「おお〜〜!おぼっちゃまかっこいい〜〜!」
「確かに悠のISは生で見たな……」
「水澤君が勝つように応援しようよ!」
駆除班の皆は悠のレースを観るために来たのだが、また休暇をとったわけじゃない
「フク、この会場にムシは何匹いるかわかるか?」
「ムシ………今のところ何匹かは分からないですね」
「そうか、しかしこんなのって自殺行為だよな」
普段なら隠れている筈の生き残りの実験体。アマゾンレストラン以降そう言うのは無さそうだと思っていた。
「ここ最近水澤悠信仰の会と言うネットサイトが出来ていて、おそらくは悠をアマゾンの希望として拝み、時々集まる様な奴らがいるらしいです」
「要するにファンクラブサイトみたいなもんだね。」
「悠のファンクラブ…………あいつが聞いたらどう思うだろうな」
「知らん。」
悠の性格的にも否定はしなさそうだけど入りたいと思えば入りたくなさそうである。
「でも水澤君のファンクラブがあったら入ってみたいかなーチームだし」
「まぁマモちゃんが入るってなったら俺も入ろうかなー」
「三崎さん……」
「何のんちゃん。」
「そのファンクラブの中にムシがいたらどうすんの?」
望の発言でファンクラブがどんなもんか予想ついた。
恐らくは悠がIS学園に赴いた事により悠を緑の悪魔として認識せずにISを使い、アマゾンを守ってくれる存在になるかもしれないと言う夢物語みたいな発想なのである。
「さて………全員武器は隠し持っとけ。ムシが覚醒したら即対処、いいな?」
「「「「了解」」」」
五人組だけ真剣な顔をしていたらキャノンボール・ファストで賭け事してる人達だと誤解されたとさ
ーー♢ーー
「こちら黒崎。東ブロック異常なし」
『赤松。西ブロック問題なし』
『藤尾。北、南ブロック、問題無い。』
実は4Cは何故だかキャノンボール・ファストの会場の警備を任されていた。
「しかしなんで俺たちがこんなことしてんだが。アマゾン駆除で忙しいってのに」
「いやこの会場に未覚醒のアマゾンが100匹以上居るらしくて、もしいきなり覚醒したら対処するらしいですよ」
「………まじか」
「マジです」
札森の説明に少しばかり驚いた黒崎だったが、何故かほくそ笑む
「ならこいつの出番だな。高電圧弾」
「あーたしか小隊長が一個ずつ所持するのを許されている対アマゾン駆除用新型武器ですよね。もう出来たんですか」
圧烈弾は対アマゾン用として開発された特別製の銃弾。
命中と共に爆発を引き起こし、有効範囲内に存在するアマゾンを確実に粉砕・消滅させる。
圧倒的な破壊力を持つ一方で製造コストが高かったが、それを解決すべく特殊高電圧をアマゾンに与えるように改造したが、
粉砕・消滅の能力が消えたが、逆に撃ち込まれた対象は再生能力を著しく衰えさせ弱体化する事に成功し、散弾銃にも使用可能である
駆除班の電撃武装のデータを使用して完成されたのが高電圧弾である。
「でもあの三人の出動準備も忘れないでくださいよ」
「あいつらは俺たち無しでも行けるだろ」
「そうっすね」
そう言い黒塗りのバンを見つめていた二人であった……
ーー♢ーー
車内には三人のアマゾンがそれぞれ準備していた
「いやぁ待ちきれないなぁ!!」
「落ち着け渋谷」
「まぁ確かに天樹がはしゃぐのも無理はないね」
夏休み編以降出番が無かったチーム《アマゾン・トリニティ》の来栖藍來、新田新、そして渋谷天樹はスマホで観戦していた
「しかし本当にアマゾンの反応はあるのか?レジスターまだ発光してないし。」
「そこが問題なんだよ。」
「数万人の中から100匹を見つけ出して人間の避難誘導とアマゾン駆除の両立は難しいの極みね。」
さらにアマゾンにとって会場は覚醒したら餌場にもなるかもしれない。
「一刻も早く駆除を望みたいが…………レースの妨害になるからやらないとの指示が出ている」
「それはそうね。」
しかし専用機部門に見知らぬ子が居るのを藍來はみつけた
「あれって…………」
「どうした?」
「いや何でもない」