今日、殺し屋のパーティに行く。
開催する組織は「キルゥウェアー」。ルカとクロエを中心とした殺し屋だ。
朝
ハヤトは、準備をしてダイキの家に向かう。
「おう、早いなはると。もう来たのか」
ダイキはそう言って、外に出る。
二人で一緒にいくように約束していたのだ。
東京の渋谷。
中心当たりでパーティが開かれている。
近くに行くと、こちらに近づいてくる人物がいた。
ユウトとリント、コウキだ。
「よし、みんな集まったようだね。」
ユウトが、こちらを見ながら言う。
「僕たちの目的は、キルゥウェアーをつぶすことだからねー。それを忘れずにパーティをたのしみたまーえ。」
リントがいつもより楽しそうにしながらそう言った。
ー少し心配だ。
「それではみなさん、早速行きましょう」
キルゥウェアーの裏切り者_コウキが意気込みながら、パーティのほうに行った。
俺たちも後を追う。
キルゥウェアー
殺し屋の中でも最も力のある組織。
コウキの話によると、キルゥウェアーで強いのはルカとクロエだけ。
あとはそうでもないとのこと。
ー前までキルゥウェアーという組織はここまで強くなかった。
キルゥウェアーのボスはたいして力もない。
その時、ルカとクロエが現れた。
ルカとクロエは、キルゥウェアーのボスと交渉ー否交渉というよりも脅しに近い形で契約した。
その内容が、多額の金と家を寄こせというものだ。その代わりキルゥウェアーと組織を巨大化すると。
そして、ルカとクロエの存在をあまり世間に公表せずに、やったことはすべて、ボスの手柄でいいとのこと。
ルカとクロエはただ組織を利用しているだけに過ぎない。
だから、キルゥウェアーの組織はボスであろうと守ろうとしない。
パーティには、多くの人が来ていた。ほとんどが殺し屋関連の人だろう。
ハヤトたちも料理などを楽しんでいる。
「まだ、ルカとクロエはいないのか?」
ユウトがコウキに聞く。
「はい、まだ来てないです。あの二人のことだから来ない可能性もあります。」
コウキによるとまだルカとクロエはいないようだ。
「とりあえず目的はキルゥウェアーをつぶすことです。」
「ちょっと!!なによあんた!!」
コウキが話していると、突然女の人の声が聞こえた。
どこか見覚えのある女が騒ぎ立てている。
「バカなの?ねぇ、バカなんじゃない?あたしを誰だと思っているのよ!このゴミが。今ここで謝ったら許してあげないこともないわ。ほら、早くあやまって。頭下げなさいよ!」
「だから悪かったって。なんだよ。ちょっとあたっただけなのに」
「はぁ?何よその態度は!!あんた本当に生意気ね。ザコでゴミのくせに!!いいわ。今ここで殺してあげるわ。さぁ、言い残すことを言いなさぁい。シオンはあんたと違って優しいから遺言を聞いてあげるわ。」
そういいながらシオンは、彼に向け右手を出す。
こんな言い合いをしている時点でやさしくないと思うが・・・
「おいおい、冗談だろ。いい加減にやめ___」
彼の言葉が最後まで続くことはなかった。
シオンの右手から出た魔法陣。
そこから、ビームが出た。
彼は死んだ・・・
あたりがざわめく。
「コウキ。あれもキルゥウェアーの組織か?」
あれーーシオンのことを聞く。
「いや違う。というか殺し屋でもないと思います。」
「ーーなんなんだあいつは」
「ずいぶんと騒がしいな___シオン、お前のせいか」
建物から姿を現した謎の男が階段を下りながら言った。
誰が見てもイケメンと言わざるを得ないくらいの顔立ちをしている。
「っーー」
コウキが声に詰まっている。
「まさかあれがーー」
「あら、ルカじゃない。久しぶりね」
「シオン、、お前はなぜいちいち問題を起こす。あと、久しぶりというほど久しくないだろ。」
「でも、一週間ぶりくらいでしょ。それは久しぶりといっても過言じゃないでしょ!!----ちょっと待って、さっきなんて言った?まるで私がどこでも問題を起こすような問題児扱いしてなかった?」
「---事実だからいいだろ」
「なんでよぉぉぉ!!わたしは別に問題児じゃないでしょ!!あんたねぇアクアやカレラ、ウルティマを見てもそう言えるの?ねぇ!言えるの?」
ルカ___キルゥウェアーのうちの一人
そいつが今目の前にいる。
「やはり来ていましたか。---ルカが来たということはクロエも来るでしょうね」
コウキが怯えながら語る。
ルカがそんなに怖いのだろうか。
シオンとルカの言い合いにより、さっきまで騒がしかったのに今ではみんなパーティを再開していた。
「これはこれはルカ様。わざわざ来ていただいてありがとうございます」
キルゥウェアーのボスがおどおどとルカに挨拶をする。
「ふっ、もっと感謝してくれてもいいんだよ」
ルカがそう言いながら席に座り、ワインが入っているグラスを口に運ぶ。
中央にある丸いテーブル。
ボスとその幹部、お偉いさん、そしてルカが座っている。
隣にはもう一つ席が空いている。
「コウキ。いつ実行する?もうやったほうがいいんじゃね?」
「ダイキさん。もう少しタイミングを見計らいましょう」
俺たちはコウキの指示が出るまでは近くで様子を見ることにする。
作戦ーーーまずリントがボスをやる。そしたら幹部たちが、襲ってくる。それをコウキとハヤトが相手をする。ルカとクロエはリント、ユウト、ダイキにやってもらうというものだ。
あとはタイミングを見計らうだけだ。
「おいそこの兄さん」
チンピラみたいな男がルカに声をかけた。
「なんでお前みたいなやつが偉そうに座ってやがんだよ。むかつくなぁ」
「お前、、誰に口をきいている」
「は?むかつくなぁお前。おい、立てこら」
男がルカに向かって、言う。男はルカがどういう人なのかを分かっていない。
「俺は優しいからなぁ。ここで土下座しろ。そしたら俺に対する、行為を見逃してやろう」
ルカは土下座するように指を下にさす。
「なんで俺がお前なんかに土下座しなくちゃならねぇんだよ」
男はそう叫び、ナイフをだす。
「いいのか?こっちにはナイフがあるんだぞ」
男はルカを脅す。
ルカはめんどくさそうにため息をつき、
「最後にもう一度だけチャンスをやろう。土下座しろ」
ルカの放つ最後のチャンス。
ボスや幹部の人たちは青ざめた顔をしている。
男は怒った顔をしながら、
「ふざけんな!もういい。このナイフでおまえを___」
言葉は途中で途絶えた。
男の体から血が飛び出す。
男が倒れる。
おそらくそれをしたであろう人物が、死体のそばに立っている。
「ルカに気安く話すな。このゴミ虫が」
「ありがとね。クロエ。惚れ直したよ」
ルカがそう言った相手の男ークロエ。
灰色の髪の色をしており、腰よりも少し上あたりまでの長さの髪をしている。
「ルカとクロエがそろったな。そろそろいきますか?」
「そうだね。もういってもいいかもね」
と、ハヤトの質問に返すコウキ。
「作戦通りいくよ」
コウキの声と共に俺たちは覚悟を決めた。