楯無「なによ一夏くん?」
一夏「ワルプルギスの廻天どうでした?」
楯無「…………最っっっっっ高よ!!」
虚「でもボロッカスにやられたじゃないですか」
楯無「(脳破壊)」
なんやかんやで一夏は簪と歩み寄ろうとするが毎回撒かれてる為なんだか自信を無くしかけていたこの頃だが、悠もなんやかんやで助けてくれるので簪の動向はある程度掴んでいた。
「簪さん、一緒に食堂へ行こうぜ」
「……」
端から見たらまた口説いているのかと突っ込まれるだろう。その一言に思わず声を掛けられた張本人、更識簪はなんか絶句していた。四時限目の授業が終わり、これからお昼に行こうと教室を出ようとした矢先に真っ先に飛び込んできたからだ。
とある情報筋から購買のパンが売り切れているということを事前に知っていた一夏は、これで簪がパンを買いに行く選択肢はないと踏み、授業が終わると同時に教室を抜け出し、四組に入ると逃さないぞと言わんばかりに簪の手を握りしめる。
「奢るから。な?」
「い、いや………」
だがなんか怯えた子ウサギのように身を縮こめる簪がいた。
しかし、これ以上はもう引けない。何せな場は今日の五時だ。
(よしっ………!)
一夏は多少どころではなく、かなり強引に簪を連れ出す。
「きゃああっ!?」
簪の体を横にして持ち上げ、自分の体に引き寄せて抱きかかえる。
つまるところ、お姫様だっこというやつだ。
「簪さん、軽いなぁ」
「う、うるさいっ...。お、下ろしてっ……」
「じゃあ、捕まってろよ!」
一夏は響の抗議を無視して、そのまま学食へ向けて走り出す。
クラスで一部始終を見ていた生徒、食堂までの道のりに居た生徒の何人かが二人の様子を見て驚きと羨望が含まれた悲鳴を上げるも一夏は完全に聞く耳を持たずに食堂へと向かう。聞き耳を立てて立ち止まろうものなら、立ち往生する未来が容易に想像できるからか。
最初こそ大人しくしていた簪だが、やがて事態を把握するとドンドンと胸を叩いて早く下ろせと抗議をするも、今の一夏には通用しなかった。足早に食堂まで到着すると、大きな扉を開けて中へと足を踏み入れていく。
いきなり勢いよく扉が開かれたことで、中に居た生徒の何人かは何事かと一斉に入り口に視線を向けた。
「この……はなしっ……っ!」
お姫様抱っこされている自身が見世物になっているように感じて、抵抗を強める簪。最初は胸を叩くだけだったが、やがてその手は一夏の頭に回り、その内足までバタつかせながら全力で抵抗を始めた。
バタバタとさせた足が一夏の顎を直撃し、先ほどまでよりも強い痛みが襲うが、普段からラバーズたちに襲撃されかれるのに慣れてる一夏からしたら大した痛みではなく、どうどうと暴れ馬を進めるかのように簪を落ち着かせようとする。
「ちょ……おまっ、落ち着けって! あんまり暴れるな!」
「うるさい……!うるさい……!」
興奮のあまり鼻息荒くする簪。緊張と羞恥心と行き当たりのない怒りが入り交ざった何とも言えない感情をコントロール出来ない。
上手く感情を伝えられないのか、まるで駄々をこねるような子供のようにも見える。
とはいえ、このまま無抵抗のままでは一夏はされるがままであり周りからは何をしているのかと白い目で見られるかもしれない。ここは手っ取り早くインパクトの高いかつ相手を傷付け辛い言葉で落ち着かせたいところだ。
簪、もとい女の子を一言で静かにさせる都合のいい言葉は何か。いい言葉がないかと頭をフル回転させて選択肢を探っていく。
「パンツ見えるぞ?」
「………………!!!」
するとあら不思議。なんとか収まってくれました。
が、その代わりに。
「……ない……さない、許さない」
と相手を呪ってやらんばかりの恨み言を呟く。が、自身の顔は見られたく無いようで、一夏の方を振り向くことはなかった。
今の一言は効果テキメンとはいえ、年頃の女の子が言われたくない言葉でもある。普通に考えたら見えそうだったとしても遠慮して言わないケースが多いがそこは一夏、お構いなしとばかりにどストレートに本人に伝えた。
とりあえずこれ以上お姫様抱っこをしている理由もないため、落ち着いたことを確認の上で地面に下ろすも、そのまま逃すまいと手はつないだままカウンターへと並ぶ。
振りほどいても逃げなかったのは押し切られたから、だけではなく簪の中で一夏の見方が変化しつつあるからだった。少なくとも邂逅当初は自身のIS開発が止まった原因を作った諸悪の根源と一夏を認識しており、まともに相手をすることはなく無視を続けていた。
それが少しずつ織斑一夏という人物と関わりを持つことで、彼自身が根っからの悪人ではない……むしろ、自身に怒りや恨みを向けられたとしても歩み寄ってくれる存在として認めつつある。
現時点では簪の中でしつこいなとは思いつつも、そこに対する嫌悪感というのは随分と薄くなっていた。一夏に引かれるがままに、カウンターに表示されているメニュー表を確認する。
「なるほど、今日の日替わりはチキン南蛮定食か。どうするかな……あ、簪さんは?」
「……」
一夏の問い掛けに簪は反応を示さずに無言を貫く。いきなり振られてどう返したら良いのか分からないようだった。そんな彼女の心中を察したのか、ふっと一夏は笑いながらとあるメニューを提案する。
「よし、じゃあ簪さんはジャンボカツカレーな」
と、昼食メニューの中でもとんでもないボリューム感を誇るメニューを伝える。
学食の中でも特にデカ盛りと称されるこのメニューは、何故女性しかいないIS学園にメニューとして存在するのか、不思議がられるほどだった。
ご飯三合を丼に盛り付けてその上からカレールー山盛り、更に国産の黒豚を厚切りにして揚げたカツをカレーの上から乗せた何とも豪快かつ胃袋にガツンと響く一杯だ。状況からみてわかるように女性が十代の女性がお昼に一人食べきれるような量ではないことくらいすぐに分かることだろう。
因みに悠は変身する為にこれをガツガツ食ってるらしい。
流石に浮世離れしたメニューを頼まれそうになったことで、頼まれてなるものかと口を開いた。
「……肉、嫌いなの」
ちょっとずつ、だが確実に簪は口を開くようになってきている。もう一押しすれば行けるかもしれないという淡い期待を一夏にも抱かせた。ならどうしようか別のメニューを提案しようとメニュー表に視線を這わせると今日のおすすめが目に入ったため、そこに記載されているメニューを五月雨式に簪へと伝える。
「肉は嫌いなのか……それなら海鮮丼とかはどうだ?」
「う……うど……」
「ん?」
もじもじと手を合わせる簪だが一瞬だけ一夏の顔を見てぼそりとつぶやいた。
「うどんがいい」
「おっ、了解! 卵はどうする?」
追加のオプションはどうするかという一夏の問いかけに対してフルフルと首を横に振る。どうやら卵の気分ではないらしい、なら何か他にトッピングをしたいものはないかと確認しようとすると。
「でも、かき揚げは……ほしいかも」
「あーかき揚げなぁ、いいよな。うまいよなここの」
「う、うん。おいしい……」
これまで一切コミュニケーションを取ることが出来なかった二人の関係が修復されている。
ぎこちなさこそ感じるものの、完全に一夏と距離を取ろうとしていた簪が一夏の会話に対してキチンとした返事をしており、会話として成り立っていた。
「よし、じゃあ食券買って料理受け取ってからテーブルを探すかぁ。ピーク帯だし空きは大丈夫かな」
「その、奥なら空いていると思うから……」
「お……あ、確かに空いてる。簪さんって目がいいんだな」
「べ、別に普通……」
簪に言われるがまま、食堂の奥に視線を向けると確かにチラホラと空席がある。
今カウンターに並んでいる人数から残っているテーブルの数を逆算してみても先に割り込まれるようなことがなければ十分に足りるだろう。
食券を券売機で購入してカウンターに提出する。イチから作るメニューは基本は少なく、ほとんどは出来上がっているものをベースにソースをかけたり、冷凍タイプのものを解凍したりと比較的手軽に素早く提供できるような仕組みになっている。
一夏は日替わりのチキン南蛮定食、簪は素うどんとかき揚げの食券を出した訳だが、ものの一分とかからずに出揃う。食べ物がのったトレーを持って空いている座席を探していく訳だがまだ余裕があることもあり、座れる場所はすぐに見つけることが出来た。
空いている場所に二人で移動する。
「ん? さっきの話の続きになるけど視力がいいのにどうして眼鏡なんかしてるんだ?」
「これは携帯用ディスプレイ……」
「へぇー今はそういう機能の眼鏡もあるんだな」
「空中投影ディスプレイは高いから……今はまだ買えない」
「そ、そうなんだな」
自分から切り出した手前聞かざるを得なくなったが、途中から技術的な専門分野の世界に入ってしまったため、話についていけずに一夏の表情が引き攣る。
知っている人からすれば大したレベルの話ではないのだろうが、あまり興味のない人からすると何を話しているのか分からなくなってしまう。専門的な話ともなればなおさらだ。
空中投影ディスプレイは高いと簪は言うが、眼鏡タイプの携帯用ディスプレイも学生が買うともなればかなりの高額な買い物になるはずだ。それを手に入れたということは、簪も購入のために準備をしたことになる。
「おっ、ついたついた」
そうこうしている間に目的のテーブルまで到着し、二人はトレーを置く。何やかんや途中で逃げることもなく、簪は一夏の後に着いてきた。この時点で、彼のことを心の底から嫌っているわけではないことがよく分かる。
学園の食堂はかなり広い。
奥の席まではかなりの距離があるため、必要以上に歩く必要があり敬遠する生徒が多いのも事実だ。一方で奥になればなるほど窓に近付くため外の景色が一望できた。
快晴時には窓際が埋まってしまうことも珍しいわけではない。現に今日も窓際の席の多くが既に埋まっているわけだが、偶々数席の空きがあり運よく二人は滑り込んだ形になる。
「天気のいい日に窓際のテーブルに座れるなんてラッキーだな、今日はいいことがありそうだ」
もう午後だろというツッコミはこの際しないでおく。
「いただきまーす!」
「い、いただきます……」
手を合わせると一夏は嬉しそうにチキン南蛮を口に運ぶ。噛みしめると溢れてくる肉汁に不思議と表情が緩んだ。
「うっま!!これ悠が好きそうだな!」
「なんでそこで水澤がでるの…?」
「あ、簪さん知らないもんな。悠はアマゾンっていうたんぱく質を取らないといけない人喰い細胞だからさ。あぁ別に悠は人を喰わないぞ?」
「そうなの?別に知ってたけど……」
簪は悠をアマゾンオメガとしての情報だけで完結しており悠個人としての情報は映画を観ること以外は初耳だったからだ
内向的だと思っていた悠があんなにも外向的だと知り、自分と比較してしまうとマイナスに考えてしまう、食事の時くらいはISや悠の事は忘れることにしよう。フルフルと顔を振り、雑念を振り払うと目の前にあるかき揚げをかけうどんの中に沈めていく。
沈めていくと同時に中に入っていた空気が水面に浮き上がり、泡となっていく様子を見ているとワクワクする。気付けば純粋無垢な眼差しでその様子を見つめていた。
「おー、簪さんはかき揚げべちょ漬け派か」
「違う、これはたっぷり全身浴派……この澄んだ汁に脂ぎったかき揚げをしっかりと浸からせるのが通なの」
簪からするとかき揚げは汁に浸してナンボらしい。一方でその逆なのがラウラで、かき揚げは汁に浸さずサクサクのまま食べるというスタイルだ。
初めは揚げたての状態でサクサクのまま食べるのが美学であり何かに浸して食べるのは邪道!などと言っていたが、人それぞれの食べ方があるだろうし好みの食べ方で良いんじゃないかなと思い始めてる。
簪とは真逆のため、もし理解を示さないタイミングで二人が出会っていたとしたら論争が始まっていたかもしれない。
「しっかし今日のチキン南蛮は出来立てで特に美味いな、簪さんも食べてみるか?」
「え?」
一夏の何気ない一言に驚いたような表情を見せる簪だが、一度瞬きをした時には目の前には箸で摘まれたチキンが一切れ差し出されていた。
チキンを見つめてから差し出してきた一夏の顔を見る。その工程を二度繰り返した後、耳を赤らめながら俯いてしまった。
何度も言うように一夏に悪気があるわけではなく、美味しいからこそこの感動を共有したいだけなのだ。これが同性であればそこまで気にするようなことでもないのだが、簪は女性であって一夏にとっては異性になる。
いつもこんなことをやっているのかと、簪は一夏に確認する。
「そ、そうやっていつも……女の子を落としているの?」
「へ、落とす? 何のことだ? まぁとにかく食べてみろって……あっ、そうだった、肉嫌いなんだっけか」
落とすの意味が分からずに首を傾げる一夏。
簪としては無自覚な優しさで女の子を口説き落としているのかと質問したわけだが、その真意が一夏に伝わることはなかった。
「と、鶏肉は平気」
美味しいから食べてみろと促す一夏を断ることが出来ず、鶏肉なら食べられると簪は答えてしまう。
「そっか、良かった。それじゃあ……あーん」
「あ……ぁ、ん……」
一体自分たちは何を見せられているのだろう、そして何を聞かされているのだろうと周囲の生徒たちは一同に思ったことだろう。チラチラと二人の様子を羨ましげに見つめる視線が複数、この光景だけを見たら付き合いたてのカップルとしても見えなくは無かった。
緊張した面持ちで目を閉じながら差し出されたチキン南蛮を口に頬張る。一切れのサイズがかなり大きいため、簪の一口では食べきれなかったようだ。一夏の差し出した箸にはまだ半分ほど残っていた。
モグモグと口に入れたチキンを咀嚼する簪だがその顔はほのかに赤く、何かを言いたげに見える。
そんな様子を見つめながら、一夏は残ったチキンをそのまま何げない気持ちで自身の口の中へと頬張った。
「っ!!?」
「な? うまいだろ?」
が、自身の食べ掛けを何の戸惑いも無く頬張った一夏に驚き、ゴクンと飲み込もうとしたところで喉につっかえる。
ドンドンと胸を叩き、近くにあった水を一気に飲み干した。ハァハァと荒くなる息遣いを落ち着かせながらも、その目線はじっと一夏を見つめる。
一夏としては何気ない行動、余った食べ掛けのチキンを処理したに過ぎない。が、それは一度簪が口を付けたものになる。それを一夏が食べたのだから俗に言う間接キスだった。
間接キスに一夏は何一つ抵抗がないのだろう。簪の目線にどうしたのだろうと、何度か瞬きをする以外の反応は無かった。
「……そうだ、簪さん。その美味しそうなかき揚げ、ちょっと分けてくんない?」
「だ、ダメ!」
汁に浸されたかき揚げの端が既に欠けていることから、少なくとも一口以上は簪が口に運んだことになる。自分の好物なのはもちろんのこと、今の一件からくる恥ずかしさから丼ごと持ち上げて一夏から遠ざけてしまう。
熱湯までは行かなくとも、丼の汁は加熱されているためそこそこに暑い。容器を通じて熱さが簪の両手にも伝わっているはずだが、そんな温度など関係ないとばかりに平然と持ち上げている。
恥ずかしさが感覚を麻痺させているのかもしれない。
「こ、これはあげない!」
かき揚げなのに……などと頭の中で想像する一夏だったが、簪も何かを感じ取ったようで机の上に備え付けの一味の蓋を取り、あろうことが中蓋までも取って一夏のご飯茶碗の上にぶち撒けた。
「ぎやあああああああ!!? な、何するんだよ!?」
「………」
つーんと、我関せずの態度で簪は身体を九十度曲げて横を向く。真っ赤っ赤に染まった白米……だったもの、これを見て何人が元々白米だったかと気付くのか。
原型をとどめていない茶碗からはツンと鼻を刺激する独特の香りが漂ってくる。少しでも強く吸い込もうものなら一味が時空を刺激し、強烈なまでのくしゃみを誘発するだろう。
そこから先の未来は想像するに容易い。
ダラダラと冷や汗を流しながら目の前のご飯をどうしようかと悩む一夏だが、残すという選択肢は毛頭ない。つまり残された選択肢はどのような方法でこのご飯を平らげるか、だ。
卓上の調味料をチラリと見るも、この辛味を緩和しきるだけの調味料は置いてない。もしこの辛味を完全に打ち消そうものなら、相応量の調味料が必要になる。
自分のためだけに第三者が使う調味料を無駄にすることは出来なかった。
と、なると残された選択肢はただ一つのみとなる。
「く、食えないわけじゃない。一応これは白米なんだ、ちゃんと炊き上げられた白米なんだ、だから食べられないわけじゃない」
繰り返し同じ言葉を呟く一夏だが、自己暗示でも掛けているのか。
確かに思い込みは大事だ。今まさに一夏はプラシーボ効果を試そうとしてる
色は赤いが元は普通の白米、故に食べられないわけじゃない。
他の食べ物と同じ食べ物の一種であって、色だけが赤くなってしまったに過ぎない。
「食えないわけじゃないんだ!」
箸を手に取ると、茶碗を勢いよく手に取り中の真っ赤に染まった白米を一気にかき込んでいく。
最初こそある程度かき込めていたものの、振りかけられた一味唐辛子の刺激が途中から一気に押し寄せた。
「かれえええええええええええええええっ!!? め、目がぁ! 舌があああああっ!」
あらゆる場所から燃え上がるような痛みが来る。近くにある水を手に取って流し込むものの、逆に辛みが口の中一杯に広がってしまい、辛みをより冗長化させてしまった。
「し、死ぬ! み、水をくれえええええ」
「……自業自得」
辛辣かつ冷たい言葉のように見える内容だとしても、その時間違いなく更識簪は微笑みを浮かべていた。
その様子をカツパン片手に監視をしていた悠。
(意外とやれてるじゃん………)
その様子に安心した悠は箒と練習に向かったのだった
ーー♢ーー
第三アリーナにてセシリアと鈴は専用機タッグマッチに向けて想定された仮想戦闘をしていた
「来るわよ…………」
「えぇ……」
二人の前に現れたのは真っ黒なアクセラオメガを纏ったアマゾンニューオメガ。すると右腕からニューオメガソードを生成し、彼女達に向ける
「…………はああああっ!!!」
静寂を打ち破ったのは鈴。彼女の近接戦闘でニューオメガのニューオメガソードを双天牙月で捌く。
「こっちも忘れないでよっ!!!」
切ると見せかけての龍砲による衝撃波を撃ち込み、腕部武装の崩拳による牽制射撃で麻痺らせる。
「セシリア!!」
「分かりましたわ!」
ニューオメガの後ろからブルー・ティアーズのビット攻撃が迫り、ニューオメガは回避しようとするも
「ビットだけではなくってよ!」
そのまま通り過ぎるかのようにインターセプターでぶった斬り、そのままビットのフレキシブルによるレーザーで一点集中で撃ち落とされた
「随分と動きが良くなりましたわね」
「もうちょっと強くてもいいんじゃ無いかな。 これレベルどうなってんの?」
「確かレベル中だった気がしますわ」
「じゃあ次のステップに進めるって訳ね!」
セシリアと鈴は打倒一夏と悠を目指して再びレベルを上げてチャレンジするのだった……
ーー♢ーー
また別の所では…………
「…………よし!!」
中央タワーに立っていたシャルロットが身に纏うラファールと共にアリーナ直下に飛び込んだ。
それと同時に出現するホログラムターゲット、総数60。高速で移動するターゲットの位置を全方位視界で確認し、攻勢に移った。
「行くよ!リヴァイヴ!」
スラスターをフルに吹かして
両の手に握られたアサルトライフル【ガルム】が火を吹き、次々とターゲットのど真ん中を射貫いていく。
ガルムが弾切れになった瞬間にショットガンにスイッチ、ドパッ! という音と共に二つ、三つずつターゲットを粉砕。
トップスピードを維持したままターゲットを破壊し、残りは僅か9枚。
シャルロットは近接戦にシフトチェンジ。両手にアサルトブレードを持ち、すれ違いざまに切り刻み。真下に現れた最後のターゲットをグレー・スケールでぶち抜いてフィニッシュ!
「フーー」
一息ついたシャルロットはターゲットアタックの結果を確認。命中率100%。スコアは100点中97点の高スコアだったが、シャルロットは何処か不完全燃焼気味だった。
「やっぱりホログラムターゲットだとある程度動きがわかるなぁ。繰り返し練習は大事だけど、もう少し癖のあるのが欲しいな。今度悠に頼んで………いや、悠も敵なんだから頼っちゃ駄目だよね。あとそれどころじゃないだろうし」
あっちもあっちで大変だもんね。
と、シャルロットが悠の落ち込んだ顔を思い出していると側にレーゲンを装着したラウラが降り立った。
「シャルロット。遅れてすまない」
「あ、ラウラ。僕は大丈夫だよ。丁度ホログラムトレーニング終わったあとだし。でも珍しいね、ラウラが訓練に遅れるなんて」
「いや、ちょっとな。事件が起きてしまって………」
「事件?」
「これだ」
サッと見せてきたのは一夏の写真だった。
真っ二つに破れた。
「一夏の写真。どうしたのこれ、まさか嫌がらせ!?」
「違う。これは私がやった」
「え、ラウラが?」
「その………納得がいってるのだが私を選んでくれなかった一夏への恨みを込めてナイフを研いでいたのだがな」
「穏やかじゃないね」
「それで、目の前に笑う一夏の姿がホワーと出てきてな」
「ホワーっと……」
「その姿が無性に腹が立ってナイフをロッカーに投げて突き刺したのだ………そしたらロッカーの内側に貼っていた一夏の写真を貫通していた」
「そ、それはなんというか」
中々間抜けな話である。そもそもロッカーにナイフを投げちゃ駄目だよ。というツッコミをシャルロットは飲み込んだ。
「慌ててテープで止めようとしたらロッカーに保管していた大量のナイフが落下。その衝撃で掴んでいた一夏の写真はこの通り。私は、私は愚か者だ!!」
「まあまあ、写真ならまた現像すればいいんじゃない?」
「この写真は新聞部からネガごと買い取った物で、ネガもコピーされることを恐れて既に燃やした。つまりこの世でたった一枚の特別な写真だったのだ………それで心の傷を癒すのに二時間ほどの時間を有した」
「うーん」
なんというか。シリアスな面立ちなのだろうけど何処かギャグテイストを感じるのは気のせいだろうか。
それでもラウラにとっては心を抉るショッキングな出来事なのだから真摯に対応しなければならない。
たとえそれが自業自得だとしても。
「じゃあ今度一夏に写真撮らせて貰おうよ。それもツーショットの」
「ツ、ツーショットだと! 承諾してくれるだろうか」
「一夏なら頼んでくれるよ」
「あとおまけに悠にも取らせてもらうか。悠のやつ落ち込んでたし」
「悠にも……か。」
シャルロットは悠とペアを組んであげようかと思ったけど、悠がもっと強くなる為には時には試練が必要だと思い、ラウラと組んだのだ。
(まぁ悠には箒がいるし大丈夫だよね……うん)
あの後一夏のところへ行くのを約束したシャルロットだった……
こっちも忘れないよ
好きなアマゾンライダーは??
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アマゾンオメガ /ニューオメガ
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アマゾンアルファ
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アマゾンガンマ
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アマゾンゼータ
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アマゾンベータ
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アマゾンミューズ