インフィニット・アマゾンズ   作:らんくらニキ

85 / 91
綾音可哀想すぎて声出た


第八十二話 戦いの始まり

 

 

「な……何で!どうして!!」

 

全身の力が抜け膝から崩れた。

 

頭が真っ白になって、ただただ目の前の土煙を網膜に焼き付けるだけの人形になっている。

 

目をつぶりたいのに瞬きすることもなく土煙が晴れるのを待つ。

 

何も出来ずにただ助けられ、自分の信念がぐちゃぐちゃになる。

守るべきものを守る。それが出来ずに何が正義だ。

 

僕は泣き叫びたい気持ちでいっぱいになりながらも目を背けずにいた。

 

「セーーフっ!」

「えっ………」

 

黄土色の煙から見知った白と聞きなれた声が聞こえてきた。

 

白式・雪羅と一夏だった。

 

「大丈夫か綾音さん!」

「だ、大丈夫です。」

 

白式を纏う一夏に覆い被されるように綾音が身を縮ましていた。側には先程落ちてきたフェンスがひしゃげて転がっていた。

 

「………悠さん!」

 

即座に駆け寄り変身した僕の身体を隅々まで触り尽くす

 

「大丈夫ですか?!怪我は無い?どこか痛めた?」

「…………大丈夫。良かったぁ………」

 

なんとか立ち上がったらしてもらったが、バランスを崩して尻餅をついた。

 

ふと、尻餅をついた勢いで上を見た。

丁度落下防止用のフェンスが抜けている場所から。こちらを見下ろす人影が二つ………

上を見る僕に気付くなり影は引っ込んだ。

 

「大丈夫か悠」

「うん。でもなんで一夏君がここに?」

「寝坊して遅刻しそうになって。ここ近道だから通ろうとしたら二人がいて。挨拶しようと近づいたら上からフェンスが落ちてきたの見えてさ。後はガムシャラにな」

 

間に合ってよかったと安堵の息を吐く一夏。

 

「あと綾音さん退院してたんだおめでとう」

「い、いえ言っていただきありがとうございます」

「しかし不運なんてもんじゃないな。錆びて劣化してたのかな」

「いや違う、上に2人の気配を感じた。恐らくは人為的なものだと思う。」

 

何があったのか2人に話した。

 

「それ殺人未遂じゃないですか!」

「んだよそれ!イタズラじゃ済まないぞ!!」

「あぁ、ここまできたらもう許さない。」

 

バトラーグリップからアマゾンサイズを引き抜き、上に目線を向け、ジャンプする体制をとる

 

「今から殺しに行くから待ってなぁ!!!」

「だめですっ!!!」

「あいたぁっ!?」

 

ジャンプしたと同時に綾音に右足を掴まれて僕は地面に激突する

 

「す、すいません!」

(綾音さんだいぶ物理的に行ったな………)

「邪魔すんな綾音!あの2人は僕達を殺そうとしたんだよ!!?庇うってのか!?」

「悠さんが人を殺してしまったら………悠さんが悠さんじゃなくなってしまいます……!!」

 

泣きそうになりながらも綾音の説得に僕は変身を解いた

 

「……………ごめん。僕が間違ってたよ。」

「悠 お前………」

 

キーンコーンカーンコーン。

呼鈴が鳴った。

 

「とりあえず教室に行こう。このことはとりあえず内密に。織斑先生と楯無さんには俺から話しておく」

「…………ありがとう」

 

僕達は現場の写真を取ってから、急いでホームルームに向かった。

 

 

 

ーーー◇ーーー

 

 

「「………」」

 

放課後の生徒会室は重苦しい空気で満たされていた。

楯無さんは不在のまま、僕と一夏君は布仏姉妹にことの顛末を話した

 

のほほんさんでさえショックで言葉も出なかった。

無理もない。なにせ一歩間違えれば僕と綾音は死んでいた。

 

いや、僕はISがあるから万が一なんとかなっただろうが。今ISを持ってない綾音は防ぎようがない。

連中はそれを知っていてやったのだろうか。

 

「水澤君、本当に人が居たの?」

「はい、二人です。逆光で顔は見れませんでしたが」

「野次馬という線は~?」

「それなら僕と目があった瞬間逃げるように引っ込む筈がない。野次馬ならそのまま見てる筈」

「ですがそれでは故意か偶然か判別出来ません。断言するには証拠が少なすぎる」

 

虚さんの言う通りすぎる

仮にしらばっくれられたら、追及しきれない。

 

「じゃあこのまま対処しないんですか?悠と綾音さんは死にかけたんですよ?」

「立証が出来ない以上。今の世の中で攻め立てるのは不可能ね」

「そんな………」

「じゃあ僕が単独で奴らを殺すしかないのか………」

「悠すぐ暴力に走ろうとすんな!」

 

コンコン。

 

「失礼致します」

「どうぞ」

 

入ってきたのは十数人の女子、って多くね!?

揃いも揃って僕と一夏君を見るなり顔をしかめた。

 

「あなたたちは」

「生徒会長は?」

「今は留守ですよ」

「アマゾンであるあなたには聞いてません」

 

僕の返事を一刀両断。

 

何だこいつ同じ一年リボンの癖に。

そういや前喋ってたやつもコイツだったな。一年がリーダー? 

 

「用があるなら俺から楯無さんに伝えときますよ」

「あなたにも聞いてない」

「俺は曲がりなりにも副会長なので。楯無さんがいない間は一応俺が取り仕切るのですが」

「私達はあなたが副会長だなんて認めてはいません。そもそも何故まだこの学園にいるの」

「俺に言われても困るし。君たちがいくら言っても俺はここから離れるつもりはない。それに悠の事を悪く言う筋合いはない」

「あなたたちの存在はこの学園の腫瘍!現に今生徒たちがあなたたち二人のせいで不安を訴えかけているのが何故わからないの!?」

 

んなもん知るかよ。むしろありがたいと思ったほうがいいぞ?

と口に出しそうになるが一応は堪えている。もしこんな暴力に走ったところを見られたら仁さんに何言われるか分からない

一夏君なんかもう殴りかかる拳を抑えている。

 

「あなたたちがこの学園から居なくなれば。この騒動は直ぐにおさまる。他の生徒が不快になることを何故考えようとしないの!?」

「………」

「分からないなら私が実行犯の言葉を代弁して上げるわ。あなたが」

「フェンス。」

 

ここで核心に掴み掛かる。

 

「……?」

「今日登校していたら校舎の上からフェンスが僕と綾音の真上から降ってきた。君達が嫌悪するアマゾンである僕は耐えれたが、綾音は怪我どころじゃすまされなかった。僕と一夏君を攻撃しているであろう女尊男卑主義者は、その守るべき女性が居たにもかかわらず、お構い無しに強行した」

「ふーん。それは気の毒ね───でも自業自得だと思うわ」

 

………あ??

 

「あんたみたいなアマゾンに媚びてる女だし、それにあんなもんを生み出した会社の孫だし仕方がないわ」

「待ちなさい、言っていいことと悪いことが!」

「でも彼女にとっていい薬になったでしょう。これでその女も自分が間違っていたと目を覚ました筈ですし」

「おい………」

「それにアマゾンに媚びてるって事は自ら餌になりに言ってる様なものよ。あんな戦う事しか脳が無いのも学がないわね。」

「お前っ………!!」

 

なに言ってんだこいつ。

 

隣で一夏君が詰め寄ろうとしているところを虚さんが必死に止めている。

そして喋り続けるリーダー格。

それに便乗して騒ぎ出す取り巻き。

 

僕は周りのそれを感じとりながら、目の前のリーダー格に釘つけになった。

 

フェンス落下には証拠はない。

 

だからなんだ?

 

こいつが、こいつがやったんだ。

僕の中の僕も珍しく賛同している

 

レゾナンスの時に出会った女性と同じ気配の人

いや、人の形をした何かに、僕………いや俺に何かスイッチが押された

 

「だから何度も言いますが」

「失せろ」

「は?」

「失せろって言ってんだよ」

 

話続けるリーダー格の女を見据え、静かに言いはなった。

 

「あなた、私の言ったことをわかった上で」

「そんなの知らん。だからこの問答は無意味だ。今日は帰れ」

「そういうわけには」

「失せろ」

「だから」

「何度も言わせるな。お前たちが自分を賢い女性ならわかる筈だ。今すぐここから出ていくか消え失せろ。俺は何するか分かんないぞ」

 

右手を握りしめていた事で周りは取り巻きはいつの間にか黙っていた。

その目は虚勢を張りつつ僅かに怯えが見え、俺と目線を合わせられた人は居なかった。

 

「いいでしょう、今回は引きます。先ほど私が言ったこと、その容量のない頭で覚えておきなさい」

 

捨て台詞を吐いて女性至上一行は生徒会室を出ていった。

 

「はぁぁぁ……………」

 

やっちまったよ。あんな怪物みたいな発言してたらいじめられて当然だわ

 

「み……みずさー」

「どしたの」

「凄い、怒ってる?」

「…………あぁ。てか分かるの?」

「顔見なくても。だって後ろにいても鳥肌立っちゃったもん」

 

いつもの語尾を伸ばす口調がない。怯えているのだろうか?いや僕が怯えさせてしまったのだろうか

 

もう一度深呼吸をし、頬を一回叩いた。

気持ちを落ち着かせた後、僕は笑顔で振り返った。 

 

「ごめんねのほほんさん。怖がらせるつもりはなかった」

「うん、大丈夫~」

「虚さんもありがとうございます。一夏君を止めてくれて。」

「気にしないで」

「ごめん一夏君。頭が熱くなって」

「いや、お前が声を荒げてくれたおかげで俺も殴らずにすんだ」

 

これで僕は決めた。この女性至上主義の会が女尊男卑ならともかくこいつらは人種、いや生物としての迫害する畜生の集まりと言う結論に至った。

 

「一夏君、あいつらを潰そう。彼女達が何者か関係ない。ただ殺すだけだ。」

「殺すって………お前本気で言ってんのかよ」

「うん。()()()ならそうしてたかもしれない。段階を踏んでからしよう。」

「水澤君が危ない道に行こうとして焦ったわ」

 

すいませんと周りにペコペコしていたら一夏君はある疑問を持つ。

 

「しかし、リーダー格はさっきの女子ですよね。一年でトップって、何者なんですか彼女」

「それは私が答えるわね」

「楯無さん?」

 

周りを見ても会長はいない。机の下? 生徒会長席の中を見てもいなかった。

僕は感覚を研ぎ澄ませ、一夏に衣装タンスの扉を開けさせると

 

「よく見つけたわね」

「何してるんですか楯無さん」

「いつから居たんです」

「最初からよ。あの人たち来るって知ってたから私がいなかったらどんな反応するかなって思ったけど。あんま変わんなかったわね……」

 

珍しいシリアス顔の楯無さんだが、衣装タンスから出てきてるせいでなんか締まらない。

楯無さんも自覚してるのかばつの悪そうな顔で続けることにした

 

「名前は雨霧(あまぎり)沙苗(さなえ)、一年四組の生徒よ 彼女はね日本女性権利団体の会長の娘なの」

「納得したし最悪なんだけど」

「悠それ思ってても言わないほうがいいぞ」

 

それなら一年で先輩がいるのにもかかわらず女尊男卑グループを牛耳っている理由がつく。

 

「女性至上主義の会を作り上げたのもあの娘なのよ」

「そうなんですか」

「それよりもなんなんだよあいつは!まるで自分たちは無関係ですって言っときながら私がやりましたって言ってるようなこと言いやがって!」

「今のご時世だし仕方がないよ。ほらあれレゾナンスの時にいたあの女性のような人でも決定的証拠がない限り裁くことは難しいからね。」

「…………あー確かに。」

 

そして、それに反して男性の冤罪率は高い。考えるだけで反吐が出る。

こんな社会になった事で誕プレを買いに行った時にシャルロットさんに絡まれていたナンパ男が生まれるという。

 

「それについてなんだけど。一夏君と悠君に謝っておかなければならないことがあるの」

「なんですか?」

「今回のフェンス落下事件。悠君の言う通り事故ではない。彼女たち女性の為の会が差し向けたものよ」

「えっ!?」

「なんでそんなハッキリと言えるんですか?」

「実はね。女性至上主義の会には更識の者を忍ばせてるの。結成当初からね。だから今回起きることはわかっていたわ。私はそれをわかった上で黙認していたの」

「じゃあなんで」

「勿論対処はした。その為に一夏君には私が、悠君にはラウラちゃんを近くに待機させていたわ」

 

流石ラウラさん頼りになりすぎる。もう一緒副官で居ようかな

 

「そして、こんなものが生徒会宛に送られてきたわ」

 

楯無さんが取り出したのはA4サイズの紙。

そこには今回の事件を仄めかす物。そしてこれ以上僕と一夏君が学園に居続ければ、僕と仲良くしている誰かがまた犠牲になるということが書かれていた。

紛れもなく脅迫文だ。

 

「……………楯無さんはどうしてあんなのを放っておいたんですか。教えてください、あの会には何があるって言うんですか」

 

そうでなければここまで楯無さんが静観するということがわからない。

僕達が知らない何かを、楯無さんが知ってるとしか思えなかった。

強めの言葉で楯無さんに問いただすと話してくれた

 

「雨霧沙苗は亡国機業(ファントム・タスク)と繋がりがあるかもしれないからよ」

「なっ」

「まじか…」

 

リーダー格の雨霧が亡国機業と繋がっていると言うことは容易に踏み込める領域ではなく思ったよりデリケートだ。

日本を守護する家系の筆頭である更識楯無としては、たとえ証拠があろうと迂闊に切り込むことも出来ないのだろう。

 

「てか悠君なにか自分の事問い詰めていない?」

「………前会った時にアマゾンのせいで私の友達は足を喰われて歩けなくなった!って言われて………」

「はぁ!?それは悠が悪いわけ無いだろ!」

「でもどう責任を取ればいいのか分かんなくて……」

 

すると楯無さんが僕にデコピンをかます

 

「痛っ…………何してんすか」

「悠君の悪いところが出てるわよ。自分だけで責任取ろうとしないでって一夏君の前で言ったじゃ無いの」

 

そうだこの人保健室で全部聞いてたんだった

 

「…………そうでした。勝手に行こうとしてすいませんでした。」

「別にいいのよ。水澤君が背負っていい問題じゃ無いから」

「どんとうぉーりー〜」

 

皆の器の広さに感激し、僕達はある決断を取る。

 

「でもこの問題に関わらないといけない人が1人います。」

「誰なんだ?」

「…………人間の身でありながら自らの身体にアマゾン細胞を移植し、現在ここの用務員を務めている鷹山仁さんに協力をお願いしよう。」

 

しかしその提案に難色を示した。それもそのはず仁は人にはアマゾンの力を使わず手を出さない主義の人である。

 

「ちょっと待てよ!あの鷹山さんが助けてくれると思ってんのか!?」

「そうよ!いくら悠君が鷹山仁と知り合いだからっていけると思えないんだけど」

「じゃあ僕の作戦に乗ってくれませんか?」

 

僕はそう言い皆に耳打ちをすると皆が納得したような顔をした。

 

「…………ドッキリってわけ〜?」

「まぁそんな感じ。じゃあ電話で呼び寄せるね」

 

数分後………

 

コンコン。

 

「失礼するぞ」

「あ、仁さん来てくれてあり…………っ!!??」

「えっ!?」

「何よそれ……!」

「「…………!」」

 

出てきたのはいいもののなんと仁さんの頭には包帯が巻かれていた。

 

「仁さん?その頭のやつ………何?」

「うん?あぁこれか、これねぇ。アマゾンの話をして以降にできた傷でよ、確か…………轡木さんと一緒に花壇の掃除してたらいきなり植木鉢が落ちてきて俺の頭にダイレクトアタックされた結果がこれだ。」

 

なんで生きてるのか分からないが、彼が半分アマゾンだからであろう。

もし他の人だったら即死亡案件である。

そこで僕達は本題を出す

 

「お願いです仁さん。僕達生徒会に力を貸してもらいませんか!」

「実は俺と悠に限った話じゃ無いんですけど現在IS学園では俺と悠を学園から追い出すために嫌がらせを受けていて、今日に至っては綾音さんの頭上からフェンスが落ちてくると言うあまりにも嫌がらせの範疇を超えた嫌がらせを受けています。!」

「「そこをどうかお願いします!!」」

 

僕と一夏君が頭を下げたが仁さんの反応は少し薄かった。

 

「……………断る。」

「な、何故ですか!」

「俺には俺なりのルールがあるんだ、悠が守りたいもの守り狩るべきものは狩ると同じようにな。」

「でも貴方もやられている筈なのになんで!」

「そりゃあ俺は芯を通すからな。皆の前で言った以上アマゾンの力を人間に使うのはダメだ。」

「でも仁さん亡国機業のオータムとバチバチにやり合ってたじゃないですか!」

「あれは人間の脅威となるから戦っただけだ。」

「ならあの時何故僕が殺人鬼を殺すのを止めたんですか!?テロリストと犯罪者で同じな筈だ!」

 

悠の発言は義理が通ってた。それもそのはず、悠が以前アマゾンの力で殺人鬼を殺すのを止めたのに亡国機業のオータムに対しては対峙した後撃退までしてるからである

 

「まぁ確かに同じな筈だが訳が違うな、オータムの奴は確実なる異変だから対処した。それにあの犯罪者は歯車で例えたら歪みなんだよ、他の奴らが何とかしてくれるし俺や悠が確実に介入しなくて済むからだ。」

 

確かに自らの手で処してしまったら自分も犯罪者となってしまう。その為に警察や司法が存在してるのだ。

 

「な?わかっただろ。俺はお前らの事案に賛成しないし放っておく。」

「そうですか……………なら貴方の信念を破ってやりますよ!」

 

ふと振り返り、楯無に近づいた悠に仁は困惑を覚える

 

「まて、何をする気だ」

「楯無さん……………………ごめんなさい」

 

すると楯無のお腹に悠の腕が貫通し、楯無さんの口から血が溢れる

 

「ぐはぁっ………」

「会長!」

「悠………お前!!」

「ふふっ……ははっ………破っちまいましたよ。信念」

「貴様………!」

「次はあんただ!!!仁さん………いや仁!!」

 

悠は仁に掴み掛かり噛みつきや殴るなどし始める

 

「やめろ悠!」

「みずさーよせー!!!」

 

何故か止めると称して一夏とのほほんも仁に抱きついたりポコスカ殴ったりするが仁は歴戦の猛者、そんなもんでやられるわけがない

 

「邪魔だッ!!」

「ぐわぁっ!」

「ごはっ!」

「うへぇ〜……」

 

悠にはアッパー一夏には肘鉄、のほほんにはデコピンを打ち込みそれぞれが倒れる

 

「お前………生徒会長殺してまでするか!?」

「ふっふっふっ…………」

 

しかし腹部を抑えながらも楯無さんは笑った

 

「何?」

「悠君がそんな無鉄砲なことする訳ないじゃないの」

 

パシャっと楯無さんが色が消えて弾ける

 

(へぇ……更織はアクアナノマシンによる水分身だったのか。なら本人はどこかにいる筈だ。)

 

するとクローゼットがガタガタなりそこから楯無さんが出てきた

 

「「「「「ジャジャーン!ドッキリ大成功!!!」」」」」

「……………………は?」

 

訳もなくドッキリ宣言され仁さんはぽかーんとなった。

 

「待て待て何故こんなクソみたいなドッキリをしたんだよ。」

「鷹山さんのの性格的に今回の騒動について協力しないって分かってたんで一芝居打ちました」

「それで僕と仁さんにある信念を一回破ってもらったんですよ。ほら、僕達()()()()()()()()()()()?」

 

ちなみに一夏君とのほほんさんには楯無さんのアクアナノスキンを全身に施していたのでダメージゼロである

 

「…………………」

「じ、仁さん?」  

「ふふふふ…………あっはっはっはっ!!何だよそれ悠にしてはよく考えたな!」

 

すると突然笑い出した後僕に背中パンパンされまくる

 

「痛い痛い痛いですって!」

「お前達悠の芝居に付き合っただけだから今回は許してやる。」

「あ、ありがとうございます……-」

「たかじんありがとー」

 

そして生徒会一同に仁は前に立つ

 

「お前達の気持ち分からせて貰った。今回ばかりは協力させてもらう。だがアマゾンは1匹残らず殺す。それだけだからな。」

「はい!」

 

こうして鷹山仁を仲間に引き入れる事に成功した。両者のルールを一旦破る事で協力させると言うドッキリ作戦が無事に成功してよかったと思っている

 

「それでどうすんだ?今のご時世だと受け入れてもらえない筈だ」

「そうね。訴える事もできるような証拠を持っていたとしても亡国機業の

諜報員の可能性がある以上まともに告発できるかどうかね」

 

楯無さんの言う通りだ。だとしても

 

「楯無さん。亡国機業の情報が不十分な以上、それを切り口に彼女を告発するのは出来ない。と言いましたね?」

「ええ」

「だけど、今先に解決すべきことは。亡国機業ではなく、IS学園の根底にある女尊男卑の見解とアマゾン狩りの現状をIS学園に持ち込ませてそれを理由にした嫌がらせの根絶です。勿論亡国機業のことも大事です、無視できない案件です。だけどこうして停滞してる間に無関係の友達が傷つくのは。我慢出来ません!」

 

奴らは本気だ。僕が人より一倍強い喰人生物(アマゾン)だから確実に殺す気だ。

毒殺から嫌がらせのレベルがダウンしたと思いきやフェンス落としする奴らだ。確実に殺す気で来る

 

「じゃあ、今日のフェンス落下の情報を武器に女性の為の会を追い込むのか?」

「ああ。だけどそれだけじゃ駄目だ。今回のことで潰しても、また別のやり方で僕達にに危害を加えてくる。学園の流れがあっちに傾いている以上、あいつらは止まらない」

「ならどうすれば」

「悠君、何か考えがあるのね?」

 

楯無さんの質問に僕は頷いた。

 

「正直、ここまで大人しくしてました。だけどそれで連中が引き下がらないというのなら、少々乱暴に行きましょう。男らしく、ね」

(悠お前………そこまで言うようになりやがって)

 

仁さんは今まで譫言しか言ってなかった悠の成長した姿を見て驚いていた

 

「なら皆さん協力してください。」

「勿論よ。」

「任せとけ。」

「一夏君にも手伝って貰うからね。」

「あぁ、何でもするからな。言ってくれ」

 

続く……………




鷹山仁がなかまになった!

オータムの件も同じな筈なのに戦った理由・職場失うから
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。