インフィニット・アマゾンズ   作:らんくらニキ

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セシリアの誕生日までに投稿できなかったので死にます!!

ぎゃああああ!!!(ト◯ブラウン)


第二十八話 先生と学校外で出会うのって気まずいよね

 

「何だお前ら一気に静まり返ったな」

 

いきなり現れたのでヒロインズは怯え始める

最初に声を出したのは悠であった。

 

「な、なんで織斑先生がここに!?」

「水澤お前どうしたそんなキャラじゃないはずだ。ここは私と一夏の家だぞ。」

「あっ……すみません」

「気にするな」

 

悠の謎キャラみたいな反応で緊張が解けて皆が挨拶をする

 

「お…お邪魔してます」

 

思わぬ来訪者であったが織斑先生は彼女達の内心を察してニヤリと笑う

 教師の時の張り詰めた空気は完全とはいえなくても薄れており。オフモードだというのが伺えた。

 私服姿はワイシャツにジーパン。服の下の黒いタンクトップが豊満なバストを窮屈そうに押し込めていた。

 

(それにしても織斑先生綺麗だな………)

 

「千冬姉、おかえり。早かったんだな。食事は?」

「外で済ませてきた」

「そっか、じゃあお茶飲む? 暑いのと冷たいの、どっちが良い?」

「そうだな……外から帰ってきたから、冷たいのを頼む」

「わかった」

 

 一夏君が織斑先生から鞄を受け取り、そこから冷蔵庫に向かうまでの無駄の無さに女子は呆気に取られる。

 

(なんか、夫婦みたい………)

 

 自分達より明らかに距離感が近い姉弟を前に、ヒロインズは心の中で嫉妬した。

しかし織斑先生はヒロインズの目線が気になったのかお茶を飲んだ後に一夏君に鞄を渡すよう合図した

 

「………一夏、すぐにまた出る。仕事だ」

「え? 今から?」

「お前たちと違って、教師は夏休み中でも忙しいんだ。事後処理とか色々な」

 

バタンと扉の閉じる音と共に、織斑先生はリビングを出て行く。そこでやっと呼吸が出来るようになったかのように、ヒロインズはぷはっと息を吐いた。

 

「教師って、大変なんだな。ん? どうした皆」

「一夏……なんだか織斑先生の奥さんみたいだった」

「え?」

「相変わらず千冬さんにベッタリだなお前は」

「そうか? 普通だろ、姉弟なんだし」

「はぁ、そう思ってるのはあんただけよ」

 

疑問符を浮かべてる一夏に口々に呆れを示すヒロインズ。黙っているラウラも歯をギリギリしている。

 

「ねぇ、何で皆織斑先生に嫉妬してるの?」

 

ヒロインズがギクってなると皆が悠に問い詰める

 

「そりゃあ……そのー」

「どうにも納得いかないからだ!!」

「も……もももちろんあれですわ!」

「まぁ悠にはわからないよねぇ……」

「私の嫁が織斑教官と仲良くしてるのが納得いかないからだ!!」

 

はっきりいう箒とラウラ、はぐらかす鈴、セシリア、シャルロットに悠はため息したあと痛恨の一撃を放つ

 

「身内に嫉妬してたらもう手遅れだよ?」

「ごはぁっ!!」

「ゴッ!」

「ングっ!」

「あうっ!」

「んあっ!」

 

結構大ダメージであるが故にヒロインズは心臓を抑え始める

 

「いやもしもの話だよ!?マジにならないでよ」

「はぁ?アンタに何が分かるって訳?」

 

鈴が両手を机に乗り出して詰めてくる。やばい、目の光がないしあの時の殺意が漏れ出てるよ!(詳細は三話をご参照に)

 

「僕には義妹が居るのは分かるよね?」

「それは認知の事実よ」

「でもね。僕よりずっと前に生まれているから実質姉さんみたいな感じなのかな。でも美月は今まで仲間外れにされてさ、母さんにも目をくれてなかったからさ、今まで僕に依存してた節があったんだ」

「つまりブラコンって訳?」

「そうそうそれだよ。普通さ、新しい居場所(駆除班)に行こうとしたらさ普通応援するよね?」

「確かにな。」

 

「連れ戻そうとするからね?」

「え?」

「マジで言ってる?」

「うん。」

 

五人はもし自分の境遇を悠に当てはめたらと考えるとなんかゾッとしたらしい

 

「でも良いところでもあるんだよ。僕がアマゾンの腕を千切ったり鎌で刺し殺しても認識が変わらないでいてくれるよ。」

「何それ一途すぎない!?」

「仲良しですのね」

 

話題を一夏君に切り替えて結論を言い渡す

 

「まぁ一夏君が織斑先生に依存のラインをはみ出したらアウトなだけだからまだセーフなだけだと考えたほうがいいかもよ」

「恐ろしすぎない?」

「もし私が 今夜さ……///子供も巣立ったし……しない??/// って提案して あぁ悪い、千冬姉の様子で一時的に帰るわ って言われたら……ひぃぃぃ!!」

「猪◯?」

「なら織斑先生をやるしか……」

「よせシャルロットさん!!」

 

織斑宅のお茶の間は一気に阿鼻叫喚の渦に飲まれた。

 

「何の話をしてるんだ?面白そうだな」

「全然面白くないわよ!」

 

話題の図中に居ることを知らない一夏は麦茶を机の上に置いていく。

 

「一夏は将来織斑先生と結婚するんじゃないかって話」

「はぁ? なに言ってるんだ皆? 血の繋がった姉弟は結婚できないんだぜ?」

「そんなことわかってるわよ! そういう問題じゃないのよ!」

「な、なに怒ってるんだよ」

「落ち着いて鈴さん、一夏君に当たっても仕方ないでしょ」

「あんたがことの発端でしょうがっ!」

 

それはそう。しかし納得するわけもない鈴さんがムキーっと金切り声を上げる。

他の奴らは鈴さんが表に出たお陰か他より落ち着いているものの。考えてることは鈴と同じだった。

 

「なんだ揉め事か? この家にいる限りは仲良くしろよお前ら」

「す、すいません」

「水澤も止めようとしたけど効果なかったからな」

「ごめんなさい。」

 

自分の部屋から戻ってきた織斑先生は先程のラフな格好とは打って代わりいつものスーツ姿。心なしか、いつもの覇気が戻ってる気がする。

 

「一夏、今日は帰れないから好きにしろ。お前たちはゆっくりしていけ、

()()泊まりは駄目だぞ。」

「な…!!」

「分かっていますわ!!」

「だが水澤、お前は良いぞ?」

 

織斑先生なんて事言うんですか!ほら見て皆んなが僕を殺すかのような目で見てくるよ!

 

「まぁ冗談だがな」

「洒落にならないんでやめてください!」

 

そのあと鈴さんと皆を落ち着かせる為に千冬さん用に作ったコーヒーゼリーを食べ。バルバロッサとは違うボードゲームを遊んでいくうちに日も暮れ始めた。

 

 

 

ぐぅぅぅ〜……

 

「ごめんなさい僕です。」

「自白早っ!!」

「悠のお腹の音からしてもう6時半あたりか……」

「いや怖い怖い。」

 

悠のお腹が鳴る音を聞いて一夏は提案をし始める

 

「そろそろ飯の支度をしないとな。皆夜までいるだろ? なんか食べたいものあったら買い出しに行くから言ってくれ」

 

 その一夏の言葉を聞いて、ヒロインズの目がキラーンと光った。

 

「それならアタシが何か作って上げる!」

「僕も手伝おうかな」

「私も久方ぶりに料理をしよう」

「黒うさぎ隊料理長の腕の見せ所だな。」

 

皆がやる気に満ち溢れている中、突如として空気が変わる

 

「ならわたくしも……」

「「「「「「やらなくて良い!」」」」」」

 

「ほぇ……?」

 

 

その後なんやかんやあって説得した後スーパーに到着した。

 

「よし、ここで半分に分かれるか」

「じゃあ男子がリーダーにしましょ」

 

ジャンケンの結果、一夏班には箒、セシリア、シャルロットが

悠班は鈴とラウラになった。

 

「じゃあ数分後集合で」

「分かった。」

 

 

__________

 

 

「これとこれを入れてと」

「玉ねぎ……あ!あったあった。ところで鈴さん何作るの?」

「教えなーい」

「ええっ けち。」

「そんな可愛く言っても教えなーい」 

 

少し怒りそうになるがラウラさんの顔を見ると凄い怒ってる顔をしてた。

 

「ラウラさーん……切り替えようよ」

「もしもあのときパーを出していれば!!」

「はいはいラウラさん何買うか入れないと置いてくよ」

 

しかし切り替えの速さは二番手のラウラさんは今の状況を受け入れて考える

 

「そうだな………日本の料理に興味があってな。それを作ろうと思う」

「何作るの?」

「極秘だ……と言いたいが安心しろ鈴、お前のその人参とじゃがいもで作るやつとは限らないからな。」

「いや逆に被るの難しいでしょ!」

 

悠は卵のパックをカゴに入れた後肉コーナーに差し掛かる

 

「肉を買うわよ。悠は何にするの?」

「もも肉にする。と言っても簡単なやつを作るから」

「料理経験はあるのか?」

「あんまり……唯一作ったの焼き魚ぐらいで……」

 

あんまりと聞いた途端鈴とラウラは察した。

 

「………悠は何を作るのよ?」

「チキン南蛮とタルタルソース。」

 

二つともタンパク質が摂れると考えたら納得した。

 

「え、大丈夫なの!?」

「一応包丁は使えるから!!それ以外は何とかなる。」

 

まぁ腕や足に包丁以上の凶器が生えていたりそれをデフォルトで生成できると考えたら納得した二人であった。

 

 

 

 

 

少女と戦場という名の台所にてそれぞれ戦闘をしていた。

 

「あーもう何でこんなジャガイモ剥きにくいのよ!」

「鈴さん危ないしピーラーがあるからこれ使って。」

「おおー!」

 

鈴はざっくりざくりと危なっかしくジャガイモの皮を実ごと削ぎ落としていたが悠が咄嗟に機転をきかしてピーラーを渡した事により何とかなった。

 

「いやー一夏とは大違いねー!」

「悪かったな貧乳!!」

「んだとしねぇっ!!」

 

一夏の頭に包丁がブッ刺さざるがギャグ補正で何とか治した。

 

「鈴俺が悪かった!!」

「今回は特別に許してあげるわ」

「仲直り力高すぎだろ」

 

悠はその頃ゆで卵を作り終えそれをボウルに入れた終わり、玉ねぎをみじん切りにしてる所だった

 

「あの悠さん。少々鍋を使わせてくださいな」

「良いよ。」

 

その横ではセシリアはハッシュドビーフを作ってる……はずだった。

 

 

ハッシュドビーフの作り方。

 

・食材を下ごしらえをします

・鍋のなかにオリーブオイルを入れ、牛肉を焼いた後取り出し、バターを入れて野菜類を炒めます。

・野菜がしんなりしたら、牛肉とルーの調味料を入れて煮込みます。

 

ここでワンポイント。

 

赤色が足りないのでケチャップを一本丸ごと入れちゃってください⭐︎

 

 

 

ブチュルルルルルルルルルルル! 

 

「ちょっと待てぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

「あら悠さん、止めないでくださいまし。ここは赤色がたりませんから」

「だとしても十分真っ赤っかっかっかすぎるよ!!」

 

此処で悠は思い出した。セシリアは料理がド下手くそであり前のサンドイッチの件から何も学んでいないのだ

 

「あのクソゲロまずサンドイッチの件からなぁーーーーんにも学んでないんだ。ふーん………」

「ちょっと言い過ぎじゃなくてよ!」

「ケチャップ借りるわ」

「あっちょっと!!」

 

ゆで卵、刻み玉ねぎ、マヨネーズ、ケチャップをぶち込んだボウルをかき混ぜるとタルタルソースが出来た

 

「なら味見を………」

「味見なら良いよさっきは言い過ぎたし」

 

普通なら断るがさっきボロクソに言ったのを申し訳なかったのでスプーンで一口食べる。

 

「お……美味しいですわ!!」

「本当!?よかったぁ〜」

「でももうアクセントを……」

「マジでやめて」

 

二人の謎絡みを一夏は遠目で見ていた

 

「なにぼーっとしてるのだ一夏?」

「あぁごめん悠が馴染めててよかったなーって」

「たしか料理初心者だがそれなりに頑張っているな。上官としては誇らしいぞ!」

「いつも誰目線で話してんだよ!」

「なっ!これはその………悠には何かと考えているからな………スイーツで例えたらそうだ…………ドーナツ。」

 

一夏と箒はドーナツの意味を考えた瞬間言葉を失った。

 

「ねぇラウラ。大根余ってる?ちょっと欲しいんだけど。」

「あぁ、良いぞ。切って分けてやる。」

 

ダンっ!ダンっ!ダンっ!とエプロン姿の眼帯少女がサバイバルナイフで厚切りに大根を切っていく姿はもうシュールであった。

 

(何だかシュールだな………)

「あっ、もう時間か。」

 

箒は切り替えて自らの持ち場へ戻って行った。

 

 

 

ポンっ。

 

テーブルに並べられた六品目。

各々が一夏の為に作りアピールするための物が六つ

 

箒達が一夏の顔をしきりにチラチラと見やり。

悠は自身ありげな表情をしている。

 

「では、いただきます」

 

先ず最初に目を引いたのがラウラの【おでん】

コンニャク、はんぺん、ちくわが串にぶっ刺さったのは正しくおでんそのもの。なのだが。

 

「なんで焼き目がついてるの…?」

「何を言っている。おでんとはバーベキューのような物だろう?」

「いやラウラさん?おでんというのは普通煮込むものじゃないの?」

「な、なにっ? そんな馬鹿な、我が優秀な副官は日本のおでんはこういうものだと!嘘をつくな悠!我が副官を見習え!」

 

なんで僕がドイツという遠い国に居る副官と比べられなきゃいけないんだよ

 

興味半分困惑半分のままパクリ。

 

「ど、どうだ一夏」

「ん、意外と美味い!」

「そうか! よかった!」

 

極限状態から脱したラウラは大きく息を吐いた。汗がやばい。

普通のおでんと違って味がしみてないが、香ばしく焼かれたおでんと味噌ダレ(一夏君作)が上手く絡んでいる。

 

シャキーンという効果音が聞こえるぐらいのグッドサインを悠に向けた。

 

次は鈴さんの肉じゃが。

見た目は不揃いでジャガイモが他と同じぐらいの大きさになっている。

本人は偉く自信満々だ。ある意味セシリアさんと同じタイプだよね。

 

しかし料理は見た目だけではないということを僕は先程思い知った。

 

「どうよ?」

「(見た目はアレだが)美味いな。短時間なのに味がよく染みてる」

「ふふん、これには裏技があるのよ」

「鈴、後で教えてくれるか?」

「え? ああ、良いわよ。………あんたが良かったら二人っきりで………」

「なんか言ったか?」

「な、なんでもないわよ! ほらもっと食べなさい一杯作ったから!!」

 

 照れ隠しは肉じゃがの味。あれよあれよと一夏君の皿に肉じゃがの山が。

 

「食べて良い?」

「勿論よ!悠のピーラーのおかげで無駄なくジャガイモを使えたわ!」

「いただきます…………おぉ家庭的な味がする!流石だね」

「シャー!(評判が良かったので喜んでる)」

 

次はシャルロットさんと箒だが。この二人の安心感は半端ではなかった。

 

最初はシャルロットさんの唐揚げだが。

 

「あっつ美味しっ!!」

「肉柔らか!」

「隠し味に大根おろしとニンニク入れたの。箒のあの時食べたやつを参照にしたの」

「シャルロットさん!お前がナンバーワンだ!」

「悠ありがとうね。」

「シャル料理上手だな!今度頼もうかな。」

 

一夏君が言った瞬間シャルロットと悠以外のヒロインズが睨みつける

 

「一夏君これまずいかもよ」

「まずいって……美味しいだろこれ」

「絶対違う。」

 

気を取り直してお次は箒のカレイの煮付け。

テレビで良くみるバッテン模様には何故か食欲をそそる

 

「これが日本の魚料理ですのね!」

「箒って料理美味いわよね、くやしいけど」

「一夏は、どうだ?」

「箒………成長したなっ」

「い、一夏どうした!? なんか涙ぐんでないか!?」

 

何故か一夏君が感極まって涙を浮かべた。

 

「これまじで美味いよ!箒さん板前やれるんじゃないの?」

「おぉ、悠って私の料理が気に入ったみたいだな!今度また作ってやろうか?」

「一夏君もね」

「あぁ、箒が一番成長したんじゃないか?」

「一夏………ありがとう。」

 

次は悠の番となりチキン南蛮にタルタルソースをかけたもの。

 

「自信はあります!!」

「悠は料理得意じゃないから文句言わないことよ。」

「鈴そんなの分かってるって あむ…………」

 

一夏の味覚に電撃が走る!

 

「なんだこれ無茶苦茶美味いじゃないか!!」

「イエィッ!!!(キャラ崩壊したガッツポーズ)」

「そんなに!?」

「んな馬鹿な……」

 

五人が一人ずつ食していくと皆が驚いた

 

「さっすが悠!!」

「タルタルソースにケチャップ入れてるからマヨネーズと調和していて合うよこれ!!」

「鶏料理でこんな美味しいの初めて!!」

「パーフェクトですわ!!」

 

結論から言う、ヒロインズの料理ははっきり言って美味しかった。

 

「ううっ……みんな……ありがとう!!」

 

しかしもう一個問題があった。そう、セシリアさんの事だ。

セシリアのハッシュドビーフは某赤い彗星宜しくの如く真っ赤なビジュアルをしており地獄の食べ物かと想起させる

 

「一夏君があの後またケチャップとタバスコをぶち込もうとするから止めて軌道修正してくれたけど怖いの感情が来るのなんで?」

「そんなに!?でもまぁ……味は自信がありますのよ!!」

 

誰が行くかで皆が譲り合いの精神を持つ中悠が立候補した

 

「僕が行きます!!」

「お前の分まで生きるからな」

「ああぁ死ぬ前提……?」

 

悠はスプーンで食べた。

 

「…………」

 

二、三回繰り返した後スプーンを置いた。

 

「どう……?」

「一夏君流石だ。むしろ進化してると過言ではない」

「いやそれだけかっ!?」

「味の感想を言いなさいよ!」

「いやマジで食べてお願い。」

「なんか圧が凄いよ……」

「行くしかあるまい」

「………なんですのこの空気」

「まあ、食べようぜ皆」

 

一夏君に促され、恐る恐るハッシュドビーフを掬い上げる。

 

「むんっ!」

「んー!」

「んっ!」

「なっ!」

 

 皆の口から驚きが漏れた。

 その声色は悲ではなく、喜。

 

「美味い、だとっ!?」

「美味しいわよ! どういうこと!?」

 

あの後僕はセシリアさんを監視していた後、セシリアさんはケチャップとタバスコを入れるのを阻止できなかったので一夏君に某の◯太の様に助けを求めた。

そこからの一夏の動きは早かった。水を入れて薄めた後に、牛乳や中濃ソース、その他諸々を投入して煮込んだらなんということでしょう

ハッシュドビーフに軌道修正して無事に着陸したのだ。

 

「ちょっとケチャップの主張はあるけど。美味しいね」

「流石だな我が嫁」

「そんなに褒めるなよって」

 

セシリアは一夏と悠の前に立ち頭を下げた。

 

「皆さん本当に迷惑をおかけしましたわ。」

「謝んなよセシリア。」

「ハッシュドビーフ美味しかったし良いよ流石に」

 

するとセシリアさんはとんでもない行動に出た

 

「ならお詫びに英国式サンドイッチを作りますわ!!」

「「!!!!」」

 

そ、それはまずいと他の皆んなも同調し止めようとする

 

「せ…セシリアいいんじゃなか?ほら此処は一夏の家だ。光熱費とか…考えたらどうだ?」

「何気に箒さん一夏君のこと光熱費ぐらい気にする貧乏人みたいな扱いしてない?」

「違うぞ悠!!」

 

しかしセシリアは何故か自信満々であり胸元に手を置いて言い張る

 

「皆さん勘違いされてるようですがわたくしの料理は最後の最後に挽回するのが常ですのよ!」

「料理は格闘技じゃないぞ?」

「それでは作りに行きますわ!」

 

セシリアが台所に向かおうとするが悠はアマゾンウィップを取り出してセシリアのウエストに巻きつける

 

「ひゃぁぁっ!!は、悠さん!?」

「よせ!セシリアッ!!」

 

あのおいしくないサンドイッチを作るとならば食材の命が勿体なすぎる

 

「また今度で良いから今は作らないで!!」

「いいや絶対作りますわ!!」

「一夏君この人止めてぇぇぇ!!!」

「あぁもう分かったからセシリアも辞めなよしつこいぞ!」

 

意地でもキッチンに行こうとするセシリアさんを暴走する牛の様に止める。

他の奴らは自分達に飛び火しないように完無視を決め込んで料理を食べている。

 

騒がしくも暖かい織斑宅のお茶の間。今日も僕達は平和でした。

 

 

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