「金田一だろ」
まず最初に来たのは腕時計店。ここには高そうな腕時計が売られてあってシャルロット以外のメンツは悩んでいた
「こちらにしますか?」
「うーん…………」
「流石に迷うよね」
「悠も何か買わないのか?」
「買うよ。一夏君が喜ぶプレゼントを……ざっとセシリアさんに匹敵するくらい」
「でもお前あんまりお金持って来てねぇだろ」
「あっ…(やらかした。所持金ざっと七千円ぐらい)」
腕時計…… 時計……それは時間を確認するための道具なのだが、最近は手首に巻きつけてファッションとして活用できるのである
「一夏と蘭ちゃんって時計とか買わないの?」
「うーん……携帯電話の時計で済ましちゃいますね……」
「そうだよなぁ。俺に至っては白式の待機形態がブレスレットだから」
「蘭ちゃんは女の子だからファッションには気を使わないといけないんだよ?」
「でもぉ、シャルロットさんより私魅力ないし……」
一夏の唐変木により蘭は苦労しており、それプラスで自分よりも可愛いシャルロットの存在で自信を無くしているのだ
「魅力ある無しは兎も角気になる子を落とすにファッションはその魅力をアクセントしてくれるのよ」
「有◯院凪かな?」
悠のアドバイスがファッション誌のお姉さんすぎるのはさておき。
シャルがちゃん付け蘭がさん付けされており、短期間で年功序列が完成されていた
「それに……高いやつしかありませんし」
「なら僕が買ってあげるよ」
「本当ですか!?」
「シャルは代表候補生だからお金たくさんあるんだよな。」
代表候補生は公務員と同じ仕事ってセシリアさんから聞いてて良かった。
「でも俺と箒はまだ代表候補生にすらなれてないんだよ」
「今だに審査通ってないだよね?」
「そりゃ束さんが直々に作ったISだからガタつくのも仕方ないよ」
「そう言う悠は?」
「野座間が日本に籍を置くって宣言してるけどアマゾンだから現状維持」
色々と大変だと思うが彼らはまだ学生(一人論外)。本来ならこう言う難しい話は起きない筈だ。
「それじゃあ僕が選んであげるよ」
「買ってもらえる挙句に選んであげるなんて一夏君は幸せ者だなぁ」
「そ、そうだな。ありがとうなシャル」
表情が輝いているシャルロットに対して蘭は暗い表情でいた。
嫉妬すんなよ
(どうしたんだろう?)
何か察したシャルロットは蘭に駆け寄ってそのまま声をかけた
「蘭ちゃんもせっかくだし一緒に選ぶ?」
「えっ、あっ、いいんですか!?」
「勿論だよ。値段は高めで良いよ」
「おいおい高いものだと困るぞ」
「いいんじゃないの?だって一夏君の誕生日だし」
「肝心の一夏が困ってどうするの。」
「いやまぁ、そうかもしれないけどさ。高いのをつけると躊躇うと言うか」
「高校生が買えるぐらいのにしておくからOK?」
「あぁ、良いぜ。今度シャルや蘭の時の誕プレお返しするからさ。」
二人が嬉しくハイタッチしてるのを見たが、もう一人忘れていた
「あぁ、悠も忘れてないからな?」
「だよね!?忘れられてないよね!?」
数十分間過ぎた後、二人が選んだのはホワイトシルバーの時計。白式のガントレットと合わせて両腕ツインホワイトと呼んでしまう。あれ?小泉構文?
「ありがとうな二人共!」
「よかったね一夏君」
「と言うか悠さんは買わなかったのですか?」
「僕別枠の所に行こうと思ってるんだー。」
「何を買うんだ?」
「内緒♡」
「気持ち悪りぃな………って思ったけどレゾナンスで悠に言われたから顔がねぇ」
その時蘭もレゾナンスに行ったのだが一夏に会うのを躊躇っちゃったらしい。
「それにしても一夏さん似合ってますよ!」
「まぁな。蘭も選んでくれてサンキューな」
「これぐらい朝飯前です!」
朝飯前、だけど今は12時を指しており昼ご飯の時間
ぎゅるりとお腹の音が二つなってしまった
(どうしよう恥ずかしい!!)
「あはは二人とも同時になってたなぁ。そんなにお腹空いてたのか」
「ううっ………」
「お腹が空くのは悪い事では無いんだよ?」
「それでも恥ずかしいんです!!」
あの後シャルロットが時計の包装を済ませてカフェに行くことにした。
「ここ見晴らしが良くて最高のロケーションなんだって」
「センスいいなぁ。」
そっから蘭ちゃんの実家が定食屋で定食のネーミングセンスにコンプレックスを抱いていることがわかったり一夏君の注文慣れしてる事がわかったり色々な雑談をしていたら蟹生クリームパスタが届いた。
「美味しい〜!!」
「こんなもの初めて食べたよ!」
「悠にとって初めてだもんな」
蘭は悠がアマゾンに変身するのを兄が学園祭で見たと聞いてどんな人か気になってはいたがこんな人だと認識したのであった
「美味いよなこれ。」
「ここを選んだシャルロットさんに感謝感謝………うん?」
すると何やら蘭ちゃんが何か言いたそうにしていたので話しかける
(ねぇ蘭ちゃん、何か言いたそうだよね?)
(な、なんで?!)
(雰囲気で分かるんだよ。ほら言ってみたら?)
蘭は悠の助言に従い話す事にした。
「い、一夏さんとシャルロットさんって、付き合ってるんですか!」
「え…………ええっ!?」
「うごっ!!?」
「うわぁ悠!水!水!これまだじゃないの!?」
質問したい事がまさかのどストレート発言なので悠は蟹生クリームパスタを詰まらせかけた
「お、おいおい、いきなりどうしたんだよ」
「だ、だって、その、仲良さそうですし…・・・・」
「それはあれだな、過去にタッグを組んでたからだ。な?シャル」
「う、うん。まあね…・・・・・」
突然の発言でびっくりしたのか、シャルロットは顔を赤くしながらうなずいた。
しかし、今日の蘭はなんだか変だな。どうしたんだろうか。
「よかった。付き合ってないんだ………」
「うん?」
「な、なんでもないよ」
「はぁ……悠お前何唆したんだよ」
「うん?何のことだい?」
あの後普通にパスタを食べてると一夏君が蘭ちゃんに口元のソースを拭き取って「自分で拭きますから!」って言ってる照れ隠ししてたのだが、シャルロットさんが僕の口元を拭いてくれたお陰で気分ウッキウキになった。
まぁ誕生日パーティには五人や悠の知り合いとか来る予定らしい。
とまぁ食事が終わり、デザートが到着した。しかもアイスクリーム
「あれ?この付け合わせのアイス、四人とも違うんだな」
「本当だね。なんでだろ?」
「え、えっと、私のがストロベリーで、一夏さんのがバニラ、悠さんがメロン、シャルロットさんのがチョコですよね」
「だな」
うんうんとうなずく一夏を見つめながら、蘭はふと頭によぎった妄想を展開する。
(こ、これ、違う味同士食べさせ合いっこしようとかにならないかな...••••)
ぽわーんと一夏に「はい、あーん」をされるシーンを妄想して、一瞬でれっと笑みをこぼす蘭。
その考えを慌てて振り払うと、蘭は改めてデザートのアイスをじっと眺める。
「どうせなら食べさせ合いっこしようぜ」
「へっ?」
「ん?」
「え、いや、あの、今なんて・・・・・・」
「いや、だから、食べさせ合いっこしないかなーと」
「おっしゃ来たこれしようしようよ!!」
悠が積極的にやろうと勧めてきたので食べさせ合いっこする事に
「はいあーん。」
「ぱくっ ん〜!美味しい」
男女四人がアイスを食べ合いっこしている異様な光景を客はマジマジと見せつけられる
間接キスみたいになってしまったがそんなの関係ねぇ!はいおっばっぴー
「ねぇ一夏君。」
「何だ?」
「すんごいキモイこと言うよ?」
「お、おう」
「アイスの味は初恋の味」
「「「!?!?!!!!!?!」」」
その発言により皆の思考が停止した瞬間だった
ーー♢ーー
「お、送ってくれてありがとうございます」
「ん、弾によろしく言ってくれ」
「は、はい。」
「蘭ちゃん楽しかったよ!また一緒に遊ばね」
言い方が幼げのありながらも純粋に言われて蘭はなんか心残りはあったけど喉に通るくらいに気にしなかった。
「本当に食堂屋さんなんだね」
「行くかもしれないからその時はその時で!!」
「は、はい!あの、一夏さん!!」
何か言おうとしていたがおやすみなさいしか言えなかった蘭は少し可愛げがありました。
その後IS学園に着いた頃にはもうあたりは少し暗くなっていた
「久しぶりにこの三人で行ったのたのしかったなぁ」
「確かに久しぶりかも」
「今度は他の人達と行こっか」
しかし一夏は知らなかった。本来鈴含めた四人で行くつもりが蘭が変わっただけと言う
「…………鈴さんかわいそうだった。予定が全部専用パッケージの調整で全部潰れちゃったんだもん」
「あーそっか」
「次は鈴も誘いたいな。そうだよなシャル。」
「えっ、まぁ……(三人の時の方がいいなぁ)」
いきなりふっかけられたシャルロットさんに対してこの反応はありなんだよなぁ。
「よし、それじゃあ解散とするか」
「お疲れ!」
「またあそぼな!!」
皆がそれぞれの部屋に戻りました。
部屋に戻ると何だかすごい事になっていた
「おかえりなさい!悠さん!!」
「………ガチか」
綾音はエプロンを装着しており右手に包丁を装備していた
「と言うか怖いよ何してんの」
「あっ、すいませんご飯を作ってたんですよ。」
だとしたら良い匂いがすると思ったらそれか、机の上を見ると言葉を失った
「ええっ……とこれは?」
「はい!ハンバーガーにご飯とカットステーキときゅうりの浅漬けに味噌汁です」
「構図がや◯い軒っ!!!!」
一旦手を洗って席に着いた。
「え、てか何でこれ作った!?僕今さっきと言うか四時間前に蟹生クリームパスタ食べたとこやで!?」
「間食ですよ
こんな豪華な間食ある?美味しそうだよ?
「…………じゃあいただきます」
カットステーキを口に運ぶとオニオンステーキソースが絡んだ肉の味が良かった。何これうますぎ
「美味しいぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
「でしょ?」
それから色んな物を食していくのだが、何かがおかしかった
「何で綾音僕ばっか見てるんだ?」
「えーっと………悠さんの食べてる顔が良くて」
もうお母さんの反応だよ。なんだか懐かしい。お母さん食堂に選ばれるんじゃないの?
「でもこの後夜ご飯皆んなで食べるんだよ?僕それはいるかなぁ!!」
「定食食べた後に定食を食べる前提なのやめといた方が良いんじゃないですか?」
「確かに……!!」
そしてそのまま食べながらも綾音は話を続けた。
「でもぉ、私こう言うの夢だったんですよ」
「夢って?」
「大切な人にご飯を払ってあげる事。私が作った料理で食べてる人が喜んでいる顔が見たかったんですよ」
「綾音……」
なんだろう、味噌汁がしょっぱいな。涙の味が追加されたらしい。
それにしても綾音はこの母性はどこから出てるんだか、病弱な少女はとは思わせないぐらいの家事力高いんだよなぁ。
「ごちそうさまでした!」
「それは良かったです。」
その後皿洗いしていたら綾音がベッドで手招きしてきた。え?如何わしい事じゃないよね?
「膝枕しましょうか?」
「え、何で?」
「楯無様からアドバイスを聞いたんです。昨日悠さんが怖い夢を見たじゃないですか。だから安心させようとしてるんです。」
まだ時間5時ぐらいだけどまぁ昼寝みたいなもんだし良いか。
綾音ベッドに座り僕は綾音の膝に頭を乗せる。
(何だこの安心感は……と言うかこれ危ないだろ!!)
すると何だか心地よくてうとうとしかけていた
「〜〜♬」
(子守唄かな?)
「やがて〜星が降る〜♪」
子守唄で完全に目が覚めて立ち上がって机に台パンする
「は、悠さん!?」
「あぁあぁやがれ星がふるじゃんっ!!この曲トラウマっ……!!」
「ごめんなさい………他の曲にするんでおいで?」
「何の曲?」
「スキ◯スイッチのゴール◯◯タイムラバー」
曲選いかついと思ったのでしたとさ
綾音ちゃんかわいい
なんで?