「ここで話すの?っていう話していいですか?」
「いきなりどうしたの」
「シンデレラの終わった後あったじゃないですか」
「うん。」
あーあれか。あれからフリーエントリー組を投入しても王冠をゲット出来なかった挙句楯無さんが一夏君の王冠をゲットしてたけど僕のは結局誰がゲットしたのかは言わないでって楯無さんに言っちゃったから知らないんだよなぁ
「王冠ゲットしたらどうなるか知ってます?」
「今まで知らなかったけど楯無さんがゲットした人と相部屋になるって言ってた。」
「結果は学園祭終了後に結果発表するらしいです」
しかし結局僕の同部屋相手は誰なんだろう?一夏君は相変わらずの生活を送るとして、僕は一体どうなるやら
箒さんとシャルロットさんは慣れてるとして、セシリアさんとラウラさんは不安。鈴さんは安定枠だなぁ。
「あの………悠さん」
「うん?」
「もし私と同部屋になるってなったら悠さんはどう思いますか?」
「えぇ………」
今二つの未来を過ってしまった。一つ目はIS学園の二人目の男子と同部屋になって凄い!!って皆んなから褒められるか、綾音は転校生のくせにゲットしやがってと虐められるかのどちらかで困ってしまう。
「そりゃあ嬉しいよ。もし同部屋になったらあの時の料理が毎日食べれたり、母さんが喜ぶかもしれないよ」
「…………!!」
なんでそんな驚いた顔で見てるんだい?そんなに発言がまずかったのか?
「どうした?」
「あっ!いいえ何でもありません!!悠さんにしては珍しく真っ当な答え方をしてくれたので………」
「お兄さん怒るわよ?」
「まぁ楯無様と同じ言い方」
ごめん少し意識して言った。
「あ、もう剣道部の部室に着きますよ」
「あぁ剣道部か………」
通路の先にはいつかの武道館。
そこで僕と一夏君は楯無さんにコテンパンにのされたんだよな。
「お邪魔します」
「お邪魔しまーす………?」
入ってみると、圧倒的に暗い。なかの光は行灯だけで凄く薄暗い。
「…………ここ剣道部の部室だよね?」
「確かにここであってる気がしますけど………」
「いらっしゃいませ」
「うわぁっ!?」
「うひゃあ!?」
突如後ろに現れたのは剣道具に身を包んだ女子だった。
暗がりの中で行灯に照らされたフル装備は正直ビビる。
「おや、誰かと思えば水澤君と天条さんだね?」
「え、ええ。あの、ここは剣道部で」
「あってるよ」
「ここではどのような出し物を?」
「占いコーナーだよ」
「剣道部なのに!?」
すっごいきもいシフトチェンジしたなぁ
「あの、聞いた話だと昨日は剣道の体験コーナーだと聞いたのですが」
「最初はそうだったんだけどね。昨日は圧倒的に客が来なくてね。、なんと御客様一桁だったのよ、どう思う?」
「お疲れ様としか言いようがない………」
「そうだよね。剣道って、いいものだよね?」
「いや僕達に聞かれましても」
今気づいたけど、この人受け答えの時の声蛙◯梅雨と畑ラ◯コを足して二で割ったような喋り方してる。
誰が五◯嵐カエデ連れて来い。
「まあそんなわけでね。急遽部長である私の判断で占いコーナーに変更したわけだったのだよ、面白いでしょ?」
「思いきりましたね」
「それで客足は」
「10倍ぐらいかな?」
一桁の十倍………これ票数は望めないな。
てかこの人部長だったんだ。
「水澤君には申し訳ないと思っているよ。」
「何故?」
「学園祭前にあなたのファンである佐山と水澤君ファンの他の友達が更織生徒会長と同じ場所にいた時に襲ったと聞いて本当に申し訳なくて……」
「あぁあれか!!良いですよ流石に。」
「お詫びだから天条さんの分も含めて代金はチャラにしてあげる。ま、元々タダなんだけどね」
「何だこの人」
「それじゃあお願いしますね」
IS学園の部長ってどれもキャラが濃いと思うのは気のせいか?
「いいんじゃない?じゃあ座って。」
(この人しれっとナレーションの心を読んだな)
剣道部部長に勧められるまま座布団に座る。
行灯の薄暗さから雰囲気は抜群だが、目の前のフル剣道着が相手だとどうにも。
迫力はあるのだけれど。そんな部長の懐から出されたのは。
「花札?」
「うん、私がやるのは花札占いなんだよね」
「珍しいですね」
「まぁ今作ったばかりだけどね。」
即興かよと僕と綾音は思いながらも部長はせっせと花札を並べていく
「まず水澤君。おほほほほほほほ!!これはこれは激アツ展開!桐鳳凰!!」
「と言うと?」
「華やかで人気者。IS学園で男子2人目として目立つ存在で明るく、守護者的で、みんなに好かれるタイプ。アマゾンなのに「明るい」のがポイントで、獰猛さより人間味・優しさが前面に出る。義理人情に厚く、仲間を絶対に守る。それが一面に押し出されているわ。」
どうだ仁さん。僕は今までとは違うと言うことがわかったかな?
「次に天条さん。桐鳳凰だけど危うい影には気をつけてと。」
「危うい影………?」
「自分の存在を把握。それがラッキーアイテム」
気持ち悪い花札してんなぁ。
「あ、因みに恋愛運は何故だか二人とも同じ反応が出たわ。」
「「同じ反応!?」」
「まぁ相思相愛…………(*´Д`*)ハァハァ!今すぐハンマーコネクト(意味深)よ!」
「やめてくださいまじで」
とまぁこんな感じで花札占いは終了したのだが、部長はいきなり滑らない話をした。
「最後に滑らない話をするわ。」
「あぁ良いですよ」
「それは私が剣道部の練習試合に向かうためにモノレールに部員達と乗車してた時だった」
過去回想入ります。
ーー♢ーー
「篠ノ之さん。頑張るわよ。」
「梅雨畑部長もですよ。三年生になる前の練習試合なのですから」
「部長このキャラで剣道の実力は篠ノ之さん以上の実力ですからね」
とまぁこんな感じで慕われている私なのだが、
「あのね!あのね!!空がぎゅぃぃぃぃぃぃぃんってなってて!」
「こーら、静かにしなさい。」
私達の少し離れた所で三人親子の女児がまぁまぁ騒がしくて。
しかも父親は金髪で少し苦戦してる模様。母親はスマホに夢中。
「駅に着いたら静かにしろよ」
「あははははは!!!!」
子供が騒がしいのは良いことなのだが、少し場をわきまえて欲しいと思うところがある。
「篠ノ之さん、私行ってくるわ。」
「ちょっと!?何言ってるんですか!!?」
「世直しナンバーワンを目指すわ。」
「意味分かりません!」
私はあるものを取り出してその親子に向かって行った。
「あのーすいません。」
「??何か御用ですか?」
「ちょっと子供の声が申し訳ないんですけど、まぁ元気なのは良いことですよ。お母さんも手伝ってあげたらどうなんです?」
「何か用?女の仕事は男がするものでしょ?口出ししないで」
まあまあ典型的な女尊男卑の人でした。
「さ、さっさとこの場から離れて」
「子供は宝であり命です。教育をするのも親の責任ですよ」
「何が言いたいのよ!」
「キャシーです!あわわわわわ!!」
相変わらず女児は落ち着きがないのだが、私はあるものを取り出して投げつけた。
その光景に座っていた他の乗客は目を見開く者や俯くものがいた。
「産む責任、孕む責任や」
「ちょっとぉぉぉ!!なんて失礼なことしてんのよ!!」
「じゃ」
そう言い篠ノ之さん達のところに行こうとしたらいつのまにか私の荷物ごと消えていた。と思ったら隣の車両に行っていたのだが、母親に無事捕まった
「助けて〜〜〜〜〜」
「許さないわ!!」
ーー♢ーー
「とまぁこんな事があったのよ。」
「そのあとどうなったんですか?」
「怒られただけで済んだわ。」
「洒落にならないですよそれ」
篠ノ之さんが幽霊部員になる理由が地味にわかってしまったのであった。
「最後は二人の相性占いでもしようか?」
「相性占い?」
「二人はなにかと物入りでしょ?占ってあげるよ」
物入り、確かに物入りであります。
「それでは二人とも向かい合って手を合わせて?目線を合わして。そう、そのまま十秒間ね」
言われた通り綾音の目を見たまま手を握りあった。
………
………
………
「………あの部長さん?もうとっくに10秒こしてるんですが?」
「うん、もう一分たってるよ。」
「ほら悠さんも離してもいいんですよ?…………悠さん?」
手を握ったことにより深層意識と繋がっていたのだが
暗闇の方から白ワイシャツにモッズコートを着た僕の中の僕が全速力で殴りかかってきた
『彼女はお前だ!!目を覚ませ!!』
「!!!!!!」
そのあとパッと手を離した。
「はぁ……!はぁ……!!」
「悠さん!?大丈夫ですか!?」
「怖い………怖い目にあった……!!」
部長の目の前で母が子を慰めるかのように背中を撫でられているのを見せつけてしまった。
「ほぉーーー!!!私のカメラが火を吹くぜぇぇ!!!」
「撮らないでくださいぃーーーー!!!!」
まぁまぁ酷い目に遭ったので二人は本家本元の占い研究会へ向かう事にした
「私気づいたんです占いはクソである事を!!」
「綾音、それは間違ってるかもしれないしあってるかもしれないけどやめて」
「あ、もう着きましたね」
「速すぎるて」
どうにも釈然としない僕と綾音は本家本元の占い研究会に足を運んだ。
「ということで宜しくお願いします」
「アハハ、それは大変だったね」
「大変というか………呆れといいますか」
あの破茶滅茶すぎる部長の話をしたら占い研究会会長のマハンド先輩が困ったように笑った。
「私と彼女は同じクラスなんだけどね。まあ、あのスタンスだから少し不思議ちゃん扱いされてて」
「ですよね」
「でも剣道の実力は本物よ。これまで数多くの大会を制してきたみたいだし。あの篠ノ之さんも負け越してるぐらいなんだから」
「あれでですか」
「あれでよ。とはいえ他の部活動をやめて剣道部に入ったらしいから
「他の部活とは?」
「写真部」
もう畑ラ◯コやんけ
するとマハンド先輩が出したのは七色の石だった。
「さて私がやるのは石占いだ。といってもうちの流派は他とは違う我流なんだ。うちの母さんや親戚に比べたらまだ未熟者だけど。結構当たると評判の私だ」
おお、さっきとは違って期待感あるよこれ
「さて何を占おうか」
「そうですね。今後の成功とか」
「私もそれで」
「オッケー、じゃあ先ずは水澤君からね」
サークルの中に石が撒かれる。
紫に白の魔方陣っぽい紋様の上に散りばめられた七色の石はとても幻想的だった。
「ふーむ」
「どうですか」
「水澤君は何か壁にぶつかると出てる」
「壁ですか?」
「うん、君はもうすぐ困難の壁にぶつかる。その壁を突破しなければ、君の運気は悪化の一途を辿るだろう」
「え、どうすればいいんですか?」
「勿論悪いことばかりではない。その壁を突破すれば、逆に運気が爆発的に上昇するだろう」
何だか怖い事起きそうで死ぬんだけど
「壁に当たった時の対処法はそれぞれだ、ぶち破るもよし、迂回するもよし、よじ登るのもよし。だがその為には君自身が変わらなければならない」
「僕が変わる?」
「そうだ。今のままでは壁は突破できない。君にとって劇的な変化というものが必要になる。と、この石達は言っているのさ」
僕は僕の声に従って来たので流石に注意しようと思う。まぁ自分自身で動くものなんだけどね
「次は天条さん。」
「お願いします」
「………あなた相当追い詰めてない?それと内なる存在に気をつけてろってね。」
さっきから内なる存在とか怖すぎる。あんなクソゴミ元凶会長の孫娘とは思えないほど良い子なのに何でかな?もしあの時のATM発言が本性……そんな訳ないよな???
「じゃあ次は恋愛運を見てあげるよ」
「お願いしまーす」
「天条さんの場合ね………運命の人は近くにいるかも」
「「え??」」
運命の人と聞いて綾音は顔を赤らめ、僕に目線を逸らした。やっぱり僕の事好きなんだ
「水澤君はね………あれ?」
「どうかしたんですか?」
すると石の並びがだいぶエグいことになっていた。
「石が言うには、これから君は間違いなく苦労するということ」
「苦労…………ですか?」
「皆が忘れがちだけど君はアマゾン。だけどアマゾンは幸せになれるのかなれないのか……どちら次第とも言えるわね。」
「………はっきり言ってください。怖いです」
「運命を受け入れろ………なニュアンスだと思ったらいいわ。」
そんなに僕は運命に虐められるのかよ!と思ったら他に僕以上にいじめられてるやついたな
そんなこんなで占い研究会を後にした。
「僕は分かりました。占いはクソであると!!」
「悠さんも私と同じこと言わないでください」
大体言ってる事が剣道部部長と同じとか訳分からんまじで
「と言うか綾音の内なる存在って何だろうね?」
「うーん……………私でも分かりません」
「だとしたら怖すぎる」
すると僕のスマホに着信音が鳴り響く
『もしもし悠か?今どこにいる?』
「どうしたの箒さん、」
『店番交代だ。今一夏が帰ってきたから悠も帰って来いとラウラが言っていた』
「もうこんな時間か」
『あと楯無さんとの約束の午後の時間がもう少しでなりそうだから遅れないようにな』
「あぁ忘れてた忘れてた。教えてくれてありがとうね」
『後ラウラが何があったのか知らないが話をしたいとか言ってたぞ』
「それはあとでね。じゃあすぐ向かうよ」
「あら?お呼び出し?」
「楯無さんに午後に時間を空けといてと言われて集合時が近いので退出しますね」
「占いありがとうございました。」
綾音は丁寧にお辞儀をし、僕も会釈して占い研究会の部屋から退出して行った
「…………私の占いは当たるって恐れられてるんだけどね」
マハンド先輩のモデルは仮面ライダー龍騎の手塚海之なんです。
手塚海之→手塚→ハンド(手)・マウンド(塚)→マハンド
気づいた方いたら教えてね