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【□月○日 曇り】
エルルゥちゃん扮する俺とカルラおよびウルトリィによる寝返り大作戦は、思わず笑ってしまうほど順調に進み、予定通り砦を落とすことが出来た。
ついにハクオロに嫌気が差したのだと勘違いしたヌワンギの非常に馴れ馴れしい態度には、予めこうなると分かっていたにも関わらず俺たちの神経を逆撫でして、あの温厚なウルトリィですら真顔にしてしまうほどのもの。一種の才能だと思うアレは。
床下を這うGを見つけた時のような顔で、心の底から蔑んだ感情を滲ませながら『ヌワンギって生理的に無理なの私』と言葉の刃で心をズタズタに切り裂いた結果、滂沱の涙とともに何処かへ逃げ出したヌワンギ。
結果、命令系統はイカれ自然と瓦解したため、無血開城と至った。
この砦は非常に重要な場所で、インカラからしてみれば退路を断たれたようなもの。増援を呼ぼうにも周辺の関所も既に陥落済みなため、将棋で言えばまさに王手。
試作品クレープ&プリンでエルルゥちゃんのご機嫌を取った俺は、ハクオロたちとともにインカラの屋敷を襲撃。
門番のように待ち構えていたベナウィへ再度の降伏勧告を告げると、目を瞑った彼は静かに道を譲った。
その後の流れとしては、にゃもにゃも喚くデブことインカラをハクオロが殺め、聖上崩御。
満場一致でハクオロを新たな聖上として崇め、ベナウィと副官クロウも彼に忠誠を誓うのだった。
【☓月△日 晴れ】
自分よりウチワ殿の方が聖上に相応しいのではないか、と椅子を押し付けてくるハクオロを『いやいや、皆ハクオロだから着いてきたんだし、俺には特務調停者というポジがあるから』と宥め、満場一致でハクオロが聖上となり、国号を今も目を覚さないお婆さんから頂戴して、トゥスクルと改めた。
聖上となったハクオロはもちろん、彼を支えるために故郷へ帰らずハクオロの元へ残ることを決めたエルルゥちゃん。
『ヤマユラで生きヤマユラで死ぬ』とヤマユラ魂を見せた親父さんたちはエルルゥちゃんの決意を尊重し、ハクオロに対しても『何時でも帰っておいで。アンタの故郷はアタシたちが守ってやるからさ』と抱擁を交わした。
グッと来たのか少し涙目になっていたハクオロに、俺も思わず貰い泣き。彼の過去を知っているだけに余計にクるものがあるな⋯⋯。
エルルゥちゃんとアルルゥちゃん、そしてハクオロを頼むと親父さんにお願いされた俺は快諾し、うちはの名に懸けて彼女たちを守ると誓った俺。
ようやく争い事が解決したんだし、本来ならオンカミヤムカイに戻るべきなのだろうが、今度こそハクオロを支えるのだと決めた俺は、国に戻らずハクオロたちの元に残ることを決意。
すると、カミュちゃんが『それじゃあ、おじ様の国と同盟を結んだらどうかな? 和平ならおじ様のところにお邪魔しても大丈夫じゃない?』とナイスな案を出してくれて。
結果、オンカミヤムカイとトゥスクルは正式に和平を結び、オンカミヤムカイからの在留調停者として俺とウルトリィが滞在することとなった。
カミュは『異国文化のお勉強!』なんて名目で残ろうとしたが、『異国文化の前に次期オンカミヤリューとしてのお勉強が御座います!』とお目付役のムントに叱られ、泣く泣く帰国。段々、巧妙な悪知恵を働かせるようになってきて、成長を喜ぶべきか迷うところだな。
ストック尽きたので、また書き溜め期間です。
1ヶ月後くらいに更新予定