なんかアマゾンネオが欲しくなるこの頃。
試合が終わった日の翌日に僕と楯無さんは織斑先生に召集された。
内容は勿論、雨霧と黒桜について。
「雨霧が使用していた黒鉄だが。お前たちの予測通りVTシステムが搭載されていた。ボーデヴィッヒのシュヴァルツェア・レーゲンに搭載されていた物より小型で、かつより高度な模倣を可能にする代物。
しかも摘出するとアマゾン細胞が検出された」
「え!?」
「おそらくだがキャノンボール・ファストのアリーナスタジアムにいた二次覚醒した人とアマゾンの両方の遺伝子を持つ個体と同じだ。」
夏休みの時に出てきたウニアマゾンと知り少し驚いた。
それな一介の組織で運用できるもんじゃない代物がゴロゴロ出てくるな。
「楯無さんから聞いたんですけど、ラウラのVTシステムの開発元は行きなり消滅したと。そことは別の勢力なのでしょうか」
「そこに関しては調査中。だけどラウラちゃんが使っていたVTシステムと今回のVTシステムには共通点が多く見られたから、もしかしたら同じ勢力の可能性。もとい
つまり鋭意捜査中ということ。
「でもアマゾン細胞ありで作れるのは悠くんと同じ模倣生成できるあのアマゾンMが関係してると思われるわ」
「あぁたしかミサイルコンテナが溶けたりいきなりパイルバンカーを生成するような奴ですからありえるかも知れません!」
「そうか、確かに例のアマゾンは怪しいかもな。視野に入れとく。」
織斑先生忙しそう〜あ、忙しいか。
「アマゾンMについてなんですけどキャノンボール・ファストの時に亡国機業のスコール・ミューゼルから聞き出しました」
「楯無さん凄」
「なんだ更織、言ってみろ」
「彼女が言うには『数多もの並行世界を滅ぼして来た厄災そのもの』との事です」
「情報ありがとう更織。調査に使わせてもらう」
並行世界……………
僕も以前橘局長となんか話してた時にこの世界に何か変じゃないかとか言われた時を思い出したわ。
「それと雨霧沙苗の母親は
「本当ですか!?」
「即座にこちらが捜査に踏み込んだ時には不在でした。無断欠勤だそうですが、恐らくは
「
「悠くん語彙力低下してるわよ」
楯無さんに見せてもらった野座間製薬本社とIS特殊開発局襲撃の供述を見るに、亡国機業も一枚岩ではないらしい。
「黒桜は陸宗グループから受領したのですが、女性権利団体とIS委員会から圧力をかけられた痕跡がありました」
「陸宗さんあんまり言ってませんでしたね」
「裏側の話だからね。まぁ知った瞬間キレてたけど」
綾音の従姉妹である陸宗光流さん。彼女は綾音と正反対の性格だが情熱を持ったものに何か悪いものが加わってしまったら許さない系の人らしい。
良くも悪くも職人気質というかなんとか言うかだ
「話を進めよう。今回生徒会と女性至上主義の会の契約内容は達成された。女性至上主義の会のこれまでの行動の暴露、及びグループの解体を実行する。更識、それで間違いないな?」
「はい、間違いありません」
「分かった。ではそのように進めよう」
これで奴らとの因縁も終わりか。
やっと平和になったわまじで
「水澤。」
「はい」
「ご苦労だった。お前には迷惑をかけたな」
「僕がアマゾンじゃなかったらこんなことにならなかったのに………僕が迷惑しちゃいましたね」
「いや、あの女子グループが悪い。」
あぁ言っちゃうんだ
「一つ聞きたいことがある」
「なんでしょう」
「お前と戦った暮桜を模倣したVTシステムだが。強かったか?」
「ゲームで使ってた時より実際の方が強かったですね。これ使ってた時のCPUやマモル君の気持ちがわかった気がします」
「そうか」
「ですが」
「ん?」
「織斑先生とは比べるまでもなく弱いと思いました。それとまだまだ強くならないとと改めて感じさせられました」
「そうか。褒め言葉として受け取っておこう」
つくづく思うけど、本当に織斑先生は素直じゃないなぁ
一夏君とここまで違うと戸惑っちゃうな。
まあVTシステムなんて
「すまない、電話だ。私だ………そうか分かった」
「誰からですか?」
「学園長だ。警察がまもなく到着するということだ」
ーーー◇ーーー
立ち会いを認められた僕と楯無さんは雨霧が居る受け渡し場所に出向いた。
そこには警備員の間に縮こまっている雨霧と。
「って陸宗さん!」
「よ、水澤」
「ごきげんよう悠さん」
「それに綾音!!どうしてここに?」
「私は陸宗グループの立ち合いで綾音はその付き添い」
「光流ちゃんに頼んだらいけました!!」
「またちゃん呼びかぁ〜変わんねえなぁ」
僕の前でグリグリされてるの微笑ましいんだけど自社製品に変な装置仕込まれてるんだよなぁ
「織斑先生、少し彼女と話していいですか?」
「五分やろう」
「ありがとうございます」
制服姿のまま手錠に繋がれた雨霧さん
雨霧さんは自尊心丸出しの傲慢さを残しつつも憔悴した顔をしていた。
「やぁ。」
「………」
「気分はどうですか??」
「最悪よ」
「自業自得だな。水澤は五体満足でお前はボロボロ。黒桜に2回も泥を塗りやがってよ」
「………」
「でも聞きたい事があるんだけど良いかな?」
それは何故一夏君は殺害対象から外れてるのか。
オータムが確か何故だか一夏君のISを奪って生かした後僕だけは確実に殺すつもりだったらしい
亡国機業は僕を殺すことに積極的、でも何故か一夏君は見逃されてる。
一夏君も男性IS操縦者。ミサンドリーからすれば僕だけを始末しても男性IS操縦者という要素が残る。
それを指揮し、オータムとこいつが知ってる人物。
「アマゾンMについてだけど。」
「………何よ」
「貴方が使ったVTシステムはアマゾンMによる模倣生成によるものだと判明したわ。それで彼が何を企んでいるか教えてちょうだい」
「目的は知らない。けどアマゾンMって名乗ってるけど最近アマゾンミューズと名乗り始めたわ」
アマゾンミューズ。ギリシャ文字のμ
僕と仁さんや藍來さん達と同じだ……
「話す事は以上よ」
「随分と大人しいですね」
「…………それでも私の友人の足を食べたアマゾンの事は許さないわ」
「また言ってる。僕は確かにアマゾンだけど人間でもあるんだよ。流石に僕のせいにされたら困るって訳にもいかないかな」
二つの種族の中間に該当する僕にとってアマゾンに喰われた人に恨まれて当然だと思う
「さ、もう諦めたらどう?悠くんは人を喰う生物アマゾンだけど人と一緒に生きてる時点でQED証明完了よ?」
もう話を終えようとしたその時だった
「でもあの女の事は言えるのかしら?キャノンボール・ファストで化け物になったってのに何済ました顔してるの??」
「綾音ことか……?」
綾音の事に図星を突かれ、雨霧は言葉を捲し立てる
「あんたのこと見たわよ!気持ち悪いアマゾンになりやがって!そもそも織斑一夏と水澤悠と鷹山仁の他にあんたも殺すつもりだったんだから!」
「こいつマジか」
「てめぇ……言って良いことと悪い事あるだろ!」
見落としていた。綾音は僕のアマゾン細胞を移植され全回復したのち、
キャノンボール・ファストにて僕が死にかけた事によりアマゾンとして覚醒。
覚醒しないように僕が脅しよりの直談判して綾音に完全抑制用のアマゾンズレジスターを着けてもらい以前のように過ごせるようになった
「野座間製薬があんなもん作り出したせいで皆が怯えてると言う事実を弾圧しやがって!それにアマゾン女はアマゾンと飯事しとけよ!!あぁ!?」
化けの皮が剥がれたな……今の雨霧にあるのはアマゾンという化け物がいる事実を否定したいだけだった
僕は今すぐにでも殴ってしまいたいが一回破った自分のルールをまた破ったら仁さんに怒られるかもしれない。
「死ね!お前なんか死んじまえよ!!」
「ちょっと落ち着きなさい!……って綾音ちゃん?」
バシィン!!
影がありながらもアマゾンズレジスターが装着されている左腕の振袖を翻しながら綾音は雨霧にビンタした。
叩かれた雨霧は勿論、僕と楯無さんと陸宗さんと警備員。果ては織斑先生も目を丸くした。
「もう我慢の限界です!私の事を非常食とか言った挙句に悠さんに死ねだなんて!」
「な、何が悪いのよ!」
「私はね。貴方の言った『アマゾンに媚びてる』何ですけどね。ぶっちゃけ当たりです。」
「……え?」
「アマゾンだって生きてますし、悠さんに良く思われたいです。非常食とか言われても仕方がありません。でも悠さんに対する侮辱やその行為……私はやりますよ?」
「な、何をだ?裏の力で潰す気か?!」
「これですよ」
雨霧の顔に飛んできたのはアマゾンズレジスターが装着されている左腕の方の拳だった
バチコォン!!
「えぇ!?」
「わぁお……」
「あ……あぁ」
拘束されていた雨霧が警備員から離れて吹き飛んで壁に激突した
「悠さんなら出来そうなこれですが私は人間として突き通します。それに貴方とは違い過酷の道を進んでおりますので。失礼します」
丁寧にお辞儀をして綾音っちは立ち去った。
殴られた頬にジンジンと痛みが走り、混乱がなくなると同時に騒ぎだした。
「な、殴ったわね私を!警備員さん!暴行!あいつを暴行罪で捕まえて!」
「はい、立って。行きますよ」
「離しなさいよ!あいつを!この私を殴ったのよ!訴えてやるっ!私を誰だと思ってるのよぉぉぉぉぉ!!」
雨霧が連れて行かれたのを見て僕は唖然とするしかなかった。それに比べて楯無さんは笑いを堪えちゃってた
「な、なぁ更織、私先帰っとくわ………」
「そ……そうww、光流は先に帰ってて………www」
そう言った後陸宗さんは後ろに回れ右した後そのまま爆速で走り去っていった。
爆速で走り去る陸宗さんを見て織斑先生はあいつはチーターか何かなのか??と思ったらしい
ちょっと笑いそうになってる楯無さんを横目に綾音を見た
「ううっ……どうしよう。悠さんに引かれちゃったら私……」
「綾音。」
涙目になりながらも僕の方を向いてくれた途端、僕は綾音の手を握った
「…………ありがとう。僕の代わりに殴ってくれたんだね」
「えぇいやそんな訳じゃ……」
「まぁ私も手を出したかったけど綾音ちゃんに驚いで出来なかったわ」
「楯無様まで……」
「ならやるべき事と言ったら一つでしょ!」
僕と楯無さんが綾音の手を握り方向転換
「カフェに行くよ!今日は僕が奢る!」
「え……」
「さぁ行きましょ!行きましょ!」
しばらくした後、関係者専用の通路に笑い声が盛大に響いた。
この時ばかりは、織斑先生の怒号は飛んでくることはなかった。
IS学園における『アマゾン・カースト事変』とも呼べる壮大ないじめによる反逆劇はニュースで大々的に取り上げられ,そのニュースは綾音の祖父、
「………橘君は?」
「局長は4Cです。」
「そうか。それにしても……-水澤君が作り出したあのアマゾン実に効果的だ」
「と言いますと?」
「綾音の全回復にテロリストの撃破に学園に潜むアマゾンを悪く見る内通生徒の逮捕と随分と活躍してるではないか」
「それはどうも。」
褒めてるのか分からないがまぁ褒めてるだろう
「ところで………逃げ出した実験体の事だが水澤君は全員駆除する気だね?」
「はい。」
「それは無理だ」
令華は会長が意味不明な事を言うので意味がわからなかった。
「駆除を続けるにつれていずれ強力な個体が現れる」
「会長……!貴方の目的って何なのですか!」
「ふふふふふふっ………………儂はね。見たいのだよ。アマゾンが新たな勢力になる事を!!」
新たなる生命体による勢力変更。
ISが現れた事による世界情勢だがまた変えるつもりという訳だ。
「というか………もうこの世界は変わってしまったのだよ!人を喰らうアマゾン、それを喰らう鷹山仁、そしてその双方を喰らう水澤悠。この街に新しい生態系が生まれたのだ‼」
「そ、そうですか。私はここで………」
未だにアマゾンがこの街に留まってて良かったと令華は思い、退出した
「さて………見ものだな。この世界はいつか変わる………………」
そう言い微笑む天条隆顕であった………
ーー♢ーー
カフェに着いたと思ったらまさかの先回りで一夏ヒロインズがパンパカパーン(???)
「待っていたぞ!本日の主役!!」
「「「主役…………?」」ですか?」
すると一夏君が僕を引っ張り座ってるヒロインズ達の前に僕を立たせる
「えー悠が勝って残ってくれるとの事で今回は祝勝会をするぞ!!」
「何一夏が仕切ってるのよあんたも一応残るんでしょ?」
「悪りぃ忘れてた。」
机を見るとカフェの商品が沢山あって僕は少し泣きそうになる
「さ、早く食べたらどうだ?」
「早くしないと冷めましてよ?」
「ありがとう……………いただきます!!」
僕は皆と一緒にカフェの料理を食べた。普段食べてるものが一倍美味しく感じた。
時間はあっという間に過ぎ,僕はある事を皆に提案する
「「「「「「「さん、君付けを辞めたい???」」」」」」」
「まぁ……うん。」
「そんな改めなくてもいいじゃないの?」
「いやー……ラウラさんにだいぶ前から指摘されて一夏君に提案してんだよ」
ドヤ顔のラウラさんになんか不満そうな綾音。綾音に至ってはシャルロットさんに勘付かれてた。
「もしかして綾音って自分が言わせた呼び捨てが他の人にも適応しちゃうの嫉妬してんだ〜」
「そ、そそそそそそそそんな訳ありません!」
「随分と分かりやすいわね」
今まで僕とは改め、僕は真剣に決める
「それじゃあこれからもよろしくね一夏。」
「おう!」
「箒」
「あぁ!」
「セシリア」
「えぇ!」
「鈴」
「な…なんか新鮮というか」
「シャルロット」
「うん!」
「ラウラ」
「あぁ!」
最後に楯無さんがニヤニヤしながら私は?私は?となんか誘ってた
「……楯無さん」
「何でよ!!」
「だって僕達と年上じゃないですか!!」
ガーンとショックを受けた楯無さんに一夏達は笑い声に包まれる
これから僕は新しくなる筈…………と思いたいのであった。
次回からは楯無さんの妹
果たしてどうなる??
次回、更織姉妹編!
好きなアマゾンライダーは??
-
アマゾンオメガ /ニューオメガ
-
アマゾンアルファ
-
アマゾンガンマ
-
アマゾンゼータ
-
アマゾンベータ
-
アマゾンミューズ