Duchess in Borderland   作:M.T.

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【特別編5】はあとのじゃっく(1)

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 ウチの名前は藪谷部(ヤブヤベ)小鳥(ことり)

 どこにでもおる普通の高校生。

 修学旅行で東京に来とったんやけど、明け方に宿を抜け出して散歩をしとったら、この『今際の国』に迷うてもうた。

 

 今日でウチの『びざ』が切れるさかい、ウチは『♡J(はあとのじゃっく)』にエントリーした。

 『びざ』を手に入れる為に『げぇむ』に参加して、運良う今日まで生き残ってこられたけど、絵札の『げぇむ』ともなると、今までとは段違いにややこしいかもしれへんわなぁ。

 

「16…17…まーだ18人か…もーかれこれこうして半日だぜ…いつになったら20人集まんだよー、エントリー数多すぎだっつーの!なあ兄チャン!」

 

「…………誰に、タメ口利いてんだガキが…!何なら、17人に減らしてやろうか?」

 

「…スイマセン」

 

 カケルはんが『ぷれいやぁ』の人数を数えながら文句を言わはると、ゲンキはんがカケルはんに物騒な事を言わはった。

 ゲンキだけに、えらい元気な人やなぁ。

 そやけど、なんで『(はあと)』に参加してはるん?

 見るからに強そうな人やさかい、『♠︎(すぺえど)』行ったらええやんか。

 

「いやぁまさか、ここで同郷の方にお会いできるとは!登別ですかー、いい町ですよね。行かれました?くま牧場」

 

「ええ…まあ…しかしあなた…この状況でよくそんな悠長に話ができますね…私なんか恐ろしくて…」

 

「だってこれから始まるのは、『(はあと)』の心理戦でしょう?だったらお互いの事を、少しでも理解しておいた方がいいじゃないですか!」

 

 アイゼンはんは、カネコはんと何かを話してはる。

 まぁ、言わはる事は一理あるのかもしれへんなぁ。

 ウチは初対面の相手にあそこまで会話広げられる自信あらへんけど。

 

 それはそうと、御手洗いはどこにあるんやろか…?

 アカンわ、緊張したら催してきてもうた…

 ウチが御手洗いを探してると、床に座ってはったバンダはんが声をかけてきはる。

 

「…御手洗いを探しているのなら、そこの食堂を抜けて突き当たりの左手だよ」

 

「おおきに…そやけど…何であんさん、そないな事知ってはるのん?あんさん、ずっとここにいやはったやんか」

 

「…それは、まあ…ちょっとね…」

 

 磐田(バンダ)素那斗(すなと)

 確か、女4人を殺して死刑判決を受けた殺人鬼やったっけ。

 殺人鬼までいてはるなんて、この国ってけったいなとこやなぁ。

 

 

 

「ああーッ!!あッ!!ああッ!!」

 

「な…なんだァ!?」

 

 突然、女の人の喘ぎ声が聴こえてきた。

 

「あッ!!ああああッ!!」

 

「向こうからだ!!」

 

「気をつけろよ!!」

 

 イッペーはんとカケルはんが、声の聴こえる方へと走って行かはった。

 ウチも、少し遠くから声が聴こえる方に目を向ける。

 

「あッ!!あッ!!あッ!!ああああーッ!!」

 

 見ると、ヤバはんとコトコはんが、檻の中で情事に耽ってはった。

 ……何してはるん、こないな時に。

 

「あ…ああっ…」

 

 コトコはんは、脱力して床に伏せはった。

 したら走ってきたイッペーはんが、ヤバはんに話しかける。

 

「ア…アンタ…!!こんな時に…何考えて…!?」

 

「ただ待つほど野暮な事はない。時間は有限なのだから。それとも何か?お前達も混ざりたかったのか?」

 

「こ…んなの…初めて…」

 

「まだまだこんなものじゃないぞ。私の事を忘れられなくしてやろうか?」

 

 そう言うてヤバはんがタキシードの襟を正したそん時、女子が二人入ってきはった。

 クマ耳のパーカーを着た女子と、帽子を被った女子の二人組やった。

 

「あはっ!人がこんなに、たくさんいるんだぁ!」

 

「これで、20人か!」

 

 ヤバはんが言わはった直後、入り口がひとりでに閉まりロックがかかる。

 今から『げぇむ』が始まるんやな…

 

《エントリー数が20名に達しました。これより、『げぇむ』を開始します。これから皆さんに参加していただく『げぇむ』は、難易度『♡J(はあとのじゃっく)』。『どくぼう』》

 

「独…房…!?」

 

 アナウンスが鳴った直後、さっきまでロックがかかっとった扉が開く。

 扉を開けると、『01』から『20』までの数字が割り振られた独房がちょうど人数分並んどった。

 

「独房が……ちょうど20ある…」

 

「何の…『げぇむ』なの…!?」

 

 他の『ぷれいやぁ』の皆はんが動揺してはった、そん時。

 全員の首輪から、『チチチチチチ…』と小さな音が聴こえる。

 音が気になってふと近くにいたミノーはんの首輪を見みると、ちょうど頸の位置に設置された小さな円形のディスプレイにトランプのマークが表示され、小刻みにマークが変化しとった。

 2、3秒ほどマークの変化が続いたか思うと、『♠︎』のマークでピタリと止まった。

 

「ねぇ…あなたの首輪の後ろに…何かのマークが現れたわよ…」

 

 ヒビノはんが、ミノーはんを指差しながら言った。

 

「スペ…っ、言っていいのかしら!?」

 

 ミノーはんのマークを言おうとしたヒビノはんは、ハッとして口を手で塞がはった。

 したら、最後に入って来はったクマ耳パーカーの女子…ウルミはんが、ヒビノはんを指差す。

 

「キミの首輪にもマークが出てるわよん!」

 

「えっ!?見えな…い?何?何のマークなのッ!?」

 

「なるほど、そういう『げぇむ』ですか」

 

 ウルミはんが言わはると、ヒビノはんは自分のマークを確認しようとしたはる。

 それを見てはったアイゼンはんが、やけに落ち着いた様子で言わはる。

 

《『るうる』の説明です。皆様には、自分の首輪の後ろに現れたマークを、当てていただきます。制限時間は、1時間。終了5分前になると『どくぼう』の扉がロックされますので、それまでに『どくぼう』に『1人ずつ』お入り下さい。ロックされた『どくぼう』内の5分間に限り、口頭による解答が認められます。誤答、無解答の参加者は首輪が爆発して、『げぇむおおばぁ』》

 

「要は互いに首輪のマークを教え合って、最後の5分に答えればいいんでしょ?それのどこが難しいのよ…」

 

 『るうる』説明のアナウンスが流れると、メイサはんが言わはった。

 確かに、聞いてるだけやと簡単そうやけど、まだ『くりあ』条件聞いてへんしなぁ。

 

《正解した参加者は、首輪のマークが描き変えられ、次のターンへと進み、同じ工程を繰り返していただきます》

 

「何よそれ!?エンドレスなの!?」

 

「まさか…生き残るのは1人だけってパターンかよ!?」

 

「ちょ…ちょっと待てよ、その前に!!絵札の『げぇむ』は『今際の国』の国民との対人戦って聞いてんぞ!!『♡J(はあとのじゃっく)』は、どこにいんだよ!?」

 

 カケルはんは、『げぇむ』会場のどこかにいはるはずの『♡J(はあとのじゃっく)』を探しはった。

 まさかとは思うけど、この『げぇむ』の『くりあ』条件って…

 

《次に、この『どくぼう』における勝敗ですが、この『げぇむ』の主催者である『♡J(はあとのじゃっく)』は、既にこの20名の中に、潜んでおります》

 

「は…!?オ…オレ達の中に…」

 

「既に…『♡J(はあとのじゃっく)』が…!?」

 

《『♡J(はあとのじゃっく)』が『げぇむおおばぁ』になった時点で、残った『ぷれいやぁ』は全員、『げぇむくりあ』。参加者が残り2人になり、『♡J(はあとのじゃっく)』が誰かが確定した時点で、『♡J(はあとのじゃっく)』ただ1人が『げぇむくりあ』となります。なお、『げぇむ』上での禁止事項は3つ。ロックされた『どくぼう』内に2人以上がいた場合。他者の『どくぼう』への入室を妨害した場合。他者を自力で解答できない状態にした場合。会場内の皆様の行動は常に監視されていますので、違反者を発見した場合は、その場で、『げぇむおおばぁ』》

 

 天井を見上げると、監視カメラが作動しとった。

 アレでウチらの行動を監視しとるんか…

 

《最後に、この『どくぼう』は、いかに相手を信用できるかの『げぇむ』です。皆様、いち早く信頼できるパートナーを見つける事をオススメします。それでは、『げぇむすたあと』》

 

 アナウンスでの『るうる』説明が終わった直後、タイマーが動き出す。

 最初の数秒間は、誰も動かなかった。

 最初に動いたんは、エイコはんやった。

 

「どうします…?とりあえず、身近な人同士で教え合ってみます?」

 

「そうですね…あなたが『♡J(はあとのじゃっく)』の確率は、1/19な訳だし…」

 

 エイコはんとセトはんが話してはった、そん時やった。

 

「ワハハ!お前達は随分と呑気だな!要はこの『げぇむ』は、この20人でジャンジャン殺し合って、最後の2人になる前に『♡J(はあとのじゃっく)』を仕留めればいいのだろう?『♡J(はあとのじゃっく)』じゃない人間だとしても、容易に信頼していいのかな?」

 

 ヤバはんが水を差すような事を言わはると、エイコはんとセトはんの表情が曇る。

 ヤバはんは、顎に手を当てながら、面白そうに続けはった。

 

「しかし『♡J(はあとのじゃっく)』という人物は余程の自信家のようだ。とかいう私だったりしてな!」

 

 ヤバはんは、この状況を楽しむかのように、自信満々に笑わはる。

 タケダはんがカケルはんのマークを見はると、カケルはんは慌てて自分のマークを隠しはった。

 

「何だよ!!気安く人のマーク見てんじゃねーよ!まだ誰が信用できるかわかったもんじゃねーってのによ!」

 

 カケルはんが攻撃的に叫ぶと、他の皆はんはお互いを警戒しはった。

 

「『いかに相手を信用できるかの『げぇむ』』…か。早速、ミスリードですね…この『げぇむ』の本質は、こっちじゃないですかね。『いかに相手を、()()()()()か』」

 

 そう言うてアイゼンはんは、顔の前で手を組み、右手の人差し指を口の前で立てはる。

 アイゼンはんが言わはると、ヒビノはんが尋ねはった。

 

「いかに人を、信用させるかの…『げぇむ』!?それって…どういう意味なの…?」

 

「さぁ…とにかく、『♡J(はあとのじゃっく)』はこの中に1人しかいないわけですし、敵の出方もわからない今は、皆さんがなるべく協力し合う方向で、進めてみませんか?」

 

 アイゼンはんは、右手の人差し指を立てながら提案しはる。

 それに対して、イッペーはんが手を挙げる。

 

「オ…オレは賛成だぜ!全員の前で堂々と、1人ずつ自分のマークを皆に教えて貰えばいい!そうすりゃ、絶対ウソなんてつけねーだろ?『♡J(はあとのじゃっく)』がボロを出せば、全員が生き残るかもしれねぇんだ。無闇に疑って、殺し合う必要なんてねーよ!!」

 

「ウン、それいいね!ウルミ乗った!」

 

「じゃ…じゃあ、オレも…」

 

「私も…いいですか?」

 

「ウチもよろしおすか?」

 

 イッペーはんがアイゼンはんの提案に乗ると、ウルミはん、カケルはん、カネコはんの三人も提案に乗らはったさかい、ウチも提案に乗った。

 平和的に『げぇむくりあ』できるなら、それに越した事はあらへんさかいなぁ。

 

「あれ…こんだけなのか…?」

 

 ウチを含めて4人しか賛成しないこの状況を見て、イッペーはんが困惑しはる。

 したら、ミノーはんも手を挙げはった。

 

「まーそれもいいけど、まずはもうちょい『♡J(はあとのじゃっく)』を絞ってみねースか?『♡J(はあとのじゃっく)』っていうからには男っしょ!女は除外していいのかな?」

 

「女性ではない可能性は高いですが、男性と決めつける根拠が弱い。先入観は危険ですね」

 

「ふーん…じゃあさ、例えばこの『げぇむ』会場に最初と最後に入った奴は?いかにもタイミングバッチシって感じで怪しくねースか?」

 

「最後に来たのはあの子とウルミだけど、それだけで疑われちゃうワケー?」

 

 そう言うてウルミはんは、タケダはんを指差しはった。

 カネコはんが手を挙げはった。

 

「ちなみに最初は…わわ…私です…」

 

「アレー?皆で協力し合おうってグループに、早速その2人が入ってんスね」

 

 ミノーはんがそう言わはると、他の皆はんは去って行かはった。

 

「ちょ…皆どこに…!?」

 

 イッペーはんは、去っていく皆はんを呼び留めようとしはった。

 去っていく皆はんを見て、ミノーはんがポツリと呟く。

 

「一致団結って、難しいんスねー」

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 結局イッペーはんの案に賛同したんは、ウチを含め6人だけやった。

 

「結局…集まったのは、6人だけか…」

 

「無理もねーよ…よりによって、20人全員が初対面みてーだし…」

 

「私も、今まで一緒にいた人達とは別れてきちゃった…『(はあと)』だからって、仲間同士の殺し合いを避けたのが仇になったわね…」

 

「なぁに、そのうち皆もわかってくれるさ!諦めずに仲間を増やそうぜ!」

 

 不安になるカケルはんとヒビノはんに、イッペーはんがポジティブな言葉を掛けはった。

 イッペーはんは、人を騙すような人には見えへんなぁ。

 こないなお人好しが、ようここまで生き残っとったな。

 イッペーはんは、皆はんがわかってくれるて信じてはるみたいやけど、そう上手ういくものなんかいな。

 

「しかしこの首輪、どうやっても自分じゃ見えねーんだな…もうちょっとで見えそうなのに…!!」

 

 カケルはんは、首輪を回してマークが見えへんか試してはるけど…

 ディスプレイが顎に引っかかって、首輪を正面まで回せへんみたいやな。

 

「窓は全部鉄格子だから、鏡の代わりになるようなものもない…貴金属の持ち込み不可ってのはこういう事か…」

 

 ヒビノはんが、窓を見上げながら言わはった。

 ウチは、調理場の調理器具を全部調べた。

 包丁はセラミックで、他の調理器具も全部艶消し加工が施されとるわ。

 

「これ全部、鏡にはならしまへんなぁ。水は…どないなってるんでっしゃろ?」

 

 そう言うてウチは、調理場の蛇口を捻った。

 したら、赤い液体がドボッと出てきた。

 

「うげっ!!何だよこりゃ…血!?」

 

「………トマトジュースだ」

 

 水やと反射するさかいな…

 えらい気ィ配ってはるなぁ。

 ……流石に、御手洗いと浴場までこれっちゅう事はあらへんわな?

 なんて考えとると、食糧庫を調べてはったカネコはんが戻ってきはった。

 

「こっちの奥は食糧庫です…半年か…1年分はありますよ…」

 

「決着がつくまで…何日でも続けろって事…?『♡J(はあとのじゃっく)』は…長期戦を望んでるの…!?」

 

「まーとにかく、せっかく協力できる仲間ができたんだから、まずはウルミ達だけでも、生き延びる為にできる事をやろうよ!」

 

「お…おう!そうだよな…!」

 

「じゃーまずはウルミから!さー皆、正解を教えて教えて!」

 

「ウルミはんのマークは、『(はあと)』どす」

 

「…うん、『(はあと)』!」

 

「『(はあと)』です…」

 

 ウチらは、皆でマークを確認し合うた。

 全員のマークを確認し終わった後、ウチは他の皆はんの偵察をしに行く。

 

「ごめんやす、ウチ御手洗い行ってきます」

 

 そう言うて、ウチは食堂に出る。

 廊下に出る途中、ウチはエンジはんとすれ違うた。

 

「あっ、すんまへん」

 

「チッ、気をつけろよ」

 

 ウチが右肩をぶつけると、エンジはんは苛ついた様子で返事しはった。

 何や、感じ悪ぅ。

 わざとやないさかい、そないに怒らんでもええやんか。

 

 その後、ウチは廊下で他の皆はんを観察した。

 少し見ただけでも、色々おもろい事がわかった。

 二人でパートナーを組んではるんは、ミツルギはんとカリヤはん、ヤバはんとコトコはん、バンダはんとエンジはん。

 ロクドーはんも、なかなかややこしい事してはったけど、何とかタケダはんをパートナーにする事に成功してはった。

 パートナーを組まんと手広くやってはるんが、アイゼンはん、ミノーはん、エイコはん、金で買収しようとして空回りしてはるメイサはん。

 ほんで……

 

 

 

 ――ゴッ

 

 

 

「う…うあ…う…」

 

 セトはんが、鼻血を流して倒れてはった。

 

「あーあ。テメーがさっさとオレのマーク教えねーから、手が出ちまった」

 

 ゲンキはんが、セトはんをしばいてマークを聞き出そうとしてはった。

 したら、しばく音を聴きつけたイッペーはんらが、廊下に駆けつけはった。

 

「ア…アンタ、何してんだよ!?」

 

「ひどい…殴るなんて…!!」

 

「…何、スットンキョーな事言ってんだ?『るうる』の禁止行為は、『他者を自力で解答できない状態にした場合』。つまり、自分の足で『どくぼう』まで歩けて口さえ利けりゃあ、何したっていいって事だよな?」

 

 あーあ、えらい元気やなぁ。

 確かに、暴力は『るうる』で禁止されてへんかったけど…

 

「っラァ!!」

 

「がっ…!!」

 

「さっさと教えねぇか!!答えるまで終わんねーぞ!!」

 

 ゲンキはんは、セトはんをしつこうしばいた。

 したら、セトはんが口を開く。

 

「ひ…い!!言います…!!あなたのマークは…『(だいや)』です…」

 

 セトはんは、ウチらが見とる前で、ゲンキはんに嘘をつかはった。

 そやけどゲンキはんは、セトはんの態度を見てすぐに嘘やと見ぬかはる。

 

「いーや嘘だな。まーだ反抗的な目ェしてるもんよォ。そりゃそうだろうよ。オレみてぇなイカレた野郎にゃ、真っ先にこの場から、消えてほしいだろうからなァ。ンナメたマネしてんじゃねーぞガキがァ!!いっちょ前にこのオレを、殺そうとしてくれてんのかァッ!!このボケがァッ!!ホントの事教えやがれ!!マジで殺すぞ!!アァッ!?」

 

 セトはんに嘘を教えられて逆上したゲンキはんは、セトはんをなんべんも踏みつける。

 その様子を見て、他の皆はんは顔色を悪うしたり、顔を背けたりしてはった。

 しばかれたセトはんは、床に臥したまま、今にも消え入りそうな声でゲンキはんのマークを教えはった。

 

「………ら……ぶ。『♣︎(くらぶ)』で…す…」

 

 セトはんが本当のマークを教えると、ゲンキはんはニカッと笑わはる。

 

「それで、いいんだよ。次のターンも頼むぜェ…自分のマークは自分で何とかしとけよ」

 

 そう言うてゲンキはんは、どこかへ行かはった。

 マークを教えてもらえんと置いて行かれたセトはんに、イッペーはんが駆け寄る。

 

「だ…大丈夫か!?」

 

「へ…平気です…こういうの…慣れてますから…」

 

「な…なァ、オレ達のグループに入れよ…自分のマーク、まだ分かってねーんだろ?オレ達が教えてやるから」

 

「えー、やめようよー。あの危ない男にウルミらまで目ェつけられちゃうじゃーん」

 

 イッペーはんがセトはんをグループに入れようとしはると、ウルミはんが反対しはった。

 イッペーはんの気持ちもわからへんでもあらへんけど、ウチもゲンキはんにしばかれるんはかなわんなぁ。

 

「だからって、コイツはこのまま孤立してたら、死んじまうんだぞ!!見殺しにできるってのか…?オレには…無理なんだよ…!!」

 

 イッペーはんは、強い意志のこもった目で言わはった。

 結局ウチらは、イッペーはんの訴えに折れて、セトはんをグループに入れた。

 その後、結局誰にもマークを教えてもらえへんかったメイサはんをグループに入れて、制限時間が10分を切る。

 

「そろそろ5分前だぜ。皆1人ずつ『どくぼう』に入った方がいいんじゃねーか…」

 

 ウチらは、制限時間が5分を切る前に、全員『どくぼう』に入った。

 ちょうど制限期間が5分前になると、アナウンスが流れる。

 

《制限時間5分前になりました。ロックされた5分の間に自分の首輪のマークを、口頭で当てて下さい》

 

「『(だいや)』」

 

 ウチの声が、『どくぼう』の中で反響する。

 ほんで制限時間になった。

 

《制限時間になりました。1ターン目の生存者は、20名中20名。それでは次のターンも、パートナーを信じて頑張って下さい》

 

 アナウンスが流れると同時に、『チチチチチチ…』と2、3秒ほど首輪から小さな音が鳴り、やがてピタリと止まる。

 今ので、ウチのマークが変わったんやな…

 ウチは、ロックが解除された『どくぼう』の扉を開けた。

 

「誰も…死ななかった…」

 

「あの…ありがとう。あなた達のグループに入れてもらえなかったら…私今頃、どうなっていたか…」

 

 イッペーはんは安堵の表情を浮かべ、メイサはんはウチらに礼を言わはった。

 

「あの怪しい教祖サマですら、何とか信者が1人できたみてーだし、皆ひとまずは信用できるパートナーを見つけたみたいだな」

 

 そう言うてカケルはんが目を向けはった先には、「よくぞ儂を信じてくれたァー!!それで良いのですッ!!」とタケダはんに向こうて叫ばはるロクドーはんの姿があった。

 

「そうとは限らない…『♡J(はあとのじゃっく)』はまだ動きを見せていないだけだし、他の『ぷれいやぁ』も、最初から、()()()()()()()()()()()()()()()だけかもしれない…」

 

「けど、まずは死人が出なかった事を喜びましょう。案外このまま平和的に『♡J(はあとのじゃっく)』を見つけられるかもしれませんよ」

 

 ヒビノはんが不安そうに言わはると、カネコはんは能天気な事を言わはった。

 平和的に…なぁ。

 えらい前向きに考えてはるんやなぁ。

 なんて考えながら、ウチは扇子を広げた。

 

「カネコはん。あんさんそれ、本気で言うてはるの?」

 

 そう言うてウチは、セトはんをしばいてはるゲンキはんを横目で見る。

 

「まだ手間かけさせてぇのかッ!?さっさと教えろよ!!いつになったらシツケを覚えんだテメェはよォォ!?」

 

「ス…イマセン…教えます…『(だいや)』…『(だいや)』です…だからもう…殴らないで…」

 

「次は2秒で教えろよ。でねーと指、折っちゃうから」

 

 セトはんからマークを聞き出したゲンキはんは、一人で去って行かはった。

 したらイッペーはんが、ゲンキはんを後ろから睨みつける。

 

「あ…の…野郎…!!もう我慢できねー!!」

 

 立ち去ろうとしはるゲンキはんの背後に、イッペーはんが立った。

 

「い…いい加減にしろよアンタ…こんなやり方…間違ってるだろ…!!」

 

「…………さてはお前、バカなんだろ?1人の答えだけじゃ心許ねぇと思ってたんだ。念の為にもう1人くれェ、聞いとこうか」

 

 そう言うてゲンキはんは、今度はイッペーはんをしばいた。

 鈍い音が、刑務所の廊下に響き渡る。

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

「ス…スイマセン…ボクの為に…ホントに…スイマセン……」

 

「い…いんだよ…オレが…正しいと思って動いただけの事だ…」

 

 ゲンキはんにしばかれたイッペーはんとセトはんは、鼻や口から血を流してお傷みになってはった。

 えげつのうやられた二人を見て、ウルミはんが口を開く。

 

「あのさー、イッペー君。この際だからハッキリ言うよん。セト君は、グループから外した方がいいよ」

 

「何…言ってんだよ…!?こんな状況でコイツを見捨てたら…!!」

 

「これ以上この子と一緒にいたら、ウルミらにまで危険が飛び火すんのは目に見えてんじゃん。女の子だって大勢いるのに、もしもの事があった時に、イッペー君責任取れんの?どうしてもキミがセト君を見捨てられないって言うなら、ウルミ、このグループを抜けるだけだから」

 

「オレも…ウルミに一票かな…アイツはマジでやべーよ…」

 

 ウルミはんが言わはると、カケルはんがウルミはんに賛成しはる。

 ウチも、ウルミはんの言う事が正しい思うわ。

 イッペーはんのわがままに巻き込まれてゲンキはんに目ぇつけられるんは堪忍やわ。

 なんて考えとると、ウチらの圧力に負けたイッペーはんが、セトはんに話しかける。

 

「……なあ、セト…今回だけはお前のマークを教えるよ…けど、もう…その次は…」

 

「…いいんです。仕方ないですから…」

 

 そう言うてセトはんは、ウチらのグループから抜けはった。

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

《制限時間になりました。2ターン目の生存者は、20名中20名》

 

 死人が出ぇへんまま2ターン目が終わって、『げぇむ』も3ターン目に突入した。

 

「また…誰も死ななかった…」

 

「い…いい事ですよね…?」

 

「『♡J(はあとのじゃっく)』は…動く気がないのかな…」

 

「この2ターンの間、全員パートナーが見つかってるみてーだし、誰か死んだら嘘ついた奴がわかっちまうんじゃん?きっと『♡J(はあとのじゃっく)』は、動こうにも何もできねーんだよ!そのうちシビレを切らしてボロを出すぜ!!『どくぼう』楽勝じゃん!!」

 

 不安そうなヒビノはんに対して、カネコはんとカケルはんは、こん状況を楽観的に捉えてはった。

 ウチん読みが正しかったら、『♡J(はあとのじゃっく)』はんは既に動いてはる。

 表面化してへんだけで、この薄暗い『どくぼう』ん中やと、『密会』が出来てまう。

 表面上のグループやパートナーに騙されたら、足元掬われてまうなぁ。

 

 

 

「……がっ!」

 

 後ろから、ゲンキはんの声が聴こえてきた。

 

「テ…メェ…!?」

 

 ゲンキはんの背中には、包丁が深々と刺さっていた。

 

「な…にし…て、くれてんだよォォォ!?」

 

 背中を包丁で刺されたゲンキはんは、大声をあげて動揺してはった。

 ゲンキはんの後ろに立っていたセトはんは、まるで何かに取り憑かれたような笑顔を浮かべてはった。

 そやけど…

 

 

 

 ――ゴッ

 

 

 

「なァァにして、くれちゃってんだよォォォォ!!」

 

 セトはんの顔面をしばいたゲンキはんは、セトはんに馬乗りになってさらにセトはんをなんべんもしばく。

 

「いきがっちゃったね!!いきがっちゃったよねェェ!!再教育!!再教育ッ!!雑魚の分際でッ!!いっちょ前にこのオレに逆らって、身の程ってもんを、教えてやらなくちゃねぇぇッ!!」

 

 ゲンキはんは、暴言を吐きながら両手を組んだまま、セトはんの顔面になんべんも拳を振り下ろした。

 セトはんの顔面は、えげつのうなってはった。

 

 

 

 ――ピピピピピピ

 

 

 

「…あ!?」

 

 

 

 ――ボンッ

 

 

 

 突然、ゲンキはんの首輪が爆発した。

 首から上が無うなったゲンキはんの死体が、仰向けに倒れる。

 

「きゃあああああ!!」

 

「うわあああああ!!」

 

 会場内に、皆はんの悲鳴が響き渡る。

 皆、蜘蛛の子を散らすように、喚きながらセトはんとゲンキはんから離れた。

 

「な…なんで!?」

 

「一体…どーなってんだよォ!?」

 

 メイサはんとカケルはんは、いきなりゲンキはんの首輪が爆発した事に混乱してはった。

 したら、絶望の表情を浮かべたイッペー君が口を開く。

 

「セトの奴…もう…死んでるんだ…『るうる』の禁止行為は、『他者を自力で解答できない状態にした場合』。オ…レの、せいだ…オレがセトを…見捨てたから…」

 

 目の前でセトはんとゲンキはんが亡くなりはって、刑務所ん中は一言で言うなら阿鼻叫喚やった。

 特にメイサはんは、パニックを起こしてずっと泣いてはる。

 

「うっ…うう…ひぐっ…お願いだから…誰か死体をどこかへ捨ててきてよ…!!もうダメ…!!頭が…おかしくなりそう…!!」

 

「あの気弱なセトに…あんな事できるなんて思えねぇ…」

 

「誰かがセト君を焚きつけたっていうの!?」

 

「もういやああ!!」

 

 皆はんが混乱する中、ウチは冷静にバンダはんとエンジはんに目を向けた。

 あの二人だけが、混乱の最中、始終落ち着いてはった。

 『げぇむ』が始まってすぐウチらを不安にさせるような事を言わはったヤバはんすら、少しは反応を見したちゅうんに。

 セトはんを焚きつけたんは、バンダはんやろなぁ。

 

 セトはんとゲンキはんが脱落したんをきっかけに、パートナーを持たへん人らが、嘘をつき始めた。

 皆はん、もうしんどなってきてはる。

 このターン、下手したらさらに死者が出るかもしれへんなぁ。

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

《制限時間5分前になりました。ロックされた5分の間に自分の首輪のマークを、口頭で当てて下さい》

 

「『♣︎(くらぶ)』」

 

 ウチは、自分のマークをハッキリと答えた。

 何も起こらへん。

 正解して安心したのも束の間…

 

 

 

 ――ボン!

 

 ――ボン!!

 

 ――ボンッ!!

 

 

 

 3つの『どくぼう』から、爆発音が聴こえた。

 まさか…脱落者が出たっちゅうんか…!?

 

《制限時間になりました。3ターン目の生存者は、20名中15名》

 

 生き残った人らが、『どくぼう』から出てくる。

 脱落したんは、タケダはん、ミノーはん、エイコはんの3人か…

 

「3人も…不正解!?」

 

「急にどうして…!?」

 

「ななっ、なぜだァ!?何故あの者達は、神の声を聴き入れなかったのだァ!?」

 

 信者を失うたロクドーはんは、大声で喚いてはった。

 賑やかな人やなぁ…

 普通にあんさんが怪しいからやろ。

 

「中は…見ねぇ方がいい…不正解者の『どくぼう』はもう…ロックしたまま開かなくなってらァ…」

 

「『どくぼう』は人数分あるから、もう開ける必要はないんだね」

 

 カケルはんが『09』と書かれた『どくぼう』のドアノブを捻りながら言わはると、ウルミはんもどこか達観した様子で言わはった。

 これで、特定のパートナーを持たへん人が一気に脱落した。

 残るは、アイゼンはんだけ…

 

「ぬおお…このままでは…!!もう神の声だなんだなど言っておられぬ…!!頼むから!!儂もそなたらのグループに入れてくれェ!!」

 

 頼みの綱を失うたロクドーはんが、ウチらに擦り寄って来はった。

 ロクドーはんも、イッペーはんの厚意のおかげで、ウチらのグループに仲間入りしはった。

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 その後、ウチらは食堂に集まってマークを教え合うた。

 

「ダメ…もう私…吐きそう…」

 

「もう泣くなよ、オレ達は8人もいるんだぜ。この面前で誰も嘘なんてつかねーよ!なあリーダー!」

 

「お…おう。そうだよ……」

 

 メイサはんが泣いてはると、カケルはんがメイサはんを慰めはった。

 カケルはんがイッペーはんに話しかけると、イッペーはんは不安そうな表情を浮かべながらも頷いた。

 

「ほらメイサ、オメーから教えてやっからよ」

 

 カケルはんは、過呼吸になってはるメイサはんに歩み寄ってマークを確認した。

 メイサはんのマークは、『(だいや)』。

 皆はんは、口を揃えて『(だいや)』と言わはった。

 メイサはんの次は、カケルはんか…

 

「よしっ!次はオレだ!オッサン!アンタから教えてくれ!」

 

「え…!?あ…はは、はいっ!!」

 

 カケルはんに指名されたカネコはんは、慌ててカケルはんのマークを確認しはる。

 近視なんか、カネコはんはしきりに目をこすって瞬きをしながら、カケルはんの首輪のディスプレイを覗き込んではった。

 

「すす…すぺ…あ…いや、『♣︎(くらぶ)』です…」

 

「あ…!?」

 

「スイマセン、咄嗟だったもので…貴金属は持ち込めないから眼鏡もなくて…」

 

 カネコはんは、困惑した様子で頭を掻きながら謝る。

 そないなカネコはんを見て、ウルミはんは冷めた表情を浮かべ、カケルはんは少し不安げな表情を浮かべはった。

 

「フーン、ま、いいや。『♣︎(くらぶ)』でいいんだな?」

 

 カケルはんが尋ねると、皆はん口を揃えて『♣︎(くらぶ)』と言わはった。

 その後、順番に一人ずつマークを確認し合うて解散したわけなんやけど…

 

「ねぇ、今ちょっと話いい?」

 

 ウルミはんが、ウチに話しかけてきはった。

 ウチはウルミはんに言われるがまま、食堂に行った。

 

「あの…ウルミはん。お話て、何どす?」

 

 ウチが恐る恐る訊くと、ウルミはんは突き刺すような視線を向けながら口を開く。

 

「提案なんだけどさ。次のターンでカネコさんを排除しない?」

 

「……え?」

 

「皆で口裏を合わせて、カネコに嘘のマークを教えるのよ」

 

 は……!?

 今、何て言うた…!?

 

「な…!?アンタ、何言うてんねん!?」

 

「あのオジサン、一瞬カケル君を騙そうとしたでしょ?ウルミは、彼が『♡J(はあとのじゃっく)』なんじゃないかと思ってるんだ。何かされる前に、排除しちゃおうよ」

 

「いや…そやけど…アレはわざとやなかったんとちがう?」

 

「わざとじゃなかったとしてもさぁ。現にウルミらの足を引っ張ってるわけじゃん?ウルミらの命を脅かすようは奴は、排除しちゃっても構わないよね?」

 

 ウルミはんは、視線で圧をかけてウチに同意を求めた。

 断ったら、多分次はウチが標的にされる。

 そやけど、やってええ事とあかん事とあるやろ…!?

 

「嫌やわ…そないなアホな事、やるわけないやろ!!そないな事するくらいやったら、ウチ、グループ抜けるわ!!」

 

 そう言うてウチは、食堂から立ち去った。

 人殺しに手ぇ貸すくらいやったら、マークなんて教えてもらわんかてええ。

 ウチは何も、間違うた事はしてへん。

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 5ターン目。

 ウルミはんのグループを抜けたウチは、食糧庫で一人で途方に暮れとった。

 

「どないしよ…ウチのマーク教えてくれる人、誰もいやはらへんくなってしもたなぁ…」

 

「『(はあと)』」

 

「え……?」

 

 後ろから声が聴こえて、振り向いたら、後ろにバンダはんがいやはった。

 

「パートナーがいなくなってしまったんだろう?少し、手助けをしてあげようと思ってね…」

 

 バンダはんはそう言うてウチに歩み寄りはるけど…

 どう見ても、人を善意で助ける人間の目やあらへん。

 殺人鬼っちゅうだけの理由で嘘つきと決めつけるほど、ウチも落ちぶれてへんけど…

 この人、何考えてはるんかわからへんさかい、怖いわ。

 

「……なんでウチを助けるん?あんさん…何考えてはりますの?」

 

 ウチがそう言うと、バンダはんはウチに耳打ちしてきはった。

 その言葉を聞いて、ウチはぞくっと背筋が震える感覚を覚えた。

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

《制限時間になりました。5ターン目の生存者は、15名中14名》

 

 カネコはんが、脱落してもうた。

 ウルミはんらに嘘のマークを教えられて、信じてもうたんやろなぁ…

 

 ウルミはんは、このターンでも、皆と口裏を合わせてヒビノはんに嘘のマークを教えはった。

 嫌やわぁ…なんで仲間同士で殺し合ってんねん。

 これ、グループ抜けて正解やったかもしれへんなぁ。

 

「キミ…ちょっといいかな」

 

 ウチが呆れとると、後ろから声をかけられた。

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 その後、この6ターン目では、ヒビノはんとメイサはんが脱落しはった。

 ほんで、7ターン目。

 今度は、カケルはんとロクドーはんが、結託してウルミはんを騙した。

 ウルミはんは、上手い事グループの皆を操れてるつもりやったんやろうけど…あきまへんなぁ。

 人を騙したら自分も騙されるなんて、常識やんか。

 

 ほんでアイゼンはんは、誰にもマークを教えてもらえんと困ってはった。

 あの人も、このターンで終わりやろな。

 人を信じな、誰からも信じてもらえるわけないやんなぁ。

 

 8ターン目。

 ウルミはん、カケルはん、アイゼンはんが脱落しはった。

 生存者は、ウチを含めて9人。

 

《それでは次のターンも、パートナーを信じて頑張ってください》

 

「ミツルギ…」

 

「ああ…頃合いだな…始めよう、オレ達の計画(プラン)を」

 

 さっきウチに声をかけて来はった二人…カリヤはんとミツルギはんが、満を持して動き出した。

 

 

 

 げぇむ 『どくぼう』

 

 難易度 『♡J(はあとのじゃっく)

 

 8ターン目

 

 生存者 20名中9名

 

 

 

 

 




新キャラ登場。
二次創作だとドラマ版のシナリオに合わせて♡Jにオリ主を参加させてる作品が多いので、こちらもせっかくなのでオリ主をぶち込みました。
人数は20人のままで、原作に登場したライダースーツの女性と入れ替わってます。
この世界線での彼女は、『♡J(はあとのじゃっく)』の『げぇむ』会場に辿り着く前に『♠︎K(すぺえどのきんぐ)』に撃ち殺されて『げぇむおおばぁ』になってしまいました。

ちなみに帽子の女性と片目を怪我したおばさんの名前は、ドラマ版の参加者の名前から取っています。
帽子の女性がタケダミカ、おばさんがヤマグチエイコです。
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