ギャルゲースキルを手に入れた俺は殺される前に逃げ出した。   作:間違い計り

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ギャルゲースキルを手に入れた俺は殺される前に逃げ出した。

 

クラスごと異世界に転移した

「あなた方、二年B組の生徒たちは、“勇者候補”として選ばれました」

朝のホームルーム。

突如現れた光の柱と女神のような存在。

異常事態に騒然とする教室をよそに、彼女――いや“それ”は淡々と続けた。

「転移に際し、ランダムで特別な“才能(スキル)”が授けられます。どんな能力になるかは、運次第です」

選択不可。変更不可。返品不可。

 

あまりに軽いノリの通知が頭に浮かぶ。

 

クラス中がざわつく中、俺達の意識は、光に包まれて消えた。

 

そして全員が“ランダムなスキル”を与えられ、勇者候補として王国に迎えられた。

そして俺に与えられたのは――

 

 

 

着いた先は、RPGゲーム風の大理石の城だった。 

いわゆるナーロッパ

そこには国王らしき人や、宗教のお偉いさんぽい人、武器を携えた騎士っぽい人。

全員見たことない人達。まぁ、異世界なのだから当たり前だが。そんな人たちが俺たちを囲むように立っていた。

 

そんな厳かな雰囲気の中召喚された俺たちは大広間に集められ一人一人スキルの鑑定が行われていた。

 

「それでは、皆さんに授かった“スキル”を発表します」

クラスメイトたちはひとりずつ名前を呼ばれ、スキルを読み上げられる。

「斉藤蓮:スキル【魔王殺し】」

「相澤光:スキル【聖剣使い】」

「本田梨花:スキル【大賢者の血脈】」

「佐藤翼:スキル【召喚術・天獣クラス】」

などなどetc.

 

他の奴らがとんでもないスキルだったため俺も期待していた。

だが俺のスキル能力は……【ギャルゲー主人公】だった。

このスキルの能力は二つ

《選択肢視覚化》 《フラグ警告》

まずは《選択肢可視化》について

これだけじゃよく分からないだろうから例を出す。

たとえば、誰かと会話をしていると途中で選択肢が現れる。

 

リア(女騎士)と会話中:

①「その剣、強そうですね」

②「女の人が戦うなんて危険ですよ」 ⚠️

③「俺、騎士団に興味あるんです」

 

こういう具合だ。ゲームだと勝手にでてくるが

この選択肢は突拍子もなく出た物ではなく、俺が言おうとした考えていた内容が

この様に現れる。

 

 

次に《フラグ警告》に着いてだ。

選択肢可視化によって現れた選択肢には⚠️がついている選択肢がある。

これが「フラグ警告」だ。

 

この場合、②を選ぶとおそらく好感度が下がるか殴られるか斬られるか

と言った感じになる筈だ。

ただ、これは経験上の話であるため詳しい事はよくわからない。

 

鑑定ではスキル説明が一切無いのはあまりにも不便であるがどうしようもない。

 

加えて問題が一つ⚠️が着いていない選択肢これが“正解かどうか”はわからない。

ゲームのように正しい会話など現実世界には存在しない。

故にどういう影響が出るかわからない。

好感度も、信頼度も、成功率も――何もわからない。

ただ、選ぶ。

勘と人生経験で。

 

まさにギャルゲーの「初見プレイ」状態だ。

 

まぁギャルゲーとかあんまやった事ないんですけどね。

 

 

そしてある日、俺は王国に裏切り者としてマークされた。

「高坂遊人、精神操作の疑いあり」

 

スキルで“選択肢が見える”だけなのに、

俺は“人の心を読んで操っている”と疑われた。

 

 

鑑定はスキルの名称は分かっても能力については何もわからない。

これが誤解を解けない大きな原因の一つ。

 

弁明するが迅速過ぎる処刑命令が下された。

 

 

もう、逃げるしかなかった。

 

 

今、俺は追われている。

何の武器もない。

何の魔法も使えない。

 

選択肢しかない俺はあまりに無力だった。

 

だけど、俺には“選択肢”が見える。

死ぬ選択肢と、生きる選択肢の境界線が、ギリギリで見える。

 

この世界で俺は――

 

言葉だけで、生き延びてみせる!

 

 

のは無理だからぼちぼち頑張るか…

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