インフィニット・アマゾンズ   作:らんくらニキ

59 / 92
この作品に音が最後につくキャラが多すぎる

布仏本音(のほほんさん)
凰鈴音
天条綾音

「あと一つキャラが増えたら消えますね」

ぷよぷよかよ
追記・今回は長いお話がもしれません


第五十六話 プレゼントを買いに行こう・前編

 

「んっふふーん♪」

「やけに上機嫌だね」

「そりゃあねぇ。一夏とデートなんだし!」

 

そして迎えた当日

いつものラフな服とは対照的な明らかにオシャレしてます!な外観の鈴さん。

どうやらガチらしい。

 

「シャルロットさんも居るんだよね?楯無さんがシャルロットさんを一夏君にぶつけてたらしいし」

「些事よ些事。大人数じゃないだけマシだっての」

「まぁそりゃそうか」

「あんたも結構オシャレよ」

 

綾音に選んでもらったと言ったらいじられるのでやめておく

 

鈴さんは特に追求せずに廊下の鏡をチラッと見るたびに笑顔になる。

文字通りの有頂天。一夏君と出かけるのだから当然か。

 

「まあ浮かれすぎないように程々の期待度にしといたら?ウォーター・ワールドみたいに叩き落とされるよ」

「やめてよ!あれガチでトラウマだし!今度はちゃんと一夏くんに五回も確認取ったから!」

「対策バッチリね」

 

しかし叶うはずも無かった

 

「おはようございます、凰 鈴音代表候補生」

「げっ!!?」

 

ロビーに入ったとたん磔の呪文にかかったみたいに顔をひきつらせる鈴。

階段の下にはビジネススーツをバシッと着こなした眼鏡をかけたアジア系の女性が居た。

 

ガッチガチに固まりながら階段を下りる鈴さん。おいどうした。

 

「お、おはようございます、(ヤン)候補生管理官」

「おはようございます……ってあら?貴方は確か」

「あっ、凰鈴音さんとは仲良くさせてもらってます。野座間製薬国際営業戦略本部傘下IS特殊開発局のISテストパイロット及び特別強化特待生の水澤悠です」

「いつの間に名刺を!?」

「こっちの局長がうざいんだよ」

「私は楊麗々(ヤンレイレイ)と申します。貴方が例のアマゾン?確か人を喰べる生物と聞きましたが凄く人間に近しいですね。」

「よく言われるんですよ。」

 

軽く名刺交換を済ましたが鈴さんはそろりそろりと横切ろうとした

 

「何処に行くのですか凰候補生」

「ヒョオィア!」

 

どんな悲鳴なんだ。

 

「わ、わたくしに何か用で御座いましょうか?」

「キャノンボール・ファスト用に調整した高機動オートクチュール【(フェン)】をお持ちしました。即刻セットアップとインストールののちに試運転を開始します」

「え、ちょ!なんですかそれ!?今日だなんて聞いてませんよ!?」

「何を言ってるのです。一週間前に告知しましたが」

「………………忘れてた」

「一昨日もメールをしましたが」

「………………ほんとだぁ………」

 

もはやおっさんの声量レベルまでテンションダウンした鈴さん。

一夏君関連で完全に頭がパーになっちまってるじゃねえか。大丈夫か今後の中国。

 

「まさか凰候補生。大事なオートクチュールのテストを蔑ろにして外出しようだなんて考えてませんよね」

「そそそそそそそんなことあるわけないじゃないですかアハハハハハ!」

「その割には服装に気合いが入っているのでは。そんな女の子らしい服着てるとこファッション誌でしか見たことありませんけど」

「あ、IS学園に着てファ、ファッションの偉大さに目覚めたんです!!」

「無理があるよそれは」

 

ジタバタしていたが楊さんを困らせては行けないと思い実行する

 

「あの、鈴さんの送り出しだけは付き合わせてもらっても良いですか?必ず鈴さんを送り出しますので。それに第6アリーナはいっぱいだと思うので一般アリーナにしましょう。」

「ほう。」

「ちょ、ちょっと待って!今回のパッケージは国の最新技術が使われてるから他企業のテストパイロットに見られるのは」

「いえ、一般のアリーナを使うなら秘匿性もないでしょう。申し出を受けます」

「はがぁ………」

 

鈴さん、真っ白に燃え尽きる。

 

「凰候補生」

「ハイ」

「私は(フェン)を一般アリーナまで運びます。あなたは早急に準備をすませるように」

「リョウカイデス」

 

可哀想な鈴さんでしたとさ。

 

「ほら行くよ」

「…………この展開夏休みにあったわね」

「悉く恋愛プラグへし折られてるね。」

「あーもう仕方ない!!これ以上楊管理官の機嫌損ねないうちに行くわよ!」

 

流石鈴さん。切り替えの速さは代表候補生であるがゆえか、はたまたヤケクソになったのか。

 

「『ごめん急用』………………はぁぁぁぁ」

 

ガチで可哀想

 

「くぅーー!一夏!この埋め合わせは絶対して貰うんだからねっ!!」

 

 

 

 

何とか一般アリーナに着いた。

 

「ここからは二人だけですので水澤さんはお帰りください」

「鈴さんも頑張ってね。僕は楽しんでくる」

「はいはいいってらっしゃい」

 

元気が無さそうな鈴さんだったが、振り返ると切り替えて楊さんの説明を聞いている

んだよ切り替えれたじゃん。

 

 

 

「さて、行くとするか」

 

そう走っていると人にぶつかった。

 

「だ、大丈夫ですか!?」

「って〜あぁ、大丈夫だ。」

 

見るからに先輩で明らかに詰んだ。 

後改造制服のそれは胸元がガッツリ開いており、赤のレースブラが覗いて大変セクシーだった。うん。

 

「お前例のアマゾンか!初めて見たなぁ」

「あっ、初めまして水澤悠です。」

「オレはダリル・ケイシー。知ってるか?イージスコンビ」

「知ってますよ!」

 

学園祭のキャンブファイヤーで知ったなんて口が裂けても言えない。くだらな過ぎる

 

「と言うかミズサワ。お前結構可愛い顔してるな。一発やるか?」

「何がどうだですか。サファイアさん泣きますよ」

「それもちげーねぇな」

 

ブラックジョークを流し、ズズーとタピオカを吸い込むケイシー先輩。

 

三年のダリル・ケイシーと二年のフォルテ・サファイア。

IS学園で知らぬものはいない学園最強タッグ。

炎と氷という相反する属性を持ったISが繰り広げる絶対防御から付けられたコンビネームが【イージス】。

ソロでも相当な実力者だと聞き、二年三年のクラス対抗戦は揃って優勝(楯無さんは生徒会長のため辞退)した。

 

「これからどこに行くんだ?」

「一夏君の誕生日プレゼントを友達と買いに行くんですよ」

「ほぉーそれにオレを混ぜるってOK?」

「駄目っスよダリル」

 

僕達に待ったをかけたのはダウナーな雰囲気の女の子。イージスの片割れであるギリシャ代表候補生のフォルテ・サファイアだった。

 

「このあと私と映画を見に行く約束じゃないっスか」

「あーーそうだったーー………明日じゃ駄目?」

「駄目っス。もうチケット買ったんだし無駄になるッスよ」

「………らしいな。残念だったな」

 

何が残念ですかと僕の中の僕も言ってます。

 

「初めまして。水澤悠です。(自己紹介bot化)」

「フォルテ・サファイア。よろしくッス」

「そういえば先輩達はキャノンボール・ファストの専用機枠には出ないんですか?リストになかったので」

「オレとフォルテはそれぞれの学年で出るぞ。更識は例のごとく警備らしいけど」

「そうですか」

「残念そうだな?」

「それはまあ。ケイシーさんやサファイアさんとレース出来るのかなって期待してました」

「私達強いっスから。ミズサワも負けると思う」

「でも僕はっきり言って強者との戦いは燃えるので」 

「いいねぇ。オレもそう言うバトルジャンキー好きだぜ?」

 

なんかサファイアさんからなんか嫉妬の感情を感じ取った

 

「あのー、つかぬことをお聞きしていいですか」

「良いぞ」

「お二人の関係って………噂通りなんです?」

「ああそれか………フォルテ」

「ん?なんス、ムグゥ!?」

「あぁ!?!」

 

ケイシーさんはしばし考えたあとおもむろにサファイアさんの唇を奪った。

その様子に僕は空いた口が塞がらなかった。しかもガッツリ舌入れてるのえぐい

 

「ジュル………プハァ」

「ふぅ。まっ、こんな関係だ」

「す……凄い……!!」

 

クタッと力の抜けたサファイア先輩を抱き止め、ダリル先輩は勝ち誇ったように笑みを浮かべた。

 

「な、何をしてくれてるんスかダリル!後輩の前でこんなこと!!」

「いや、口で説明すんのもめんどくさいなーって。あ、実質これも口で説明したことになる?」

「ならないっすよ!!」

 

刺激が強すぎた為僕は離れる事にした

 

「それではこの辺で………」

「あとオレからも一つ聞きてえんだけどいいかミズサワ」

「はい?」

 

なんだろう。改まって

 

「今度のキャノンボール・ファスト………荒れるか?」

 

先輩の言葉にサファイアさんのストローが止まった。

それはキャノンボール・ファストが白熱する、とは別ベクトルだと理解した。

 

「荒れると思いますよ。あそこはここより警備緩いですし」

「へえ、そしたらお前はどうする?」

「そりゃ勿論。叩き潰しますよ」

「ハッ、わかってんじゃねえかよ。行くぞフォルテ」

「あっ、待ってくれっス!」

 

やっと去っていったので僕は時計を見た

 

「ってうおわぁぁ!!ガチで遅刻するまじでぇ!!」

 

変身したらまずいのでひとまず先に走る。その後は何とかなる!うん!!

 

 

ーー♢ーー

 

 

 

(髪、変じゃないかな?もう一回見ておこうかな)

 

約束の12分前にはすでに到着していたシャルロットは、そわそわと一夏達を待ちながら十二回目になる前髪チェックをはじめる。

 

取り出した手鏡は輪島塗の二つ折りで、先日インターネット通販で直感的に購入したものだった。描かれているのは満月とススキが丘で、今の季節にぴったりである。

前髪を右に左にちょんちょんといじりながら、シャルロットは小さくうなり声を上げる。

 

(なんか決まらないなぁ・・・・・・・)

 

実際、気になるほどの差はないのだが、なぜだか今日は特別そんな気分のシャルロットだった。

 

やはり、好きな男の子には100パーセントの自分を見てもらいたい。そう願うのは至極当然のことである。

 

(悠も来るんだし。全力で楽しまないとね。でもさすがに早く来すぎたかなぁ)

 

手鏡を仕舞ったシャルロットは、右手首の時計を確認する。

約束の時間まではまだ四十分以上あった。

 

(ふう…・・・・・。気合い入りすぎかな。ちょっとリラックスしよっと)

 

にこっと笑顔の練習をするシャルロット。

しかし、運の悪いことに、その笑みの先には見るからに『遊び人』といった風体の男がふたりいた。

 

「ねえねえ、カーノジョっ♪」

「今日ヒマ?今ヒマ?どっか行こうよ〜」

 

ちなみに女性優遇制度を各国が取るようになってから、男性の地位は急転直下でストップとなった。

 

しかし、それなりの容姿があれば権力者=女性から愛される、俗に言うホストやアイドルなどは以前にも増して可愛がられるにようになったのである。

そうなると、今この瞬間のように、魅力的な女子は自分を愛してくれるのが当たり前といろ思考に至り、こうして誘ってくるのだった。

 

「約束がありますから」

「いいじゃん、いいじゃーん、遊びに行こうよ」

「俺、車向こうに駐めてるからさぁ。どっかパーッと遠くに行こうよ!フランス車のいいところいっぱい教えてあげるから!」

 

フランスのーというところで、ぴくりとシャルロットが反応した。

 

「日本の公道で燃費の悪いフランス車ですか。ふうん」

 

拒絶100パーセント、作り笑顔マックスのシャルロットが吐いた毒に、ふたりの男が若干たじろぐ。

 

「フランスのロデオ4でかっ飛ばそうぜ!!」

 

そんな骨董品みたいな車どこで手に入れたんだと疑問に思ったが対処する、

可能かどうかという問題であれば、シャルロットは得意の「部速切替」で男たちを蜂の巣にするのに1秒もかからない。

 

(あーあ、嫌になっちゃうなぁ・・・・・・)

 

男たちをどういう風に撃つかを想像して、五回ほど虐殺をイメージする。

そんなシャルロットの表情が「脈アリ」に見えたらしい男のひとりが、その肩に手を置こうとした。

 

すると突然バイクの走行音が響き渡り、音の原因の方を見ると赤いバイクが向かって来てる

 

「何だよあのバイクだっっせぇ!!」

「………悠!?」

 

その赤いバイクは一時停止し、乗ってる人はヘルメットに手をかける

 

「っはぁ!!」

 

ヘルメットを外した途端、黒よりの茶髪が靡き、ヘルメット内の蒸し暑さを振り解く為頭を左右に揺らす。その行動にかっこよさを感じていた

 

「あっ!!お待たせ!」

 

ここまでは良かったのだがヘルメットをバイクに置いた瞬間そのバイクは走ってどっか行った。

 

「ごめん遅れちゃった!」

「えっ……良いよ流石に遅れてないし」

「テメェ女!!彼氏いたのかよ!」

「彼氏?何を言ってるんだい?」

 

悠はシャルロットの前に立ち塞がった

 

「友達であり守るべき人の一人だよ」

(悠ぁぁぁ!!かっこいいいいいいい!!!)

「はぁ!?何言ってんだよ!」

「やっぱりお前どけよ!友達なら送り出しても良いよな!?!!

 

瞬間、シャルロットは悠が触れられる寸前で悠の前に立ちその腕をねじ上げる。

 

「いててててて!!!」

 

いわゆる総合近接格闘(QED)というやつだった。

 

「しゃ……シャルロットさん!?」

「てめぇ……!女だからって調子へぐぅ!!」

 

シャルロットに襲うもう一人の男の顔に拳が当たる

 

「俺の連れに何してんだ!!」

「「一夏(君)!!」」

 

あの後軽く悠が脅迫して睨みつけて警察を待っていた

 

「女性に対する趣引な勧誘は条例違反なんだよなぁ。はしい、こっち来てね。おつかれサマンサー」

「さ、早く行こうか」

 

そう言って異様に渋い声の中年巡査部長二人は、駅構内の派出所へとチャラ男A&Bを連れて行く。こうして、朝の騒動は収まった。

 

「あ、あの、一夏?」

「わりとギリギリだったよ?」

「わりい!遅れちまって!」

 

ぽんっ!と大きな音を立てて一夏君は手を合わせる。

それを向けられたシャルロットさんは、なんだかきょとんとしていた。

 

「う、ううん。まだ時間前だし……その、助けてくれてありがと」

「そんなの当然だろ」

 

義に感じているようだった。

シャルロットさんは相変わらずの謙虚ぶりというか慎み深さで、どうもさっきのことをずいぶん恩義を感じているようだった

 

仲間を助けるのは当然のことなんだが、こうまで感謝されるとちょっと恥ずかしい

 

「鈴さん無しという事でこのメンツだとレゾナンス以来じゃない?」

「確かにそうだな。よし!三人で回るか!」

「「おー!!」」

 

ショッピングモールに仲良く入った三人。しかしシャルロットには目的があった!!

 

「シャルロットさんって一夏君に何プレゼントするか決めたのかい?」

「ブレスレットをくれた恩があるし時計を買おうかなって」

「いいねぇ。僕は猫のおもちゃをあげようと思う」

 

猫のおもちゃと聞いて随分と可愛いなと思っていた。ここまではな

 

「へぇー、因みにどんなの?」

「紫色でー」

「うん。」

「胸元に三日月のネックレスをつけててー」

「うん。」

「口が大きく開いててー」

「うん?」

「引っ張ると赤い煙を出すんだ。睡眠効果に最適って」

「うんそれキ◯◯◯ナップ。一夏を苦しめると思うからやめといたら?」

 

因みにこの商品は回収対象に当たっている為買う事は出来ません。

 

「じゃあそれのぬいぐるみは……」

「良いねそれ。」

「手足長いけど」

「断言する。絶対ダメ」

「ダメかぁ」

 

友人の誕プレに赤い煙が出るやつを渡す悠の感性はどうなってんだと疑問に思ったシャルロット。そこに一夏が入り込んでくる

 

「二人で何の話してんだ?」

「プレゼントの話。」

「へぇ……あれ?」

「どうしたの?」

「財布忘れた?」

「いや、ちょっと……おーい、蘭〜!」

 

やっぱりそうだと声を掛ける一夏。それに反応した蘭は、びくんっと背筋を伸ばして驚いた。

 

「え!?い、一夏さん!?」

 

しかし今会う事は蘭にとってピンチなのである。と言うのも一夏の誕生日プレゼントを買ってるときにパンツを選んでいる所を見られてしまったら一夏に引かれるかもしれないと言うガチピンチである。

 

(……って、え?一夏さんの隣にいる人は誰?)

 

箒や鈴とは違う金髪ブロンドの少女。とその隣の男の人は見た事があった。

 

兄である五反田弾に見せてもらった一夏とは違うタイプの執事。

茶髪に大きな目に左目に付いている黒子が特徴の中性的な男子

 

(あれは確か…………水澤……)

「蘭ここで何してんだ?」

「ええっと、す、少しお買い物を……」

「そうか。文化祭誘えなくてごめんな。チケットが一人しか出せなくて」

「いえいいです、兄に見せてもらいましたから」

 

校外にも仲のいい女子がいる・・・・・というのは、正直面白くない。 

 

「あの、一夏......」

「ああ!わりい!紹介しなきゃな」

「僕達を忘れないで」

 

真司君と蓮を忘れないでじゃないのはさておき

そう言って蘭との会話をベストなタイミングで切り上げる一夏君。

 

そのちょっとした「自分に対する気遣い』がたまらなく嬉しくて、シャルロットはえへっと上機嫌になった。

 

(わぁぁっ、わぁああっ!? この人、微笑むとすっごい美人さんだよぉぉ……!負けるな!負けるな私!がんばれ蘭!)

(この子、年下かぁ。一夏って年下に甘いっていうか、気を遣うっていうか、二割増しで優しいよね。もう、僕だって優しくして欲しいのになぁ……)

(僕がいるじゃん)

(思考が読まれてる!?)

 

「こっちはシャル。クラスメイトで、フランスの代表候補生」

「シャルロット・デュノアです。よろしく」

「俺の親友の悠。アマゾンで特別強化特待生。」

「水澤悠です。よろしくね蘭ちゃん。」

「ご、五反田蘭です。よ、よろしくお願いします」

 

オーラ負けしてからの握手では、シャルロットに分があった。

そのきめ細やかなシルクにも似た手触りに、蘭の意識が一瞬ぼやける。

悠も握手したのだが、整った手触りも蘭の意識を乱し掛ける

 

「ほら、学ぶの時にの友達で弾っていただろ?あいつの妹なんだよ」

「そうなんだ」

「僕は知ってたけどね。」

「来年IS学園に受験するらしい。俺達の後輩になるかもな」 

「よ、よろしくお願いします!」

 

絶対一夏君目当てだこれ。弾君が大和君に言っていた事は確かだったんだ

 

「それとこれ、キャノンボール・ファストの特別席のチケット。学園祭の時の詫びで転送するからさ、スマホ出して」

「ああ、はい。」

 

蘭はキャラシール取れば良かったと思っていたが、一夏にとっては可愛いのつけてるなの認識だけだった。

 

「あ、妹といえば悠。」

「何?」

((キモいマジカルバナナ?))

「美月に特別席のチケット送らないと期限切れちまうぞ?」

「あぁマジで?後でメッセージで送っとく」

「あの、美月って?」

「ああ、僕の妹…って言っても義理だけどね」

 

悠の二歳児の件はIS学園内のみの情報となっており、周りの人には二年前からの記憶がなくて寝たきりだったと言う設定で通している

 

「義理でも美月は僕の事心配してくれるしいい子だよ。キャノンボール・ファスト当日に会えるかもね」

「分かりました!」

「一応高2だけど仲良くなれると思うよ」

 

それを聞いた途端に一夏とシャルロットは冷や汗ダラダラになる。

 

そりゃそうだ。年上に馴れ馴れしく連絡先交換したからである。セシリアはともかく四人はガチでやらかしており、ラウラに至っては論外の自己紹介の仕方をしたからである。

 

「悠っ…お前年上なら年上って言っとけよ!!」

「ウォーターパークのときに僕達馴れ馴れしく連絡先交換しちゃったじゃん!!」

「ごめんごめん。高校生だけ伝えちゃったせいでとんでもない誤解起こしちゃった。美月にも言っておくから」

(あ、やらかしちゃったんですね)

 

心の奥から察した蘭であった。

 

「………もう切り替えて四人で回るとするか!」

「「「おー!!」」」

 




後半へ続く
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。