あと箒誕生日おめでとう
「ついで感覚だと!?」
教室に着いた!
綾音とは一歩ずつ仲直りする! そして本番にぶつける!
「失礼します!!」
「どうした水澤」
谷本さんによる織斑先生の物真似で迎えられたが笑ってしまう
怒られるぞマジで
「だっはっはっはっ……www」
「何だ水澤君元気になったんだ」
「心配したんだよ?」
「いやーみんなごめんごめん。」
一夏君達の方を見ると……居た!綾音だ!
「おはよ綾音。」
「あっ!おはようござい……ます……」
あれ、何でこんなに落ち込んでんの? あそっか慣れてないのか
「おはよう一夏君」
「おはよう悠。元気出たか」
「まぁね…………とは言えないなぁ」
「あんな元気なのに元気じゃ無い事ってあるんだ」
「あまり無理をするなよ?」
シャルロットさんとラウラさんに心配されるが大丈夫(麻痺)
「あ、そう言えばお前達って誰とペア組むんだ?」
「あたしはセシリアと組む事にしたわ。あの時のリベンジを果たす時よ!」
「一学期の屈辱からの脱却ですわ!
リベンジに燃える鈴さんとオホホホホって言うのが聞こえそうなぐらい悪役な笑い声してるセシリアさんだが、ラウラさんはあの時を思い出して苦笑いしていた。
「そう言えばシャルロットはどうすんだ?悠か?」
「流石に悠に勝ちたいからね。ラウラと組んだよ」
「ああ、シャルロットとは頻繁にペアで練習してるからな。一夏と組めない以上、これが最適解だと思った」
専用機一年組の中でも技量は抜きん出ている。以前個人指導をした時もほとんど修正点がない二人。
このタッグは手強そうだ。
「で、綾音さんは楯無さんと組むのか」
「はい!悠さんに追いつきたいのとあの蝶女を倒します!」
「やる気有り余ってるわねぇ………って悠??」
なんか真っ白になって椅子に座っていた。あぁシャルロットが頼みの綱だったんだなって皆が心で察した
「あれ?でも残ってるのって箒じゃん」
「し、仕方がないだろう!! 大体私は一夏と組みたかったってのに!
「え、箒そうだったのか?」
箒は自分の想い人の前で思いっきり暴露してしまった
(また一夏の唐変木を見てしまうのかな)
(もし寝てたら殺すか)
しかし予想外の答えが返ってきた
「ごめんな箒。今回ばかりは無理だからまた今度な?」
「えっ……//一夏……//」
「「「「「……………」」」」」
あの一夏が約束事をするだなんて信じられなかった五人だった
「それで,残ったのは箒と悠だけか」
「でも本人があんな様子だとねぇ……」
相変わらず無色になっていたが箒は悠のところへ歩き出す
「悠。」
「…………」
ビンタするんだろうなぁって綾音以外は思ったのだが,手を差し伸べた
「今のお前を見ていると福音事件の時の私みたいでイライラする。」
「箒……」
「正直今の私があるのはお前と一夏のお陰だ。いつか隣に立つ為,お前の力が必要だ!」
あの振り回されていた箒が初めて,他の人に頼るようになり周りは感動ものだった
「箒……………分かった!協力する!!絶対一夏達に勝つぞ!」
「あぁ!!」
箒の手を取り握手をした悠。それを見て綾音はほっとしたのか悠に微笑んだのだが,一夏は何故かモヤモヤしながらも悠が元に戻って安心したとさ
ーー♢ーー
こっから悠視点に戻ります。良かったねぇみんな(よく無い)
「ヤッホー! たのもぅ一年女子&男子!」
「黛先輩?」
なんか黛さんが来ました。て言うか久しぶりだなぁ
久しぶりだからか僕はウッキウキで話しかけに行った
「どうしたんです黛さん。わざわざ一年の教室まで。取材ですか?」
「また俺? もう話すものは全部話したじゃないですか」
「アハハ。今日は織斑くんだけじゃなく水澤くんと篠ノ之さんにも用があるんだな」
「私もですか?」
「そうそう。実は私の姉が出版社で働いてるんだけど。三人に独占インタビューしたい!って連絡が来てね。よかったらしてくれないかな? あ、これがその雑誌」
「こ、これは!!」
黛さんが差し出したのは。
「インフィニット・ストライプス?」
「たしかこれ雑誌ですよね。読みました!」
「あら珍しい! どうだった?」
「読んでてワクワクしました!どれぐらいかというとONICHAより上ですね!」
めっちゃ喜んでる黛さんでした。すると一夏君が質問した
箒「と言うかこれあまりIS関係ないけど面白いな」
一夏「ファッション撮影にIS関連とは関係ないインタビューもある。代表候補生じゃなくても出来る仕事じゃないか?」
「あれ?二人ともこういう仕事したことない?」
「というと?」
「代表候補生や国家代表は各国や国民にもっとも重要視されてる期待の花。主にモデルやタレント業、国によっては俳優業をしてる人も居るのよ」
「へー。ISを動かすだけが仕事かと思ってた」
まあそう思うのも無理はないね。僕達は専用機持ちとして見てもレアケースだからね。
基本ISのデータ管理やレポート提出が主な仕事。
ましてや代表候補生になったばっかりだし
「ということは。今回の議題は新生日本代表候補生組にインタビュー、ということですね?」
「That right! 君たちの発表が公になってから姉さんの眼の色が変わって変わって。休みの日なのに編集長に直談判しに行ったぐらいの熱の入りようなの。ということで、参加してくれるかな?あっそうだ。モデルとしての写真撮影もあるからそのつもりで宜しくね?」
これはまたとないチャンス。
受けない手はないだろう。
と思ったが他の二人があまり乗り気ではない。
「参加、ですか。俺モデル仕事なんかやったことないしなぁ」
「私もちょっと」
「なによ一夏。モデル業やったことないの? 仕方ないわね、良かったらあたしの写真見せてあげるわよ」
「いやいい」
「なんでよ!」
「どーせ変に格好つけてるんだろ。転校してきた日みたいに変なキャラ付けした」
「しっっつれいね!なら見せてあげるわよ!」
鈴は憤慨しながらスマホを操作してグイッとスマホを一夏の顔に押し付けた。
「ほら見なさい! 今見なさい! 見ないとぶっ飛ばす!」
「わかったわかった! 見るから! 見るから画面を見せろって! ………ん?」
「むっ」
「見せて⭐︎」
一夏君の顔面から話されたスマホの画面を見た僕達は三者三様の反応を示した。
画面の中にはレンガ調の背景をバックにカジュアルにコーディネートされた鈴さんの姿が。
黄色の上着、赤のシャツ、青の短パンジーンズというトリコロールカラーで構成された服は快活な鈴さんにマッチし。楽しそうにウィンクする鈴の姿も相まって統合された見姿となっていた。
つまり似合っている、そしてカッコ可愛く楽しそう。
「鈴さんかっこかわいい!!何で一夏君はこの人の恋心逃したんだろう馬鹿だなぁ」
「やだもう悠そんなに言っても拳しか飛ばないわよ!」
(鈴ってそんなキャラなのか……?)
「へえ、やるなぁ鈴。似合ってるじゃん」
「そうでしょうそうでしょう!あたしにかかればザッとこんなもんよ! 他にもこんなのもあるの!」
一夏に褒められて有頂天になった鈴は次々と写真を一夏に見せては感想を貰って有頂天になるという正の無限ループに突入した。
フィーバータイムである。
キーンコーンカーンコーン。
休み時間の終わりを告げる呼び鈴が鳴ってしまった
「あら時間というのは早いね。三人は今日剣道部に貸し出しだったわよね?放課後また来るから」
「はい、ではまた後で」
「良いお返事期待してるわ。じゃね!」
ありがとうございます黛さん!
「あの…鈴さん?」
「でねでね!こっちが夏に撮ったやつ!んで、こっちが本命の水着で」
「おい」
「なによ邪魔しない、でぇっ!」
一夏君に写真を見せることに夢中な鈴さんの脳天に断罪の拳!
鋭い眼差しを拳を見舞った相手に向けるもその眼はギョッと見開いた。
皆さんご存知、織斑大先生でごさいます⭐︎
「おおお織斑先生!すいません!」
「とっとと二組に帰れ。モデル気取り」
「気取りじゃなくてモデルなのにぃ」
「駆け足!」
「イェッサー!」
脱兎。ツインテールを水平にしながら鈴さんは綾音をパンチ君みたいに引き摺って一組から消えた。
なんというかいつものパターンである。
あと綾音可哀想(他人事)
「水澤お前大丈夫なのか?」
「はい! 完全復活しましたんで!」
「そうか」
気のせいか、織斑先生からホッと息が漏れた気がした。
「では授業を始める。今日は近距離戦に置ける距離の取り方と効果的な回避方法に関する理論講習を始める」
あの後課題をやっていなかったことが災いしてギリギリだったのは神のみぞ知る……
ーー◇ーー
「メェン!!」
壮絶な打ち合い、木霊する掛け声。
「メェェェンッ!!!」
観戦する俺らにも届く気迫をかける相手にそれ以上の気迫を放つ箒さんの面打ちがヒットした。
黛さんの言った通り今日は剣道部の一夏君貸出日、そして抽選で僕のマネージャー権を獲得した強運の持ち主である不思議先輩のお膝元である。
あの人何してんだろう。なかなか来ないんだけど
ここで衝撃な事実が判明あの人実は影武者らしくて疑問符ばかりつける人が部長らしい。
で、梅雨畑影武者部長は写真部へ戻って行ったそう
真実は心のみぞ知る……
「それにしても箒強いなぁ」
「昔から強かったからなぁ箒は。結局俺は負け越しだし」
「そうなんだ」
「ああ、小学校の頃はやってたんだけど。中学は少しでもお金を稼いで千冬姉の助けになりたくて帰宅部だった」
「僕は自分が何者か知る為にアマゾンを狩りまくってたなぁ。 まぁだいぶ前の話だけどwww」
「お前だけ過去が特殊すぎるんだよ!!」
すると箒さんが近づいてきて僕に竹刀を渡してきた
「そうだ悠、あの時みたいにお前と一本できるか?」
「えっ……」
「久しぶりだし行ってこいよ」
「分かったやる。」
最初に来た時と同じ一本真剣勝負が始まった。
因みに剣道着に着替えてきました
「いざ……始め!!」
剣道部員の女子の掛け声で試合が始まり,両者打ち入らない状態になる
「……………行くぞ!!」
「ハァァァッ!!!!」
竹刀がバチバチにぶつかり合い、悠が押し切ろうとすると払いのけ,突きを放とうとするがバックステップで回避
「チェストぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
「甘いっ!!」
力は悠だが、技量の箒には勝てず竹刀でボコボコにされ箒が勝っちゃった,
「…………また負けた」
「あの時に比べたらまだマシだって な?箒」
「あぁ。 悠も素質あるから行けばいいのに」
「生徒会から抜け出せたらの話だけどね」
「はーい練習中断?休憩入るよ?」
「はーい!」
剣道部部長である疑問符先輩が休憩の合図を出した。
ここの剣道部は部長が常に疑問符なのに素直に言うことが伝わっている。疑問符なのに。
「はいタオルどうぞ」
「スポーツドリンクも飲んで下さいねー」
「キャー!本物の織斑くんだわ!!」
織斑一夏あるところに黄色い声あり。
もはや固定BGMとなりつつあるな。
「+水澤くんもいる!うちは運が良いわね!」
「ねえねえ!超絶と言われた織斑くんのマッサージは」
「致しません」
「背中の汗拭いてくれるという噂の真意は」
「はいタオルです自分で拭いてください」
「「「二人とも塩対応過ぎ!!」」」
なんとでも言うが良い。
織斑生け贄作戦が効果薄な今。この方法が一番波風が立たないのだ。
「ほれ、箒もタオル」
「あ、ああ。すまんな」
「今日は一段と気合い入ってたんじゃないか?」
「あ、当たり前だろう………一夏の手前で無様な姿など………」
「ん? すまん箒、いま何て言った?」
「何でもない! 悠!飲み物を!」
「それぐらいの声量を普段から出せば良いのに」
「やかましい!」
「あぶねぇー」
「仲良いなお前ら」
面を外した途端に僕は箒さんからの竹刀で死にそうになる。
「あ、そう言えば二人ともインタビューには参加するの?」
「少し考えてる。箒はどうする?」
「断る!見世物など、私の主義に反する!」
フイッと顔を反らしてスポドリを勢いよく飲み進める箒さん
これには僕と一夏君もやっぱりなと予想通り。
箒さんは昔から篠ノ之束の妹というだけで衆目の目にさらされ続けた。
今でこそだが、IS学園入学当初は「私と姉は関係ない!!」と言って見せるぐらいだったとか。
注目の的となることを嫌ったのだという。
「箒は不参加、一夏君は?」
「俺も実を言うと、そういうのはちょっとな。箒も出ないなら俺も辞退するよ」
「そっか。………一人かぁ」
また落ち込んでしまい箒さんと一夏君に心配されるのだが、その場を壊すかのように黛さんがやってきた
「やっほーい!」
「うわっ!」
「いつの間に!」
この人楯無さんや布仏姉妹と同じ方なのかなって思う時がある。
「三人とも揃ってるね。朝話した取材の件なんだけど」
「すいません黛先輩、実は」
その時、黛さんの眼鏡が光り。一夏君の発言を遮るように懐から何かを取り出した。
「じゃん!」
「なんですかこれ」
「これはインタビューの報酬である豪華一流ホテルのディナー招待券よ。勿論ペア!」
いや待て待て待て、なんで勿論って言うぐらいしれっと出してんですか!
それにしても豪華一流ホテルだって?
「しかも星持ちレストランよ!」
「なんと!」
これには驚きも隠せない。
てかこんな代物をサラッと出してくるインフィニット・ストライプス凄くない??
手段といい熱量といい。天井がないのか?
「このホテルねぇ。プロポーズの場としても有名なのよ」
ピクッ
「3ヶ月前に元大物女優とマネージャーが結婚したのもここなのよ。私も写真でしか見たことないけど。内装と夜景がとてもロマンチックなの」
ピクピクッ
「私もこういうところでプロポーズされたいなぁ」
ピクピクピクッ
「あの黛先輩、悪いんですけど俺と箒は」
「受けましょう!」
「「ええっ!?」」
サッと箒さんは黛さんの手からペアチケットを受け取りなに食わぬ顔でインタビューを快諾した。
それを信じられない顔で見るいちはるコンビ
「ほんと?ありがとー! でも篠ノ之さんこういうの好きそうじゃなかった風に見えたけど」
「いえ、何事も経験ですので」
おかわりで信じられない顔をするいちはるコンビ
どの口が言うんだ。
「勿論一夏も行きます」
「えっ!?」
そして更にトッピングされる一夏。
「ふぅ。これで姉さんの顔も立てれるわ。あ、そうだ。このペアチケットは2組あるの。水澤君も誰か誘って行ってみてね………………仲直り、出来るかもよ?」
「本当ですか!!!?」
「じゃあ明後日の日曜日にこの場所に14時までに来てね。それじゃあね~!」
颯爽と武道館を去っていく一陣の風こと黛さん
その流れに置いていかれた一夏と僕はチケットを握りしめる箒を見た。
「箒」
「なんだ」
「主義はどうした」
「わ、私は柔軟な物事の考え方をしているのだ! 文句があるか!?」
「いや、ないけど」
「なら一緒にインタビューを受けるな? なっ!?」
「お、おう。箒が乗り気なら俺も行くよ」
「よしっ!」
渾身のガッツポーズを決める箒。
確実に私に運が来てる! と思ったんだろうなぁ。
しかし………
「おい悠、何だその顔は」
「箒ってさ、手のひら返しが得意なのかいww」
「何が言いたい!」
「武士じゃなくて忍者に向いてるよ……wwwwダァッハハハハハwwwww」
「ちょっ悠…」
「ひー……wwwひぃ……wwwちょ、チョロすぎる武士道娘めwwww」
「笑うなぁ!!」
竹刀でどつかれるのを城本クリニックの様に回避する
「それに僕とペア組む癖にこの反応はまっっっじでイラつくからやめてほしい」
「お前が馬鹿にするからだろ!」
「まあまあ箒。そのぐらいにしとけって」
「むぅ………。まあいい。そ、それでだな一夏。この、ホテルのディナーだが………勿論一緒に行くだろうな!?」
おろ?箒にしてはド直球。
「おう。そりゃ取材を受けるんだから。行くに決まってるだろ」
残念でしたねぇ。
「そうか! うん! そうだな!」
パァァっ! と輝く箒の笑顔。
それで良いんか箒さん
まぁいっか(諦め)
「明後日は正門に集合だ! 遅れるなよお前ら!」
「わかってる」
「はいよ」
もう陣頭指揮取ってるし。
スイッチが入った時の箒の勢いは普段の五割増しだ。
「なんか面白そうな話をしてる予感! というかしてるでしょ!」
「あっ! これあの有名ホテルのペアチケット!? わかった織斑くんとのデートだ!」
「で、デートではないぞ!?」
「ハイハイツンデレツンデレ」
「もうそのキャラを貫かなくてもいいのよ箒さん」
「今こそ心の殻を破る時よ篠ノ之!」
「そしてうちに秘めたるメロンも解放する時!」
「夜景が見えるベッドの上で」
「ガガガガッチャーンコしろ!!」
「お前らーー!!」
「「「キャーー」」」
「箒よせぇ!!」
竹刀を片手に部員を追い回す箒とそれを止める悠。
剣道部のみんなと上手く行ってないのではないかと愚痴ったこともあった箒だったが。
「なんだ。普通に仲良いじゃないか」
まったくである。
ーー♢ーー
翌日。昼休み突入。
今日はいつものメンバーで屋上にランチ、という流れだったが一夏と僕は辞退した。
「納得してくれて良かったぜ。」
「うん。僕もなんか不安だからついて行くよ」
「綾音さんがいるからか?」
「ゔっ……」
やけに一夏の察しがいいのだが,僕の肩を組んできた
「でも俺も一人で不安だったんだよ。それに綾音さんとは仲直り出来るぐらいの仲だろ?俺なんか箒達と喧嘩したら丸一日聞いてくれないぞ」
「多分一夏が原因だと思う」
「俺………確かにな」
「……!」
ちょっと驚いちゃったのはさておき、四組の教室へ着いた
「一夏、例のやつを」
「あぁ。」
パンとペットボトルを取り出し、それを持ったまま四組の扉を開ける
「失礼しまーす」
「えっ!?織斑君!?」
「四組に織斑君が来た!?」
「しかも水澤君も!?」
悠「あ、どうもー」
「うそなんで!?」
「よ、四組に御用でしょうか!?」
「雨霧の奴はもういないよ?」
四組にとって悠と因縁があり雨霧は悠が倒したのを機に仲良くなっていた
「いやいや僕じゃ無くて、ほら一夏」
「更識さんいる? 更識簪」
「「「え?」」」
賑わっていた四組女子が一斉にハモる。と同時に静かになった。
「更識さんって」
「あの更識さん?」
「あそこに居るけど………」
ザワザワと皆が道を開けてくれたおかげで更織簪がどこにいるのか把握できた
その隙間の先、クラスの一番後ろの角というベストポジションに彼女が居た。
未開封の購買のパン、そして傍らにストローが刺さった牛乳を時々吸いながらホロキーボードで空中投影ディスプレイにプログラムを打ち込んでいた。
ただひたすらに、ただひたすらにキーボードを打ち込む更識さん。
その眼光は力強く、目の前のデータの羅列を凝視していた。
「あの、もしかしてこの前説明されてた専用機タッグマッチの件?」
「え、更識さんと組むの?」
「あぁ。悠は箒と組むから今回は関係ないな。」
悠に目をやるとドヤ顔を決めていたから足の甲を踏んづけたのはさておき
(後で謝ってきたから許す)
一夏が頷くと女子の間でザワザワと小さな会話が飛び交った。
これは、困惑の声。
「専用機タッグって言っても。更識さんまだ専用機出来てないんじゃなかった?」
「今までの行事全部休んでまで専用機作ってるんでしょ? 無茶なことするよね」
「それにさ。あの子が専用機持ってるのってお姉さんが手を回したって噂だよ」
「じゃあ代表候補生になれたのもお姉さんのおかげということ?」
(うわぁめんどくさいな………一夏はどうするんだろう)
「それは違うな。」
すると一夏君が先に特に大きな声を出さずに突き刺した否定の言葉は女子のざわめきを止めた。
「彼女……更識簪さんが日本の代表候補生になって専用機を所持してるのは生徒会長の力じゃない。全部彼女の実力だよ。」
「そ、そうだ!」
「だけど更識さんのお姉さんは国家代表なんだよ?」
「ロシアの国家代表が一人の日本代表候補生に介入出来ると思うか?」
それはそうである。ロシアだろうが彼女は日本の裏トップ、やろうと思えばいくらでも出来るだろう。
それでも楯無さんは簪さんの候補生事情には干渉していない。それどころかほぼ絶縁状態なんだから出来るはずもない。
「それにデータだってある。 悠、あれを出せ」
「うん。」
そう言い悠はバススロットからタブレット端末を取り出したあるデータを見せた
「それに彼女は倍率1万の入学筆記試験において学年2位。主席との点差はわずか2点。彼女は姉の七光りなんかじゃないのは明白じゃないか」
「でも」
「あまり嫉妬しない方が良いかもよ。それに一般家庭で中国の代表候補生になった二組の凰鈴音とかもいるからね。家柄でエリートもいるけど努力したエリートもいるのを忘れないで。違う?」
「「………」」
確信を突きまくられた女子たちは見事に押し黙ってしまった。
「あぁうちの悠がごめんなみんな。通らせてもらうよ」
別れた女子の壁を抜けて真っ直ぐ更識さんの元に向かった。
俺が近づいても更識さんは本当に一瞬チラッと見ただけで更識さんの手は止まらなかった。
「改めましてこんにちは。あの時ぶつかってごめんね。ところで更織さんにね織斑一夏くんからのお願いが……」
「何。」
「専用機タッグマッチ、俺と組んでくれないか。」
「イヤ」
即答、一秒の隙もない即答はある意味ちょっと引いた
「どうしてイヤか聞いても良い?」
「イヤなものはイヤ。そもそも。貴方は組む相手に困ってないでしょう?」
「おあいにく俺以外の専用機持ちはみんなタッグ組んでしまったんだ」
「私は余り物ってわけ?」
「いんや。君と組もうとする理由はちゃんとある」
「別に聞きたくない」
「そうかい。んで、なんで俺と組みたくないのかな?」
ピピピ………
ホロキーボードを打つ手が止まり、簪さんが席を立って俺と正面から向き合い、睨み付けた。
「私は……貴方が嫌い。
「それは本当に申し訳ないって思っている、だからそのつぐな……」
「嫌なものは嫌。 それに水澤悠」
「は、はい?」
いきなり呼ばれた僕、しかし次の言葉で僕は声を失う
「貴方は……ヒーローなんかじゃない」
はたしてこの言葉が何を表すのか
いそげ急げ!!
好きなアマゾンライダーは??
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アマゾンオメガ /ニューオメガ
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アマゾンアルファ
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アマゾンガンマ
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アマゾンゼータ
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アマゾンベータ
-
アマゾンミューズ