「おおおおおらあっ!!」
「先走ってんじゃねえよ、バカうしおがっ!!」
白面の者を守るように陣形を組むシュムナや斗和子、黒い妖怪の群れに総攻撃を仕掛け、私も一鬼の背中に乗りながら蛮竜を振り抜き、蒼月君ととらが白面の者に向かって駆け抜ける道を拓く。
「一鬼!」
「任せろ!!」
私の呼び掛けに応えるように一鬼の両肩に現れた蛇は肥大化し、斗和子の両腕と首を締め付ける。キリオ君と話させてあげたいけど。
今はもう話す時間はない。
頭上で蛮竜を回転させ、熱風の塊を作り出していく。風の傷や金剛槍破みたいに広範囲に及ぶ攻撃も良いけど。これだけ大きいなら一点突破の破壊力を持つ技を使った方が効果的だ。
「蛮竜閃…!!」
空気を焼き焦がして突き進む熱風の塊を避けきれず、シュムナの顔面は弾け、乱気流の如く吹き荒れた蛮竜閃に残っていたシュムナの霧は飲み込まれ、完全に焼却されてしまった。
「ソイツは戦骨の…!」
「フフ、伊達に選ばれてないって事よ!」
「やるじゃねえか、曾孫!」
「まあ、当然の事だからね!」
そう言いながら私は白面の者に向かって飛ぶ一鬼の背中を蹴り、とらと蒼月君よりも高く舞い上がり、白面の者を見つめる。
来たか。…遂に、我を殺しに……!
「えぇ、私達があなたを倒してあげる!!」
……今も我の目を見るか…糸色…!
蛮竜の刀身を金剛石の刀身に変化させ、白面の者の振るう尻尾とぶつけ合う。ギリギリと火花を散らし、力負けしそうになった刹那、私は蛮竜の柄に二重の極みを叩き込み、強引に白面の者の尾を吹き飛ばす。
ぐるり、ぐるり、と空中で捻れ回る様に回転する私を一鬼が受け止めてくれ。また彼の背中に乗ると「曾孫ら冥道残月破は使えねえのか?」と問われる。
「悪いわね。あの技だけは制御しきれない。それに下手したら皆を巻き込みかねない技を、こんな混戦する場所で使えるわけがない」
「戦骨の野郎なら関係無しにブチかましてたぞ。アイツは
「何だか前にも聴いたわね」
一鬼の語る戦骨の可笑しさに苦笑いを浮かべつつ、どうやって白面の者の尻尾を攻略しようかと悩む。少なくとも獣の槍はあの尻尾を破壊できる強さを秘めていることは知っている。
「妙、行けそうか!」
「オーライ。問題ないわよ、流君!」
戦闘機の羽に移動した彼の言葉に頷きつつ、私は爆流破を放つために流君の放つ法力の一撃を待つ。妖気の亀裂が多すぎて連発は出来ないけど。
尻尾を斬るぐらいは出来る……!