インフィニット・アマゾンズ   作:らんくらニキ

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久しぶりに鷹山仁さんが出るよ


第三十六話 好きと恋は反比例

 

「それじゃあ案内するから付いてきてね。」

「はい!それにしてもありがとうございます。断れるかと思ってドキドキしてました」

「いいよいいよ、それにここ本当に迷っちゃうからね。」

「そうなんですか……」

 

目が合いそうになったのでそっぽ向いてしまう

 

「どうした?」

「あぁいえ何も」

「ふーん……じゃあ何処から行きたいか決めていいよ」

「迷っちゃいますね………」

「なら第六アリーナから行こっか」

「はい!」

 

しかしその後ろにはある人物が二人ついてきていた。

フランス代表候補生のシャルロット・デュノアと中国代表候補生の凰鈴音である。

彼女達にはなぜだか疑問があった。そう、実はと言うと悠は滅茶苦茶ガードが硬いで有名なのだ。

 

ヤンデレで自殺願望の他クラスの女子が私と付き合わなきゃ一緒に死んでやる〜って詰めてきたのだが、三時間説得の末に更生させたと言う無茶苦茶な方法で解決した噂があるらしく。本来一夏の情報以外興味がない鈴すらも動くことになってるのだ。

 

「ね…ねぇ鈴、これ大丈夫なの?」

「うっさいわねあんたもノリノリのくせに」

 

「何をしてるのだ二人共」

 

後ろからまさかのラウラが現れた。

 

「ったくこのメンバーだとセシリアを除くとレゾナンスの時じゃないか……って前にいるのは悠と綾音か。」

「ちょ声を出すな出すな!」 

「ラウラも尾行手伝ってくれる?」

「…………」

 

暫しの沈黙の後、ラウラは悠達とシャルロット達を交互に見て少し間が空いて答えた

 

「わかった。但し悠が好きかもしれない綾音の邪魔だけはしない事だ。」

「珍しくまともね……とにかく行くわよ!」

 

三人は綾音が一夏の線があるかどうかと悠の事が好きな理由を調べる為である

 

なんか3人に増えたなと感じた悠だったが構わず続ける

 

「IS学園には六個のアリーナがあり、普段授業や放課後の練習とかに使ってるよ」

「第六アリーナと言うのは?」

「高速機動実習が可能なとこらしいけどこの間三年の整備科がロマンマシンと題してモンスターエンジン取り付けたラファールぶっ飛ばして地面にクレーターが出来たのをみたよ。」

「ええっ……」

 

「次に整備室。っていってもまだ一年生は整備授業1項目が終わってないから使えない。専用機持ちは自由に使っていいよ」

「悠さんも専用機持ちだからいけますね。」

「まぁね。気を抜いたら整備科の人にダイナモエンジンつけられそうになった」

「……気をつけますね」

 

「ここは学生食堂。値段はリーズナブルで早くて上手い。多国籍だからか料理のレパートリーがエグい。綾音の好きなものは何かな?」」

「和食です!や◯い軒ではステーキ定食とか鯖の塩焼き定食とか食べます」

「言わないでそれ。でも和食美味しいよね」

「分かります!」

 

「ここは大浴場。結構広いしいい湯だよ」

「へぇー………(つまり一緒に入って悠さんの背中を洗うって事も…)」

「………なんか変な事考えてなかった?」

「えっ、べべべ別に何も」

「あぁそう?」

 

 

 

 

 

「なぁ二人共……」

「ラウラどうしたの?」

「いや待って言わないで。だいたい言いたい事わかるから言うとしたら同時に言うわよ

「そうか分かった…………はぁーっ…………」

 

 

「「これ一夏の線は無いね(な)」」

「だよね!?」

 

IS学園を歩き続けてるうちに一夏に関する話題はあったとしても悠が一夏がどんな人なのかの説明だけだし、どっからどう見ても天条綾音は悠の事が好きなのかもしれないが確証に変わった。

 

「でも、ここで一つ疑問が浮かばない?」

「何よシャルロット疑問って」

「それはここまで来るのに綾音に関する情報が出てない事よ」

「それが疑問!?ただ悠が話すのを忘れてるだけじゃ無いの!?」

「……それか最近裏で暗躍している謎のテロ組織・亡国機業(ファントム・タスク)の仕業では無いのか?」

「一応(部下)のこと信じてあげなさいよ!」

 

 

 

「とまぁIS学園はこう言う所なんだけど何か質問ある?」

「今ので全てわかりました!」

「へぇー……ところで綾音ってさ」

「何ですか?」

「もしかして体力無い?」

 

悠は綾音の心拍数あたりを察しており、時折止まって休んでいたので何かと思ったのだ

 

「すいません……ISを動かしている間は何とも無いのですが二年前まで入院してたので」

「あー……それなら納得したよ」

「退院してからは悠さんがIS学園にいると水澤本部長から聞きましたので居ても立っても居られずISの勉強をして日本の代表候補生まで上り詰めました。」

「代表候補生!?凄い努力したんだね」

「それほどでも無いですけどね」

「誇れ、お前は強い」

「両◯宿儺ですかっての!」

 

 

二人が顔を合わせて笑っているのを見てやはり確信した。

 

「………これ一夏の線は確定で消えたわ」

「何だか申し訳なく感じてきた」

「そう言うことなら私は帰ると………いやまだここにいる」

「どっちなの!!?」

 

 

 

「あ、ごめん電話来た」

 

すると悠の携帯電話から着信が来たので出る事にした

 

「あっもしもし?…………あぁ分かった分かった。それじゃ後ほど」

「誰からですか?」

「一夏君からだ、どうやら綾音のIS学園歓迎会を専用機持ち達でやるらしいよ」

「本当ですか!?ぜひ行きます!」

「いや行くしかないだろとはおいといて、とにかく一旦部屋に戻って時間が空いたらまた食堂で」

「はい!それでは失礼しますね」

「じゃあねー」

 

やっと二人が別れたことにより3人は帰ろうとしたが綾音に呼び止められた

 

「それと…………3人はいつから尾行を?」

「「「あっ……」」」

 

ばれていましたね。

 

「ちょっとこの事実は黙っといてくれる?」

 

あ、分かりました。

 

「3人が思っていることを私が代弁しましょう……『何故水澤悠に好意を持っているのか』ですよね?」

「………当たりよ。」

「言ったら悪いけど……悠はアマゾンだよ。確かに人に好意を抱くのは良いことだと思う。僕も好きな人がいるし」

「シャルロット、後で話をしよう。」

「兎に角、私達は何のためにIS学園に来たのか知りたいのよ。」

 

二人の話を聞いた後、綾音は数秒間考え始める

 

「分かりました。私がここに来たのは野座間製薬の新型ISの可動テスト目的で代表候補生になりました。しかしそれは表の話、私は水澤悠に会う事が本来の目的です。」

「でも何で?」

「少し過去が長くなりますけどいいですか?」

「構わん、手短にな」

「それでは話します。私は8歳の頃から病弱で計三回の手術をしててギリギリ生きていました。肝臓の三分の一を切除するような手術もしました。

そして12歳の時に私は心臓病になり余命幾ばくもありませんでした。

 しかし14歳の時に完全回復しました。可笑しいですよね。さっきまで命の炎が消え掛かっていたのにですよ?」

「それは何でだ?」

「ある日お祖父様の提案で私はあるものを移植されました。」

「それって……」

「まさか……!!」

 

「はい……私の身体にアマゾン細胞を移植したのです。勿論完全に人を喰べない様に調整されたものですが私にとっては絶望に等しかった」

 

そう、彼女にとって生きながらえたとは言え自らの身体に喰人細胞があるとしたらある意味地獄なのだ。

 

「それでも私は生きながらえて良かったと思っています。」

「………綾音も悠みたいに変身するの?」

「変身は流石にしないですよ!でも体力はそれ以下ですけど」

 

すると鈴は申し訳なく感じたので謝る事にした

 

「勝手に詮索しちゃってごめん。あたしもあたしで気が気じゃなかったのよ。」

「僕も……最初テロ組織の差金かと思っちゃった。ごめん。」

「私も彼女らと共犯してしまい申し訳なかった。この通りで許してくれ」

 

3人から一気に謝罪された綾音は流石に遠慮する

 

「さ、流石にそこまで謝らないでください。私も私で怪しまれる様な行動でしたし……もう終わりにしません?後から歓迎会をするらしいのでもしよかったら来て下さい」

 

綾音が滅茶苦茶良い子すぎるので絶対行く事にした3人であった……

 

「後このことは悠に絶対に言わないでください。」

 

 

ーー♢ーー

 

 

IS学園学生食堂にて………二人の男子と一夏ヒロインズにプラスで綾音が居た。

 

「天条綾音さん!」

 

「「「「「「ようこそIS学園へ!!」」」」」」

 

クラッカーを鳴らして出迎える事によりますます来た様なる

 

「歓迎ありがとうございます!!」

「これ俺が考えたんだ」

「流石一夏君。」

 

机に数皿ぐらいの料理が置いてあり、ここばかりはもう一夏君に感謝しかなかったのだが,セシリアさんが一歩乗り出した。

 

「もしよければわたくしが作った英国式サンドイッチはいかが?綾音さんの口に合うかはわかりませんが食べてくださいな」

「まぁ!セシリアさんは料理が得意なのですね。」

 

セシリアさんのサンドイッチのバスケットを持ってきた瞬間皆が身構えるも綾音は躊躇なく食べる。

 

「もぐもぐ………………美味しい!!」

「ええっ!?無理してない?」

「無理……とは?」

「実はだな綾音………セシリアの作った料理は全部美味しくないんだ」

「まぁひどい!箒さんによるわたくしの認識がこんなものだなんて!わたくしも日々、アップデートしてるのですよ。」

「それ本当なの…………」

 

悠が先立ってベーコンエッグサンドを取り,それを食べる

 

「……………………」

「どうした悠!声が出ないと言うのなら吐き出しても良いんだぞ!」

「ラウラさんっ!!!」

 

セシリアがラウラの首を絞めて激しく揺らしている時に悠の味の感想で皆が驚きに包まれた

 

「……………え?これガチで美味しいんだけど」

 

「「「「ええええええええっ!?」」」」

 

セシリアはラウラの拘束を解いて小さくガッツポーズを決める。

 

「悠が言うんなら食べれるじゃないの?」

「そ……そうだな。よし、皆んなで食べるぞ」

「死なら諸共よ」

「………行くぞ あむっ」

 

セシリア以外の皆が死を覚悟した上でサンドイッチを手に取り食べる

 

「う……美味い!美味いぞこれ!」

「これは……!!ここまだ変わる物なのか……!?」

「………本当だ美味しい!!」

「何よセシリアやればできるじゃないの!」

「これで学園の脅威は去ったと言っても過言ではない」

 

ボロカスに言われて当然なのだが、流石に落ち込んでいた。

 

 

「何だお前らサンドイッチとか結構食べ物あるな、何したんだ?」

「あ、仁さん久しぶり。」

 

何かと思いきや、アマゾンを一人残らず殲滅すると誓いアマゾン細胞を移植した男であり、元ヒモニートの鷹山仁が食堂に現れたのだ

 

「鷹山さん!」

「どうしてこちらに?」

「どうしてって……ごはん食いにきただけだぞ?」

 

放課後の時間帯は用務員とか教師が時々食べに来るのである意味納得していた

 

「そういえばなんか今日一人多いな」

「仁さん、この人が今日転校してきた天条綾音さん。」

「初めまして。」

 

仁は天条と聞いてある人物を思い出していた

 

「お前野座間の会長の関係者か?」

「はい、水澤本部長から聞いています」

「俺は野座間の元研究員だ。よくもまぁあんなもん作り出そうとしたもんだ。それにさ」

 

 

仁は綾音を数分見つめてこう言った

 

 

「お前からアマゾンの匂いがするなぁ。人間のふりをしてるのか?」

 

それを聞いた途端鈴、シャルロット、ラウラは突然冷や汗がどっと出てきた。綾音はアマゾン細胞を移植された身なのだが,アマゾンに変身しない特異存在。その中のアマゾン細胞に気付いたのが的中してしまった

 

その中でラウラだけが異常に恐怖していた。と言うのも悠を腹部貫通による半殺しにした際に織斑先生に叱られた後偶然仁と出会してしまい、胸ぐらを掴まれて『アマゾン1匹退治したと勘違いするな。所詮ISが無ければお前みたいなやつはアマゾンに喰われてお終いだ』と言われたからだ。

 

「仁さん何言ってるんですか!綾音は人間だ!僕と同じ扱いをしないでください!」

「済まねぇ、こっちの勘違いだったわ。それじゃ皆楽しめよ。俺みたいな奴がいたら場が悪くなるしな。」

 

そう言い残して仁は食堂のおばちゃんにゆで卵のピリ辛炒めとグリルチキンと卵味噌汁を頼んでどっか行った。

 

「………あれが鷹山仁さんですか?」

「ごめん綾音、こんな目に合わせちゃって」

「なぁ悠、鷹山仁という男はどんな人なのだ?」

 

箒が質問してきたので、鷹山仁がどう言う男か教える事にした。

 

「そう言えば話してなかったね。仁さんは僕がIS学園に来る前から知っている知り合いでね,彼は野座間でアマゾンの研究者の一人だった。」

「鷹山さんがゴーレム襲撃の時あたしや一夏と悠を助けたのは?」

「あれはおそらく人類の脅威みたいな感じなんじゃないかな?」  

 

あやふやに答えるが実際そうなのだ。彼の正義観はある意味納得しているが、考えていることが分からないのだ。

 

「彼の目的というのは分かるのか?」

「仁さんの目的はアマゾンを一人残らず殲滅する事。勿論僕やマモル君も対象だよ。でも今は大丈夫だと思う。」

 

しかしそれを聞いた途端皆の顔が死人みたいになっていた

 

「悠って今楽しいの?」

「そりゃあ楽しいよ。もし何かあったら迎撃するし」

「メンタル強すぎじゃない!?」

 

再び笑いが起こるが綾音だけは何故か覚悟を決めた様な表情をしていた

 

 





綾音は何を覚悟したんでしょうね?
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