一夏達が福音を討伐した地点から約200m離れた先で何者かが見ていた。
「こちらネームレス01。福音の機能が停止した。」
彼女の名前はアメリカの特殊部隊、通称
彼女には名前があった。しかしアンネイムドに入隊したら訓練により国籍、肉親、住所すら存在しないものとなる。
『そうか。しかし……福音を暴走させたのは一体誰か……パイロットのナターシャ・ファイルスに裂傷を与える程の怪我を負わせた……』
「それと白式・雪羅とアマゾンオメガのデータも手に入れました。これにて帰投する」
『了解。』
帰ろうとしたその時、ネームレス01の後ろから気配を感じた。
「貴方。もう帰るのですか?」
一人は女の声。
「おいおいこいつ体格からしてアメリカ系だぜ。おい新田。こう言うのなんて言うか教えろよ。」
「不法入国だな。君は頭が悪いのか悪くないのかはっきりしたまえ。」
「はいはい。」
もう二人は男の声がした。普通なら男女三人組がネームレス01を捉えに来た可能性があるが問題は何故そこに居るのかって話だ。
「ったく日本は酷いわね。日本政府が暴走した福音の討伐を学生にやらせた事で姉さん激怒してなんとか言いくるめて従わせて私達が来たって話。」
「来栖、日本代表の妹がそんな事言うなよ。ま、俺は言うか言わないかは強制しないがな。」
「同じくだ。」
そう言い新田と名乗る男は眼鏡を掛け直す
「さっきからべちゃくちゃ喋りやがって…………お前ら何なん……!!!!!!!!」
後ろを振り向いて拳銃を向けた瞬間拳銃の銃口が斜めに切れて壊れていた。
「なっ、お、お前ら…………
後ろに居たのは人だといつ錯覚していたのだろうか、男二人は例のアマゾンズドライバーを装着していたが、女性は見たことの無いベルトをして、左上腕部に寒色系の迷彩が施されたネオアマゾンズレジスターを着けていた。
「あっ、名乗っていませんでしたよね。
私は日本代表、
「何っ!?あ……あの来栖の義妹!?」
来栖曄。彼女は現日本代表であり、あの織斑千冬の好敵手である存在。
その義妹となれば情報はあったにしてもアマゾンという事は初耳だった。
そして藍來と名乗るアマゾンは藍色をベースに機械的な部分がある見た目をしていた。
「俺は来栖と同じく新世代型アマゾン兼No.2であり右腕の
新田と名乗るアマゾンは水色をベースにに鮫みたいな鋭利なデザインをしているが至る所に橙色のラインが入っている見た目をしていた。
「そして、No.3の
掌に拳を当てるぐらい闘争心が高そうな渋谷と名乗るアマゾンは橙色を下地にミノカサゴみたいに鋭利な見た目をしていた。
三人を動物で例えるなら危険生物。というかアマゾンは元々危険生物なのだが、モチーフがコモドオオトカゲ、鮫、ミノカサゴのアマゾンに追い詰められているという絶望な状況にネームレス01は情報を諦めざるを得なかった。
「これが白式とアマゾンオメガのデータだ。」
「さんきゅー」
「おい女、命拾いしたな。」
渋谷の言う通り、アンネイムド本部は素性がバレて奴らに潰されるのを恐れてネームレス01に仕方なくデータを譲渡した。
新田は眼鏡を上げるとネームレス01に告げた。
「一つ言っておく、日本をぬるま湯に浸かった日和日の島国と努々考えるな。舐めた考えをしていたら、いずれは命が取られる。いいな?」
「ちっ……!!」
「私達が手を出さない内に帰りなさい」
そう言い彼女は飛翔して帰った。
「流石ね新、私達のブレインを務めてるだけあって」
「俺は女相手には容赦しないからな。」
「おい藍來、任務はもう終了しただろ。俺は疲れたぜ」
「確かにこの姿でいるのも疲れるわね。変身解除して良いわよ。」
藍來はレジスターのスイッチを切り変身解除し、二人はアマゾンズドライバーを外した。
「そうだ。私寄り道したいんだけど良いかしら?」
「どこ行くんだよ」
「ちょっと千冬さんのところ行きたいんだけど」
「駄目だ。俺達は極秘だ。気持ちはわかるが帰るぞ」
「だめかー」
________________
あの後福音のパイロットは裂傷を負っていたが、命に別状は無かったそうだ。
良かった良かった。
「作戦完了だ。様々なアクシデントに見舞われたが、諸君のお陰で日本は守られたと言っていいだろう。学園を代表して、皆に礼をいう」
「はい」
一夏達の帰還の後、直ぐに教師とのデブリーフィングを行った。
いるのは織斑先生と山田先生。他の教師はなんか色々あるらしく、早朝ながらもバタバタと慌ただしかった。
「だが織斑。お前は無断出撃により、帰ったら反省文と懲罰用トレーニングを用意する。そのつもりでいろ」
「………はい」
可哀想に。一夏君は罰として正座を命じられていた。
一夏君が正座をしているように、ヒロインズは皆も正座をしている。
セシリアさんとラウラさんはちょっと慣れていなさそう。
「先生、これ僕もした方がいいですか?」
「知らん。」
なんだかんだで立ってるのが僕だけだったので一応正座する
そんなこんなでかれこれ30分正座しているヒロインズは大変なことになっている。
脂汗がにじみ、足をモゾモゾとしながら会議に参加する様は、なんとも痛々しいものだった。
といっても、箒はなれているのか澄まし顔。箒さんの勝利である。
「箒さん慣れてるよね」
「悠もすごいな。」
数分後………
「では、これにてデブリーフィングを終了する。山田先生、後は頼みます」
「じゃあ、一度休憩してからメンタルチェックと健康診断を行います。ちゃんと服を脱いで全身見せてくださいね。あっ!勿論男女別ですよ! わ、分かってますか、織斑君?」
「わかってますよ!てかなんで俺だけなんですか?」
「あ、ごめんなさい。水澤君も忘れてた訳ではないんですよ?」
……………一夏君と違って僕は物分かりいいと思われてるー
「さ、流石に分かっていますよ」
「で、ですよね!?あはっ、あはははは」
休憩中にて山田先生からもらったスポドリと僕だけハンバーガーのセットを食した。
合わない。スポドリにハンバーガーは合わないですよ山田先生。
「………」
織斑先生は何だかソワソワしている
「織斑先生?」
「何だ?水澤。」
「何か言いたそうな顔してますけど。」
「…………」
周りもその様子について疑問に思った。一夏君曰くそんな顔はしないらしい。
シグマタイプかな?
焦ったかったのか千冬はついに口を開けた。
「………その、なんだ………皆、よくやった。よく無事に帰ってくれた」
『え?』
照れくさそうに頬に薄く朱を指した織斑先生が言った。
あの素直に褒めるということはしない織斑先生が俺達を褒めてくれた。そんな今まであり得ないような光景に皆一様に目を丸くした。
「………だから言ったんだ山田先生、私には似合わないと」
「えー、最初に褒め言葉の一つでも言ってやろうと言ったのは織斑先生の方じゃないですかー」
「山田先生、後で話をしましょうか」
「はい。後でみっちり相談乗りますからね。」
そう言い笑顔で回避した山田先生流石っすね。
これには織斑先生も形無しだ。
「………とにかくだ。これからどのようなトラブルが起こるか分からない。今回の結果に慢心せず精進するように。解散!」
「はいっ!」
照れ隠しかばつが悪かったのか、緩んだ空気を一気に引き締めた織斑先生にこれ以上ないくらい元気な声で答える生徒一同。
その後検査に戻った二人の男は同時に布団へとダイブした。
少し一夏が悶えていたのはさておき。
「疲れたなぁ」
「うん。」
すると一夏が口を開いた。
「なぁ悠。」
「何?」
「俺って……守れたよな?」
「何言ってんの…………僕達で守ったでしょ?一夏君はやっぱり凄いよ」
「ふっ…そうだな。おやすみ悠」
「おやすみ。一夏君」
………何時間寝ただろうか
「お刺身さん美味しいすぎて死ぬぅ!」
「悠長時間寝たのに良くご飯食えるよな」
三泊四日の三日目の夜。目の前の高級刺身を摘まむ俺と悠。
俺は疲れて何だか快活じゃ無いのに悠は刺身をバクバク食ってる
「ねえ、シャルロットー。教えてよ~」
「私達ずっと旅館に居たし、外覗くのも許されなくて」
「まるで牢獄のようだったわ!だから教えてお願い!!」
「ダメ、機密だから。ダメ」
旅館で待機していた生徒達はこぞって専用機持ち組に今回のことの顛末を聞きに来ている。
機密情報というのは、なかなか興味とロマンが溢れるワードだから聞きに来るのは分かる。
でも残念だったなお前ら。シャルはこう見えて口のガードは硬いんだよ。
「ねぇ一夏君。」
「どうした?」
「シャルロットさんに質問責めしてるクラスメイト多くない?」
「女子で専用機持ちで優しそうな見た目をしてるからだな」
「何そのシャルロットさん以外可愛く無いみたいな言い方」
「そんな言い方してねぇよ!誤解される!!」
「ごめん」
「……俺もごめん。」
「何とか止めてくる。」
「気をつけろよー」
悠はシャル達のところへ話しかけた。何か策があるらしい
(座席順は十一話の時と同じです)
「そんなに知りたいなら教えてあげようか?」
「悠!?」
「何何水澤君!」
「教えて教えてー!!!」
すると悠は何やらふふんとにやけてこう言った。
「但し!!卒業するまで僕にご飯代を支払う事!」
それを聞いた瞬間、寄ってたかっていた女子達の顔が青ざめる
そりゃそうだ。
本来アマゾンは沢山のタンパク質を摂取しなきゃいけないのだが、
悠は特殊なアマゾン。雑食な為たくさん食べるのだ!
「いや、えええ遠慮しとくよ。はは、ははははは」
「コスメとか買いたいのに情報もらって水澤君の食費で飛ぶのは嫌だ〜〜!!!!!」
そう言い皆質問をやめたとさ。
「………………」
「ねぇ悠。」
「あぁ気にしないでよシャルロットさ…」
「ダチョウみたいな扱い方されてたよ?」
「。・゚・(ノД`)・゚・。」
悠は言わないでくれよの態度でガチで落ち込んだとさ。
織斑姉弟と軽く雑談し、織斑先生が一時的に出ていった後、部屋でゴロゴロしていたら一夏が立ち上がった。
「なぁ悠。俺ちょっと外出してくるわ。」
「え、時間的に大丈夫なの?て言うか抜け出すの駄目じゃないの?」
「大丈夫大丈夫。誰かが来てもトイレって言っとけよ。じゃ行ってくる」
「い……いってらっしゃい」
________________
一夏サイド
「ったく箒のやつ……何か話す事があるって言ってるから何だろうな……」
何やら夕飯を済ました後、一人でいた時に箒に時間はあるかと持ちかけてきた。
数分前……
「な、なぁ一夏。時間はあるか?」
「なんだよ箒、時間なら今あるじゃん」
「あぁもうそう言う意味じゃない!!この馬鹿!」
「そこまで!?」
「…………兎に角二人っきりで話をしたい。勿論水着でだ。」
「…………」
此処なら一夏は何故?何故?って某次郎みたいに言うはずだが、悠に自身の察しの悪さを指摘されてきてるので箒の感情を優先した。
「わかった。じゃあ海辺で待ってるよ」
「ありがとう。」
と言う事があったのだ。
「ふぁぁ…………っていうか寒いな……一応上着は着とくか。」
今は夜中、時間帯的にも寒い。夏でも寒い。
一夏は岩場に座りながら箒を待っていた。
「ったく、箒何考えてんだか」
「い、一夏」
「お。遅かったじゃないかほう、き?」
名前を呼ばれて振り向くとそこには箒がいた。
「あ、あんまり見ないでほしい。恥ずかしいから」
「す、すまん」
「いややっぱり見てくれっ」
「お、おう」
「………やっぱり見るな!」
「どっちなんだよ」
はっきりと見えた箒の水着姿はあまりにも鮮烈で、脳裏に焼き付いてしまった。
白い水着、それも箒なら絶対に着なさそうなビキニタイプ。
縁の方に黒いラインが入ったそれは、かなり露出面積が高く。他と比べても豊満な胸囲も相まって、セクシーという表現が一夏の頭に浮かんだ。
と言うか1日目に悠が後押しして見せたのだがまさか一夏にだけ見せるものだとは思いもしなかった。
夜の風景も相待って神秘的で、美しさを感じた。
(ダメだ……!皆んなといた時よりも恥ずかしい……/////)
それと同時に一夏の顔を見ることすら恥ずかしく、目線が合わせられない
「なぁ箒。」
「な、なんでしょうか」
「その敬語やめなよ箒らしくない」
「う…うるさい!私はき、き、緊張してるのだ!」
「んだよ俺や悠やシャルとラウラの前では恥ずかしがらなかったくせに」
「し、し、仕方がないだろう!!こ……これはそ、その………」
もじもじしている箒を見て一夏は焦ったく感じたのか以前シャルロット、悠と背中を合わせて風呂に浸かって話を聞いたのを活かして箒に背を向けて座り直した。
「今は見てないぞ。」
「そ、そうか。」
「それで、急にどうしたんだよ」
「その、リボン。ありがとう」
「お、おう。改めて、誕生日おめでとう」
「う、うむ。もう1日過ぎたけどな」
「そ、そうだな」
互いにしどろもどろになりながら言葉を捻り出す。
高鳴っていた鼓動もほんの少しだけ収まってきた。
「その、だな。お、お前、大丈夫なのか? あれほどの怪我。傷とか、残っちゃうのか」
「あ、あれか……あー、なんか、治ってた」
「な、なに!?」
「ほら」
一夏は箒によく見えるように上着を脱いで背中を月明かりに照らした。
「えーと、目が覚めてISを起動して、気がついてたら治ってたぞ。あれかな?ISの操縦者保護機能」
「そ、それはないぞ!保護機能だけで治ることなんてあるはずがない!」
「じゃああれか?悠みたいに再生したかも」
「悠……か。」
箒には二つの心当たりがあった。一夏ともう一人、悠のこと。
「一夏。」
「何だよ」
「そ、そのーわ、私のせいでこんな目に遭ったって言うのにそ、そのー何にも罰が無いのは………不釣り合いというか」
(あぁ、そう言うこと?)
一夏は箒の心情を即座に察した。
作戦後も元気が無かったのもそれが原因である、
「じゃあ罰を与えてやるよ」
「あぁ……た、頼む!」
「その前にこっちを向いて。」
「えっ………」
振り向いた途端一夏は近くに居り、箒は咄嗟に目を閉じた。
一夏は箒の額にデコピンをした。
「あたっ。い、一夏?」
「はい、終わり。これで貸し借り無しということで」
「な、な。ば、馬鹿にしているのか!? あんなデコピンぐらいで!」
「ていっても。俺怪我ないし」
「結果的にだろう!? 一夏にならなんだってしてやるぞ!?」
「じゃあこれ悠の分な」
「えっ いたっ!しょ、しょぼすぎるぞ馬鹿!」
困惑から一転して、真っ赤になって一夏に詰め寄った。結構とんでもないことを口走っているが双方それどころじゃなかった。
「ちょっ、箒」
「あ、あんな仕打ちでお前の怪我と釣り合うと思っているのか!?」
「お、落ち着けって箒っ」
「だ、黙れ! 私は、私は!」
箒は更に体を押し付けてる。
「お前の胸が当たってんだよ!!!」
「………!!!!!」
胸が、箒の驚異的な胸囲がさっきからぐいぐいと一夏の胸に当たっているのだ。
かなり密着していた箒が胸を腕で隠しながらババっと離れる。
「お、お前は! 人が真面目に話しているというのに!」
「し、仕方ないだろ、男なら誰でも意識しちまうって!」
男に生まれて申し訳ないと箒に心のなかで謝った一夏は思わず口元を手で隠した。顔が熱い
「その………お前は私を……異性として見てるのか?」
「はぁ?」
「小学生の頃、男女と言われたこの私が、可愛いと言うのか?綺麗と言うのか?」
「そんな事言うなよ箒、お前は可愛い。ただそれだけさ。」
「一夏………」
この感情は初めて………ついに、遂に思い人と結ばれる瞬間かと錯覚した
「じゃ、じゃあもう一度罰をして欲しい」
「なんだ?」
「き…………キスして欲しい………/////」
(おいおいマジかよ!)
「あぁ、良いぜほら………」
キスする寸前、岩場の離れたところにヒロインズと悠が居た。
しかも悠はボッコボコにされた状態だった
数分前……………………
___________________________
悠サイド
「一夏君今頃何してるんだろうなー」
一人になった悠は居ても立っても居られず、部屋を出た。
(部屋を出ても…………何も無い。)
悠は景色を見るために外を眺めていたのだが、
ガチで一人で居た所に奇跡が起きた!!
「悠?」
「シャルロットさん?どうしてここに」
「ちょっと風を当たりに来たの。悠は?」
「暇つぶし。」
「大胆だね。」
そう言いシャルロットは悠の隣に座った。
「ねぇ悠。」
「なに?」
「月が綺麗だね」
「!!!???」
シャルロットはただ単に月が綺麗と言っただけだが,悠は何だか告白なようなシチュエーションだと感じてしまった。
その悠が出した言葉は…………
「死んでも良いよ」
「え」
「え?」
シャルロットは悠の両肩を掴んで揺さぶった。
「なななな何言ってるの悠!?死んじゃ駄目だよ!!!」
「ちょ、シャルロットさん!!違う違う!!!月が綺麗の返しなの!」
「え………………ああぁ!!!!」
するとシャルロットは悠の手を離して再び座り込んだ
自分が先走ってしまった事により悠に引かれたかもと恥ずかしいからだ
「もう!ちょっと焦ったよ!!悠の馬鹿!!」
「ごめん……」
少しの沈黙があった後、話を続けた。
「ねぇ悠。もしかして僕に意識してない?」
「そ、そんなわけ無いでしょ。僕は僕なりにシャルロットさんに気にかけているというか」
「あぁ、あの時のね。懐かしいなぁ悠が目に涙をいっぱい浮かべて自白した時心に来たよ」
「あの一夏君がある意味黙るくらいだからね」
「時の流れってすごいね。今までの事が全て思い出になるよ」
「そして今も過ぎればいずれは思い出になるよ」
悠は滅茶苦茶エモいことを言い、内心ドヤっていた。
「悠。」
「何?」
「この時間、もっと一緒にいたいなぁ」
「一夏君ともね。」
「また一夏の話をしてるー」
「一夏君はIS学園に来て初めての友達だもん」
「だからレゾナンスの時のシンクロしてたんだ」
二人だけの会話に終わりを告げた。
「はぁ……はぁ………」
「ったくあの馬鹿一夏は何処に居るのよ!」
「嫁を置いて何処へ行くんだぁ?」
悠とシャルロットの眼中に一夏を追いに来た鈴、セシリア、ラウラの3人組であった。
「鈴にセシリアにラウラ?」
「3人ともどうしたの?」
「いや逆にあんた達二人で何してたのよ?」
鈴は悠とシャルロットという男女二人が何してるのか疑問に思っていた
「まさか抜け駆けですの!?」
「ちちちち違うよセシリア!!僕が悠と偶然遭って雑談してたの!!」
「何についてだ?言え。上官命令だぞ」
「うわ此処に来てそれ言う?一夏君の話してたんだけど一夏君が滅茶苦茶強くなってて死ぬぅ!って言う話。ね?」
「あぁ、うん!そうだよ。」
一夏と聞いてセシリアは自分達の目的を思い出す。
「はっ!!そう言えば悠さんは一夏さんを見ましたの?」
「えっ……いやぁ」
悠は一夏に誰にも言うなと刺していたので黙秘を貫く。
「…………しらなぁい」
「そう可愛く言うな」
「いやいやまじで知らないんだって」
「さっさと教えないとどうなるかわかっているわよね?………」
「……………逃げる!!」
悠は即座に鈴達の後ろへ回り込み、急速に走り出した。
「速いっ!?」
「あっ!!待ちなさいよ…………ってはやぁ」
「僕これ見るの2回目かも」
「とにかく追うぞ!」
___________________
「箒…………」
「一夏………」
二人の唇が重なる瞬間、突如として声が聞こえてきた,
「ぎゃあああああ!!!!!!」
「まちなさぁぁぁぁい!!!!」
「ソードビットで捕獲する!」
「ならばこちらもビットを!!!」
「「…………………」」
一夏は察してしまった。元から悠は口が硬い、言ったことを確実に守る男なので鈴達に質問攻めをし、言わず逃げた結果がこれだ。ひどい、酷すぎる
「見つけたわよ!一…………」
鈴達は見てしまった、一夏と箒がキスする寸前を。
「発見。よし殺すか」
「二人とも何をなさっていますの?」
「我が嫁が浮気した時の信念は悪・即・斬。この浮気者がああああ!!」
「ちょっと!?悠ボッコボコに…………一夏、何してるの?」
ヒロインズが傷だらけのISを展開し、鈴に至っては龍砲を発射態勢になっている
一夏は即座に自分が今死ぬような危機に陥っている事を!
「お、おい!!逃げるぞ箒!!」
「えっ 一夏!?」
行きなり抱き抱えられて悲鳴を漏らす箒だが、そんなの構ってる余裕などない。
だが愚かにも、女の子をお姫様だっこで逃げるという行為が、彼女達の最終ラインをぶちきった。
『まぁてええええええ!!』
二人の足を止めようと各々の射撃兵装が二人に降り注ぐ。
当てる気があるのかないのか定かではないが。とうの二人、というより一夏にはそんなの知ったことではなく
(死ぬ! 確実に死ぬ!!)
容赦のない砲撃に走馬灯が見えかけた。
何だか白髪のおじさんがなんか白いユニコーンみたいなロボットと一緒に手を振ってるんだけど(声優ネタ)
抱き抱えられている箒も顔を引き攣らせてる………と思ったが。
「ふふっ」
「今笑う状況じゃないだろ箒!!」
「いや、なんだか。おとぎ話のお姫様と王子様って感じがしてな」
「そんなこと言ってる場合かぁぁ!?」
そして恐ろしくも、箒の言葉を彼女たちのハイパーセンサーが見逃すはずもなかった。
『一夏っ!! 箒っ!!』
「うわぁぁあああ!!!」
「あっはははは!」
一夏は上機嫌な箒を抱えて死の鬼ごっこへと興じたのだった。
「逃すかあああ!!!」
その頃悠はと言うと………
「……………………はっ!!一夏君と箒さんが危ない!!」
フルボッコの状態で放置されていたが、なんとか立ち上がってヒロインズを止める為に走り出した。
「みんなぁぁぁ!!これ絶対バレるってぇぇぇ!!!!!!!」
続く……………
次回もまだあるんだぜぇ!!
ここで悠の状態を書くね。
切り傷
打撲
火傷
死ぬなこれ。まぁ死なないんすけどね