インフィニット・アマゾンズ   作:らんくらニキ

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ついに五十話行ったぜ!!

これからもインフィニット・アマゾンズ読んでくれよな!!


第五十話 思い出はやり直せない

「セシリアさん……!」

「なんですの……!」

「あのさ、言ってくれたことに関しては本当にありがとう。けどりんご飴屋さんよってついてくるなよ!」

「だってお腹が空いてしまったんですの!」

 

すごく食べるねとか言う以前に喉を詰まらせて死ぬぞマジで

 

「よっしゃあ!二組についたって一夏君に鈴さん!?」

「あれ、奇遇ね」

「よっ」

「どうも」

 

一夏君と鈴さんを発見。

やっぱりイケメン執事と活発チャイナ娘という組み合わせは一夏君という存在も相まって存在感が半端じゃない。

 

「その様子だと無事に勝ち取れたみたいだね」

「お陰さまでね。ていっても四番目だったけど」

「一緒に回れてよかったね」

「まあね」

 

心のこそから嬉しそうに笑う鈴さん、

教えた甲斐があったというものだ。

 

「一夏君は一夏君で若干顔に疲れてる?」

「いや全然そんなことないぞ。まだまだ元気だ」

 

即座にそう言える辺り流石というしかない。一夏君のいつもの気さくな笑顔を見て感心する。彼の良いところポイントである。

 

「と言うかセシリアもいたのね」

「残ったのセシリアだし一緒に周るか?茶道部とかおすすめだぞ?」

「はい!!是非ともお願いしますわ!!」

 

セシリアさんの笑顔がいつもよりも輝いてんなぁと思うと耳打ちして来た

 

(ファイトですわ!)

(頑張ります!!)

 

セシリアさんは早速一夏君と一緒に去っていった。

 

「それであんた二組に何か用?」

「綾音いるかな?」

 

すると鈴は目を見開いた状態で問い詰めて来た

 

「あんた振っておいてわざわざここに来たの!?バグでしょマジで!!」

「ええっ……でも……」

「綾音はね!!あんたに会いたくて代表候補生にまで上り詰めたのに一度否定した相手が来るなんて言語道断よ!」

 

シンデレラ開始前にある程度綾音の過去を聞いていた鈴は悠にガチ説教である。

 

「そうだよね………僕やっぱり戻るよ。合わす顔もない。」

 

そう言い立ち去ろうとしたが鈴さんはタンマをかける

 

「間に受けちゃうの悠の悪いところだわ全く!呼んであげるから謝ることよ!」

「鈴さん………ありがとう」

 

数秒後……

 

「綾音ー!!早く!」

「どうかし……!!は、悠さん!?」

 

目があった瞬間綾音はバックヤードにUターンしかけたが、鈴は腕を掴んで逃げないようにする

 

「わ、私無理です!!!!どんな顔で行っていいのかわかんないんです!!」

「振られたからって拒絶するの一番ダメ!ほらもっと話し合え!!」

 

強引に引き剥がされた綾音は鈴さんによって僕に突き出される

 

「綾音…………」

「……………」

 

埒が開かないので一旦屋上に行く事にした。

 

「綾音、一旦屋上に行こう」

「あぁはい………」

 

その時に無意識に手を握って屋上に向かっていった。

 

(悠………ガンバ!!)

 

 

ーー♢ーー

 

 

 

そこから数分経った頃だった。

 

「はぁ…………はぁ…………」

「綾音?大丈夫?」

「何とか………着替えてくれば良かった………」

 

一旦座らせてからバススロットから予備水をコールしてそれを渡す。

 

「飲める?」

「さ、流石に飲めます!!」

 

すこし怒ってしまったが、しょぼーんと怒らずに目を逸らした。

 

「………怪我とか無くて良かったよ」

「悠さんも……ご無事で何より」

「…………」

「…………」

 

気まずい。何だこの展開は!君◯望む◯遠じゃないんだよ!

て言うかやっぱりチャイナドレスの露出がやばい。なんて言ってられないよ!

 

「あのっ…悠さ」

「綾音!!本当にごめん!!」

 

開始早々に謝罪を決めた。

 

「僕っ……自分の気持ちがコントロール出来てなかったんだ!今まで喰うか喰われるかの環境で生きて来た僕にとって……君みたいな存在!初めてだったんだ!!今まで自分の事を見てくれたのが義妹だけだったから!」

「悠さん………」

「自分でも……二つの気持ちが入り混じってて………凄く嫌な気持ちになるんだ………」

 

それでも気づいたんだ。綾音がやられた時や、セシリアさんと回っている時にも、何処か心の片隅に残っていたのかもしれない

 

「僕はやっぱり綾音とやり直りしたい!今更だけど、もし時が戻せるのならやり直す。だから……」

 

すると綾音はいきなり立ち上がって抱きしめる

 

「ええっ……ちょっと!綾音!?」

「………わないで」

「え?」

「そんな事………言わないでください………」

 

少し泣きそうな声をしながらも耐えて続きを言い始める

 

「やっと……言葉を聞く事が出来たのに……やり直そうだなんて……言わないでください!!」

「………!!」

「初めて出会った時や……あの時の模擬戦……五段弁当を届けた日……中華喫茶に来てくれた事……シンデレラで想いを伝えた事………全部が思い出なのにやり直すだなんて嫌です!!」

 

綾音の言葉が僕の心に一つずつ刺さっていく。確かにやり直すだなんて間違いかもしれない。

人は間違う。けどやり直しは勉強にもなる。ミスをしたらまだやり直せるけど、思い出はやり直せない。

 

抱擁を解いて、綾音は再び目線を合わせる。もう、逸らさないと決めた目が何だか美しく、輝いて見えた。

 

「せめてものお願いを聞いてくれますか……?」

「お願い…………」

 

告白をすると思い、今度こそ答える。

 

「学園祭終わりにキャンプファイヤーがあるのですが……」

「えっ、ああうん。」

 

あれ?え?うん?

 

「もしフォークダンスがあるのですが………一緒に踊りませんか!」

「あ、うん。良いよ。」

 

するとぱぁぁっと笑顔が戻って来た。

 

「やったぁ!!」

「え、願いってそれだけ……?」

「なにかありました?」

「いやいや別に?と言うか……なんでそんなに僕と喋れるの?」

「私は悠さんに伝えたい事を伝えたので満足なのと悠さんの本心を聞き出せました!これで仲直りという事です!」

 

ええええええ!!!普通告白するもんじゃないの!?僕だったもう一度告白するのに!!?

 

「絶対忘れないで来てくださいねー!!!」

 

そう言い屋上の扉を開けてここから去っていったのだった。

 

「…………よかったぁーーーーーーーー!!!」

 

緊張していたので今までの分の疲れがどっと来てベンチに思いっきり座り込んで少し痛かった、

これでいつも通りに話せると考えたら何だか肩の荷が降りた

 

「「悠っ!!!」」

「うおわぁぁ!!って鈴さんにシャルロットさん!?」

 

綾音が二人を連れてやって来た!

 

「結果!!結果はどうなったのよ!」

「綾音が降りてついて来てと言われて凄く笑顔になってたけど!」

「無事仲直りしたよ!」

「仲直りです!!」

 

シャルロットと鈴は勢いよくガッツポーズを決めた。そんなに嬉しいのか

 

「やっぱり二人は仲良くないとね!!」

「もう仲悪くならないでね」

 

4人で組んで戻る事にした

 

「さーて!再び回るわよ!」

「「「はーい!!!」」」

 

緩急がえぐいがなかなか楽しかった。

 

 

 

 

 

こっからダイジェストでお送りします。

 

 

シャルロットさんにとって2回目となる料理部へヒアウィゴー

 

「ようこそ料理部へ!!って水澤君!?」

 

初っぱなから料理部部長に捕まった。大分アグレッシブなお方らしい。

 

「なになに?メイドと執事の逢い引きって流行ってるの?」

「デュノアさん2回目だね!」

「今度は水澤君も連れて来たんだ!」

「しかもチャイナ娘も!」

「綾音ちゃんにあってるー」

「ねぇ、逢い引きって?」

「だいぶ前に織斑君とデュノアさん来てたんだよ」

 

成程…… シャルロットさんは料理関連で攻めたのか。

男は胃袋掴んでなんぼってのは熟知してるのだろう。現に調理室の黒板にデカデカと「男の胃袋を鷲掴め!!」と書かれている。

女子高だから未来の花嫁修行の一環もになってるのかな

 

特に一夏ヒロインズにおいて家事力が高いのは鈴さんとシャルロットさん。(と言うか皆家事力高い。)

しかし相手は織斑家の家事を一手に引き受けるTHE主夫なのが難題。

改めて見ると一夏君がプロすぎる

 

「和食の惣菜がメインなんですね?」

「食べてくかい?特別にお代はタダにしてあげるよ?」

「良いんですか!?」

 

しかし待ったをかけられる。なんで?

 

「二人の写真撮らして!そしてここに票を入れて頂戴!」

「まがりにも生徒会生物環境保護委員及び事務作業担当の前に堂々と賄賂ですか」

「随分と役職がお長いですね」

「だって織斑君料理上手って評判だし、男子であるという点を除いてでも欲しい人材なんだよ!」

 

成る程、単に物珍しい目的ではないということか。と言うかここにいる人たち僕の生々しすぎる役職を聞いて驚いただろう

 

「駄目ですよ、ちゃんとお金払いますからね。今のは聞かなかったことにします」

「えーー、じゃあせめて写真だけでも。割り引くからさ」

「どうする?写真は撮ってあげるけどさ」

((ファンサ完璧すぎない?))

「ならここは私が払うと言うのはどうです?」

 

綾音と悠は同じ野座間製薬なのだが、本部長の養子の悠と違って綾音は会長の孫。金持ち度はあっちの方が上なのだ。

 

「でも綾音はそれで良いの?」

「大丈夫ですよ減るもんじゃないですし。今回だけですからね。」

「くっ!オルコットさんとは違うタイプのお嬢様は格が違う!!」

 

愚策と知りつつも突き進むその気概、嫌いじゃないですよ。

 

「でももしATM扱いをしたら……………どうなるか分かりますよね?」

「怖い怖い怖いって」

「まぁまぁ綾音!そんな事するわけないから食べるわよ!」

「冷めちゃうからね。」

 

テーブルの上にズラッと並ぶ惣菜。どれも彩りがよく、例外なく美味そうだ。

 

肉じゃがに豚汁、秋刀魚の塩焼き、お寿司まである。ハンバーガーがあるの激アツ

なかなか豪勢なラインナップのなか、一際目を引いたのは。

 

「あ、唐揚げだ!」

「部長さん、唐揚げいただいてもいいですか?」

「はいはい。どうぞー」

「「「「頂きます」」」」

 

揚げ物の王道の一つ、鳥の唐揚げ。

 

茶色という色の脇役と言えるのにこれ程食欲をそそるのは揚げ物の特権だな。

小皿の上で存在感を放つ一口大の唐揚げをつまんでパクリ。

 

「ん、あっつんー、これは」

「んふ、肉の旨味がジューシー」

「何これ美味すぎるわよ!」

「美味しくてほっぺたが溶ける〜」

 

火傷しかけながらほう張る唐揚げのこれまた美味しいこと。

ちゃんと火は通ってるのに肉が全然固くなく、ジューシーな肉汁が口内に容赦なく襲いかかる。

 

「んふー。美味しいでしょ? 料理部の唐揚げは一味違うぞ。ここでは一回で上げずに何回にも分けて揚げてるのさ」

「一度で一気にじゃないんですか?」

「何回かに分けることで肉の旨味と水分を閉じ込めるのさ。詳しく聞きたければ入部したまえ水澤君!!」

 

やっぱり勧誘目的か。勢いのまま唐揚げを食し、締めにハンバーガーを食べ切りました。するとシャルロットさんは唐揚げを見つめながらこう言った。

 

「僕はここの部活に入ろうかな」

「よっしゃあ!!デュノアさんゲットォ!!」

 

シャルロットさんの料理スキルが磨かれるだろうと心の中で思ったのでした。

 

 

ーー♢ーー

 

 

「てな訳で今度は二人で回っていって」

「なんで?」

「僕達多分店番だからさ、行かなくちゃいけないんだ。箒とラウラがいるとしても対応できるかわからないからね」

「あぁ確かに一夏君と僕今いないからか」

「じゃ、楽しんできなさいよ」

 

そう言って鈴さんはシャルロットさんと一緒に別れた。

 

「じゃあ行こっか。」

「はい!」

 

 

次に来たのは茶道部。どうやら綾音は和のテイストがお好きらしい

 

「はーいいらっしゃーい。おっ、また執事と……チャイナ娘もだわ」

「一夏君がおすすめって言ってたので来ました」

「あら嬉しい。ようこそ茶道部へ。ところで写真とっても?」

「「どうぞどうぞ」」

 

行く先々で写真をねだられてもはや疑問も躊躇もなかった。

即座にポーズを取るのも手慣れたもの。

俺が慣れたのかそうするしかないか、どちらもありうる……そんだけの話だ。

 

「しかし見事な部室ですね。学校の中じゃないみたいです」

「IS学園ってそこらへんの気合いの入れようは凄いんだよ」

「納得です」

 

畳張りなのはもちろんのこと、壁や棚などもしっかりしている。

出された茶器も安物ではなくちゃんとしたものだろう。

ふとカッコーンという音が聞こえた、何処かにししおどしでもあるのだろうか? 

 

まあとにかくIS学園はIS関連ではない設備も充実しているのだ。そのおかげもあって部活の催し物はクラスのものとは一線違ったものを感じる。

 

「じゃあこちらに正座でどうぞ」

「せ、正座か」

 

確かに茶室で胡座や崩しは違うような……

 

「ところで、あなたこういう経験は?」

「ありません。」

「体験だからそこまで作法に厳しくないから安心して。ここの目的は抹茶の美味しさと和菓子を楽しむ為の物だから。ここだけの話、行きなり固くやりすぎると萎縮しちゃって票が貰えないからね」

 

成る程、こういうところで戦略が動くわけか。

それでも正座を指定してくるってことは、そこだけは譲れないという気持ちの現れだろうか。

 

 

「はい、和菓子でございます。食べてる間にお茶を点てとくからね」

「お茶を点てる………結構ガチですね」

「抹茶をお湯でとかして、そのブラシみたいな………なんて名前ですかそれ」

茶筅(ちゃせん)

「へぇ……その茶筅で抹茶とお湯を撹拌(かくはん)して泡立てる………てか泡立てるとどうなるのですか?」

「茶筅で泡立てる事により味がまろやかになって泡が苦味成分を吸着し、口当たりを柔らかくし、泡に含まれる空気によって、お茶の香りがより強く感じられるんですよね?」

 

綾音のガチ解説により部長さんと僕は空いた口が閉じれなかったが部長さんは笑顔に接する。

 

「………あっ!私ったらベラベラと……すいません!!」

「いいえ合ってますよ。すごいねー茶道部に入ってみない?」

「すいません……入る部活動決めちゃったので……」

「あら残念。それとお菓子どうぞ」

 

出されたのはねりきり(白餡とつなぎを混ぜ合わせたもの)で作られた桜と白兎だった。

 

「可愛い〜!!」

「何だろう……食べるのにTame-Lie-One-Stepしてしまうの何でかな?」

「流石に兎さんを食べる訳じゃないので頂いちゃいましょう」

 

そう言い綾音は白兎のねりきりをぱくりと食べ、僕は初めて桜のねりきりを食べてみる

 

「アマゾンの口に合うか分からないけどどうかな?」

「全然行けます!あっさりしてて満足感があります!白餡の甘味と滑らかさが舌触りに良いです!」

「随分と食レポ上手いね。と言うか二人とも抵抗感がないのね」

「どう言う事ですか?」

「さっき織斑君と来ていたボーデヴィッヒさんなんかどう食べたらいいのか分からなくて眉間に皺がよってたわ。兎ちゃんと目があっちゃったのね」

「面白すぎるでしょ」

「ラウラさんにそんな一面が……」

 

前から思ってたけど、時々ラウラさんのことを軍人だって忘れる時がある。

何と言うか僕とは別の副官の間違った日本知識を鵜呑みにしたり、可愛いものに目がなかったり、純粋過ぎるというか。

と言うかこれが僕を副官認定してきて軍人さんなのだが、

ISに乗せたら苛烈に敵を殲滅しにかかるドイツ最強部隊の部隊長だと言うのだから、人間とは見た目だけで認識してはいけないのだと分からされる

おそらく勝てないかもしれない

 

「どうぞ」

 

僕と綾音の前に点てられた抹茶が出される。

撹拌された抹茶はきめ細かい泡に覆われている。

 

「美味しそう……」

「悠さん待ってください!確かお点前いただきますて言わないと。最後に結構なお点前でと言うんです」

「あぁ、そっかマナーだもんね。教えてくれてありがとう」

(あぁこの二人尊いわね)

「「お点前いただきます」」

 

ズッと抹茶に口をつける。

抹茶アイスより苦い抹茶が口に広がる。思ったよりもったりしていない。

 

「なんとも浸透するような苦味です」

「お茶菓子と一緒に食べれば苦味が薄れますよ」

「なるほど」

 

白餡で作られた白兎さんを食べ、再び抹茶を流し込んでみる。

 

「なんともホッとする味といいますか。心が洗われるといいますか」

「美味しいです!!」

 

最後の一口を飲みほし、茶碗を置いた。

 

「「結構なお点前で」」

 

その後〆の台詞は綾音から教えてもらいました。

 

「今日はありがとうございました。とても美味しかったので友達にも勧めてみます!」

「水澤君が喜んでくれて嬉しい限りです」

「久しぶりに茶道ができてよかったです!」

「綾音ちゃんも喜んでくれて良かった。」

 

本当は色々細かい作法とかあったんだろうな。最初と〆の台詞も多分タイミングとかあったんだろう。

 

部長さんに見送られ、僕達は茶室を後にした

 

「今更ですけど茶道部の顧問は織斑先生らしいですよ?」

「ええっ!?織斑先生運動系の顧問のイメージがあったから意外。それなら大人気の部活なんだろうね」

「と思うじゃないですか?来た人達全員正座されてふるいにかけられたらしですよ?しかも、二時間も」

「に、二時間………!!?」

 

それを聞いて僕は思わず震え出した。

それもそうだろう。臨海学校のデブリーフィングでわずか四分の一である30分で阿鼻叫喚の声をあげた箒さんを除く一夏ヒロインズの姿を思い出せばこうもなろう。

 

「と言うか悠さんは正座大丈夫でした?」

「余裕。そっちは?」

「久しぶりにでしたので足に来ました」

「何で文化系の部活動の顧問なんだろう……」

「織斑先生はお忙しい方ですから、文科系なのではないですか?」

「確かにそうかもね。しかし和服でお茶を飲む織斑先生か………」

 

髪を纏め、和服に着替えた織斑先生。

流れるような動作、そして抹茶をすする。

 

「ファンができるの間違い無いね。」

「想像だけで美しいとは凄いですね」

 

その場にいなくてもやはり織斑先生は織斑先生だった。

 

 

ーーー◇ーーー

 

そこから吹奏楽部の楽器体験コーナーへ寄る事にした。

 

「おっ!本日54人目のお客様!執事とチャイナ娘の珍しいコンビ!写真いいかな?」

「いいですよ」

「やりー!」

 

ピロリンとスマホの音声が鳴った。と思ったら回りから一気に電子音の嵐。

 

「あわわわ一つの円舞曲が出来上がってますわ〜〜〜!!」

「綾音の言い方セシリアさんぽいけど確かに凄いな」

 

流石吹奏楽部、スマホでさえ楽器になり得るのか。

 

「ここではどのような楽器を体験出来ますか?」

「ここにあるのならどれでも出来るよ」

「太っ腹すぎるけどその割にはお客さんあんまり来てないみたいですね」

「ほんとね、なんでだろうね?」

 

流石にわからない。

楽器の体験なんてそうそう出来ないものだと言うのに。

吹奏楽部は悪い噂なんてないから益々謎だ。

 

「じゃあ綾音何する?」

「私ギター弾きたいです!」

 

それを聞いた途端に吹奏楽部にギターを用意してくれた。

 

「綾音ちゃんに合うか分からないけど持ってきた!」

「ありがとうございます!」

「弾き方教えるからね」

 

数分後………

 

「はぁ……はぁ……楽しかったぁ!!」

「綾音ちゃん上手よ上手!水澤君は何をして………」

 

カァァァァァァァァァン!!

 

するとけたたましい音が鳴り響き、音の方に注目すると左手を隠してビブラスラップを装着した悠の姿に皆が数秒間フリーズした。

 

「……………」

「は……悠さん?」

 

すると悠は少し前屈みになって右人差し指を唇に置き始めた。

 

「どんな男がタイプかな?Chu♡(激似ボイス)」

 

「「「キャーーーーーーー!!!!!!」」」

「「「「ギャッハハハハハハハハ!!!」」」」

 

吹奏楽部は二つの意味での悲鳴と笑い声が音響炸裂弾の如く響き渡った。

 

「み、水澤君意外と面白いじゃないの!」

「それ言われちゃうのでやめてくれます?」

「日高◯り子ボイス上手すぎてしぬぅぅぅ!!!」

「反応がTikTokキッズすぎますって!」

 

しかし綾音は顔を手で隠していたのだが、泣かせてしまったかと思いきや笑いを堪えていたので追い打ちを仕掛ける

 

カァァァァァァァァァン!!

 

「ぷっ………ぷぷっ………ぶっハハハハハハハハハ!!!!ごほっ!ごへっ!は…悠さん!笑わさないで……くだ」

 

カァァァァァァァァァン!!

 

「(゚∀゚)アヒャヒャヒャヒャヒゴッ!!!ゴホッ!ゴホッオエェー!!アッハハハハハハハ!!!」

「綾音…………」

 

笑いすぎて咳を起こしてしまうぐらいに綾音は笑ってしまい、悠は地味に落ち込んでしまった。

 

「水澤君見直したわ!最初見た時に儚げな雰囲気があってもその中に野生が隠れているイメージがあったから、面白かったわよ」

「あ……ありがとうございます」

「因みに私は織斑君みたいな子がタイプね水澤君も捨てきれないけど」

「私は高身長高学歴!」

(仁さんの特徴!?)

 

その後色んな楽器を弾いたのであった。

 

 




最近呪術廻戦にハマってて最後のビブラスラップネタはそれによる弊害でした。
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