聖火の精霊が英雄達を手助けするのは間違いだろうか 作:フェイト・
「う~ん。
「そりゃぁ、
エレン達は、と
それは、『14階層の指定された場所にある
正直、美味しすぎる話なので
そして、
だったのだが……。
「ガウゥゥゥゥ……!!」
「……あれって『ライガーファング』だよね?確か、15階層以下から出現するモンスターの」
「……はい。
目的地の
「
「そう思ってもらって間違いないかと……そして、お目当ての品はあのモンスターの大群の向こう側です」
ベルの言葉を拾ったリリはモンスターの大群の向こう側を指をさした。そこには
「【
「はい!」
【
***
「開いたわね、『扉』」
「十中八九、罠だろう。それでも行くしかあるまい。敵側の狙いは『精霊の分身』の地上召喚だ。時間をかけてしまえば、あの厄介な怪物が
「だが待て、輝夜。この先は未到達領域と何ら変わらない領域だ!ここは一度引いて、シャクティやアーディ達にも協力を───」
場所は変わって、ダイダロス通りの地下にある旧地下水道───その隠し通路の奥にある
「───所で、フィン。あの盾野郎の所に行っていたんだろう?何か情報は掴めなかったのか?」
『『『盾野郎?』』』
ベートの言葉に正義の戦乙女達は首を傾げた。実は先日、エレン達が
***
「やぁ、いきなりの訪問すまないねぇ、エレン。ちょっと君に聞きたいことがあってね」
「聞きたいこと……ですか?」
「おうドチビ!都市最強派閥の主神様が来てやったでぇ。ほれ、さっさと茶の一つでも出さんかい」
「サポーターくーん。都市最強派閥の主神様に“その辺の野草と塩のスープ”を出してくれ」
「客になんちゅうもんを出そうとしとるんや、クソチビィ!!」
「いきなり乗り込んできた君には言われたくないねぇ!ヘル
「キィィィィィィィィィィィィィィィィィッッ!!!!」
「「…………」」
場所は『竈火の館』の応接室。ロキとヘスティアが取っ組み合いの喧嘩を引き起こしており、同じ室内にいるフィンとエレンは主神の恥ずかしい醜態を晒している状況に苦笑いを浮かべていると、同席していたアルテミスが話を切り出した。
「それで、ロキの
「───そのことなんだが……神アルテミス。どうして貴方がここに?」
「あぁ~。少しの間、ヘスティア達の所に住まわせてもらっている所なんだ」
「いや、そういう意味じゃないんだけど……」
「?」
「えっと、フィンさんはどうして自分と同席しているのかを聞いているんだと思います。アルテミス様」
「? 私はお前の
「「…………」」
至極当然なことのように答えるアルテミスにフィンとエレンは何とも言えないような表情を浮かべる。確かに『神』と『精霊』の関係性でいえば『親子関係』という言葉が最もしっくりくるが、何の事情も知らない
「あと、ヘスティアには『お母様』呼びをしていると聞いたぞ?私にはしてくれないのか?」
「えっ?」
「……してくれないのか?───まさかっ!?これが噂に聞く『反抗期』というやつなのか……?」
「わぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!違いますっ!違いますからぁ!!だからそんなに悲しそうな顔をしないでくださいッ!!」
「…………」
アルテミスは風の噂で聞いたことがあった『反抗期』というものが訪れてしまったのかと悲しそうなぁ───というか、ちょっと泣きそうな表情を浮かべていた。エレンはそんなアルテミスを必死に宥めるが中々、アルテミスの機嫌は直ってはくれず、最終的には
「───ごほん。僕達が君を尋ねに来た理由は旧地下水道で発見された『扉』について話を聞きたくてね」
「『扉』……ですか?」
「少し……ダイダロス通りの調査をしている時に発見されたものなんだけど……。その扉のすぐ近くで君の匂いが残っていたことがわかったね」
「…………ダイダロス通りの地下水道……扉……」
「……その様子だと、何か知っているようだね」
「……」
フィンは柔らかな笑みを浮かべたままエレンに問いを投げかけると同時に、ヘスティアと頬の引っ張り合いをしているロキの方を視線を向けて
“下界の住人は神には嘘をつけない”
これは神本人が直接話をしなくてその場に居合わせることでも、その効力を十分に発揮させることができる。フィンから
「(気をつけろ、エレン。ロキが意識をお前に移している)」
「(えっ?)」
「(恐らく、ロキがこの場にやってきたのはお前が嘘をついていないか確かめるためだ)」
「(確かめる……?何のために……)」
「(そこまでは分からない。だが、不用意な発言は控えたほうがいい。答えずらいことがあれば『黙秘』しろ。それが唯一、下界の
「(……)」
フィンやロキに聞こえないようにアルテミスは口元手で隠し、エレンに耳打ちをした。基本的に神が下界の住人の嘘を見破れるには、
そこで、下界の住人が取れる神への対抗策は『黙秘』。発言さえしなければ少なくとも嘘をついているのかの判別をすることができない。
そして、アルテミスから助言をもらったエレンは少し考えこんだ後───
***
「───『何も知らない』って言っていたよ」
「んなわけねぇだろう。じゃあなんで此処に盾野郎の匂いが残っていやがった」
「何でも、『
『『『…………』』』
フィンがエレンから聞いた話の内容をこの場にいる全員に共有した。何ならフィンの口から『
「あの時のアリシア達は怖かったわ~。ラウルなんてアリシア達の豹変ぶりに腰を抜かしていたわね」
「アキ!?それは言わない約束っすッ!!」
「てか、聞いた話なんだが……あの【
「えっ?私は【
『『『本当に何なんだッ!?アイツはぁ!!!』』』
出るわ出るわ『エレン・エウロギア』に対する【ロキ・ファミリア】の団員達による感想。
【アポロン・ファミリア】との
何なら、本当に
「ほいほい。どっかのドチビの
「何かしら?何か良いことがあったの?ロキ」
「にしし!聞いて驚けぇ~!なんと!ななななんとぉ~~~~!」
『『『ゴクリッ』』』
「ウチのリヴェリアママが
『『『おぉ~~~~~~~~~!!!』』』
ロキの口からまさかのリヴェリアのLv.7へのランクアップの報告に、正義の戦乙女達と道化の妖精達は驚きの声をあげた。団長であるフィンや前衛のガレスを差し置いてのLv.7への到達。
なお、道化の眷属達は、
「さらにぃ~。リヴェリアには新しい【スキル】も発現して『
『『『おぉ~~~~~~~~~!!!』』』
さらに、リヴェリアに新しい【スキル】が発現したとの情報に再び喝采の声が上がった。だが、流石に喋り過ぎだということで、Lv.7になったばかりのリヴェリアの拳がロキの頭に叩き込まれたことでロキは撃沈。リヴェリアのLv.7初めての犠牲者となった。
「(確かに……この状況で【ランクアップ】したのは驚いたが……あの【スキル】の内容は……)」
ロキに拳を叩き込んだリヴェリアは、ロキに貰った【ステイタス】の内容が写された羊用紙を取り出し、再びその効果内容に目を通し始めた。
【
・精霊特攻状態を付与
・発展アビリティ『精癒』による回復力の向上。
・一定範囲内に『トリスタン』が存在する場合、
「(……精霊特攻状態?初めて聞く単語だ。59階層の時の戦闘がここにきて発現したのか?)」
【スキル】に記載された聞き慣れない単語。それに、このタイミングでの【ランクアップ】に疑問を抱くリヴェリアだったが無理もない───だって、今回の【ランクアップ】には
これは、エレンが大精霊の半分の側面を持っていることが原因で、大精霊の強さは階層主級以上に相当されており、例えたら『
そして、半分とはいえ、大精霊の側面を持っているエレンを
なお、Lv.7へと器を昇華させたリヴェリアだったが、何の調整も済ませれていない状態ということも踏まえて、万が一に備えて隠し通路で待機。準備を整えた【ロキ・ファミリア】と【アストレア・ファミリア】───そして、【ディオニュソス・ファミリア】団長であるフィルヴィスを加えた部隊が『扉』の奥へと進んでいった。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
近作品ではリヴェリアが先にLv.7へと【ランクアップ】しています。新しいスキル【
このリヴェリアの新しいスキルは『穢れた精霊』のみだけでなく、系譜の触手のモンスター達や