愛知県にある『元嬉』。今そこにサク、ヨウマ、ケイの三人が向かっている。
「ヨウマさんとケイさんは仲がいいんですね」
「まあな。よう任務が一緒になるし」
サクの言葉にヨウマが答える。
新幹線で愛知まで来た三人は、組織がいるところまで歩いている。
『元嬉』の組織は、建物の地下にあるらしい。
「ツカサ、どの建物だ?」
ヨウマが、ツカサに聞く。
「次の曲がり角を右に曲がると、ホストクラブがある。そこの地下だ」
「よりによってホストクラブか……」
場所を聞いてサクは少し嫌な表情をする。
「大丈夫だサク。俺たちの目的は殺し屋を倒すことだろ」
「それはわかってますよ。ただ……」
そんな話をしている間についてしまった。
「よし入るぞ」
ケイが入っていく。サクとヨウマも後を追う。
お店の人たちが、こちらに気づき、接客しようとする。
するとケイが、店側に用があって来ただけで、客ではないと説明する。
店の奥側に下に行く階段がある。
「おそらくこの下に組織がいる」
ケイが階段を下りながら言う。
「こんな場所にあるなんてな」
階段を降りると、扉がある。扉を開けると、組織たちがいた。
「誰だ?!」
「侵入者だ!殺せ」
組織の幹部たちが襲ってくる。
「地獄炎(ヘルファイア)」
炎が幹部たちを飲み込む。
ヨウマの技で、部屋にいた幹部は一瞬で消し飛んだ。
「あれー。君たち呪術師だよね?なにしにきたの」
背後から声がした。
「お前がここのボスか」
ケイが相手の質問を無視する。
「えー。無視ですか?質問に答えてくださいよー」
「お前の言う通り俺たちは呪術師だ。お前の名前は何だ?」
「やはり呪術師でしたかー。俺は初花(はつはな)るいです。」
ルイ――見た感じとても若い。
顔も少し幼い。中学生か高校生くらいだな。
「ルイ。お前からは敵意が感じられないな。何を考えてやがるんだ?」
ヨウマがルイに言う。
「ははー。そりゃあ今は戦おうなんて思っていませんしねー」
ルイは笑いながら答える。
「どういうことだ?」
「それを教えるほどのお人よしではありません」
ルイはその言葉を残し部屋を出ていく。
「ツカサ。追った方がいいか?」
「敵が何を考えているか分からない状況だ。下手に追わない方がいい」
「よくわからない奴だったな」
ヨウマが少し残念そうにする。
「とりあえず、あいつがここに戻ってくることはないだろう」
「じゃあ、任務は終わりでいいか?」
ケイがツカサに聞く。
「ああ、いったんは終わりだ」
今回の任務はあっさり終わった。
サクは少しホッとする。