィィィッ!!!このド貧乏女神がぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

「何だと!!!」

 

「「「……」」」

 

 

応接室ではロキとヘスティアの口喧嘩が繰り広げられていた。始まりはヘスティアとエレンが応接室に入ってきた直後『どやぁ、ドチビ!ウチの本拠(ホーム)は凄いやろ?どっかの貧乏女神とは違ってな!』と早々にヘスティアに喧嘩を吹っ掛けたのが原因だった。リヴェリアは速攻でロキに拳骨を叩き込み黙らせたが、席に2人を案内した直後、ヘスティアはエレンの腕に抱き着き豊満な胸をこれでもかと押し付けた。

 

これにはロキは『ごふっ!?』と吐血したかのような声を出し、その場に倒れ今に至る。フィンとリヴェリアは見事信頼を裏切った主神の行動に頭を痛め、エレンに至っては突然腕に抱き着くヘスティアの行動や都市最強派閥の主神と口喧嘩をする光景に頭が混乱状態だった。

 

 

「……僕達だけで、話を進めようか」

 

「あぁ、エレンもそれでいいか?」

 

「……止めなくていいんですか?」

 

「ン~、本来なら止める所だけど、止まりそうにないしね~」

 

「時間の無駄だ。我々だけで話を進めるぞ。エレン」

 

「あ、はい」

 

 

こうして主神抜きの眷属同士の情報交換が行われる事になった。

 

 

「え~と、何から話しましょうか?」

 

「そうだね、君がどのような方法であの【黒い竜巻】の中に侵入できたのか理由を尋ねてもいいかい?」

 

「分かりました。しかし、自分の【スキル】の関わる部分も含まれますので、内容は全部は明かせません。そこはご了承ください」

 

「構わん。【スキル】などの個人情報は派閥の貴重な財産だ。寧ろ、こちらの要望に応じてもらって感謝する。エレン」

 

「いえ、それでは早速。あの【黒い竜巻】の中に侵入できたのには()()の要因があります」

 

「……1つはその()()()の事かな?」

 

「はい。ヘファイストス様の店で借りた物ですけど……」

 

「珍しいな。『精霊の護布』。……しかも、『風精霊(シルフ)』の護布か」

 

 

エレンが【黒い竜巻】の中に侵入できた要因の1つはこの『風精霊(シルフ)』の護布のおかげだ。この護布には風に対する大きな対風装備として活用される物だが、ここ『オラリオ』にあるダンジョンではあまり活躍される場面が少なく、需要があるのは対熱装備として優秀な火精霊の護布(サラマンダー・ウール)や対水装備として優秀な水精霊の護布(ウンディーネ・クロス)が主流である。

 

風精霊(シルフ)』の護布の効果は暴風などの耐風装備。これを着た者はどんなに強風が吹荒れている場所でも風の影響を軽減してくれる代物である。

 

 

「そして、もう1つの要因は自分の【スキル】の効果です」

 

「「ふむ」」

 

「この【スキル】は特定の条件を満たしたものに自分の回復魔法をかけると、能力を大幅に上昇させることができます。この【スキル】の能力で『風精霊(シルフ)』の護布の性能を底上げさせて、あの【黒い竜巻】の中に侵入することができました」

 

「「……」」

 

 

2つ目の要因は【精霊の奇跡(スピリット・ミラクルム)】の効果の1つ。回復魔法【聖なる火よ(セイクリッドフレア)】を受けた対象が『精霊』、『精霊由来の魔法』、『精霊の血を引くもの』、『精霊の力が込められているもの』だった場合、能力の大幅な上昇。である。『精霊の護布』はこの【スキル】の効果範囲に含まれている。

 

 

「……エレン・エウロギア。君と同じようなことは他の者にも可能かい?」

 

「無理ですね。この【スキル】は回復魔法を受けているのが前提条件ですし、自分の回復魔法も付与魔法(エンチャント)ではないので、ほかの人に自分と同じような事は出来ないです」

 

「その『風精霊(シルフ)』の護布だけを装備するのはどうだ?」

 

「それも難しいかと。最初は椿さんがこの『風精霊(シルフ)』の護布を身に着けてあの【黒い竜巻】に向かったのですが、暴風の影響は低減していましたけど、侵入できる程の効果はなかったそうです」

 

「ん?最初は椿が着ていた?」

 

「はい。でも、少し経った後に『えぇい!やっぱり邪魔だ!』と言って脱ぎ捨てていました。その後は自分が暴風対策としてこの『風精霊(シルフ)』の護布を身に着けたのですが、思った以上の効果を発揮できたので『もしかして……』と思ってあの【黒い竜巻】の侵入を試みたら……成功できた。といった感じです」

 

「……エレン・エウロギア。君の【スキル】で強化された『風精霊(シルフ)』の護布は、あの【黒い竜巻】の影響を()()()()()()()で認識は間違いないかい?」

 

「……完全ではないです。昨日の【黒い竜巻】の時は少しではありましたが、暴風の影響は受けていました」

 

「つまり、昨日出現した以上の【黒い竜巻】が出現した場合は……」

 

「……昨日のように簡単には侵入はできないかと。規模にもよりますけど……」

 

「……なるほどね」

 

「【黒い竜巻】の強制解除はあの黒いモンスターの角を破壊によるもの。これで間違いないか?」

 

「はい。中に侵入できた後、あの黒いモンスターと戦っている時に頭の角にヒビが入った途端、竜巻が不安定になったのを感じました。その後、角の一部の完全破壊を試みたら、【黒い竜巻】の強制解除に成功しました。まぁ、討伐は出来なかったので、とどめは椿さんにしてもらいましたけど……」

 

「中にいた黒いモンスターは推定Lv.3と聞いてはいたが、大丈夫だったのか?エレン」

 

「多分何ですけど……あの【黒い竜巻】を展開中は、中の黒いモンスターはあまり激しい動きができないと思うんです」

 

「魔導士が詠唱に集中する為に、動きを止めるのと同じような原理か……」

 

「【黒い竜巻】を展開中は動きに制限がかかる……か。貴重な情報だね」

 

 

その後はフィンとリヴェリアからの質問などには出来うる限り答えていったエレン。モンスターの特徴、感じたこと、気になったことなど様々な内容の質問だった。そんな中、応接室の扉を叩く音が聞こえ、扉からラウルが中に入ってきた。

 

 

「お話し中失礼するっす、団長。【ロキ・ファミリア】総員準備完了っす。ほかの【ファミリア】の冒険者も続々と集まっている状況っす」

 

「ありがとうラウル……。それじゃあ、此方も移動を開始しようか?」

 

「あぁ、そうしよう」

 

 

フィンの声掛けに答えるようにリヴェリアも席から立ちあがった。既に2人は完全武装の状態。今朝早くの【ギルド】からの強制任務(ミッション)発令からそんなに時間は経っていないのに準備がいい。そんな中エレンも全【ファミリア】を対象にした強制任務(ミッション)の為、ベルと合流するために動き出そうとした時、フィンが何かを思い出したかのように動きを止め、エレンの方を振り向いた。

 

 

「ちょっといいかい?エレン・エウロギア。君に()()()があるんだ」

 

「お願い?ですか……」

 

「あぁ、君にぜひ()()()()()()()()ことがあるんだ」

 

「「?」」

 

 

フィンがいい笑顔でエレンに声をかけるが話を聞いていたエレンとラウルが首を傾げるが、唯一、フィンと長い付き合いのリヴェリアだけがフィンの()()()の内容を瞬時に理解し、何とも言えない表情でエレンの方を見ていた。

 

その後、エレンは詳しい内容を聞かずに『いいですよ』と安易な返事をしてしまったせいで、地獄の回復作業をする羽目になってしまった。




ここまで読んでいただきありがとうございました。


エレンの【スキル】。【精霊の奇跡(スピリット・ミラクルム)】の効果は効果対象の能力や性能を飛躍的に伸ばすことはできますが【ステイタス】を強化させるものではないので回復魔法がかかっている状態のエレンは、これといった強化は今の所はありません。

そして、エレンの回復魔法は全身を青い炎で包む状態になり、その時には装備している武器や防具等も炎に包まれている状態です。そして、この回復魔法は【精霊の奇跡(スピリット・ミラクルム)】の対象外のものには切れ味が回復したりとか、耐久力が戻ったりとかの効果はありません。

エレンの回復魔法は出しっぱなしにする事は出来ますが、回復対象を変更する場合は再び詠唱を唱えないといけないデメリットがみたいな条件が存在します。無論その時は自分自身を覆っていた青い炎は消え、【精霊の奇跡(スピリット・ミラクルム)】で上昇していた能力等は一時的に消えている状態になります。


エレン
 徹夜明けでとても眠い……。その後地獄の回復作業が待っている事をまだ知らない。あと【ステイタス】更新で【月精霊の加護(アルテミス・ファヴォール)】の一部が判明する。

ヘスティア
 ディアンケヒトの買収を最後まで拒否し、最後はドロップキック(ヘスティアキック)をお見舞いしている。

アミッド
 治療師(ヒーラー)ではエレンよりに上。でも、エレンが治療院に来たおかげで、『手遅れ』を無くすことができた。また治療院に来てほしいと思っている。

ディアンケヒト
 エレンの回復魔法が金になると踏んでヘスティアに買収を持ち掛けるが失敗に終わったが、後日懲りずに買収に来ている。

椿
 【ゼウス・ファミリア】の遺産を主神のヘファイストスと共同で修理する事になった。早く修理したいがために徹夜で応急修理を終わらせた。

ロキ
 ヘスティアに喧嘩を吹っ掛けるがエレンの腕に押し付けている影響で大きな胸が形を変え続けている光景を見せつけられ、最終的に大敗した。

フィン
 エレンに地獄の回復作業を依頼。この影響で行進スピードが予想以上に早くなった結果に大満足していた。

リヴェリア
 本当にエレンが治療師(ヒーラー)なのか疑問に思い始めている。その後、新たに判明した【スキル】に一部を知り、ドン引きした……。
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