ユリカ様好きです
色んな方にこの小説を読んでいただきありがとうございます。これからも頑張りますし、他の子のエピソードも書きますのでよろしくお願いいたします。
蘭と付き合い初めて、何ヵ月か立った。今俺は夏休みに突入したが、彼女である紫吹蘭は仕事が忙しくてあまり会えてない。仕方ないよね。夏ってさ特番とかあるし、そりゃTV収録とかで忙しいですよ。それに俺もバイトがあるし。
彼女ができて初めて迎えた夏。思い出作りたいな…
てか、クソ暑いんだよ!なんなんだよこの気温。ふざけんな!日陰で休もう。夏休みたくさんバイトいれちゃったな…
朝から晩まで働くしかない。
少し休んだので雑草抜きを再開する。半袖のツナギが支給されたが暑いものは暑い。
「グッモーニン!杉崎ボーイ!」
「ジョニー先生!おはようございます!」
「今日もサイコーに暑いぜ!But!ダラけちゃだめだぞ!こういう時こそ!Powerful!に行こうぜ!」
この人、元気だな~確かに言いたいことはわかるけどこの暑さは異常だよ。でも頑張ろ!ジョニー先生見てると元気がでてくるし、やる気もでてくる!
「Powerfulにいきますよ!」
「それと学園マザーが呼んでたぞ!」
「りょーかいっす!」
学園長なんだろ?まさか…蘭と付き合ってるのバレた?アイドルに手を出すな!的なやつか…?
それはあり得るぞ…
奏太は学園長室に向かう。汗が止まらない。学園内は涼しいのに何故だ。
「あの~大丈夫です?汗がすごいですよ。杉崎さん」
「あぁ…大丈夫だよ。ありがとうユウちゃん」
彼女は服部ユウちゃん。中等部に通ってる子だ。金髪ショートで八重歯が可愛く、服部観光という番組をやっている。最近は旅アイドルなんて言われている。
「ポケットティッシュあるんで良かったら使ってください!」
旅アイドル流石だ。有りがたく貰おう。
「ありがとう。助かるよ」
「とてつもない量の汗ですけど…なにかあったんですか?」
「いや…特にはナイカナ…」
「なんで後半カタコトなんです?とにかく熱中症には気をつけてください!失礼します!」
「ユウちゃんありがとね!」
学園長室に着いた。とりあえず入ろう。
コン!コン!コン!
「杉崎です!」
「どうぞ」
「失礼します!」
決意を固め入室する。
「僕今度こそなにかやりましたか!?」
「はい!?な、なんのことかしら?杉崎くんは私に呼ばれるの毎回恐れているのね…」
「俺が学園の偉い人に呼ばれるのって大体が説教なのでついビビってしまって…」
「それはあなたが悪いんじゃないかしら?」
ごもっともである。奏太が通う流星高校では整備科の面々が度々やらかすので校長や偉い人に呼ばれる=説教が連想されてしまう。
「なにもないならよかったっす。今日はなぜ呼ばれたんですかね?」
「あ!そうそう!近々スターライト学園の子達がライブにでるの。それで良かったらライブを見てみないかしら?」
「てことは!いちごちゃんや、あおいちゃん、蘭とかが出るって事ですか!?」
「もちろんSoleilの三人もでるわ!」
「ライブとか行ったこと無いので見てみたいです!」
「わかったわ!チケットを手配しとくわ」
やった~!蘭の活躍する姿が見れるぞ!
「それと、紫吹が学生でいる間は節度あるお付き合いをすることを誓いなさい。彼女はアイドルであり、スパイシーアゲハのミューズでもあるの。世間にバレたら大変なことになるわ。それと彼女に傷でもつけてご覧なさい。どうなるかは分かるかしらね?」
ギクッ!って肩が震えた。バレてるやんけ。まだ蘭には変なこともしてないし、傷もつけてない。
「それはもう重々承知しております」
「紫吹本人にも、注意はしてあるわ。彼女に話を聞いたらあなた達小学校以来の再会をしたみたいね。恋が実ったのはおめでとうと言っておくわ」
「あ、ありがとうございます」
「私からは以上です。引き続き清掃をお願いするわ」
「は、はい!失礼します!」
やっぱりじゃん!バレてるし!蘭にも話したっていつバレたの!?怖いじゃん!やっぱり学校の偉い人に呼び出されるっていいことないじゃん!
「とりあえず、草抜きしよ…」
そこからは一心不乱に雑草を抜いて、ごみを集めて本日のバイトは終わりを迎えた。
「つ、疲れた…今日は帰るのが辛い...」
バイト終わりに学食でご飯を食べていたが体が思うように動いてくれない。机の上で突っ伏してしまう。
「杉崎じゃない!元気なさそうね?大丈夫?」
あ、ユリカ様だ。へぇ~心配はしてくれるんだ。てか蘭はどこにいるんだ。早く会いたい。
「ユリカ様…蘭はどこにいます?」
「蘭ならとっくに学園に帰ってきてるはずだけど…もしかしてあなた蘭の事が好きなのかしら?」
あれ?まだ皆には言ってないのかな?蘭は照れ屋だから言うべきじゃないか…
「ユリカと奏太じゃないか!ここにいたのか」
「蘭!やっと会えた!!」
「い、いきなり///なんだよ///」
蘭が学食に来てくれた。やっと彼女に会えた。
「蘭、全然会えないから心配してたんだぞ」
「仕事が忙しくてな、明日からは仕事ないからゆっくりできるぞ」
やっと…やっと蘭と遊べるのか。
「ま、まさかなんだけどあなた達付き合ってるの…?」
「ユリカ、私たち2ヶ月前ぐらいから付き合い始めたんだ」
「ふぇ!?ら、蘭さんに彼氏ができたのですね…」
ん?ユリカ様の口調がおかしいぞ…それに優しい感じの喋り方だ。
「お、おい、ユリカ吸血鬼キャラ忘れてるぞ」
「今だけは、本当の私に戻りたいんです…だって私の大好きな蘭さんの恋が実ったんですもん…」
ユリカは本当のユリカに戻ってちゃんと蘭におめでとうと祝福したいのだが、嬉しすぎて涙が出てきてしまう。
「ふぇ…ぐず…らんしゃん…おべでどうごじゃいまじゅ」
ユリカはグズグズに泣いている。子供みたいにわんわん泣きわめいている。
「ユリカありがとな。私のために泣いてくれるなんてな」
「ら"ん"し"ゃ"ん"…うわぁぁぁ」
「ユリカ様、泣きすぎなんじゃないです?」
「このままだと、周りに誤解される!とりあえず、ユリカを部屋に運ぶぞ!」
「あいよ!」
蘭と奏太はユリカを担いで部屋に向かう。寮まで蘭と奏太は全力疾走する。
「しおんたん!さくらたん!みてくださいなのですぅ」
「な、なにあれ…?」
「なんでしょうかね…?」
「らんたんとかなたくんがユリカたんを担いでるのですぅ」
「2人ともらぶゆーしてるのですぅ!」
「あれは…らぶゆー…なのか?」
「なにか誘拐事件みたいな気もしなくもないですけど…」
ぽわぷりメンバーはドン引きしていた。
やっとついたー!ユリカ様の部屋だ!
「ほら、ユリカ部屋に着いたぞ。少し落ち着いたか?」
「は、はい///たくさん泣いちゃってごめんなさい...///」
「ユリカ様って吸血鬼じゃないとふにゃふにゃしてるんですね」
「そうなの…普段の私って弱々しいから強くありたいと思って吸血鬼キャラをしてるの」
「へぇ~、レア情報」
こんなユリカ様も可愛らしいな…頭撫でちゃおうかな
「おい…手を出すなよ…分かったか…?」
「そ、、そんなことしません!」
「詳しいことはまた後で話すからユリカは今日はもう休め」
「蘭さん、絶対に幸せになってくださいね」
「もちろんだ!幸せになってやる」
蘭と奏太はユリカを部屋に送り終えた。
「なぁ、蘭。少し散歩しないか?」
「うん!いいぞ」
スターライトの中を2人で歩く。あまり人がいない所を通る。
「夏は夜でも暑いな~」
「そうだな、でもこの夏って感じがいいよな」
「俺達も夏の思い出つくろうぜ!」
「なにするか?奏太とデートは行くだろ?夏の思い出か…」
「花火したいな」
「アタシ!プールとかグランピングしてみたいぞ!」
「いっぱいやりたいね!」
2人で夏にやりたいことを喋っていた。手を繋ぎながら学園内の散歩を続ける。
「奏太、ちょっとこっち来い」
とつぜん蘭に手を引かれる。
「いきなり、どうした?」
「か、奏太にお願いがあるんだが...///」
「ん?なんだ?」
「キスしてほしいんだ…///」
「いいぞ…///」
お互いの唇が近づく
「んっ… 奏太…もう一回…///」
「うん…///」
また唇が近づき、重なる。
「はぁ…はぁ…かなたぁ…好きぃ…」
なんか蘭の様子がおかしいぞ...すっごい息遣いが荒い。顔だって赤くなっている。
「ら、蘭さん?どうしたの?」
「なんか…よくわかんないが…胸がドキドキする…///」
「とりあえず、落ち着こう?な?」
「ギュッてしてくれ///」
「分かったよ」
奏太はいつもみたく蘭を優しくハグする。
「これ大好き…///」
蘭が幸せそうな顔をしていると学園の時計が奏太の目に映った。
「蘭このまま悪いが、お姫様抱っこするぞ!」
「ふぇ!?キャッ!パンツ見えちゃうだろ!」
「蘭!お前門限が近い!」
「え!?ホントじゃないか!」
「悪いがこのまま寮まで走るぞ!」
奏太は蘭をお姫様抱っこして学園内を走る。日頃バイクや車を整備しているので筋肉がついている。
奏太って結構筋肉あるんだな…腕なんてガッシリしててカッコいいな…
「ヤバイ!ヤバイ!時間がぁぁぁー!!」
寮まであと少し。仕事から帰宅してきた女の子達がキャー!スゴーイ!マンガみたい!とか言ってるが今はそんなことどうでもいい。
「いちご!みて!」
「ん?どれどれ?」
寮の共有スペースでいちごとあおいがくつろいでいた。正面玄関のデカイ窓から蘭と奏太の姿が見える。お姫様抱っこされた蘭がこっちに走ってくる。
「ちょっとー!そこ君!そのまま扉あけといてー!」
「は、はい…!」
ちょうど帰宅して玄関を開けた子がいたので大きな声でお願いする。
「やった!間に合った~!」
「奏太///ありがとな///」
「恥ずかしい…はぁ…思いさせて…はぁ…悪かったな…」
「確かに恥ずかしかったが…悪くなかった…///」
「ちょっと…休憩させて…」
奏太はかなりの距離を駆け抜けた。流石に疲れる。
「蘭!ずいぶんと穏やかじゃないことしてるね!お姫様抱っこの写真いただきました!」
「蘭と杉崎くん!マンガみたいですごかったね!」
「だって門限が近くてさ」
息をゆっくり整える
「蘭さん~彼氏できていいですな~。そう思いますよね?いちごさん?」
「そうですよ~幸せそうな蘭さんみれて私たちも嬉しいですよ~ね?あおいさん?」
二人のよくわかんない寸劇が始まった。恥ずかしいからやめてくれ。
「二人ともやめてくれ!恥ずかしい!」
「あ!そうそう!蘭!」
あおいがおふざけをやめて話しかける。
「ん?なんだ?」
「杉崎くんにライブの話した?もしかしたら見にきてくれるかもしないよ?いいとこ見せちゃお!」
「そーだよ!蘭!チケットなら私たちでも手配できるしね!」
「確かにそうだな!」
いちごがくれた水を飲んでいる奏太に話しかける。
「なぁ、来週なんだけど私達ライブがあるんだが良かったら見に来ないか?」
「あ!学園長から話聞いたぞ!見に行くよ!チケットは学園長が手配してくれるって言ってたよ」
「ホントか!アタシ頑張るから見にきてくれよな!」
「蘭の踊って歌う可愛い姿いっぱいみせてくれな」
キャー!蘭さん彼氏できたのね!蘭ちゃん!おめでとー!キャー!美しいカップルだわ!
あれ?めっちゃ人おるやん。恥ずかしいことしちゃったかも…蘭さんも顔が真っ赤ですな。
「これは本当に穏やかじゃないね」
「ここ皆通るからね~蘭と杉崎くんは大胆だね~」
「蘭すまん…恥ずかしい思いをさせちまった」
「ううん。気にするな!奏太はアタシの自慢の彼氏だからな!」
蘭だって自慢の彼女だよ。時計をみるとかなり遅い時間になってきている。
時間的に俺も帰らないとヤバイ…閉門時間が近づいてきてる。
ピンポンパンポン!
アナウンスが寮に鳴り響く。嫌な予感がするぞ…
『ただいまの時間をもって完全閉門時間となります。現在時刻以降の外出は禁止となります』
終わった…門閉じちゃった…バイク出せないや…
「え…これって…俺…帰れない…?」
「と、とりあえず正門前の警備員室行ってみようか」
幸いバイクは寮の近くに停めてあったため、バイクに乗って警備員室を目指す。敷地内でバイク乗るってなかなか無い経験だ。
ドン!ドン!ドン!
「警備員さん!いますか?」
警備員室電気ついてないわ。開門時間明日の朝五時かよ…仕方ない。とりあえず寮に戻ろう。
バイクに乗り寮に帰る。
外からバリ!バリ!と音が聞こえる。奏太のバイクの音だ。いちご達と外に出ると悲しい目をした奏太が立ってた。
「寮の外のベンチでいいから寝させてください…」
「とりあえず中に入れよ…」
杉崎奏太17歳
野宿確定するのか、しないのか次回に続く
今回は結構長めに書きました。
それと服部ユウちゃんを少しだしました。
アカリGenerationの中だとユウちゃんが一番好きです。
主人公達が付き合ったので少しだけ惚気させました。
それとたまには学園の皆との絡みがあってもいいんじゃないかなって思うので次回はお泊まり回。