感想にて誰を呼ぶのか予想されていましたが、大穴一番人気が龍園でしたね。よう実二次を書くにあたりpixivとかで調べましたがツンデレ言われてて違和感ないのに二重で笑いました。
さぁ誰を呼んだのか、結果やいかに⁉︎
「いったい何を考えているのかしら、あのバカたちは」
先頭を行く堀北はこらえきれない思いを暴言として吐き出す。
「まぁまぁ、渡辺君と綾小路君にも何か考えがあるんじゃないかな?」
同行しているDクラスの中心人物となっている平田が堀北を窘める。
「でも何なのかな? 急に相談したいことがあるから勉強会を抜けてでも来てほしいって」
平田の隣で歩いている櫛田も罵倒こそしないものの、疑問には思っているらしい。
三人が歩いてきたのはカラオケルームの一室、すでにいるということで、連絡が来た部屋まで向かう。部屋の中からは声が聞こえており、三人とも覚えのある渡辺の声が聞こえる。
「流石にいつも通りのバカなことはしないでしょう」
ドアの取っ手に手を伸ばした堀北の口元が、少しほころんでいたのを後ろにいた二人は気が付けなかった。そしてドアを開けると、
「イェイ‼」
タンバリンを持ってノリノリで歌う渡辺がいた。近くには手拍子を打つ綾小路、無表情で楽しんでいるのか付き合わされているのかが分かりにくい。とりあえず中を見ても、真剣な話し合いをする雰囲気はカケラもなく、ひたすらにカラオケを楽しんでいるバカしか見えない。
「お、堀北も歌う!?」
そして来たことに気が付いたバカは、堀北の表情には気が付かず笑顔でカラオケのマイクを向けた。
無言で扉を閉める堀北、よくよく考えたら予想できた光景に何も言えなかった二人に振り向くと、
「二人とも、帰って勉強しましょうか」
キレイすぎる笑顔だった。平田は怒りが一周回って冷静なった堀北を察し、櫛田は感情の豊かさに驚いた。
「おーい歌わねぇの? って平田と櫛田も来てんじゃん、ほら来いよ」
どうしたものかと悩んでいたら扉が開いて、原因が顔を出してきた。しかもマイクを持って誘っている。さっきまでとは違う悩みに二人は頭を悩ませた。
「あ、別に音痴でも大丈夫だけど」
「マイクを貸しなさい」
思っていたよりも穏便な解決ができて平田はほっとした。これが解決なのかは不明だが。
「で、何の用なの」
「歌上手いな、次なに歌う?」
「…………」
「痛い痛い痛い! ゴメンて! 普通に上手かったしもう一曲聞きたいって思ってさ!」
「…………」
(あ、弱めるんだ)
無言で渡辺の腕を極める堀北、今日だけで教室では見ない堀北の顔をたくさん見る平田は内心で驚く。もう一人の付き添いは負けじと何か歌おうか曲を探していた。
「まぁまぁ、私たちも何も聞いてないし。まだ揃ってないんじゃない?」
パーティー用の広いカラオケルームにはDクラスだけでなく、Bクラスの一之瀬、それと同じくBクラス一之瀬の参謀となっている神崎がいた。
「俺はてっきりBクラスと協力したいって提案かと思っていたが、まだ揃ってないのか?」
「まだまだ、予定時間は伝えてるけどどうせ遅れるからいいんだよ。次歌う人!」
「あ、じゃあ私歌いたい! なんだかんだ最近は勉強ばっかりだったし、気分転換にいいかな?」
「歌え歌え! 勉強なんてめんどくさいんじゃ~い!」
神崎の言葉を聞いて関節技から放たれた渡辺はタンバリンを震わせ、返事をする。マイクを持って前に出る櫛田、ノリノリなのは言った通りストレスのせいか、堀北への対抗心が、それとも両方なのか。無言で手拍子を打つ綾小路に堀北が話しかける。
「なにか知ってるでしょ、教えなさい」
「何故知ってる前提なんだ…………」
「渡辺君が企んで綾小路君が詳細を考える、いつものことでしょ」
「…………ノーコメントで」
詰め寄ってくる堀北から顔を逸らし、さっきまでと同じように手拍子をする綾小路、なおテーブルの下で足は踏まれている。テレパシーで助けを求められているのに気が付いてはいるが、櫛田の歌に合わせてタンバリンを振るのに忙しく、後で、と断った。友だちは心の中で仕返しを誓った。
「ふぅ〜久しぶり歌うとたのしーね!」
歌い切った櫛田が大抵の男子なら見惚れる笑顔で喜び、堀北以外が拍手で応えた。バカはタンバリンを叩いている、正直うるさい。
「で、そろそろ用件を話してくれてもいいんじゃない?」
ちゃんと歌が終わるまで待っていた堀北が主催へ目を向ける。モニターに映っている時刻も、ちょうど集まって欲しいと言われた時間になるところだ。
「ん〜そろそろくるし、ほらきた」
扉が開く、そこには高校生とはお前ない貫禄を持つ、スキンヘッドの葛城が同じAクラスの戸塚と一緒に立っていた。制服よりもスーツが似合う男である。
「ギリギリになってすまない、遅れたか?」
「いやー時間ぴったし、歌う時間はないかもだけど」
しかしそんな雰囲気も気にしないのが渡辺である、笑いながらタンバリンを振って出迎える。この時険しい顔の戸塚にも振っている。さらに顔が険しくなった。
「……このメンバーで今後のことを話すのか?」
座った葛城が部屋を軽く見渡すと、口を開く。その言葉に驚くものはおらず、さっきまでの楽しい雰囲気がどこか固くなる。
「いんや〜? まだ揃ってねぇんだ、焦らない焦らない。あ、ジュース飲む? とってくるわ、綾小路手伝ってくれ」
そういうと返事も聞かずに出ていった。部屋のメンバー全員がその自由さに呆気に取られている間にひっそりと、堀北の隣から逃げられる喜びでさっきの仕返しをなかったことにした綾小路も着いていった。
部屋が無言になったが、緊迫した空気はなく、困惑と同時に気まずくなっていた。
「み、みんなはテスト勉強の調子はどう?」
そんな空気を一之瀬が切り裂いた。
「ウチは問題ない、Dクラスは大変そうだな」
「あら、他所のクラスを心配する余裕があるなんてさすがAクラスね」
「最初からゼロポイントの不良品が目に余るだけだ」
葛城の言葉に堀北が噛み付く。慕っている相手への無礼に戸塚が思わず言い返すが、葛城に押さえつけられ浮かしかけた腰を下ろす。
「ただの雑談だ。別に意図はない、図書室で勉強していたのを見かけたのでな。勉強ではないが、あの男はいつもこうなのか?」
少しばかり空気が緩み、聴きたかったことを聞く。それはBクラスも聞きたかったことだ。
平田と櫛田は顔を見合わせると苦笑すると、おそらくこの部屋で一番親しい堀北に顔を向ける。
「…………そうよ。何度もいっても反省するそぶりすら見せず、それどころか今まで以上にふざけていて、今日も貴重な時間を消費しているっていうのにっ‼︎」
予想以上に溜め込んでいるものがあるらしい。近くに座っていたメンバーは距離をとり、Dクラスを不良品だと思っていた戸塚は少しばかり同情した。
「あら、主役はいないのですか」
そこへ来たのは杖をつき、小動物のような見た目にして怪しげな雰囲気を持つ坂柳が神室を連れてきた。部屋にいるメンツを値踏みするように見渡してイスに座る。普段なら戸塚が噛み付いたりするのだが、直前の会話が会話だったので何も言わなかった。
「これで全員揃ったのかな?」
まだ隙間はあるものの、坂柳と神室が座ることでほぼ全部の椅子が埋まったのを平田が確認する。口にはしないが全員がそう思った。
「お待たせー! これで揃った‼︎」
バーンと勢いよく扉を開けて、企画した張本人が帰ってきた。お盆には多種多様な飲み物が乗っている。続いて乗り切らなかったものをお盆に乗せて綾小路が入ってきた。一人の少女の眼が細くなるが、気が付いたのはその視線を向けられた少年だけだった。
「…………? 数が多くないかい渡辺君?」
回されてきたジュースを見ながら平田が疑問を口にする。飲み物が坂柳たちを含む全員の手元に配られたが、お盆にはまだ乗っている。渡辺と綾小路の分を除いてもまだ多い。大抵が予備だと思っていたが、堀北だけが怪しんでいた。
「いいんだよ、ほら」
「へぇ、面白いメンツが雁首並べてやがんな」
扉が開いてCクラスの王、龍園がアルベルド、石崎、伊吹を引きつれて現れた。
カラオケのパーティルームに一年生、各クラスのリーダーたちが揃った。笑うもの、不機嫌なもの、緊張するもの、警戒するもの、無関係だと他所を向くもの、反応はそれぞれだが視線は一点に向けられていた。
何故か自分の好みであり、数がピッタリだったドリンクを用意した人物は、友だちを近くの席に座らせると、前に立ち、笑顔で自己紹介をする。
「それじゃあ改めて自己紹介でも、初めまして、Dクラスの渡辺海斗です! 超能力者です! よろしく!」
感想みてめっちゃニヤけてましたー‼︎ コレだから小説書くのはやめられねぇぜ‼︎
大穴には坂柳とかもいたのですが、全員参戦! はいませんでしたね、えっへへ。最初からこうしてやろうと考えてました。
感想、誤字報告いつもありがとうございます。次もはやく投稿できるようがんばるのでよければ感想ください(土下座)