数分前………
「志藤さん上!!」
「え?上!?」
高井望と三崎一也は上を見上げるとアリーナのドームバリアが割れ紫色の機体が現れた
「なんだありゃ…………」
「悠が戦った例のISかと……」
しかし観客席の客はパニック状態になり退場口へ逃げ込む始末
福田が何かに気づき声を荒げる
「志藤さん達伏せろっ!!!」
福田はエムが謎の装置から粉塵を撒き散らしたと同時にマモルの口にハンカチを押し付けて伏せさせた
すると一気に実験体アマゾンが覚醒し、更に混乱そして、人形兵器【デュラハン】が数体ぐらいアマゾン達を取り込み、エムの元へ向かい,他の個体は人々を殺し始めた
「どうすんだよ志藤さん……」
「避難誘導するぞ…………おいどうしたマモル」
するとマモルが立ち尽くしていた。何かを一点に見つめていた
「どうしたのマモちゃんってえ…………」
「水澤………君?」
「「「悠ぁっ!?!?」」」
志藤達は見てしまった。襲撃者がオメガの腹部にナイフを刺した所を
「み、み、水澤君!!早く,早く助けに行かないと!!」
そう言いマモルが服を破りそうになるが高井が力ずくで止める
「マモルよせっ!!」
「なんで!!水澤君が死にそうなんだよ!?チームの仲間が死んでいいの!?」
「でもマモちゃん!!あいつに勝てる保証がない!!そのまま行ったらマモちゃん死んじゃうよ!!」
「だけど!!」
しかし襲われそうな女性がいたので高井はポケットから電磁ナイフを取り出し、実験体に蹴りを入れ込む
「ハァッ!!逃げろ!」
「は、はい!!」
高井が先陣を切り志藤はストライクレールの装着されたP226。福田は同じ物を持ち,残った人を助ける
「皆んな……僕だって」
「マモちゃんストップ!!」
「なんで三崎君止めるの!!」
「この服高いんだよ!」
「でも!」
「マモちゃん正直この服お気に入りでしょ?チームのみんなやぼっちゃまと遊び行けなくなるよ!」
マモルが今着てる服は皆んなで出し合って買った服であり再び買うとするなら数千も掛かる服だ
「さぁどうする?」
マモルはこの場で葛藤した。服か仲間か
その結果
「分かった。破くふりでする」
「いけるの?」
マモルは悠が変身時どうしてるか想像した。
コンパクトにより力強くマモルは叫んだ
「ヴァァァァァ!!!」
すると蒸気を発してモグラアマゾンに変身完了した
「デ……デキタ!!」
「よくやったマモちゃん!よし行くぞ!!」
「アァ!!」
ーー♢ーー
「これで!!」
一夏が雪片でデュラハンの頭部を斬り落として袈裟斬りをすると機能停止。これで98体目である。
んだよこれ何回も攻撃与えないと動くから俺は頭を斬り落としてその後また攻撃を与える戦法をとってるけど結構ウザい!
そして………
「セシリア!もっと動け!狙い撃ちにされるぞ!」
「ラウラさん……い、言われなくても」
セシリアの動きが目に見えて悪い。
射出された大型ビットにもキレがなく。使用時のセシリアの動きも何処かたどたどしかった。
(わたくしだってやれる!テロリストがあれだけ動かせる。わたくしだって!!)
実際エムが動かしているのは5機だということをセシリアは知るよしもない。
だからこそ、これだけの数のデュラハンの制御をエムが一手に担っているとセシリアは思い込んだ。
更にエムは先程と変わらずビットと自機の射撃を行っており、フレキシブルすらこなしている。
セシリアは自分と相手の実力差を前に打ちのめされつつあった。
彼女の眼にいつもの力強さはなく、目の前の現実全てを受け入れようと必死だった。
彼女風に言うなら、エレガントではなかった。
「うぅっ!!」
スターライトMK-Ⅳの出力最大をサイレント・ゼフィルスに放つが、エムが動かしたデュラハンが盾になった。
「まずはお前だ」
「!!」
爆炎が晴れた先にはバーストモードのスターブレイカーをセシリアに構えたエムの姿だった。
「回避を、うあっ!」
回避機動をとろうとしたセシリアをデュラハン1機が組み付いた。
直ぐにインターセプターをコールし、デュラハンに突き刺して無力化するが。エムにとってそれだけで充分だった。
「沈め」
「っ!!」
「させるかぁっ!!」
エムとセシリアの間にたった鈴が双天牙月を交差してゼフィルスの大出力レーザーとかち合った。
だが拮抗は一瞬で鈴はレーザーの余波で吹き飛ばされ、弾けたレーザーが
「鈴さん!」
思わず鈴に駆け寄るセシリアが甲龍を抱き起こした。
「なんでわたくしを」
「あんたがノロイから、でしょうが」
「鈴さん………」
「いつもムカつくくらい自身家なあんたが、らしくないってのよ!」
鈴はセシリアを押し退けて立ち上がる。
先程の爆発でスクラップとかした増加スラスターと衝撃砲一門をパージ。
「ぐだぐだ考えてる暇あったら動け!あいつはあんたと関係あんでしょ!」
言い捨てた鈴は目の前のデュラハンに飛びかかった。
腕を切り裂いたその後ろを襲いかかるデュラハンの一機をノールック衝撃砲で吹き飛ばした。
「なら私が相手をしますわ!!」
「いやお前など必要ない。ほら見てみろ」
「っ!!」
エムが指した方向をみるとオメガがデュラハンに捕食されておりアクセラオメガ共々血に染まっていた
しかし動いたのが綾音で普段の彼女なら想像もしない表情をしていた
「よくも……よくも悠さんを!!!!」
双剣で斬りかかるもエムはそれを一本へし折ってそのまま肩に突き刺す
「ぐぁぁっ!!」
「綾音さんっ!!」
「雑魚は消え失せろ」
そのまま至近距離でスターブレイカーを撃ち放って綾音は吹き飛んで地に伏せる
「あんたよくも綾音を!!だぁぁもうこの人形兵器うざいんだけど!」
「助けに行きたくても助けれない!」
「しっかりしろ悠!!」
エムは一夏達をほくそ笑みオメガの首を絞めて持ち上げる
「こんなんだとはな、アマゾンの最高傑作が笑える」
「あっ……がっ……」
「死に晒せ」
そう言い地面に叩き付け、オメガは抵抗しようとするもの捕食されたりして力が入らない。
「お前……なんで……僕を………」
「決まってるだろ。私は造られた者が大嫌いだからだ。」
すると別方向で綾音が膝を付けながらも立ちあがろうとしていた。
その姿はまるで子鹿、それと何故だか綾音から尋常じゃない汗と息切れを起こしておりなんだがおかしい
「はぁ……はぁ………は、悠さん!!」
(嘘………悠さんが……悠さんが……!!)
悠がエムに痛めつけられて自分がデュラハンを倒すだけで近づけない焦燥感に駆られていた
「嫌だ………私……」
「綾音何してんのよ!」
気づいていたら周りにデュラハン達に囲まれていた
「嫌だ……嫌だ………」
「あ、綾音?」
綾音に今映っているのは今までの走馬灯であり
唯一見舞いに来てくれた楯無
初めてアマゾン細胞を移植した時に知った水澤悠の存在
水澤悠に会う為にISに関する勉強を二年で取得した
そしてやっとIS学園で逢えた。
思い出を作りたかった。
悠に生きててよかったと思わせて欲しかった。
なのに
なのに
「嫌だ…………嫌だ………はぁ……はぁ………な、何これ…….」
「綾音から離れろやぁぁ!!」
鈴が双天牙月をブーメランのように飛ばして薙ぎ払った
「どうしたのよ綾音!おい!」
「嫌だ…嫌だ……」
「あ、綾音?」
「ハァッ!!」
グレースケールでデュラハンを71体目を倒したシャルロットが二人に気づく
「どうしたの鈴!」
「綾音がおかしいのよ!」
綾音はすると頭を抱え出して叫び出した
「いやああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!、」
『ヴルォヴワァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!』
シャルロットは何かに気づき鈴を引き剥がそうとする
「鈴逃げて!」
「なんで……」
するといきなり爆風に包まれ二人は吹っ飛ばされてしまう
「「ぐぁぁっ!!」」
(あっつ……これって!!!)
鈴はこの爆風が悠が変身する時のやつだとすぐ理解した
以前二人はラウラ含めて綾音が何者か聞いた時のことを思い出した。
何故気づかなかった?
以前人の身体でアマゾン細胞を移植した鷹山仁の存在を忘れていたのか?
変身しないとか言ってたけど。それが確証になるなんて思いもしなかった。
「あ…………綾音?」
鈴は煙が晴れたのでそれを見ると言葉を失った
(なんだ今の……爆風音が聞こえたぞ!?)
(悠?…………いや違う!!)
(何ですの………ってえ!?)
(まさか………)
6機のISが綾音に目を離せなかったその姿はまるでアマゾン。
だが違いは身体の色が紫でオオトカゲを模したような形をしていた
「………ほぉ」
それと同時に打鉄・天ノ座間の翼が量子化されると
「嘘でしょ…………綾音!!!!」
「ヴヴヴッ………」
ーー♢ーー
「………面白くなって来たな」
するといきなりレーザーライフルがエムを掠めた
「よくも悠さんを!!あなたの相手はわたくしですわ!」
「いいだろう。望み通り相手をしてやる!」
サイレント・ゼフィルスは解けたシールドの一部から市街地に向かって飛翔した。
まるでセシリアを誘うように。
「逃がしませんわ!」
「セシリア何を!?」
「デュラハンを動かしてるのがあのISなら、無力化するべきです!なにより、サイレント・ゼフィルスはわたくしの相手です!!」
「待てよセシリア!!」
一夏の静止を聞かず、セシリアは飛び去ったサイレント・ゼフィルスを追いかけていった。
高機動パッケージを纏ったセシリアはあっという間にアリーナを離れていった。
「セシリアァァァ!!!」
「っぐ………」
するといつの間にか悠が変身解除したものの意識を取り戻した
「っあ………サイレント………ゼフィルスは…………ってえ?」
僕は見てしまった。アマゾンに変貌した綾音の姿を
「あっ…………あっ………嘘でしょ………なんで!!
どうして綾音がアマゾンなんだよ!!!」
悠の叫びに呼応して綾音がこっちを向いた。
しかし対話は出来ずただ単に唸り声を上げるだけの存在になっていた
するといきなり頭痛が襲い始め、存在しない映像が流れ始める
(母さんに…………寝たきりの少女…………まさか………)
「やっぱり俺が正しかったみたいだなぁ!!」
「仁さん!?」
後ろからアルファが綾音にアマゾンブレイドを突き立てようとするが綾音は即座に回避した
「ちょこまか動くなぁ!!」
「ヴェァッ!!」
体格差ありながらもISと戦えているアマゾンアルファ。
その様子に皆が困惑していた。アマゾンを狩る為にデュラハンの武装を奪って殺して殺して殺しまくってここまで来たのだから
「やめろ仁さんっ!!!殺しちゃダメだ!!」
「アァ!!?アマゾンだから殺すに決まってるだろ!」
しかしアルファの身体にも限界が来ていた、アマゾンMとの裂傷、そして戦闘により蓄積されて来たのだが、アルファは止まりもしなかった
「アァァァァァァ!!!!」
「ヴェヴォアアアアア!!」
二人のガチバトルの末勝ったのは綾音であり、アルファは変身が解除されてしまい、地に伏せた
「あっ……がぁ……!!こ、殺してやるぞぉ……!!!」
「やめてよ仁さん!!この身体じゃ!それと綾音を!!綾音を殺さないでくれよ!!」
「黙れぇ!!そこが……お前の悪い所だ!!」
悠が仁を抑えているのは綾音がアマゾンである事実から背こうとしてるからだ
「アマゾンは!………一人残らず……!!殺すんだぁぁ!!!」
「やめてくださいよ!!」
それぞれがデュラハンと戦っているのに自分だけこんなことしてていいのかわからなくなって来た
「お前………………そこまで言うならお前が殺せ」
「…………分かりました」
「!?」
仁は少し驚いてしまった。今までは絆されて殺すのに躊躇いを示していた。
すると悠はボロボロのまま立ち上がり、ネオアマゾンズドライバーを装着する
「…………綾音。僕、決めたんだ。君の出自を聞いて何かがおかしいって思ってた。けど君がもし生かされてるのなら………もう、終わらせる」
そう言い悠はおぼつかない足取りで歩み寄り、インジェクターをセットした途端だった
されて
「やめなさいよ!!」
「………鈴さん」
間に鈴が入って来たが悠はそれすらスルーする
「あんた自分が何しようか分かってんの!!?」
「でも………助けたくても助けれないんだ」
鈴は激昂しIS状態でぶん殴るが、悠は少しもたついただけですぐ戻った
「綾音は……あんたの事が好きだってのに!はっきり言って両思いでしょ!だけどアマゾンだからって殺すの?!」
「自分でも嫌だよ!でもこれを止めるのは誰がやるってわけ!?」
「他に方法があるでしょうが馬鹿!!!」
思い出した。自分も一回アマゾン態に変身したがタンパク質不足で変身が短時間で解除された事を、
「…………いや、まだ救える!アマゾンはタンパク質不足だと解除される!」
「なら最初から言いなさいよ!」
しかし安心した束の間、綾音から謎の機械音声が流れる
『アマゾン・キラー・システム起動。これより殲滅行動に移ります』
「「は?」」
綾音がホバー移動で仁に接近し,蹴り飛ばすと仁は地に伏せる
「ぐはぁ!!」
「仁さんっ!!」
綾音は観客席にいる実験体達に高電圧炸裂弾頭を撃ち放ち客席に黒い液体がぶちまけられ、一気に駆除された
「……………まじか」
綾音再び標準を僕に入れ替えるといきなり襲いかかって来た
「っ……!!」
目を瞑った悠であるが綾音の前に鈴が立ち塞がる
「やめなさいよ!!あんたの好きな人を殺す気!?ならあたしが相手を………」
双天牙月を構えるも綾音は鈴を素通りした。
【アマゾン・キラー・システム】
打鉄・天ノ座間に組み込まれた対アマゾン用殲滅システム。
これが発動した場合周囲内のアマゾンを一人残らず殲滅するまで止まらず、発動者がアマゾンの場合、殲滅後自らも死に至る
「っっぐっ……ヴァアアアアアアア!!!!アマゾンッッッッ!!」
『NEW・OMEGA』
涙を流しながらもニューオメガに変身し綾音にタックルを仕掛ける
「やめろ!!やめてくれ!!」
「ゔぁぁぁぁ!!!」
タックルを仕掛けるにしても僕は抵抗せずに綾音から攻撃を受け続ける
「アマゾン・キラー・システム………!!」
「ラウラ知ってるのか!!?」
「ドイツ軍のサークル・ネットワークから知ったのだが、アマゾンを一人残らず殲滅するように組み込まれたシステム!!まずい……発動者がアマゾンの場合、そいつも死ぬ!」
「じゃあ悠は何で抵抗しないんだ!?」
「おそらくだが,意識を自分に向けさせてるんだ!!」
… ……ニューラングアーマー装甲が強くてよかった!このまま受け続けて時間切れを狙う
けどフラフラしててもう耐えきれない。自己再生で何とかなっている
「あっ…………ぐぁぁっ………」
覚悟を決め,インジェクターを押し込んだ
『AMAZON PUNISH』
左腕のアームカッターが肥大化させ、手にかける
「綾音…………ごめんっ!!」
斜めに引き裂き綾音は口から血を吹き出す
「ゴハァァァッ!!」
その後即座に抱きしめアクセラオメガの背中から管を伸ばして綾音の身体に接続し,搭乗者保護機能をフルで起動し、綾音の裂傷を即座に再生。
すると冷気が発生し,綾音の元の姿に戻る
「っあ…………っ!?!嫌ぁっ!嫌ぁっ!!」
「綾音!!落ち着いて!僕だよ!悠だよ!!」
「は……悠さん……?」
目を覚ました綾音は錯乱状態だったが,僕の声掛けで何とか治った
「大丈夫?」
「はい……ごほっごへっ」
「無理しないで後は僕がやる」
そう言い地面に下ろして向かおうとした瞬間、仁さんがあるものを渡して来た
「俺のゆで卵だ。食っとけ」
「ありがとうございます、けどこれだけは言わしてください。」
「何だ?」
「綾音を殺さないでください。もし貴方が手にかけたら僕が貴方を殺すだけです」
そう告げた後僕は一夏君達を助けに行った
ーー♢ーー
「くそっ……数が多すぎる!」
「やっぱり綾音と雪片大丈夫だろうか」
するとデュラハン達の後ろからバッタバッタと薙ぎ倒していっているニューオメガと合流した
「あいつは……」
「まさか……!!」
「「「「悠!!」」」」
一気に167体を斬り殺したニューオメガ、その姿はまるで鬼神
「みんなごめん!綾音は無事だ!」
「心配かけやがってよ!」
「よかった……!」
「後で鈴にも謝っておくことだな」
とまぁ無駄話はさておき
「セシリアさんは?」
「サイレント・ゼフィルスを追った。」
つまり市街地での戦闘になってるな………
「ならセシリアさんを助けに行こう。」
「はぁ!?お前だけで……」
「こうなったのも僕の責任だ。頼む」
この場を皆に任せて行こうとした時だった。
「悠さん!!」
さっきまでアマゾン態だった綾音が声を掛けた
「後は任せてください……!!」
「…………あぁ!!」
そう言い閉じかけるシールドの穴から二人は抜け出した
「…………ごぼっごへっ!!」
すると綾音は吐血しておりさっき負ったアームカッターによる切り傷が復活してしまった
「………搭乗者保護機能発動………」
多少はまだマシになったものの綾音は天ノ雷弓をコールして構える
「貴方達の相手は………私です!!」
時間かかった