俺がこの残酷な世界を救いたい   作:ネネネノノ

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6話 『■の■■ ■アクア』

特級──

呪術師の中でも最強の存在。

すごい。

そのあと、俺たちも名前を言った。

 

「へー、初任務なんだ。すごいじゃん。初めてでここまでやれるなんて」

 

とても優しい口調だった。

 

「奏斗さん、さっきの呪霊は何級の呪霊だったんですか?」

あかねが恐る恐る聞く。

 

「1級ぐらいだろうね。お前たちは昨日入ったばかりで4級だろう。さすがに、勝つのは厳しいね」

 

なるほど、1級か。だからあれだけ動きが速かったわけだ。

 

「任務の内容って、福岡にいる呪霊を倒すことだったりするんですか?」

「はい、そうですけど」

 

「運がいいね。俺も同じ任務だったんだ。だから、もうほとんど呪霊はいないよ。それより、そこの倒れている子は大丈夫そう?」

奏斗さんは、大輝を見て言った。

 

「気絶してるだけなので、大丈夫です」

「なら良かった。ところでさ、今日の夜暇?」

 

突然の質問に、俺たちは一瞬キョトンとした。

 

「なんでですか?」

「今日の夜、福岡市にある豪邸でパーティーがあるんだ。一緒にどうかなって」

 

「ぜひ、行きたいです。でも、それって俺たちも行っていいんですか?」

「自由参加だからね。豪邸を建てて今年で10年目、そのためのパーティーだ」

 

──金持ちは考えることが違うな。

 

 

そのあと、大輝は目を覚ました。

パーティーは6時からなので、それまで周辺の店で時間を潰すことにした。

 

「呪霊に、銃は効くんですか?奏斗さん、銃で倒していましたよね」

「普通の銃は効かないよ。あれは呪具だからね」

 

呪具……呪力がこもった道具。

 

「俺は銃しか持ってないけど、他の呪術師は刀とか持ってるね。基本、呪術師や呪霊には、呪力がこもった攻撃しか効かない。普通の銃や刀で攻撃しても意味がない。呪具は、最初から呪力がこもっているから効くんだ」

 

「なるほど、普通の武器は使えないってことですね」

「そういう訳じゃない。普通の武器でも、自分で呪力を込めれば効くんだ」

 

「呪力を込める?」

「人には誰しも呪力がある。それを武器に込めると、武器自体が呪力を持つ。だが、自分で込めるのは消費が大きい。だから、元から呪力のこもった呪具は便利なんだ」

 

「なるほど……知らなかった」

「もしかして、呪力ガードとかも知らない感じ?」

「呪力ガード?なんですかそれは?」

 

奏斗さんは軽くため息をついた。

「ほんとに何も知らないんだな。呪力ガードとは、攻撃を受けそうな部分に呪力をこめてダメージを軽減する技術さ。呪術師はそれを呪力ガードと呼んでいる」

「へー、説明ありがとうございます」

 

──今度の任務で、試してみよう。

 

 

6時。

パーティーの会場に到着した。

俺たちは服を着替え、会場に入る。豪邸は広く、天井も高い。テーブルには色とりどりの料理が並んでいる。

 

「よし、全部食べるぞ」

「私もいくー」

 

大輝とあかねはすぐに料理の前に向かい、ガツガツ食べ始めた。

さくとかなとはそれぞれ別の場所へ行ってしまった。

 

「俺も食べるか……」

迷いながらも、料理の前に立つと、声をかけられた。

 

「ねぇ、君は何も食べないの?」

 

髪型はボブ、スタイルが良く、柔らかい笑顔の女性だ。

 

「ちょうど何を食べようか考えていたところです」

「ふーんそっか、じゃあこれあげるよ」

 

手に持っていたチキンを渡してきた。

 

「いいんですか?もらっちゃって」

「いいよ。どうせ料理は沢山あるんだし」

「ありがとうございます」

 

「君、名前は?」

「中村颯人です」

「颯人ね、覚えておくよ」

「あなたは?」

「僕の名前はハツカ」

 

名前を言うと、ハツカはどこかへ行った。

不思議な人だ……。

 

「あ〜どこ行ったのよ、あのバカは!」

 

大声で叫ぶ女子がいた。高校生ぐらいの灰色髪の女子だ。

関わりたくないと思い、俺はトイレへ行くことにした。

3階にあると聞き、階段を上る。

 

3階にはベランダもあり、景色を見て時間を潰すことにした。

すると、ピンク髪の女性がベランダにいた。

 

「あら、どうしたの?ベランダなんかに来て」

「景色を見ようかなと……」

時間を潰すためだとは言えなかった。

 

「へー、変わってるね」

「あなたは?」

「ん〜詳しくは言えないんだよね」

「企んでるの?」

「神を監視していたの」

「はい?」

「だから〜神を監視していたの!!」

 

──関わらない方が良さそうだ。

 

「ふふ、こんな場所で出会うなんて運命じゃん」

 

スカートを軽く持ち上げ、微笑む。

「どうした?わたしの可愛さに見惚れてた?」

 

その時、灰色髪の女子が現れた。

「レグウィスが呼んでたわよ」

 

ピンク髪の彼女は、ため息をつきつつ灰色髪の女子と一緒に去っていった。

戻ってきた時、名前を聞いてきた。

 

「颯人です。あなたは?」

「あたし?!えーと……アクア。覚えておきな」

 

──アクア……嫌な予感がする。

深く考えず、流すことにした。

 

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