制服の着こなしはジャケットに袖を通さず肩掛けにしている
「透ー!遅刻するぞ!!!」
なんで朝から俺はドア叩きながら叫んでんだ……時刻は7:55分、今日から雄英高等学校に初登校だというのに我が幼馴染は爆睡しているようだ
同じマンション借りてて良かったな透……おいマジで早く起きろ!!
するとドアの向こうからドタバタと音が
「ごめーん!「どぅおわぁ!?」おはよう…舷ちゃん?」
このマンションのドアは押すタイプ…ぐおおお顔が
「たく…明日からはアラームかけとけよ」
「えへへ〜ごめんごめん 舷ちゃん顔大丈夫?」
言うな思い出したら痛えから考えないようにしてんだ、透の奴俺がバイク無かったらどうするつもりだったんだよ…
朝から既に疲れながらマシンマッシグラーを運転し雄英に向かう
「透着くぞ〜」
「うん苦しゅうない」
何処の殿だ…殿か
「アイツ…天下取れたろうか」
あの頃と変わらない…いやすこしあの頃より曇った空を見上げ教室を目指す
「舷ちゃん〜私達A組だって! また同じクラスだよ!!」
「おう いくか」
袖を通していたブレザーを脱ぎ肩に掛ける
「あ〜もう着崩してる」
「ブレザーなんて堅苦しいんだよ…」
学ランの方がまだマシだ…ってか着慣れた学ランの方が良いぜ
「ドアデッカーい!!」
「バリアフリーだろうな 背がデケェのもいるだろうし」
個性が日常の世界じゃ背がデカイなんて稀じゃないしな、最近巨大化?するヒーローもいるらしい ウルトラマンかよ
「おはようー!」
なんて考えてたら透がドアを開け挨拶しながら入っていく、俺も行くか
「おはよう!俺は飯田天哉 私立聡明中学から来た!!」
誰かと思えば入試の時の真面目眼鏡じゃねえか、ん?目が合ったな
「君!初日からその制服の着方はなんだ!!歴史ある雄英の「透 黒板に座席表あるみたいだぜ」おい無視しるな! おい!!」
えーっと卯月 卯月っとうわ…1番後ろだけど前の飯田って今の真面目眼鏡かよ
「うわー私1番前!目立つじゃん!!」
「どっちみち制服だけだから何処でも目立つだろ」
分かっちゃいたが席が随分と離れたな端っこ同士じゃねえか
席に荷物を置いてるとまた飯田がズン ズンと近づいてきたのを華麗に無視し透の席の方にいく
「めんどくせぇのに目つけられた…」
「舷ちゃん髪型もヤンキーみたいだからね」
やかましい この髪型は譲れないんだよ色んな意味で
「朝から大変そうだね 卯月」
声をかけられ振り向くと見覚えのあるイヤホンジャック
「耳郎じゃねえか」
「受かってるとは思ったけど同じクラスだったとわね 改めて耳郎響香 よろしく」
「卯月舷汰楼だ」
お互い握手し透の事を紹介し3人で雑談に花を咲かせる
あの後入ってきたツンツン髪が机に足を置き真面目眼鏡の飯田がそれを注意、そっから2人の言い合いが始まったり教室のドアを開けてその2人をみて膠着するもじゃ髪の男子が来たりと中々賑やかになってきた
「あー君あの時の地味目の!!」
更に増えたな…人数見る限りこれで全員か
「あの0ポイントロボを倒したのとか凄かったよ!」
その時の真似なのかシャドーボクシングをする、へぇあのクソデカロボをねぇ
「アンタも壊してたじゃん 何そんなに興味もってんの?」
「いや ただ見た目によらねえなって思っただけだ」
何とも気弱そうに見えるがやる時はやるタイプか?…後さっきからチラチラ目に映るあの芋虫みたいなのなんだ?
「お友達ごっこがしたいなら他所にいけ…ここはヒーロー科だぞ」
芋虫が立ち上がり携帯ゼリー飲料を飲み干す、なんだコイツ
「君達の担任 相澤だよろしくね」
(((((担任!?)))))
担任かよコイツ……
「静かになるまでに8秒…合理性に欠けるね」
半分驚愕で黙ってるけどな…しかし担任だとすればコイツもプロヒーローか
雄英高等学校は現役のプロヒーローが教師を務める、俺はそんなに詳しい訳じゃないけど他の生徒を見る限りメジャーなヒーローでは無いらしい アングラ系か?
「まぁいい……これに着替えてグランドに出ろ」
寝袋の中から体操服の入った袋を取りだし教卓に置く
「はっ……担任!質問を「却下 時間の無駄だ」くっ!」
流石にこの男に質問するのは無謀だろう、どうも効率重視の様子が伺える
「「「「「「個性把握テスト!!??」」」」」」
お前ら初日なのによくそんな息ぴったりに叫べるな
「そうだ 平たく言えば体力テストを個性ありで行う」
個性ありか、大方教師陣が生徒の個性を把握する為のものでもあるんだろうな カメラも設置されてる
「入試1位は卯月だったな」
「ンだと!」
朝のツンツン髪が睨みをきかせてこちらに振り向く
「このボールを投げてみろ 個性ありでた」
言われて投げ渡されたボールを握る
個性でフォーゼドライバーを右手に出現させ腰に巻きボタンを押す
3 2 1
カウントダウンが響きエンターレバーを引く
フォーゼドライバーからポータルが出現、煙が舞い上がり姿をフォーゼに変身させる
「しっ やるか」
円に向かおうとすると透が近寄ってくる
「舷ちゃんあれやろうよあれ!」
「はぁ!?しねぇよ! あぁおい!」
両手掴むな屈ませるな……あーもう!!
「宇宙 キタアアアア!!」
バッと体をのばし両手を上に突き上げる
「そうそうこれこれ じゃ頑張って」
だー!!昔透に教えてからこれだよもぉ!
「ぶっ飛べ!!」
思いっきり投げたボールは起動を描きとんでいく
[記録 603.7m]
「ふむ……このように個性を使い君達には体力テストを受けてもらう デモンストレーションは終わりだ」
「個性使っていいとか!」 「凄い記録出たな」 「なにこれ面白そうー!」
「……面白そう か」
なんかヤベェ予感…あのピンクちゃん余計な事言ったか?
「そんな志でここにいると…よし最下位は除籍処分としよう」
「「「「「「はあああああああああああああ!?」」」」」」
訂正 言ったかじゃない言ったな
「今日は入学初日ですよ! ましてや除籍なんて!」
「ヒーローは急な事ばかりだ 事件も事故も天災も待ってはくれない そして我が校は自由が売り」
垂れ下がった髪をかきあげ不敵に笑い相澤先生は続ける
「Plus・Ultra…乗り越えてこい」
「次卯月 麗日」
50m走か…ならコイツか
ドリルスイッチを抜き取りアクセルペダルを模したスイッチに差し替える
[位置ニツイテ ヨーイ]
ホイール オン
差し替えたホイールスイッチをオンにしトライモジュールに足を挟むようにホイールが設置される、ホイールモジュールが出現する
[ドン]
「行け!」
ホイールモジュールのエンジン サイクロトロンモーターにより出されるパワーを伝達しスピニングホイールが高速に回転する
[記録 3.00]
おっジャストだ、俺の前の飯田が3.04だったからか凹んで膝をついてる
握力測定これ俺のスイッチだとどうしようもねぇ
「普通に握ってっと」
力を入れて握るとメキメキ音を立てメーターの針がグリん!っと音を立て振り切れる
「あっ?」
「壊れたな…記録測定不可っと」
ちなみにゴツイヤツが540kg、ポニーテールちゃんが万力出して壊してた ありか?万力
立ち幅跳び これはこれだろ
ロケット オン
サークルモジュールに展開されたロケットモジュールが装着、エグゾーストスラスターが火を噴き空に舞う
「飛んだ!」 「さっきは車輪で今度はロケット!?」 「どんなメカニズムですの!」
「卯月それはいつまで飛べる」
「解除しない限りは飛べます」
すると手で降りてこいとジェスチャーされたので降りる
「記録無限 規格外だな」
「無限とかあんのかよ!」 「宇宙服がベース?なのでしょうがあのエネルギー個性で説明が…」
もう除籍の心配なくなったな
「なぁ透 アイツ」
透に話しかけもじゃもじゃ頭を指さす
「あー舷ちゃんと同じ0ポイント壊した子? あんまり記録伸びてないよね」
伸びてない所が下から数えた方が早いレベルだ、個性を使ってない?なんでだ?
「なにかリスクでもあるのか?」
反復横跳び、どうしようもないし普通にやるか
[記録 103回]
「おぉ…やっと普通の数字出た」
「いや充分多いけどね……」
なんだ耳郎その目は
ちなみに頭のコブ?でめちゃくちゃ跳ねてるチビがいた、あれやばいだろ
ボール投げ
「お前は1回でいい」
デモンストレーションで投げたからか? 1回ならなんか試してみるか
「相澤先生 これ飛ばせばいいんですよね?」
「あぁ 別に投げなくてもいい」
ランチャースイッチを外し新しいスイッチを装着し起動させる
ジャイアントフット オン
クロスモジュールが起動し巨大な足に覆われる
「足!?えっデカ!」
ボールを放り投げヤクザキックの容量で蹴り飛ばす
この時ジャイアントフットモジュールの力が解放、大気が歪み巨大な足の幻影が更に蹴り出すようにボールを吹き飛ばす
「ぶっ飛べ!!!」
打ち出されたボールが音を立て飛び、ボンっと音を立て破裂する
「あのボールが壊れるとはな……記録測定不能無限にしてやる」
おっし!やってやったぜ!!
「あんたどんだけなんだよ……もうツッコムのも疲れる」
だからなんだその目
「流石舷ちゃん〜撫でてあげよう!」
「やめんかこのアホ!」
大体変身してるのに撫でても意味ないだろ…いや変身解除した時に撫でろって意味じゃねえから!
「SMASH!!!」
透の悪ふざけをかわしているとドデカイ音と共にボールが空を飛んでいく
「ッ!!」
急いで振り向いてみれば投げたのはあのもじゃもじゃ髪、やっぱりすげぇパワーなのか…でも
「うわぁ…手が」
あの腫れ用…まだ力が制御できてない?個性を使わないで普段過ごすからってああなるか?
「どーゆう事だ!!デクゥゥ!!」
ツンツン髪が怒りと焦り?に顔を歪ませもじゃもじゃ髪に突撃しようとしている
「あのバカ…!」
ロケットモジュールを抜こうとした時突如ツンツン髪の個性が消え白い布で縛られる
「んだこれ…硬ぇ!」
「特殊繊維で編んだ捕縛布だ…爆豪次にこのような暴挙に出れば順位は問わず除籍だ」
ツンツン髪、爆豪はそれに顔を歪ませ黙る
「あまり個性を使わせるな……俺はドライアイなんだ!」
(((((個性凄いのにもったいない……)))))
持久走、ポニーテールちゃんが今度は原付を出してるのを見て思いついた
レーダー オン
スクエアモジュールに装着されたレーダーモジュールを装着、マルチフロートタッチパネルを操作して駐輪場に停めているマシン マッシグラーを呼ぶ
「バイクが走ってきた!?」
俺の前で停まったマッシグラーに乗り込みハンドルを握りコースを走る
「なぁ!あれも個性!?」 「舷ちゃんのマッシグラーは個性で出てきてるから個性なの〜!ずるいぞ〜!!」
ズルじゃないわバカタレ
上体起こし、どうしようもないし普通にやった
[記録100回]
「舷ちゃん変身解除してからの方が良かったんじゃない?」
……あっ
長座体前屈
今度は変身解除して挑む…パッチリ目の子がめちゃくちゃ舌伸ばして記録だしてた
「ご苦労 諸君記録は各自確認しろ」
相澤先生の手に持つ端末から映像が浮かび上がる
「舷ちゃん1位だー!やったね」
わかったから肩を叩くな、お前地味に強くしてんな?
「最下位は…緑谷か」
透の頬を引っ張りながらほかの順位も確認していく
緑谷、アイツ個性の使い方はまだまだだがあの威力…制御できたら光るものがあると思うんだがな
「ちなみに 除籍は嘘だ君達の本気を見る為の合理的虚偽と言うやつだな」
「「「合理的虚偽ー!!?」」」
緑谷の顔が大変なことになってんな、ムンクみたい
「少し考えればわかるじゃない…」
いやポニーテールちゃんあの人は恐らく本気だと思うが
「ただし今回は……だ 君達の除籍権限は俺達教師が握っている今回は及第点…怠らないように」
最後とばかりに睨みをきかせて校舎に戻っていく相澤先生
「着替えてHRを行う 早くこいよ」
「…これが雄英ね」
面白いじゃねえか…このハラハラした空気嫌いじゃねぇ
「とりあえず戻るぞ透 遅れたら除籍とか言われそうだ」
「冗談でも怖いこと言わないでよもう!」
武神の追憶 1
今日も武神キバとの決着はつかなかった、ドッカの対応を考えねぇとな
「無事か武神フォーゼ」
「おう 大丈夫だぜ将軍」
何処か学生服を思わせる服装の将軍に返事を返しお互い座り次回の合戦に向けて作戦をねろうとした時
「大変だ!」
髪を編んだ茶髪の若い連絡兵が飛び込んでくる
「何事だ!!」
息を整えた連絡兵は紙を開き1度こちらを見て情報を読み上げていく
「南東北にて……新たな武神ライダーが現れました!」
「なんだと!…そのエリアは武神ディケイドが守護しているはずだ!」
武神ディケイド 何処かいけ好かないというか人を煽るようなことを言ってくる奴で女性の将軍が率いる軍の武神ライダーだ
「……敗れたそうです」
「武神ディケイドが敗れた!?」
確かに言動は人を煽る様な所があるが実力は折り紙つきの武神のアイツが敗れたなんて
「情報では敗れた武神ディケイドは新たな武神ライダーの率いる怪人に吸収されたともあります」
武神ライダーを吸収……等々出たのか
「その武神ライダーの名は!率いてる武将は誰だ!」
家の大将が焦る気持ちも分かる……そして恐らく俺の考えがあってるならその武神ライダーの名は
「名は武神鎧武……そして武神鎧武が軍を率いています…」
全ての武神ライダーを倒し己が天下をとらんと企む最恐の武神が現れたのだ……