聖火の精霊が英雄達を手助けするのは間違いだろうか 作:フェイト・
31話でエレンが使った【
この【出張
「やはり、17階層にいたのは『
場所は『祈祷の間』。
薄暗い空間で『祈祷』を捧げるこの場所で、1柱の大神が両目を閉じ意識を集中させていた。
「……不味いな。理由は不明だが、あの『
その大神の名は『ウラノス』。
ここ【
「あの『
ウラノスは頭痛を抑えるように片手で頭を押さえると、重い口を開き、かつて『最凶』と呼ばれた派閥の主神の名を口にする。
「
***
「……みんな、戦闘準備。いつでも動けるように……」
場所は変わって、17階層の『嘆きの大壁』。
アリーゼ達は、
エレンも【
「──────
『『『はっ?』』』
一番奥にいる『大蛇』の体を持った『
無理もない。だってモンスターの口から『ダーリン』なんて単語が出てくるなんて誰が予想できただろうか……。
なお、エレンは『ダーリン』という単語をがっつり聞こえてしまい、鳩が【ジェノス・アンジェラス】を食らった顔になっていたが、『
「モウッ♡ ドコニ行ッテイタノ? ズット心配シテタンダカラ! ホラ!
『『『えぇええええええええええええっっ!!??』』』
『
そりゃそうだ。『ダーリン』という単語だけでも衝撃だったのに、まさかの『妊娠』発言が飛び込んできたのだ。
アリーゼ達は速攻でエレンに近づき、事実確認を行おうとしたが……。
「─────────────────────────」
「「エ、エウロギア様が立ったまま気絶していらっしゃる……!?」」
『『『そりゃそうだぁ!!!』』』
エレンは立ったまま気絶していた。
まぁ。無理もない。今日初めて会った女性に『ダーリン』や『貴方の子よ♪』と言われ、膨らんだ腹を見せられれば、誰だってこうなる。
元々、今日は【ディアンケヒト・ファミリア】の
まぁ、モンスターが昇ってきたとか聞いた時は耳を疑ったし、なんか無理矢理連れていかれた時は『えっ?』と思ったが、別にエレンは怒ったりとかはしていなかった。
『オラリオ』で活動している者として、モンスターの地上進出なんて見過ごせる話じゃないし、【アストレア・ファミリア】の面々には18階層の救出隊の件や『
その借りを返すつもりでここまでついてきたつもりだし……あと、『指輪』が
『ダンジョン』に入ってから『指輪』が反応するようになり、下へ降りていくほど反応が強くなっていく手ごたえを感じ、『いや、まさかなぁ……』とエレンは嫌な予感を感じ、滝のように冷や汗を流していた。
そしたら、まさかの『
***
「クソッ!! なんだよこの『指輪』は!? 捨てたと思ったら気が付いた時には目の前に現れてやがるぅ……」
これは、今回の
17階層で『とある作業』をしていた集団の1人が変な独り言をしているのを周りの連中は変人を見ているかのような目で見ていた。
独り言を言っているのはジュラ・ハルマー。
地上でもう1つの【
何しろこの『指輪』……捨てたと思ったら目の前に何度も現れて、また捨てを繰り返したもう
次第にジュラの精神はどんどんとすり減らされ、半狂乱状態へと陥っていた。
「……そうだよ。喰わせればいいんだ! そうすれば流石の『指輪』も、もう追っては来られないだろう……!」
『指輪』の散々苦しめられたジュラ、大量の魔石の山に『指輪』を混ぜ込み17階層に存在するとある
「…………ン?」
その
腹を空かせことで目を覚ました『
『
『
「ン?」
『
「─────────
『
【
それは伝説の
その想いはヘタな
さらに、【
「ダーリン♪──────待ッテテネ、ダーリン♪」
【
『
『
今回大量発生した極彩色のモンスターは、全て『
***
「───
『『『えっ?』』』
聞き捨てられない『単語』が聞こえたアリーゼ達が『
正確には、膨らみが下腹部の方に移動しており、そのまま下腹部の頭の方へと移動していた。
やがて、その膨らみによって下腹部の頭部に到着すると、もう1つの大きな口が開き、口から1体の巨大な『蠍』を吐き出した。
「──────アハッ♪」
「……嘘だろうッ!? あの『
下半身にあるもう1つの巨大な口から産み落とされた『蠍』の体を持った『
彼女達は、以前の『遠征』で59階層で『
これが『
その
しかも、『成体』として産み落とされる『
唯一の弱点は、『
それでも十分すぎる脅威には変わりなく、目の前でこうも簡単に増殖される光景を見せつけられた正義に眷属達の表情は大きく歪んでいたが、先程の『
「今……あの『
アリーゼがそう呟くと同時に『ダンジョン』に大きな揺れが発生する。
***
「【メテオ・スウォーム】!!」
場所は18階層、『
モンスターが生れ落ちないこの場所は、『
「らぁあああああああああっっ!!!」
「ピギャッ!?」
一体の『
「クソがぁ!! きたねぇ、
「ベートうるさい! 口より手を動かしてよ、クソオオカミ!!」
「んだとぉ!! 胸がねぇ、ド貧相女!!」
「何だとぉぉぉぉぉ!!」
「こんな時に喧嘩をするでないわ!!」
実は、18階層ではフィンを初めとした【ロキ・ファミリア】の幹部達が
その調査とは、以前レフィーヤが目撃したという白装束を纏った『
しかし、痕跡1つも見つけることができず、収穫を得られなかった彼らが地上に戻ろうとした時に、
17階層から大量の極彩色のモンスターが18階層に流れ込み、『リヴィラの街』は一瞬で壊滅……その場にいた冒険者達は19階層へと逃げ去っていった。
さらに、極彩色のモンスターの大群の中には50階層と18階層で倒した女体型のモンスターの姿もあり、それを目撃したフィン達は驚きを隠せなかったが……。
「アリア、アリア!!」
「……うそ」
なんと、大群の最後尾にいたのは、フィン達が59階層で倒したはずの『
幸いにも、その強さは59階層で戦った『
「団長ぉ! 例の
「……
フィンはラウルからの報告を受け、あの赤髪の
『レヴィス』と名乗る赤髪の
アイズとティオネはLv.6の実力者だが、赤髪の
さらに、ほかの
ならば……。
「ラウル! 僕はアイズ達の増援に向かう! 後の指揮は任せたよ」
「は、はいっす!!」
フィンは後の指揮をラウルに任せ、アイズ達の増援に向かうべく、槍を手にし、赤髪の
***
「退け、アリア。今は貴様に用はない!」
「く───ッ!?」
悍ましい形をした
「私を無視してんじゃねーよぉ!!」
「チッ!」
そこに『ゾルアス』と呼ばれるククリナイフを装備したティオネが赤髪の
ティオネは相手の間合いを潰すために超近距離戦を仕掛け、『ゾルアス』の二刀流を叩き込むみ、赤髪の
が……。
「舐めるなぁ!!アマゾネスッ!!」
赤髪の
見た目はヒューマンなのにドワーフを連想させるその一撃は、連撃を叩き込んでいたティオネの動きが止まり、後ろから『ティオネ!!』とアイズの悲鳴染みた声が響く。
だが……。
「オラァァァァァァッ!!!」
「──────ッ!?」
ティオネはお返しと言わんばかりの力を籠め、全力の一撃を赤髪の
ティオネの一撃を顔面に食らった赤髪の
「ちっ! 本気で殴ったのにどんだけ固いのよ、あいつ」
「ティオネ、大丈夫?」
「問題ないわ。殴った方の手に罅が入った程度よ」
心配で駆け寄ってきたアイズに対して、ティオネは『へーきよ』と言いながら、罅が入った手に
すると、崩れ落ちた結晶が大爆発でも起きたかのような音を上げ、粉々に砕け散った結晶が粉雪のように空中を舞い、赤髪の
「邪魔をするなと言ったハズだ。お前たちに用はない」
「そうゆう訳に行かないでしょう。そもそも貴方達の目的は何よ?」
「言ったハズだ。お前達に用はない。私はただ『餌』を取りに来ただけだ」
「餌?」
「『あいつ』は長い間、同族を喰っていないせいか、『あれ』を喰わせろとうるさくて構わん。だから、邪魔をするな」
「同族……まさか、『精霊』……!?」
「噓でしょ!?」
赤髪の
無理もない。『
そんな存在がこの【下界】にまだ存在しているとは思ってもいなかった2人だったが、レヴィスが動き出したの機に意識を切り替えた。
***
「エクス、カリバーーーーーーーッッ!!」
「─────────ッッ!!!」
エレンの放った『精剣』の光線が爆発する粉塵をばら撒く『穢れた精霊』を飲み込み、跡形もなく消滅させていく。
さらにエレンは
「ド~シテ私ノ『愛』ヲ受ケ取ッテクレナイノ、ダーリン? イッパイ子供ヲ作ッテ、一緒ニ『空』ヲ見ニ行コウッテ約束シタノニ~」
「愛し合ってもいないし、そんな約束したことはないわ!!」
「大丈~夫♪ タクサン子供ガデキタラ、ダーリンハチャント食ベテアゲルカラ~。ソシタラ、私達ハズ~ト一緒♪ 私達ハドロドロニ溶ケ合ッテ、1ツニナルノ~♪」
「それただの『カマキリ』か『チョウチンアンコウ』の末路じゃねーかぁ!!?」
余りにも歪で重過ぎる愛情表現を受けたエレンは悲鳴染みた声を上げながら、『
が……。
「イタイ、イタイヨ、ダーリン……。デモ、残念♪」
「ハ、ハハハ──────噓でしょ……!?」
何と、『エクスカリバー』の直撃を受けたのにも関わらず、『
『エクスカリバー』の光線で焼け落ちた肉体は瞬時に再生し、あっと言う間に無傷の状態に戻り、自身の体から新たな極彩色のモンスターを産み落としていった……。
「ちょっと、あの『
「それだけではない。あの蠍型も厄介だ! あの超大型の『
「その全部が『階層主』級の強さだ。このまま戦い続けても埒が明かないぞ!」
一旦、態勢を立て直すため、後方まで下がったアリーゼ達がアミッドの回復魔法を浴びながら状況を確認しあっていた。
超大型級の『
「(『アンタレス』に寄生した個体が生まれ落ちたのを見た時はゾッとしたけど、『エルソスの遺跡』で戦った個体に比べたら遥かに弱くて助かった……)」
エレンは
この『
さらに、『
『
流石の状況に、【アストレア・ファミリア】のメンバーは一旦、態勢を立て直し、再び再アタックを試みようとした思った瞬間、エレンが『待った』をかけた。
「ん? どうしたの、エレン?」
「皆さん。あの『
「……出来るのか?」
「恐らくは……。まぁ、ちょっと博打の面もありますが、弱体化はできるかと」
「でも、どうやってだよ? そもそもお前にそんな『魔法』や【スキル】ってあったか?」
「あったと言うか……。副次的効果と言うか、相性問題みたいなもんで……」
『『『???』』』
エレンが『弱体化させれば倒せますか?』という質問に、正義の乙女達は『まぁ、弱体化できれば……』と返答しながらも、具体的な方法についてエレンに尋ねていた。
【アストレア・ファミリア】のメンバーは、『戦争遊戯』に向けての特訓の時にエレンの【ステイタス】の内容を把握している。
しかし、エレンの【ステイタス】には相手を弱体化させる類はなかったハズだと思っていると、エレンがとある魔法を口にした。
「
ここまで読んでいただきありがとうございました。
もう片方の【
その影響でもう片方の【
エレン
『
なお、『
【アストレア・ファミリア】のメンバー
エレンの精霊魔法の『第二階位』の内容は知っていますが、それが『
アミッド
この時のエレンは思いっきりアミッドの事を思いっきり忘れており、うっかり『精霊魔法』のという単語を口走っていますが、『エレンは精霊の血を引いていて精霊の