俺がこの残酷な世界を救いたい   作:ネネネノノ

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4話『呪術師本部』

翌日。

無事に試験に受かり、俺たちは呪術師の本部に来ていた。

 

「よく来た、おまえたち」

 

れいかが本部の前に立っていた。

 

「案内しよう。ついてこい」

 

そう言って、中に入っていく。

本部の建物はとても広く、多くの人が行き交っている。

おそらく、みんな呪術師だろう。

 

「知っていると思うが、ここは呪術師の本部だ。訓練や情報共有、指示など、主にそういうことを行う場所だ」

 

れいかは歩きながら、建物のあちこちを指し示し、説明を続けた。

しばらく歩き、ひとつの部屋に案内される。

中に入ると、狭くも広くもない普通の部屋。

中央には大きなソファーが置かれていた。

 

「ここで色々説明をしよう。座りな」

 

俺たちは言われた通り、ソファーに座った。

 

「まずは、本部のLINEを君たちに繋ごう。スマホは持ってきてるな?出してくれ」

 

「本部のLINEから情報がくるんですか?」

あかねが心配そうに訊く。

 

「ああ、そうだ。任務の指示や連絡にも使われる」

 

俺たちはLINEを繋いだ。

 

「挨拶とかは不要だ」

れいかは落ち着いた口調で言った。

「そんなことより、説明しなくてはならないことがいくつかある。階級のことだ」

 

「階級のことなら、前に聞いたよね?」

あかねが不貞腐れた顔で返す。

 

「前の説明は簡単に言っただけだ。今からは詳しく説明する。ちゃんと聞いておけ」

 

「はーい」

 

あかねは少し口をとがらせつつも、うなずく。

 

「さて、あかねの言う通り、前に階級のことを話した。だが改めて説明しよう。呪術師の階級を───」

 

「───」

 

「そして、呪霊にも階級がある」

 

呪霊にも階級があるのか、と俺は少し驚いた。

 

「呪霊も呪術師と同じく、4級から特級まである。強さは、呪術師の一つ下と思っておけ」

 

「一つ下ってどういうこと?」

 

「呪術師の1級は呪霊でいう特級の強さ。2級は呪霊で1級ぐらいだ。理解できたかい?」

 

なるほど、分かりやすい。

 

「僕たちはどの階級にいるんですか?」

 

「おまえたちは、昨日受かったばかりだろ?4級に決まっている」

 

当たり前のことだが、さくは4級と聞いて少し落ち込んでいた。

 

「どうやったら階級をあげられるの?」

 

「実績だ。強い敵を倒したり、多くの敵を倒せば、1級までは行けるだろう」

 

「特級には行けないのか?」

 

「君たちは入ったばかりで、まだ任務も受けたことがない。特級は別格だ」

 

特級───呪術師の中でもトップの存在。

あかねが疑問そうに訊く。

 

「そんなに強いの?れいかみたいな人がいっぱいいるの?」

 

「めっちくちゃ強いぞ。私は特級の中では下の方だ」

 

れいかは特級の中でもまだ下の方らしい。

戦闘中の姿を見たことはないが、そのオーラは圧倒的だ。

 

「特級の話はこれくらいにして、次は給料の話だ。給料は任務の回数、難易度、階級によって決まる。回数は多いほど、難易度は高いほど、階級は高いほど給料も増える」

 

「なるほど、金が欲しかったら任務を受けろということか」

だいきは目を輝かせながら言った。

 

「そうと決まれば、任務を受けに行こう」

 

さくも、早く任務を受けたそうにしている。

 

「もう少し待て、まだ話は終わっていない」

れいかは静かに制した。

 

「敵サイドについてだ」

 

その言葉で、一瞬にして部屋が静まり返った。

敵の情報は、生き残るために必須だ。

 

「まず、呪術師が敵としているのは二つある。ひとつは影の仲間というチーム、私たちはこれを“K”と呼んでいる。二つ目は殺し屋集団だ。今の日本には殺し屋も多い。幸いなことに、殺し屋同士は仲間意識がない。お互い殺しあったりもする」

 

「Kと殺し屋に気をつければいいんだな」

 

「そういうことだ。呪霊を生み出しているのはおそらくKのせいだと考えられる。それを警戒せよ。ただし、呪霊以外にはまだ接触を避けろ」

 

「なんで?」

俺も含め、全員が疑問に思った。

 

「敵の強さは未知数だが、強いことは間違いない。1級以上でないと呪霊以外と接触するな、ということだ」

 

つまり、1級以下は戦力外扱いということか。

 

「というわけで話は終わりだ」

 

その瞬間、だいきとさくが立ち上がった。

早く任務に行き、実績を残したいのだろう。

 

「なんだ、そんなに行きたいのか。いいだろう。今から初の任務を与えてやる」

 

「おまえたち4人で行って来い」

 

れいかは俺たちに任務の情報を送った。

 

「ありがとう、れいか。それじゃあ行ってくる」

俺たちは気合を入れながら言った。

 

「がんばれよ」

 

れいかは微笑んで見送った。

 

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