俺がこの残酷な世界を救いたい   作:ネネネノノ

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10話『闇のテリトリー』

シオン、ルカ、クロエはもうこの場にはいない。

 

「ボスは殺れたし、幹部も全滅、ルカとクロエは生きているけど一応成功でいいのか?」

 

「はい。あの2人を殺るには、まだ早かったでしょうしキルゥウェアーをつぶすことが目的だったので今回はこれで引きましょう」

 

コウキにみんな賛成する。

 

「……あの、リントさん、腕治ったんですか?」

 

クロエに切られたはずの腕がいつの間にか治っている。

 

「大丈夫だよー。反転術式を使ったからねー。もしかして知らない?」

 

なにそれ。しらない。

横を見るとダイキも知らなそうな顔をしている。

リントがそれを見て、

 

「反転術式っていうのは、呪力を使って傷を治すことだよー。」

 

「そんなことできるんですか?!」

 

「うん、ただ習得すのが難しいよー。特級以上のレベルになれば使えるようになるよ」

 

「特級はみんな使えるんですか?レイカさん以外」

 

「みんな使えるねー。ただ呪力の消費が大きいから、考えて使わなきゃいけないんだよねー」

 

反転術式――難しいらしいけど便利だな。使えるようになりたいな。

 

「今日はありがとうねーコウキ。じゃあ帰ろうかユウト」

 

「ああ、ほかのところもうまくいっているといいがな」

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――

殺し屋のグループは主に6つある。

その中の1つである『闇のテリトリー』に向かうため、新幹線に乗っている。

 

「もうすぐ大阪に着くぞ。降りる準備をしておけ」

 

「なんや、気合入っとるやんけレイカ」

 

煙草をくわえながら笑っている男――中野伊織(なかのいおり)がレイカの声に反応する。

 

「闇のテリトリーは大阪にあるんですね」

 

「アカネちゃんやったっけ、ええなー。みんな気合入っとるやん」

 

「おい、新幹線の中は喫煙だぞ」

 

「相変わらず真面目やなーレイカは。誰も気にせえへんて」

 

『闇のテリトリー』に向かっているのはアカネ、レイカ、イオリの三人である。

イオリ――彼は特級だ。

故に、こちら側には特級2人いる。

 

駅をおり、タクシーで向かう。

10分ほどした。

 

「すごく不気味やなぁ。お化けでも出るんちゃうん?」

 

「イオリ。集中しろ。任務中だぞ」

 

「真面目な女は嫌われるでぇ。なぁアカネ?」

 

「……私的には真面目すぎるレイカさん、ふざけるイオリさんどちらにも問題があると思います」

 

「うっっ」

 

「正直者やなぁ。ええ子やん」

 

イオリは相変わらず煙草を吸っている。

そんな中、闇のテリトリーがいるであろう建物の前に行く。

 

「誰だお前たち。ここは関係者以外立ち入り禁止やぞ」

 

「あんたここの幹部?俺らここに用事があるんよ。ある意味関係者や」

 

「ふざけんな!!何が関係者だ。ここはお遊びの場所じゃねぇぞ」

 

幹部は怒り、イオリに銃を構える。

 

「知ってるで。だから来たんや」

 

イオリの発言と共に、幹部の手にあった銃が破裂する。

 

「なっ」

 

銃は爆せ、幹部は悲鳴を上げて地面に崩れ落ちた

 

「あああああぁぁぁぁぁ」

 

「自業自得やで。正当防衛や、おつかれさん」

 

幹部は痛みに苦しんでいる。もう少ししたら命を落とすだろう。

 

「にしても、この場面で吸うたばこは一味違うなぁ。最高やわ」

 

イオリは痛がっている幹部を見下しながら煙草を吸い始めた。

 

「レイカさん今のって、」

 

「イオリの術式だ。私も詳しいことはしらん」

 

「ほな、中には入ろか」

 

建物は思ったりよりも広い。

中に入ると、すごく豪華な感じになっていいる。

 

「おい、だれか入ってきたぞ」

 

「侵入者だ。今すぐとらえろ!」

 

幹部と思われる者たちが一斉に襲ってくる。

それをイオリとレイカで対処する。

 

「うっとおしいなぁ、こいつら。こっちもひまやあらへんのに」

 

「1人1人が強いわけでもないな。アカネ、お前は私たちのそばにいろ」

 

「はい、ありがとうございます」

 

それから、幹部を的確に倒していき、奥に進んでいく。

 

「えらい立派な扉があるもんやな」

 

高価な扉があった。

ここの奥にボスがいるといっているようなもんだ。

扉を開ける。

十分な広さをした部屋。

奥にいすがあり……誰かが座っている。

おそらくボスか

 

「……きたか呪術師」

 

男が立ち上がる。

 

「ああ来たで。ちょっとうっとおしいなとおもおてなぁ」

 

「お前が闇のテリトリのボスか?」

 

「ああそうだ、そこの女の言うと通りおれがボスだ。レンと言う。気軽に読んでくれてもいいぞ」

 

闇のテリトリのボス――レンが緩い表情をする。

 

「余裕そうやなぁ、あんた。ムカつくわぁ」

 

その瞬間、イオリがレンに向かって右足で蹴りを入れようとする。

レンは飛んでよける。

 

「闇の覇者(ブラックバースト)」

 

レンの術式が発動する。

あたり一帯を闇で包む。

 

「ちっ」

 

「えっっ、ちょ」

 

「アカネ!!」

 

レイカがアカネの前に出る。

ただ、完全に防ぎきれなく、アカネにもあたる。

 

「げほぉっっ」

 

「大丈夫か、アカネ。まずいな、さすがにアカネのレベルじゃきついか」

 

イオリとレイカのほうがたくさん喰らっているはずなのに、アカネのほうがきつそうにしている。

2人は特級だから戦闘にも慣れている。だがアカネは呪術師になってまだ日が浅い。

完全に足手まといになる。

今もそうだ。レイカはアカネのそばを離れられない。

レンとイオリがたがいに殺りあっている状況。

 

「はぁ、さすがにしんどいわぁ」

 

イオリは目と口についた血を指でふく。

手には剣を持っている。

 

「こっちのセルフだよ。最近の特級はレベル高いな」

 

一方、レンの方も少ししんどそうにしている。

とはいえ、イオリと比べたらそこまで血も出ていない。

このまま殺りあえば、レンが勝つだろう。

 

「イオリ。アカネを庇いながら戦えるか?私も戦うぞ」

 

「ん-、いけんこともないで」

 

「よし、ではここからは私も参戦する。アカネもできるならサポートをしてほしい」

 

「はい、やってみます」

 

「さて、ほな反撃といきますか」

 

ここからは、レイカ、アカネも乱入。三対一の構図ができる。

人数んではこちら側が有利。

 

「休憩時間はこれで終わりだ」

 

レンの攻撃が飛んでくる。

闇の塊―それが3つに分かれそれぞれの方向に。

 

「イオリ!」

 

「まかせとき」

 

イオリは手に持っている剣を使い、

 

「構築術式(コンストラクト)」

 

イオリが術式を発動させる。

剣の形が変わり、壁のようなものを二枚作る。

一つを自分、もう一つをアカネの前に置き、攻撃を防ぐ。

レイカは攻撃を防ごうとせずに無理やり敵に突っ込んでいく。

 

「なっ」

 

「おら!」

 

それに驚いたレンにレイカの一撃が入る。

 

「お前、フィジギフか」

 

「ああ、そうだよ」

 

レイカが休む間もなく、攻撃を繰り返す。

 

「ワンパターンすぎるな。死ね」

 

闇のケルベロスが召喚される。それと共に、闇が床を飲み込む。

これは防ぎようもない攻撃だ。

 

「くそっ」

 

闇に浸かっている足からは血が出てくる。

闇に触れるとダメージを喰らい、呪力をためずらくなる、弱体化などの影響がある。

さらに闇がとんでくる。

レイカはそれを何とか防ぐも、

 

「レイカさん後ろ!!」

 

アカネの声に反応する前に、レンの手に持っている闇の剣がレイカを切ろうとする。

――闇の剣がレイカの体を切る前に、イオリの剣がぶつかる。

 

「ちっ」

 

「イオリすまない」

 

「お礼は後でいいから今は戦いに集中や、くるで」

 

ケロべロスが跳んでくる。

イオリが部屋にあるタンスを使いトゲトゲの棒を作り、頭をたたき割る。

ケロべロスがふらつく。

 

「デスウィンティ」

 

アカネの技でとどめを刺す。

 

「ええぞアカネ、その調子や……お前もしっかりせえレイカ」

 

「っっ言われなくても分かっている」

 

レイカは愛用の剣を出す。

 

「これで決着をつける」

 

レンが驚いたようにし、

 

「三人とも剣を使うのめずらしいな」

 

「ああせやな、剣勝負とでも行きましょか」

 

アカネも自分にもできることをしようとする。

 

「私も活躍してみせる」

 

 

 

 

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