牛纏覇桜   作:ポルポン

3 / 3
桜の決意

夜の道場

月光が床板に長い影を落とす

そこに牛柄カチューシャ、牛柄ビキニ、牛柄アームカバー、牛柄ニーハイソックス姿の桜がいた

その目は鋭く目の前を見据えている

ゆっくりと脚を上げ、しならせ空を蹴る

拳を突き出しまるで組み手をしているように桜は動く

桜はこれまで対戦した相手をイメージして戦っている

蹉跎家の傘下の人間、ケガレ、加布羅

「ここで!」

桜は思わず大振りで殴りかかり、避けられアッパーを喰らってしまう

「まだまだ、ですね」

桜は息を切らし肩で息をしていた

 

数日前、蔵で見つけた牛装狩衣(ぎゅうそうかりぎぬ)

蹉跎家の女当主が代々受け継いだとされている狩衣

桜が調べたところ、かなり昔に嘶家の協力を得て作られた狩衣ということがわかった

牛装狩衣以外の文献は見当たらなかったが、桜には先祖が未来に残した希望だと理解していた

「ご先祖様…桜は頑張ってこの牛装狩衣をものにしてみせます」

桜は「よし!」と気合を入れ、その場に胡座をかき瞑想をする

精神統一し、体の疲れを癒す

それと同時に体を流れる呪力の循環を整える

大きく波打つような呪力が穏やかになる

(最近、呪力が安定して体への負担も少なくなってきた。これなら…実戦も…)

桜は立ち上がり道場に置いてあった大鏡を見る

牛柄カチューシャ、牛柄ビキニ、牛柄アームカバー、牛柄ニーハイソックス姿の自分が映っている

布が少なく桜の豊かな胸や大きな尻は覆いきれずはみ出していた

少し動いただけで胸やお尻が揺れ、恥ずかしさが桜を襲う

「ご先祖様もこの恥ずかしさを乗り越えてきたんですよね…」

桜は胸を張り

「現当主の私が恥ずかしがっていてはご先祖様達に顔向けが立たないですね」

桜は恥ずかしさを振り払う

「ご先祖様達、桜はご先祖の残したこの牛装狩衣を使いこなしてみせます!」

桜の目には強い決意が込められていたが

ふと大鏡に映った自分を見て

「前に牧場を手伝った時もこんな服を着ましたがそれ以上ですね、……もしかして…私、太りました?!」

桜は頬に手を当て首を振った

「確かにお米美味しいですし、つい食べ過ぎてしまう事もありましたがその分運動してましたし、お腹は出ないように体型には注意していたはずなんです!」

桜は胸やお尻が大きくなった可能性については考えず、太ったのかを気にしていた

「蹉跎家当主として怠惰はいけませんね!明日から丼飯5杯から4杯に抑えましょう!」

桜の目に火が灯り拳を握る

 

後日桜はご飯を我慢しても変わらないことに気づき我慢するのをやめるのだった

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(必須:50文字~500文字)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。