PERSONA5 THE ROYAL PARADISE 作:ぎんすた
新年明けてもうそろ2ヶ月だよ。
今更ながら今年もよろしくです!(遅い)
モチベの問題で前回からまた2ヶ月空きました…。
今年もマイペースにぼちぼち投稿していこうと思います
今回は前回の続きから。
らぁらの決意は…?
そういえば、吉原大炎上みてきました。
5/10日 火 曇り 昼
翌日。
ーSNSー
ふわり《らぁら、聞いたわ。
ひびきさんから例の件で誘われたって
そうだけど…ってふわり、なんで知ってるの!?
あ 、ひびきさんがトリコロールと安藤さん以外って言ってたから、
そりゃ知ってるか… 》らぁら
ふわり《ええ、そこでなんだけど…
今日のお昼、私と屋上で食べない?
屋上で!?いいの!?》らぁら
ふわり《校則では立入禁止とかいてあるけど、
ひびきさんから許可取ってるから平気よ。
久々に二人っきりで話しましょ
かしこまっ!いいよ!》らぁら
ふわり《じゃあ、屋上で待ってるわ
ーーーーーーー
ーパプリカ学園・屋上ー
ということで午前の休み時間中、チャットでふわりに呼び出されたあたしは、昼休みに普段は立ち入り禁止の屋上へと買ってきたお昼を持ってやってきた。
「いらっしゃい、らぁら。待ってたわ」
屋上のドアを開けると、そこには弁当を広げてベンチに座っていたふわりがいた。
《緑風ふわり》
ひびきさんと同じTricoloreのメンバー。高校1年生。
元々はひびきさんにプリンセス候補生として見出されて、ヨーロッパラのパルプスから遥々とここ日本のパラ宿にやってきたんだけど、色々あってひびきさんにとって大切な友達になったんだ。
ちなみにひびきさんが本当に心を開く数少ない人物の一人なんだって。(他は恐らくファルルと安藤さん)
『ふわりとファルル以外には心を開かない』byひびき
(詳しくはアドパラ5話参照)
…らしい。うーん、解せぬ。
ふわりも一年前からひびきさんについてくる形で、再び日本に拠点を移して活動しているんだ。
ちなみに、ひびきさんはふわりとファルルにめちゃくちゃ甘い。
「ふわり!お昼誘ってくれてありがとう!
こうして二人っきりでゆっくり話せるのも久しぶりだね」
「ええ。普段はこういうこと滅多にないもの。
ひびきさんに二人っきりでゆっくり話せるところがないか相談したらここを使えって、快く承諾してくれたわ」
「ひびきさん、太っ腹だな…」
確かに許可取れたら入れるけど、屋上なら普段は立ち入り禁止だから入ろうとする人はまずいない。
だから秘密の話にはもってこいってことか…。
「らぁらも、いつまでも立ってないで座って食べましょ。時間は限られてるわ」
「あ、そうだった!」
「ふふ。隣へどうぞなちゅ♪」
「かしこまっ!お邪魔します!」
あたしはふわりに促されて隣に座り、お昼を食べながら話しはじめた。
「そっか、ふわりは全部知った上でひびきさんについてきたんだね」
「ええ、突然日本に行くって聞いた時はびっくりしたけど、理由を聞いたら断る気持ちなんて浮かんでこなかったわ。
寧ろあの人を一人にさせたくないから、私もファルルも当然ついていくつもりだったもの。
けど…」
「…!けど?」
ふわりは一瞬目線を逸らし言い淀んだ。
あたしはそれを見て、『複雑な何か』を察し首を傾げた。
数秒経った後、ふわりは顔を伏せたまま口を開いた。
「けど、貴方も見た通りメメントスではひびきさんはいつも一人なの。
ペルソナを持ってない私達は、帰りを待つことしかできない。
安藤さんだって例外じゃないのよ」
「…!」
そうだ。メメントスにはひびきさん一人でいたんだった。
ふわり達を危険な目に合わせない為に。
彼処はシャドウがうじゃうじゃ出て、ペルソナ使いかシャドウとまともに渡り合える戦闘力を持つ人じゃないと、まともに生き残れない危険な場所だ。
あたしもメメントスの怖さを昨日知った以上、大切な人の命を危険に晒したくないひびきさんの気持ちが痛いほどわかる。
みれぃやそふぃが一緒にメメントスに行きたいって言い出したら…今のあたしなら強く反対しているかもしれないな…。
「私もファルルも本当はひびきさんについていきたいわ。
だけど…私はペルソナ使いじゃないし、ファルルはそもそもプリパラから出られない。
だから、必然的にひびきさんはあの世界だと一人に逆戻りしてしまうの…。
一つ違うのは、あの時と違って私達が帰る場所になっているくらい。
逆に、私達にできることはそれくらいしかないわ」
ふわりは、心配と置いていかれる寂しさ…色んな気持ちが籠った顔でそう言った。
「ふわり…」
「けど、今のらぁらは違う。
ペルソナの力を手に入れたから、あの世界でひびきさんと一緒にいられる。
貴方なら、ひびきさんをメメントスでの孤独から引き戻せるわ」
「あたしが!?」
「私と違って貴方にはペルソナの力がある。それが答えよ」
「…!!」
ふわりの言葉であたしは全てを悟った。
この学園内でひびきさんが把握しているペルソナ使いはあたしだけ…。
つまり、メメントスでのひびきさんの孤独状態を無くせるのは怪盗団以外、必然的にあたししかいないってこと。
「別に貴方にひびきさんと組むことを強制してるわけじゃないわ。
けど、もし貴方がひびきさんと組むんなら…
私達の代わりにひびきさんのことをよろしく頼むわね」
「あたし、まだひびきさんと組むって決めてないけど…。
…その時になったらかしこまっ!かな」
ふわりの頼みにあたしはまだ引き受けれないことを示しつつ、ひびきさんの提案を呑むことにしたら引き受けることを約束するのだった。
ーーーーーーーーーーー
ー休み時間・教室にてー
あの後、ふわりから言われたことも踏まえて、授業中ずっとひびきさんからの提案を引き受けるか悩んでいた。
メメントスではひびきさんはひとりぼっち…。
実際その通りだ。
メメントスであたしを助けた時も、ひびきさんは一人で助けに来ていた。
ふわりの言ってたことも踏まえると、ひびきさんはこの一年ずっと一人であんな危険な場所で戦ってたってことだよね?
ひびきさん自身危険なことを承知な上で、ふわり達を危険な目に合わせない為に。
それって…ひびきさん自身がメメントスで命を落とす危機に晒された時、のんみたいにそれも知らず、ふわり達は何もできないってことだよね?
それって…一番最悪なBAD ENDってやつでしょ…!!
ひびきさんならあの時のあたしと違って、それに抗おうとするかもしれないけど…ひびきさんがもしあそこで命を散らしたとして…。
…!のんと同じ気持ちをふわりやファルルにも味わわせるのは絶対にダメだ!!
ひびきさんのことを傲ってるわけじゃないけど同じペルソナ使いとして、あたしがその可能性を少しでも直接減らせるって言うなら…あたしは怖くても戦いたい。
ひびきさんを二度と一人にさせたくない。
それに…
《私に言ったこと、忘れたわけじゃないでしょ?》
忘れてないよ。
ジャンヌ。あたしはもっと、貴方と友達になりたいもん。
誘いを断って、異世界との関わりを失って…貴方と友達になるチャンスを逃したくない。
それに怪盗団との接触チャンスだったり、あの時の気持ちだって…。
シャドウは怖い…それでも…!!
それに、もう後戻りできないから…!
「…!」
この時、あたしの答えは決まった。
「らぁら、そんな真剣な顔してどうしたの?」
「…!なお…」
その覚悟が顔に出てたのか、前の席に座っていたなおに心配そうに声をかけられた。
「…なんでもないよ!なお」
「そう?ならいいけど…」
あたしはそれに対して笑顔で返す。
ごめん、なお。
また嘘をつくことになっちゃうのを許してほしいな。
今はなおを巻き込みたくないから。
ーーーーーーーーーーーーー
5/10日 火 曇り 放課後
みれぃside
ー放課後ー
放課後、私は風紀委員の仕事として校内を巡回していた。
その最中、私は何か覚悟を決めた姿勢で何故か高等部の廊下を歩いていた真中さんに遭遇した。
「真中さん!?」
「あ、南委員長!」
「高等部に来るなんて珍しいわね。何か用事でもあるの?」
「そんな感じです」
「どんな用事かは詳しく聞かないけど…寄り道したとしても、今日はなるべく早く家に帰りなさい。
昨日は珍しく貴方と連絡つかなくて、みんな心配したんだから!」
「うぐ…すみません…」
私が強めにそう言うと、真中さんは反省していたのか素直に謝罪した。
反省してるのが伝わったから、私はこれ以上の言及を避けたわ。
「わかってるなら、こっちから言うことないわ。
用事があるんでしょ。廊下は走らず急ぎなさい」
「かしこまっ!失礼しました!」
真中さんはいつものかしこまで返事をすると、用事のある教室らしき場所の方向へ歩き出して去っていった。
…!ちょっと待って!その方向って…
「真中さんがもしかして用事のある場所って、学園長室…!?
昨日ひびきさんと一緒にいたのは聞いてるけど…。
真中さん、ひびきさんとどういう関係なの…?」
歩いている方向からして、学園長室に向かっているのは間違いない。
昨日といい、ひびきさんとどういう関係なのかは何処かで聞くとして…。
それにしても…。
真中さん、なんで何か重い決意を背負ったような感じで学園長室に向かってるのよ…。
ーーーーーーーーーー
らぁらside
南委員長に遭遇したけど…怪しまれてないよね?
思いっきり理事長室行く方向に歩いていたから、何処かで絶対問い詰められる…!
こんなんだったら行くルート変えるべきだった…!
なんだかんだであたしはひびきさんに昨日の返事を言うために、高等部にある学園長室に出向いたのだった。
コンコン
「失礼します。中等部の真中らぁらです。
ひび…学園長代理はいらっしゃいますか?」
『真中らぁらか。待ってたよ、入りたまえ。
あと、呼び名はいつも通りでいいぞ』
「かしこまっ!失礼します」
一応ひびきさんがいるのを確認して、入室許可を取って学園長室に入った。
ーーーーーーーー
ー学園長室ー
「やぁ、君単独でここに来たということは…答えは決まった、ということだね」
「…はい…!」
学園長室に入ると、いつも通り執務机にはひびきさんが座っていて、その隣には安藤さんがいつも通り立っている。
けど、あたし自身緊張感がいつもより凄かった。
だって…ここには覚悟を持ってきたんだから…!
「あれから、1日かけて君はゆっくり考えた筈だ。
さて、聞かせてもらおうか。君の答えを。
改めて問おう。
君は覚悟を持って、僕の共犯者になる気はあるかい?」
ひびきさんは鋭く射抜くように此方に問う。
それに対して、あたしは怯まず返す。
「はい…!
あたし、ひびきさんの提案…受けます!」
「…!
ほう、ならばそれに至った理由を聞かせてもらおうか」
あたしの答えに対して、ひびきさんは意外だったのか一瞬目を見開いてほくそ笑んだ。
そして、あたしに更に理由を問いかけてきた。
「先に謝ります。
すみません、やっぱりあのあとのんにバレてしまいました」
「君の言った通りやはりか…まぁ、それは想定の内だ。
続けろ」
「はい…!そこでのんと話して…昼休みにもふわりと話して…
置いていかれる側の気持ちを思い知らされました」
「…!成る程…」
「そこから授業中とか休み時間とか、沢山考えて…答えを出しました。
あたし、あの世界のことや怪盗団のことを知りたいし、強くなりたい…!
それに…ジャンヌと友達になるって決めたから!!
だから、怪盗として戦います!」
考え抜いて、出した答えはひびきさんと共に戦うこと。
あたしはそれをはっきりと伝えた。
それを聞いたひびきさんは口角を上げ、何処か上機嫌になっていた。
「うん。昨日に比べて瞳に迷いがなく、声もまっすぐだ。
正直僕の想定は2択だったが、君が自分の意思でこちら側につくことを選択してくれて何よりだ。
ということは僕のやり方に付き合う覚悟はできている…ということだね?」
「かしこまっ!
覚悟はあの時…ペルソナに覚醒した時からとっくにできてるので大丈夫です!
今思えばですけど…」
「その覚悟が、揺らいでいたところからようやく固くなったということか」
そう言ったひびきさんは暫く思案し、再び口を開いた。
「良いだろう、合格だ。
正式に君と協力関係を結ぶことにしよう。
こちら側にようこそ、真中らぁら」
「…!!」
ひびきさんが告げたことー
それは、あたしの決意を認める言葉だった。
誘ったのはそっちなんだけど…っていうツッコミは置いといて、あたしはひびきさんと協力関係を結べることに嬉しさを覚える。
「ありがとうございます!!
あたし、置いていく側にならないように頑張ります!!
ふわりとの約束もあるので…!」
この話を言った途端、ひびきさんの眉が鋭く吊り上がった。
不味いかもと思ったけど、流れで話すことにした。
「…!ふわりと?昼休みに何か話したのか?」
「ふわりに頼まれたんです。
もし、あたしがひびきさんと組むことになったら、私達の代わりにひびきさんをよろしく頼むわねって…。
勿論、昼休みの段階では引き受けるかどうか決めてなかったので、仮約束って感じだったんですけど…。
これで、本格的に正式な約束へと昇格しました」
「…ふわりのやつ、余計なことを…」
「一応、ふわりからの頼みが後押しの一つになったのは事実ですけど…さっき言ったことは全部本当です!!
自分の意思で決めたのも!
あと、ふわりは強制するつもりはないって言ってました!!」
ふわりとの約束のことを話し、明らかに不機嫌になり始めたひびきさんを見てあたしはフォローを入れる。
ふわりに頼まれたから引き受けたって捉えられかねないから、話すべきじゃなかったかもしれないけど…
隠すよりは話した方が、後々楽だってわかってるからだ。
「そうか…。君自身で決めたのはわかっているし、ついかしこまってないなら…まあいい…」
「ありがとうございます…!
多分、あたしが言う意味ないと思うんですけど…ふわり達、メメントスでのひびきさんのこと心配してたんです。
あの世界だと、必然的に一人に逆戻りになってしまうって…」
「それはわかっていたつもりだ。
けど今日からそれがなくなるんだろ。別に問題ない」
「そうですね!」
フォローを入れたことで、ひびきさんの機嫌は持ち直した。
意外とわかりやすいな…この人…。
「さて君のこれからについてだが、僕の誘いに乗ると決めた以上、昨日言った通り僕のやり方に付き合ってもらう。
それに伴い、多少の法を犯す覚悟は…さっきの態度から見て言うまでもないな」
「…はい!」
暫くして、話題はこれからのことに移った。
ひびきさんの表情が再び真剣になり、あたしの中でスイッチが入る。
「その代わり、君の面倒は最後まで見るつもりだ。
誘ったのは此方だ、それ相応の責任は負う。
成績についても心配するな、僕が面倒を見る。
ただでさえ気を抜くと成績が下がる君だが、僕の共犯者になったせいでさらに下がるとなったら本末転倒だからな。
それぐらいの好待遇はしても問題ないだろう」
「ぐっ…!!」
勉強をみてくれるのは有難い。
しかもひびきさんが見てくれるなんて鬼に金棒なんだけど…
嬉しさと同時に痛いところを刺されて複雑な気分だよ…。
「それに、これから君とも行動を共にするわけだが…
突然理事長である僕と立場上一般生徒である君が一緒に行動するとなると、ただでさえ目立つし怪しまれる。
そこでだ。君には表向き、僕の特別側付き指導生として一緒に行動してもらう」
「……側付き指導生!?…ってどういうことですか?」
堂々と一緒に行動できる理由を用意してくれるのは有難いけど…聞き慣れない単語が聞こえてきて、話が見えてこない。
「側付きは上の者や主人に仕えて、世話やサポートをする人のことだ。
安藤がわかりやすい例えだな。
側付き生…といっても所詮表向きだから君には僕の仕事の手伝いを頼んだり、学園内でのトラブルを解決する為の調査を手伝ってもらったりといった雑用を主に頼むことになるだろう。
身の回りの世話は安藤で充分足りるからな。
君が犯した校則違反は1000件以上…遅刻も多く、教員側から見れば君は頭を悩ませる立派な問題児。
そこで学園での生活態度を改めさせる為、僕が出来る限り直接面倒を見る。
理由づけとしてはこれ以上ないだろう?」
「ゔっ…!!確かに…」
一緒にいても違和感ない理由を作ってくれるのは有難いけど、さっきからずっと痛いところにグサグサ刺さりまくってる気がする…!
確かに!校長先生やあじみ先生以外の教師から割と冷たい目で見られてるなー…とは思ってたけど!!
自業自得ではあるけど改めて真実を知らされると、割とショックかも…。
でも遅刻と校則違反の常習犯なだけで、他の不良行為は一切してないからね!?
「教師側としてはその遅刻と校則違反が多すぎるのが、問題児認定する理由としては充分なんだろう。
大体の教師が求めてるのは真面目に校則を守り、大人しく言うことに従う『いい子』。
君のことをちゃんとわかっているMs.グロリアや、黄木あじみ、南くんをはじめとした君の友達は君のことを問題児という色眼鏡で見ていないが、
大体の教師は『問題児のレッテル』という色眼鏡で君のことをみていると思ったほうがいい」
「うう…かしこま…」
「そう悲観するな。
あくまで問題児のレッテルは教師共が貼ったもの。
僕はレッテル自体には興味ないし、そういうので評価するつもりはないから安心しろ。
あくまで君の置かれてる立場を利用するだけだ」
ひびきさんはレッテルなんて知ったことかと書いてあるような素知らぬ顔で立ち上がり、あたしに近づく。
「逆に言えば、これは君にとっても僕の側付きとして仕事することで少しでも、教師共に真面目な生徒であることをアピールできるチャンスともいえる。
僕の名を存分に利用できる権利を手にしたということさ」
「利用するって…そんな言い方…」
「対等な協力関係とはそういうものだ。
君も経験を重ねれば何れわかる」
「…」
互いを利用する…か…。
人をひびきさんを、もの扱いする感じに聞こえちゃうせいでちょっと複雑かも…。
「側付きに加えて、君には怪盗としてのノウハウを色々身につけてもらう。
戦闘においての技術もね。
勿論、これも僕が直々に指導する。
自分を守る為に必要なことだ。
手を抜くつもりはないから、心してかかるように」
「…かしこまっ!」
ひびきさんの指導、みれぃより厳しそう…。けど、頑張ろう…!
ーーーーーーーーーーーーーーーー
ひびきさんとの協力関係が決まり、話題は次のものへ移っていった。
「さて、君が怪盗になるということは…
君にもコードネーム…つまり怪盗としての名前が必要だ」
「コードネーム?ひびきさんでいうジーニアスみたいなものですか?」
これまでコードネームという単語に馴染みがなかったあたしは、なんとなく意味を理解したけど、その重要性を理解できずまた首を傾げた。
「ああ、君だけ本名で活動するというのも格好悪いし、何より君の普段の活動に支障が出かねない。
最悪、校長先生や南くんよりも遥かに怖い警察に捕まってしまうかもしれないぞ」
「警察…!?それは嫌です!!ポリスがポリスに捕まるのも格好悪い!!」
本名で怪盗活動すれば警察に捕まるリスクが高まる…。
それを理解した瞬間悪寒が走った。
そういえば、ひびきさんも怪盗として暗躍してた時は正体を隠してたんだった…!
「そうだろ?だから君の怪盗名が必要なんだ。
君は何がいい?
但し、君のチーム名みたいに本名から取るのは無しだ。
勿論、本名を連想させるものもね。
君は有名であるが故に、正体を特定されやすくなるからな」
「本名から取っちゃダメなんですか!?
そりゃそっか。
うーん…どーしよー…」
コードネームか…
リボン?…なんか違うな…。
あたしを象徴するものって…あ!
「『フレンド』!
みーんな友達!みーんなアイドル!!だからフレンドです!」
友達…それはあたしにとって大切な存在。だからすんなり思い浮かんだ。
あたしの案に、ひびきさんは少し考えた後自分の意見を述べた。
「なるほど、そう来たか…。
だが、少し捻ってみないか?
君のペルソナであるジャンヌは、昔プランスを救った英雄だ。
それにあやかって、コードネームもプランス語で揃えてみるのもいいんじゃないか?
僕のコードネームはペルソナがナポレオンであるにもかかわらず英語だが…」
「プランス語は習ったことないです…。
友達ってプランス語でなんて言うんですが?」
あたし自身プランスに馴染みがなかった為、ひびきさんに友達のプランス語訳を尋ねる。
すると、その意味を答えてくれた。
「『アミ』だ。名前みたいな響きだろう?」
『アミ』…確かに名前とかでよく聞く単語だ。
ダン◯ール◯機のヒロインの名前にも使われてたよね。
それにこの単語…。
「『アミ』か…なんか可愛い!
あたし、コードネームそれにします!」
アミという響きが可愛いと思ってしまったあたしは、速攻コードネームをそれにすることを決めた。
こんなに可愛い響きの単語が友達って意味なの…すごい素敵だから!
「じゃあ、君のコードネームは『アミ』に決定だな。
これからよろしく頼む『怪盗アミ』」
「かしこまっ!よろしくお願いします!」
アミ…これがあたしのもう一つの名前…。
あたしはこのコードネームを胸に刻み、改めて戦う覚悟を決めたのだった。
その後…。
「そういえば、中等部はもうすぐ試験近いだろう?」
「はい!そうですけど…あ…まさか…」
「恐らくだが、昨日はまともにテスト勉強できていない筈だし、今もテスト対策に充てれる時間を潰している…。
君の勉強の面倒を見ると言ったしな。
失った分を取り戻すためにも、今からテスト対策の勉強会を開くぞ。
その様子だと、勉強道具は教室にあるだろう。
今すぐ取りに行くように!」
「…!か…かしこま…!」
ということで、テストの日まで放課後にひびきさんの厳しい指導を受けながら、テストに向けて猛勉強しました。
結果は…無事全部平均点を少し上回り、赤点は回避できました…!
ひびきさんの指導を受けたおかげで、知識が少し磨かれた気がする…。
♪♪♪ POINT UP!
知識:1 人並み
ED『INFINITY』
◆おまけ◆
らぁらの人間パラメーター(2話終了時点)
知識:1 人並み(今回で少し磨かれたので、ランクアップも近い?)
度胸:4 大胆不敵(例外あり)
器用さ:1 ぎこちない
優しさ:5 慈母神
魅力:4 カリスマ(プリパラ内) 現実だと3ぐらい
ーーーーーーーーー
次回予告
らぁら「ひびきさん、よろしくお願いしますのかしこまっ!」
ひびき「こちらこそ、よろしく頼むよ。
さて、手を組むと決まったからには君には怪盗としての技術を身につけるための課題や、練習メニューを今日からこなして貰う。
無論こちらから誘った手前、勉強の面倒もしっかり見るから安心したまえ」
らぁら「でも、練習ってどんなことをするんですか?」
ひびき「これまで通りやっていたであろう、血と涙の滲む努力も続けて貰いたい。
だが、それに加えて僕が考えた天才流メニューもこなして貰う」
らぁら「天才流メニュー?」
ひびき「天才には天才なりの努力の仕方があるというものさ。
次回 PERSONA5 THE ROYAL PARADISE
『天才×努力 合体レッスン!』」
らぁら「目指せ!反逆の革命!」
ーーーーーーーーーーーーーー
安藤さんほぼ空気ですみませんでした!!
描写してる通りひびき様の隣にちゃんといます。
さて、2話後編をお届けしましたがいかがだったでしょうか?
今回、1話と違って前後編に分けた理由は文字数がエライことになった+後半の執筆行き詰まっていたからです…。
なので、実はふわりとの会話シーンからは元々書いてたのを一旦没にして思いっきり書き直してます。
(一部シーンからは没になったとこから引っ張ってますが)
学園長室でのシーンの後半はほぼ勢いで書いてます。
その分粗は出てるかもしれませんが…。
コードネームのとこ結構唐突だったかな…。
テスト近いオチは絶対やろうと思ってたのでラストに無理矢理ぶちこみました。
一応前編でテスト勉強については軽く触れています。
(P5R本編の物語にらぁら達を合流させやすくするためです。)
次回はプリティーシリーズ1年目で大体恒例のレッスン+チュートリアル回をやる予定です。
怪盗団との邂逅はまだまだ先。
天才流メニューとは何なのか?お楽しみ。