蝶の群れが2人に向かって襲いかかる。
「めんどくさいね」
アヴィが瓶を投げ、蝶を殺す。
マシロがミレイに近づく。マシロの攻撃をミレイが躱す。
アヴィが瓶を投げる。
「毒?!いや、ダメージ系か」
「そうさ。これを喰らえば、普通の人間なら死ぬほどの痛みが襲ってくる」
ミレイが口から血を流しながら、痛みを耐える。
その隙にマシロが、攻める。
「ヤバっ」
ミレイは、マシロの猛攻をギリギリしのぐ。マシロは休む間もなく攻撃をする。ミレイが体勢を崩す。
そこにマシロの攻撃が当たろうとするが、
「一手遅かったね」
マシロの攻撃が当たる前に、ミレイの蝶が襲う。
しかし、
「は?」
目の前にいたはずのマシロはミレイの背後にいた。
マシロの振るったサンセツコンがミレイに思いっきり当たる。
「がはぁ、術式か」
マシロの術式――ゼロレンジ。マシロから見て半径1mまでなら、どこでもワープできる。
「さすがにこのまま戦うのはしんどいな」
「まさか?!逃げる気か」
「そういうこと。じゃ」
「おい、待て!」
マシロが追いかけようとしたが、ミレイは飛んで逃げてしまった。ミレイが飛んだというより、大量の蝶が、ミレイを掴んで飛んでいるという表現の方が正しいだろう。
「ツカサ、逃がしてしまったけど追った方がいいかい?」
「いや、大丈夫だ。ここは一旦引こう」
「二ハハハハ。との事だ。マシロ君、一緒に帰るよ」
「そうですね。帰りましょう」
アヴィとマシロは『蝶々綺麗』を去る。
「マシロ君、いきなりなんだが飲みも行かないかい?」
アヴィがマシロを飲みに誘う。
「任務が終わったら毎回誘ってきますね」
「ニハハハハ。酒を飲むと任務の疲れが取れるからね」
「…」
「なんだい?嫌なのかい?」
「そんなことはないですよ。行きましょう」
「ニハハハハ。それは良かった」
アヴィとマシロは居酒屋に行く。
──────
「ニハハハハ。やっぱりお酒はいいね」
「アヴィ。酔いすぎですよ」
「ニハハハハ」
アヴィが酔いながら笑う。
「ちょっとトイレ行ってきます」
マシロが席を立ちトイレに向かう。
「ん?」
なんだか外が騒がしいような気がする。
様子を見に行ってみようかな。
「あんたねぇ何様のつもりなのムカつくわねぇ。金よ金。金をよこしなさいよ。このクソチンピラが!!あんたみたいな人間が私に歯向かうなんていい度胸じゃない。ぶっ殺してやるわ」
ピンク髪の女が騒いでいた。
「いやいや、当たってきたのはあなたの方でしょ」
絡まれている女の人が少し困惑している。
「はぁ?!このアクア様が悪いとでも言いたいの?!本当に命知らずね。いいわ。あんたみたいな馬鹿なヤツはこの私が直々に殺してあげるわ」
アクアがそう言って手から水を出した。
すごいスピードで水が女に当たる。
女は水に吹き飛ばされ、壁に押し付けられる。
女は死んだ。
──────
さすがにあそこで戦うのは、周りの被害が大きすぎる。
アヴィが酔いを醒めるのを待って、引くことにした。