聖火の精霊が英雄達を手助けするのは間違いだろうか 作:フェイト・
あと、先に謝罪させてください。投稿主も投稿前に確認はしていますが、誤字、脱字、文章の構成がおかしかったりなどで、修正を繰り返すことがありますのでご了承ください。
敬愛なる
結論から言います……もうベル一人で良くないですか?
今回、『ヴェルフ・クロッゾ』と一緒に『ダンジョン』に潜っています。大量のモンスター『
しかも、どさくさに紛れて上層において最硬の防御力を誇るアルマジロのモンスター『ハード・アーマード』を二匹……それぞれ、ナイフと魔法で迎撃。ヴェルフを囲んでいた、白い体毛に覆われた大猿『シルバーバック』を瞬殺していた……。あれれ、おかしいな?エイナさんから教わった内容だと相当強いモンスターって習ったけど……。
なんやかんやあって、今はリリにモンスターの解体方法を教わりながら、魔石の採取をしている。ベルとヴェルフが屠ったモンスターの数は馬鹿にならない……。今回のエレンはサポーター兼
二人は、特にケガとかはしていなかったが。念のため回復魔法をかけ、周囲の警戒も兼ねて休憩してもらっている。『戦闘に参加していない分しっかりと働かないと……』とエレンは意気込み、リリの指導の元、モンスターの解体作業を進めていた。
はずだった……。
「ーーーーーーオオオオオオオオオオオオオオオッッ!!!」
「「こっちに来るなああああああああ!!!」
リリとエレンは
「エレン様!何逃げてるんですか!冒険者なら戦ってくださいよ!!!」
「無理無理無理!それならリリの方が、冒険者歴長いよね?」
「リリはただの『サポーター』です!」
「それなら、こっちはただの『
「オオオオオオオオオオオオオオオッッ!!!」
「「誰か助けて下さいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」」
二人は全速力で『インファント・ドラゴン』から逃げるが中々距離が離れない……むしろその距離は徐々に縮み、『もうだめだぁー』と思っていたその時……。
「【フャイアボルト】!!!」
突然、背後から巨大な大爆発がおき、その衝撃波で吹っ飛ばされた二人。後ろを振り向くとそこには、先ほどまでこちらを追いかけていた『インファント・ドラゴン』が丸焦げの状態で倒れていた。
「「は?」」
全く、状況が理解できない二人は茫然とする。周りの冒険者たちはベルを見ているので、ベルが助けてくれたんだろうと思ったが、ベルの魔法ってこんなに威力高かったけ?そのあとは、ベル?が倒した『インファント・ドラゴン』の魔石を回収……少し早いが早々に『ダンジョン』から出ることにした。
「じゃあ発動したのかい?君の『スキル』が」
「はい……」
ベル達は、
その内容は『
その後は、今日一緒に『ダンジョン探索』をした『ヴェルフ・クロッゾ』についての話になった。どうやら彼は『クロッゾ』と呼ばれの鍛冶貴族で『魔法』を打ち出す剣……『魔剣』と呼ばれる剣と打てるらしいが本人が造ろうとしないらしい。
どうやら訳ありのようだが……うん!ベルに任せよう!明日はリリとエレン、ベルとヴェルフの二組。それぞれ別行動の予定なのでベルがうまくやってくれるだろう。
***
次の日、エレンはリリと一緒に行動をともにしている。理由はエレンの『魔法』の実験である。
『ダンジョン』の中には『毒』を初めとした『状態異常』を引き起こすモンスターが多数存在する。なので、事前にエレンの回復魔法がどの程度まで通用するのか調べておく必要があるとか。
「着きましたよエレン様。ここが目的地です」
「ここが、【青の薬舗】……」
エレンたちは【ミアハ・ファミリア】の本拠
ただ、今はベルたちの協力のもと、新薬『
「いらっしゃい、リリルカ。準備はできてるよ……後ろにいる人がベルの所の新しい団員?」
「あ、はい。エレン・エウロギアといいます。よく間違われますが、男です」
「私はナァーザ・エリスイス。ナァーザでいいよ」
「私は、ここの主神のミアハだ。フム、ヘスティアからお主のことを聞いてはいるが、どことなくヘスティアに似ているな……」
店って出てきたのは、犬人のナァーザさんと男神ミアハ様だ。ベルたちはここで
「それじゅあ、エレン。こっちに来て……」
ナァーザさんに案内され、奥の部屋に入ると、机の上に色合いは違いが、
「これは……」
「これには様々な毒を染み込ませた包帯があるからそこはエレンの回復魔法をかけて。ちゃんと解毒できていれば、白い包帯に戻るから……」
なんでも、この方法は解毒魔法を使える
その調子で他にも用意してもらった毒物を続けて回復魔法をかけ、解毒していった。結果は全ての解毒に成功……。変色していた包帯はきれいな白色になっていた。
「……すごいね。『中層』モンスターの猛毒もあったのに」
「すごいことなんですか?」
「『中層』には多くのモンスターが毒を使ってくるけど、超短文詠唱でこの性能……パーティの生存率がグッと上がるよ」
今回【ミアハ・ファミリア】が用意できる最大限の毒……『中層』のモンスターの猛毒を見事解毒に成功させるエレン。この結果に一同は驚くが、決して慢心してはいけないと神ミアハが釘をさす。
何でも、
そのあとは、ミアハ様から過去の中堅ファミリア時代の経験談……
***
「パーティも
今日ベルとエレンは、【ギルド】に来ている。理由は担当アドバイザーのエイナさんに『中層』への進出許可をもらうためである。ベルの『ランクアップ』から10日。ベルはLv.2の体に慣れ、エレンもだいぶ動けるようになっていた。
それに……
ベル・クラネル
Lv.2
力 : G 267
耐久 : H 144
器用 : G 288
敏捷 : F 375
魔力 : H 189
幸運 : I
エレン・エウロギア
Lv.1
力 : I 32
耐久 : I 21
器用 : I 20
敏捷 : I 22
魔力 : H 180
ベルとエレンから【ステイタス】の写しをもらったエイナは頭を悩ました。エレンは冒険者になってまだ10日間。にもかかわらず、『魔力』のみだが伸びが桁違いで、最高アビリティ評価H。あと少しでGに届く範囲だ。ベルに至っては最高アビリティ評価F。Iから3段間の上昇。
エレンの【ステイタス】は中層探索においては、心もとないが彼は
そこで、エイナは一度ボックスから出ると、すぐに戻ってきて、その手には4枚の切符らしき紙があった。
「これは……」
「『サラマンダー・ウール』のクーポン券。これを持ってバベルに行けば、少しは割引されるから」
「「?」」
「中層へ進むのは許可するよ。ただし、条件付き。パーティ分の『サラマンダー・ウール』を用意すること」
「さ、『サラマンダー・ウール』?」
「精霊の護符。いい、これを装備しなかったら、ぜっっったいに行っちゃダメだからね!わかった⁉」
「「は、はい⁉」」
机から身を乗り出してくるエイナの迫力に、ベルとエレンは声を揃えて返事をする。そのあとは、エイナさんから中層について色々教えてもらい、帰りにバベルに寄り『サラマンダー・ウール』を4人分購入……簡単にゼロが5つ並んだが、考えないようにした……。
***
「では、最後の打ち合わせをします」
ベルたちは現在、12階層にいる。その目的は13階層……『中層』に挑戦するためである。
「中層からは定石通り、隊列を組みます。まず、前衛はヴェルフ様。中衛はベル様を。ヴェルフ様の支援で、攻守の両方をこなしてもらいます。負担が1番大きくなってしまいますが……よろしいでしょうか?」
「うん、大丈夫」
「消去法でリリとエレン様が後衛です。リリがボウガンで援護を、エレン様はリリの護衛と回復魔法での支援を」
「了解」
今日のエレンの装備を大盾である。いくら上層で戦闘経験を積んだとはいえ、攻撃力は、ベルやヴェルフに劣っており、
エイナさんからできる限りの情報は教えてもらった。『サラマンダー・ウール』などの装備やアイテムなどの準備も整えている。万全の状態。
「行こう。『中層』に……!」
ベル達のパーティは『中層』に挑戦する……別名『
***
「それで、アスフィ、
「【ギルド】の公式情報では既に11階層を踏破済み。この10日間で到達階層を12階層まで増やしています」
人込みの中に囲まれながら話を交わすのは【ヘルメス・ファミリア】の主神ヘルメスと団長のアスフィ・アンドロメダ。彼らはベル・クラネルとは知らぬ仲ではない。彼の
「また、これはバベルの者の証言ですが、パーティ分と思しき『サラマンダー・ウール』を購入しているそうです」
「あれ、もしかして、『中層』は入っちゃったのか?」
「恐らくは……」
「【ランクアップ】してからたったの10日でか。流石は
「それを言うなと、
「おっと、いけない」
悪びれる様子もなく、笑ってごまかす主神に、ため息をつくアスフィ。
「あと、ベル・クラネル……彼の【ファミリア】に新しい団員が入団したとの情報が」
「へぇ~、ベル君の所に新しい団員ね~」
「名を『エレン・エウロギア』と言うそうで……」
「……何?」
「ヘルメス様?」
先ほどの雰囲気とは異なり、表情を険しくする主神に疑問を抱くアスフィ
「ほかには?」
「はい?」
「その人物について、ほかに情報はないのかい。アスフィ」
「……分かっているのは、青髪のヒューマンで
「……そうか」
「お知り合いですか?」
「いや、少なくとも、『エレン・エウロギア』
ヘルメスが知っているのは、
そんな会話の話題になっているエレンたちは今……。『ダンジョン』の中で最大のピンチに陥っていた……。
「退却します。ヴェルフ様っ、右手の通路へ、早くッ!!!」
「おいおいおいっ、冗談だろ⁉」
「さっきの倍以上……」
リリが指示を出し、ヴェルフとエレンがこの状況に焦燥を隠しれていなかった。ベルたちのパーティは別のパーティからモンスターを押し付けられる行為……『
それは、先ほど戦っていた兎のモンスター『アルミラージ』に加え、犬型のモンスター『
「先に行って!」
「え?ベル⁉」
「ベル様⁉」
「おい、ベル!」
「【ファイアボルト】!」
ベルの魔法が一本道を埋め尽くす。本来なら『詠唱』を必要とする魔法だが、ベルの魔法は
「(仕留め損ねた⁉)」
炎の壁を突き破ってきたのは5匹の『ヘルハウンド』。『ヘルハウンド』の特徴は中距離からの『
2匹がベル、1匹がヴェルフの方に、そして、残り2匹がリリとエレンの方に向かった。リリがボウガンで迎撃しようとするが、『ヘルハウンド』は手負いの状態にもかかわらず、寸でのところで矢を交わしていく。
エレンは、装備している大盾で『ヘルハウンド』の突進を向かい打とうとするが、まるで『遅い!』と言っているかのように躱され、無防備の状態になったエレンに喰らいついた。
「痛ッ!!」
「エレン様!!!」
エレンの右腕と左足にそれぞれ嚙みついた『ヘルハウンド』は喰い千切ろうと顎の力を強めようとした瞬間、自分の相手を片付けたベルとヴェルフによって倒された。
「エレンさん⁉」
「大丈夫!問題ない。すっっっごい痛いけど!」
ベルは怪我をしたエレンに駆け寄ろうとするが、エレンはすぐに回復魔法を唱えて傷を癒していた。全身を青い炎が包み噛まれた箇所は瞬く間に治っていき、きれいな肌に戻っていった。
「ま、まだ来るっ!」
「挟み撃ち……」
「気が滅入るどころじゃないな……」
「少しは休まして欲しいけど……」
炎の勢いが弱まった一本道から、複数の『アルミラージ』が……。逃げ込んだ道の奥からは『ハード・アーマード』が複数姿を見せてきた。ベル達はすぐに背中を合わせ、死角ができないようにした。
「ベル様、ヴェルフ様、エレン様、リリは撤退を上策とします。エレン様の魔法で体力を回復させた後、片方を強引に突破……。脱出を試みます」
リリの意見に3人は同意し、エレンはベル、ヴェルフ、リリの順番に回復魔法を使い、エレンは
体力などを回復させたベル達が行動を起こそうとした瞬間……
それは、まるでここから逃がさない!と、生きては返さない!と訴えかけるように、『ダンジョン』は
そのモンスターの名は、『バットバット』。蝙蝠型のモンスターである。その数は岩の天井を黒い影が覆いつくす程であった。『ダンジョン』からの攻撃はそれだけには留まらず、大量の『バットバット』を産み落とし、穴だらけになった天井は崩れ落ち、
4人はすぐに、その場を離れようとするが大量の『バットバット』に行く手を阻まれ、大量の大岩や土砂に巻き込まれた……。ようやく落石の雨が収まった頃。ベルが最初に立ち上がり周囲を見渡して仲間を見つけ出そうと辺りをした瞬間……
それは『ヘルハウンド』の群れだった。今考えうる中で
そんなベル達に無情にも『ヘルハウンド』の群れは溜めた炎の塊を撃ち込んだ。それは明確な『死』を感じるには十分なものだった……。しかし、そんな『死』に1人、
「こんちくしょおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!!」
『死』に抗う人物の名は『エレン・エウロギア』。全身に青い炎で包んだ状態で、ベル達の前に立ち大盾を構えた。しかし、そんなエレンの決死の行動をあざ笑うかのように、大盾は溶解し『ヘルハウンド』の炎はエレンを包み……大爆炎が起きた。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
ここで、少し解説を『エレン』についてですが、半分は精霊なので『魔力』のみ成長が早い設定にしてみました。(さすがに『ベル』並みの成長速度はないです。それでも早いけど……)
今後の『エレン』の戦闘スタイルですが、FGOのマシュやギャラハッドなどをイメージしたいと考えています。