『げぇむ』 『これくしょん』
難易度 『
エントリー数 15名
制限時間 5時間
『るうる』
・15名の参加者が首輪を装着し、配布された端末に名前を入力し、ログインして『げぇむすたあと』。
・くらぶのくいいんチームが15名の参加者の中に3名紛れており、ぷれいやぁチーム12名とくらぶのくいいんチーム3名で対決を行う。
・ぷれいやぁチームとくらぶのくいいんチームが、『げぇむ』会場内にいる100種の『もんすたぁ』を奪い合い、最終的に100種全ての『もんすたぁ』を所持していたチームが『げぇむくりあ』。
・参加者には、『げぇむ』開始時全員に『らいふ』が100点分ずつ割り振られ、『らいふ』を使って『もんすたぁ』を捕獲したり召喚したりする事ができる。
・参加者は、以下の機能を使用できる。
| 『ぼおる』 | 『もんすたぁ』や『あいてむ』に『ぼおる』を当てる事で、 対象の『もんすたぁ』や『あいてむ』を入手できる。 ただし『ぼおる』を1個投げるごとに、『らいふ』を1消費する。 |
| 『ぽけっと』 | 『ぼおる』で入手した『もんすたぁ』や『あいてむ』を 任意のタイミングで召喚し、使用できる。 『もんすたぁ』や『あいてむ』は、原則自分自身か、 半径3メートル以内にいる他者に使用できる。 ただし、一度使用した『もんすたぁ』や『あいてむ』は消滅する。 また、召喚には『もんすたぁ』や『あいてむ』ごとに 割り振られた分の『らいふ』消費が伴う。 |
| 『ちゃっと』 | チャット機能を使って参加者同士でやり取りできる。 『らいふ』消費なし。 仲間に『もんすたぁ』や『あいてむ』を送る事も可能。 ただし1つにつき『らいふ』を1消費する。 |
・個人の『らいふ』が0を下回った者は、首輪が爆発し『げぇむおおばぁ』。
・『らいふ』が0を下回った者のセーブデータは、全て削除される。
・『げぇむ』における禁止事項は以下の2つ。
・『もんすたぁ』や『あいてむ』以外の手段で他者を殺害する行為
・首輪や端末を物理的に破壊する行為
「『げぇむ』らしくなってきたじゃ〜ん♪」
大学生
得意ジャンル『
目の前で『ぷれいやぁ』を殺したビルは、ニヤリと笑った。
コイツは、No.094のSランク『もんすたぁ』、『とけいじかけのしにがみ』を使って『ぷれいやぁ』を殺した。
ただでさえ入手困難なSランク『もんすたぁ』を単独で手に入れた上に、それを雑魚狩りの為だけにあっさり手放すなんて…
想像以上にぶっ飛んでんなぁ。
コイツがくらぶのくいいんチームの一人なら、大したもんだと言いたいところだけど、そうじゃないならただの阿呆かイカレか…
なんて考えていると、マヒルがビルに問い詰める。
「君…どうしてこんな事をしたんだ…!?確かに彼はチームに迷惑をかけたかもしれない…だが、何も殺さなくても良かっただろう…!?それとも、君が『今際の国』の国民だとでもいうのか…!?」
「その質問に関しては、そうかもしれないし、違うかもしれない…としか言えないよねぇ?」
マヒルが尋ねると、ビルは悪びれずにニヤリと笑いながら答える。
確かに、私達の目の前で『ぷれいやぁ』を殺したからといって、コイツがくらぶのくいいんチームだっていう確証はどこにもない。
「ああ、消えちゃった『もんすたぁ』の事なら心配しなくても大丈夫だよ。アイツはどうせ、レアな『もんすたぁ』なんか持ってなかっただろうしさ」
ビルは、そう言って首から上が無くなった死体を見下して笑う。
まあ、ビルの言う通り、コイツは高確率でレア『もんすたぁ』を1体も持ってなかっただろうけどさ。
だからってわざわざSランクの『もんすたぁ』を1体消費してまで雑魚狩りするかねぇ。
「あ、そろそろ皆、さっきの奴にかけられた呪いが解ける頃じゃない?それじゃ、お互い頑張ろ〜♪」
そう言ってビルは、どこかへと走り去っていった。
ビルが去って行ってからしばらくして、私達にかかった呪いが解けた。
「非道い…他の参加者を殺すなんて…」
「まぁ、『もんすたぁ』を使った殺し合いは、『るうる』で禁止されてないからね。というか、それも込みの『げぇむ』でしょ。あー痛かった」
私は、『ぷれいやぁ』の死体を見下ろして顔色を悪くするマリに対して、私は電撃が流れた首のあたりを撫でながら言った。
いやぁー、痛かった。
電撃喰らうと、本当に身体が動かないんだね。
いきなり首輪に電流流れたからびっくりしたわ。
「そろそろ、自分達の身の安全と回収済みの『もんすたぁ』を守る作戦を本格的に考えないといけないね…ここからは、未回収の『もんすたぁ』を探すチームと、バトル特化の『もんすたぁ』を集めるチームに分かれよう。おそらくくらぶのくいいんチームは、全体での回収済みの『もんすたぁ』が90種を超えたあたりから勝負に出るはずだ。彼女達は、今こうしている間にも、水面下で『もんすたぁ』強奪の準備をしているだろう」
「……そうね。特に防御系と探知系の『もんすたぁ』はできるだけ集めておきたいわね。せっかく100種集めても、『げぇむ』終了直前にくらぶのくいいんチームに全部奪られちゃったら悲惨だもんね」
私とマヒルは、くらぶのくいいんチームに対抗する為の作戦を話し合った。
幸い、『もんすたぁ』がまだ集まっていない今は、くらぶのくいいんチームの動きはない。
だけどくらぶのくいいんチームは、もう既に確実に動いている。
『もんすたぁ』を集める事に気を取られすぎてくらぶのくいいんチームへの対策を怠ったら、最後に足を掬われる。
ここからは、ただ『もんすたぁ』を全種類集めるだけじゃなくて、身を守る為に使えるものを集めなきゃいけないわね…
くらぶのくいいんチームに対抗する為の作戦を固めた私達は、残りの未回収の『もんすたぁ』を集めるチームと、くらぶのくいいんチームから身を守る為に必要な『もんすたぁ』や『あいてむ』を集めるチームに分かれて行動した。
できるだけ参加者同士で情報を共有して、未回収の『もんすたぁ』や、使えそうなものを集めていく。
「あった…!No.097、『ばくだんじかけのしにがみ』!」
《No.097 ばくだんじかけのしにがみ》
《レア度 S》
《消費らいふ 50》
《あいてを きょうせいてきに ばくはつさせる。》
《いちど みつかったら さいご いのちはない。》
《いちど しょうかんすると 5ふんかん こうどうふのうになる。》
「こっちもありました!No.010、『てぶくろう』」
《No.010 てぶくろう》
《レア度 A》
《消費らいふ 10》
《ぺあで かりをする ふたごの ふくろう。》
《かたほうを あいてに はりつけると、》
《はなれたばしょでも 「もんすたぁ」の こうかをはっきする。》
「こっちも見つけたぜ」
《No.092 かいとうるぱん》
《レア度 S》
《消費らいふ 50》
《「いまわのくに」じゅうを さわがせた せいきの おおどろぼう。》
《あいての 「もんすたぁ」を すべてうばう。》
「こっちは『きんのたまごにわとり』!」
《No.077 きんのたまごにわとり》
《レア度 A》
《消費らいふ 10》
《100ねんに いちどしか うまれない めずらしい にわとり。》
《らいふを 10たべさせると Aらんくいじょうの 「もんすたぁ」の たまごを うむ。》
「ありました!No.086、『おまもりようせい』!」
《No.086 おまもりようせい》
《レア度 A》
《消費らいふ 15》
《「いまわのくに」の もりに すむ てのりさいずの ようせい。》
《「もんすたぁ」をうばう のろいから ぱぁとなぁを 3ぷんかん まもってくれる。》
他の参加者と協力して『もんすたぁ』集めをしていたら、残り時間が1時間を切る頃には、回収済みの『もんすたぁ』が90種を超えた。
『くりあ』条件の100種コンプリートが目前に迫った頃、どこかで爆発音が聴こえた。
確認してみると、今殺されたのは、ろくに情報共有もせず単独行動をしていた女だった。
「始まったわね」
「チームを組まずに行動している『ぷれいやぁ』から殺されていってる…」
とうとう、参加者同士の殺し合いが始まった。
ただでさえ私達をくらぶのくいいんチームだと疑って協力しようとしなかった奴等が、『げぇむ』中に死人が出た事で疑心暗鬼に陥って、くらぶのくいいんチームの思惑通りに殺し合いをしている。
私達と協力せずに単独行動をしていた『ぷれいやぁ』は全員殺され、残りは10人だけになった。
今生き残っているのは、私、マヒル、レイ、マリ、ビル、ノバラ、スミレ、カタビラ、ネズミ、ダイナの10人。
私達のチームに加わって行動していたダイナというお姉さんが、不安そうに口を開く。
「どうしよう、なんとかしないとウチらもやばいよ…!」
「落ち着け、狼狽えたらそれこそ『
ダイナが不安そうに言うと、紫色の髪を逆立てたお兄さん、スミレが宥めた。
パニックで少し過呼吸気味になっていたダイナがようやく落ち着くと、マヒルが全員の顔を見てから口を開く。
「とにかく、今は未回収の『もんすたぁ』を集めつつ、身を守れる『もんすたぁ』をひとつでも多く集める事を考えよう。未回収の『もんすたぁ』は、残り5種。皆で協力すれば、制限時間内に全部回収できる。奪い合いをどうするかは、その後考えればいい」
「まぁ、この中に確実に3人は『今際の国』の国民がいるんだけどね〜♪」
マヒルがくらぶのくいいんチームも含めて全員で協力し合う方向性で話を進めると、ビルが水を差すような事を言ってきた。
スマホで確認してみる限り、生き残っているのはぷれいやぁチームが7人、くらぶのくいいんチームが3人。
くらぶのくいいんチームは3人とも、最初に私達のグループに加わった10人の中にいる。
さらに絞るなら、マリ、ノバラ、スミレ、ビル、カタビラ、ネズミ、ダイナの7人の中の誰か。
…まあ、私達は『ビーチ』にいた頃クズリューとかミラとかとも一緒に『げぇむ』した事あったし、マヒルかレイがくらぶのくいいんチームのメンバーって可能性もゼロではないんだけど。
なんて考えていると、小柄なオジサン、ネズミが口を開く。
「…なぁ、そろそろ、ぷれいやぁチームとくらぶのくいいんチームがどれだけ『もんすたぁ』を持ってるのか、確認しといた方がいいんじゃねぇか?誰か、調べられる『もんすたぁ』持ってねぇのか?」
「あ、わたし持ってます!」
そう言ってマリは、自分のスマホを使って『もんすたぁ』を召喚した。
マリが召喚したのは、頭に水晶玉がついた魚の『もんすたぁ』だった。
《No.050 すいしょうあんこう》
《レア度 A》
《消費らいふ 10》
《Cらんく いじょうの 「もんすたぁ」を たべると、》
《ぷれいやぁちぃむと くらぶのくいいんちぃむの 「もんすたぁ」と「あいてむ」のしゅるいが ひとめでわかる。》
マリは、大量にダブった『いなずぅまうす』を『すいしょうあんこう』に食べさせた。
すると、『すいしょうあんこう』の水晶玉が光り、水晶玉の中に文字が映し出される。
《もんすたぁ》
《ぷれいやぁチーム 79種》
《くらぶのくいいんチーム 67種》
《あいてむ》
《ぷれいやぁチーム 45種》
《くらぶのくいいんチーム 31種》
「ろっ、67種…!?」
「嘘でしょ、相手はたったの3人でしょ!?なんでこんなに多いのよ!?」
「それだけじゃない、オレ達が探してた『もんすたぁ』のうち15匹くらいは、くらぶのくいいんチームが持ってる…」
水晶に映し出された結果を見て、ノバラとダイナが驚愕し、ネズミが歯噛みする。
違う、問題はそこじゃない。
くらぶのくいいんチームが私達の持っていない『もんすたぁ』を持っていたとしても、最後に私達が『もんすたぁ』を持っていれば勝ち。
回収済みの『もんすたぁ』を現時点でどっちのチームが持っていようが、今はさして重要じゃない。
問題は、どうやってたった3人でこれだけの『もんすたぁ』や『あいてむ』を集めたのか、だ。
私達ぷれいやぁチームと協力しているとはいえ、集めるペースがあまりにも早すぎる。
「…ねぇ、アンタ達。『ぷれいやぁ』同士の殺し合いが始まってから、誰とどうチームを組んで行動してた?こっちは、アタシはマヒルと、レイはマリと一緒だったわ。そっちは?」
「オレらの方は、オレとネズミとダイナでチームを組んで、ノバラとスミレは一緒に行動してたぜ。ビルだけはひとりでどっかうろついてたけど…」
私が尋ねると、タンクトップのお兄さんカタビラが口を開く。
なるほどね…
わかったわ、くらぶのくいいんチームの3人の正体と、ソイツらがどうやってこの短時間で『もんすたぁ』や『あいてむ』を入手したのかが。
ノバラとスミレ。
率先してチームの士気を上げるような発言をして、私達を一致団結させようとしていた、気の良いお兄さん達。
この二人が、くらぶのくいいんチームのメンバーね。
◆◆◆
スミレside
5時間前。
俺とノバラ、そして俺達のリーダーの『
うっは、ゾロゾロ集まってきたぜ。
ワクワクが止まんねぇな。
ようこそ、『ぷれいやぁ』諸君……俺らの『げぇむ』会場へ♪
得意ジャンル『
プロゲーマー
得意ジャンル『
プロゲーマー
俺達と『
そして『げぇむ』が始まってすぐ、『ぷれいやぁ』から情報を聞き出す為に、俺達はマヒルとかいう男の提案に乗って『ぷれいやぁ』達とチームを組んだ。
そこからは、『ぷれいやぁ』の様子を見つつ、『もんすたぁ』を100種コンプリートしてから勝負を仕掛けようと思っていたんだが、思ったより早く殺戮が始まった。
どうやら、俺達が何か仕掛けてくるかもしれないと不安に駆られたバカな『ぷれいやぁ』が、『ぷれいやぁ』から『もんすたぁ』を奪って独占しようとして、同じ『ぷれいやぁ』から制裁を受けて殺されたらしい。
俺達は、最終盤で『ぷれいやぁ』から『もんすたぁ』を根こそぎ奪う作戦を成功させる為に、殺戮に乗じてある実験をした。
その実験の為には、No.010の『てぶくろう』とNo.097の『ばくだんじかけのしにがみ』が必要だった。
『てぶくろう』は、一度相手に呪いをかけると、離れた場所で別の『もんすたぁ』の呪いをかける事ができる。
そして『ばくだんじかけのしにがみ』は、相手の『らいふ』を0にするまでもなく強制的に首輪を爆発させて『げぇむおおばぁ』にする事ができる。
死んだ奴のセーブデータが消えちまうのは、あくまで『らいふ』が0になって死んだ場合のみ。
『らいふ』が0になる前に死んだ奴のセーブデータは、消えずにそのまま残る。
俺達は、『てぶくろう』と『ばくだんじかけのしにがみ』の重ねがけで、アリバイを作りつつ、協調性のない『ぷれいやぁ』を爆殺し、残った『もんすたぁ』や『あいてむ』を回収していた。
そして、『きんのたまごのにわとり』を使って、攻撃系の『もんすたぁ』をしこたま集めた。
これで俺達はいつでも、ぷれいやぁチームから『もんすたぁ』を根こそぎ奪って逆転できる。
言っておくが、『ぷれいやぁ』にバレないようにこの裏ワザを見つけるのも苦労したんだぜ?
何せ、俺らもこの『げぇむ』をやるのは初めてだからな。
ちなみに、『げぇむ』を考えたのはこの俺。
『ぷれいやぁ』とフェアな勝負をする為に、『もんすたぁ』の入手条件や、『るうる』説明にない裏『るうる』なんかは一切知らない状態で『げぇむ』に挑んだ。
「…やっぱり『げぇむ』は楽しいな」
「ああ。オレらは、この国で永遠に『げぇむ』をする為に、この国に来たのかもな」
俺は、ノバラと一緒に、『ぷれいやぁ』達が『もんすたぁ』をかき集めるのを見届けた。
さすがは、『ふぁあすとすてぇじ』を異例の早さで『くりあ』した『ぷれいやぁ』達だ。
5時間という短い時間設定にも絶望する事なく、驚異的なスピードで『もんすたぁ』を集めている。
もっとも、何人かは、その道のプロが混じっているようだが…
『ぷれいやぁ』達が、
俺らは最後までサポートに回らせてもらうから、俺らが『げぇむくりあ』する為に頑張ってくれよな。
◆◆◆
ツエダside
『げぇむ』終了まで、残り10分を切った。
私は、マリと一緒に最後の『もんすたぁ』集めをしていた。
他の皆は、別の場所でそれぞれ『もんすたぁ』集めをしている。
『もんすたぁ』が100種集まれば、『
だからくらぶのくいいんチーム同士で結託できないように、知り合い同士で固まらないようにチーム分けをやり直して、手分けをして探索をする事になった。
そんでもって集めた『もんすたぁ』は、絵札の『げぇむ』を『くりあ』した実績があるとかいう意味不明な理由で私が管理する事になった。
マジでなんでこんな事になっちゃったかねぇ。
全員の命がかかった『もんすたぁ』を全種類預かるとか、クッソ荷が重いんですけど。
私、こういう人の命を背負ったリスキーなタスク、性に合わないんだよなぁ。
とまあ、独り言はこの辺にして、現実の話に戻らないとね。
残る『もんすたぁ』は、No.098の『てぃたあにあ』、No.099の『えんぺらぁまうす』、そして正体不明のNo.100の3体。
残っているのは3体とも、『げぇむすたあと』から一度も出現していないSSランクの『もんすたぁ』。
だけど残り3体は、もう出現条件がわかっていて、そのうち『てぃたあにあ』と『えんぺらぁまうす』に至っては、出現にリーチをかけている。
『てぃたあにあ』の出現条件は、同一の参加者が全50種類の『あいてむ』を一度以上使用する事。
そして『えんぺらぁまうす』の出現条件は、他の『もんすたぁ』や『あいてむ』を一切持たない状態で、100体の『ねずみぃまうす』を生贄に捧げる事。
No.100の出現条件は、同一の参加者が、『ぽけっと』内にNo.001〜No.099の『もんすたぁ』を全て収める事。
『てぃたあにあ』の方は、たった今、マヒルが入手条件を達成し、ちょうど捕獲に成功したところだ。
《No.098 てぃたあにあ》
《レア度 SS》
《消費らいふ 99》
《「いまわのくに」の もりに すむ ようせいの じょおう。》
《あらゆる のろいから ぱぁとなぁを 10ぷんかん まもってくれる。》
『えんぺらぁまうす』の方も、私が『どろんぼう』対策に大量の『ねずみぃまうす』を『ぽけっと』に入れていたおかげで、入手条件を達成できた。
私がマリに『らいふ』を分けてもらいつつ、100体の『ねずみぃまうす』を召喚すると、『ねずみぃまうす』が合体して眩い光を放つ。
合体した『ねずみぃまうす』は、頭からネズミの耳が生えた仁王みたいな姿の『もんすたぁ』、『えんぺらぁまうす』に変身した。
《No.099 えんぺらぁまうす》
《レア度 SS》
《消費らいふ 99》
《すべての ねずみぃまうすの ちょうてんに たつ きんぐ おぶ きんぐす。》
《らいていの てっついで てきを けしずみにする。》
《きらいな たべものは れもんぱいと ばなな。》
「よし、『えんぺらぁまうす』ゲット」
「それじゃあ皆さん、さっき話した通り、皆さんに全種類の『もんすたぁ』を送ってもらいましょう」
「ええ、そうね」
これで私の『ぽけっと』には、『てぃたあにあ』とNo.100を除く98種の『もんすたぁ』がいる。
あとはマヒルが手に入れた『てぃたあにあ』を入手すれば、99種の『もんすたぁ』が揃って、『もんすたぁ』No.100を呼び出せる。
私がマヒルから『てぃたあにあ』が送られるのを待っていると、マヒルが私のスマホに『てぃたあにあ』を転送した。
「よし、これで99種コンプリート!」
今、私の『ぽけっと』には、No.001〜No.099までの99種類の『もんすたぁ』がいる。
あとは、この99種類の『もんすたぁ』を使って、最後の1種類を入手すれば『げぇむくりあ』だ。
「それじゃあ、早速No.100を呼び出しましょう」
「そうね」
「ここまで長かったですね…」
マリは、99種の『もんすたぁ』が揃った私の『ぽけっと』を見て涙ぐんでいた。
その涙は、皆で力を合わせて99種の『もんすたぁ』を集めた達成感によるものかしら?
それとも……
「ええ…本当にね。これで満足かしら?四葉真里さん…いえ、『
私がそう言うと、マリは僅かに目を見開く。
マリは、戸惑ったような表情を浮かべてシラを切った。
「…ツエダさん。急にどうしたんですか?冗談やめてください」
「とぼけても無駄よ。99種集めた私をわざわざ2人きりにするなんて、『
私の『ぽけっと』の中に99種の『もんすたぁ』が集まっている今、私と二人で行動するなんて、『
何なら私は、『げぇむすたあと』直後から、コイツが『
あの状況で、何の素性も知らない赤の他人に『協力しよう』なんて言われて、微塵も疑わずに真っ先に協力する奴は、ただの馬鹿正直か、根こそぎ『もんすたぁ』を奪い取ろうとしているかのどっちかだ。
私がマリに問い詰めると、マリはふっと笑った。
「……ふふっ。わかっててわたしと2人きりになるなんて、随分と余裕なんだねぇ」
「2人きりにならないと、アンタが本性を出してくれないだろうと思ってね」
少し寝ぼけた口調で言うマリに私がそう告げると、マリは小首を傾げて不敵に笑う。
そこにはもう、さっきまでのオドオドしていた彼女はいなかった。
「そうだよ?わたしが『
『
プロゲーマー
「それにしても…ツエダちゃんさぁ。いくらわたしの正体を暴きたいからってぇ…わたしが『
「そのセリフ、そっくりそのままお返しするわ。Bランクの奪取系の『もんすたぁ』を1体しか持ってないアンタに何ができるのよ。アンタが『もんすたぁ』を召喚したところで、アタシはそれに対抗できる防御系の『もんすたぁ』を召喚するだけよ」
私は、挑発してくるマリに挑発し返した。
マリがBランクの奪取系の『もんすたぁ』1体しか持っていない事は確認済み。
ソイツを召喚したところで、私はそれを上回るランクの防御系『もんすたぁ』を召喚すればいいだけの事。
そう考えていると、マリはフッと笑ってスマホを操作する。
「……そういうところが、迂闊だって言ってるんだよ」
そう言ってマリは、『ばくだんじかけのしにがみ』を召喚した。
《No.097 ばくだんじかけのしにがみ》
《レア度 S》
《消費らいふ 50》
《あいてを きょうせいてきに ばくはつさせる。》
《いちど みつかったら さいご いのちはない。》
《いちど しょうかんすると 5ふんかん こうどうふのうになる。》
は…!?
嘘でしょ、コイツ何で『ばくだんじかけのしにがみ』を持ってんのよ!?
◆◆◆
マリside
「うふふ、なんでわたしが『ばくだんじかけのしにがみ』を持ってるの?って顔してるねぇ。答えは、コレだよ」
そう言って私は、ツエダちゃんにもう一台のスマホを見せた。
私が操作したのは、『ばくだんじかけのしにがみ』で首輪を爆発させて殺した『ぷれいやぁ』が持っていたスマホだ。
私は、ノバラやスミレと一緒に実験をして、ある事に気がついた。
それは、死んだ『ぷれいやぁ』のスマホを奪って使う事もできるって事と、死んだ『ぷれいやぁ』のスマホは他の参加者から探知されないって事。
そこに気づいた私は、『ばくだんじかけのしにがみ』と『かいとうるぱん』を死んだ『ぷれいやぁ』のスマホに入れて、ツエダちゃんと二人きりになった。
ツエダちゃんは、私のもう一台のスマホには気づかずに、私が丸腰で来たと思っちゃったのね。
私が『ばくだんじかけのしにがみ』を使えば、ツエダちゃんは首輪が爆発して死ぬ。
ツエダちゃんが死んだ後は、『かいとうるぱん』でツエダちゃんのスマホから全種類の『もんすたぁ』を奪い取る。
『ばくだんじかけのしにがみ』は、Sランク以下の防御系の『もんすたぁ』や『あいてむ』じゃ防げないし、もし『ばくだんじかけのしにがみ』を跳ね返されて私に返ってきても、反射系の『もんすたぁ』や『あいてむ』の所持数は私の方が数が多い。
ツエダちゃんが爆死を防ぐには、『てぃたあにあ』を召喚するしかないけど、今のツエダちゃんには一度に99も『らいふ』を持っていかれる『てぃたあにあ』なんて使えないし、そうじゃなくてもせっかく集めたSSランクの『もんすたぁ』を手放せるはずがない。
万が一ツエダちゃんが私みたいにもう一台のスマホを持っていて、それで『らいふ』をフルにしてから『てぃたあにあ』を召喚するつもりだったとしても、その前に『ばくだんじかけのしにがみ』を発動すればいいだけの事。
「ごめんねぇ。これでチェックメイトだよぉ」
そう言って私は、『とけいじかけのしにがみ』をツエダちゃんにけしかける。
私達の勝ちね。
《該当の対象者に、『ばくだんじかけのしにがみ』は使用できません。『ばくだんじかけのしにがみ』は消滅します》
「あれ…!?なんで…!?」
私が召喚した『ばくだんじかけのしにがみ』は、不発になってそのまま消滅した。
ガードされたわけでもなく、『使用不可』って…
ツエダちゃん、一体何をしたの…!?
「マリ…アンタ……まんまと罠にハマったわね♡」
げぇむ 『これくしょん』
難易度 『
残り時間 7分
生存者 15名中10名