恋する歌姫と恋した俺   作:ゼレス

11 / 50
野宿確定か回避か皆様の目で確かめてください




え!?今から泊まれる部屋があるんですか!?

「とりあえず中に入れよ…」

 

 蘭が寮の共有スペースに入れてくれた。終電を逃した時ってこんな感じなんだろうな~。

 

「皆入れてくれてありがと。寝るときは外のベンチで寝るからそれまでここのスペースにいさせて」

 

「杉崎くん外暑いからここにいなよ~」

 

「いちごちゃん気持ちは嬉しいけど流石に女の子の寮に男が泊まる訳にはいかないよ」

 

「だったら!蘭の部屋は?」

 

「蘭はルームメイトいないからベッド一つ空いてるはずだよ」

 

 いちごとあおいが提案してくれるが部屋主が何て言うかだな。部屋主が彼女だから他の子の部屋よりはいいはず。

 

「アタシの部屋に来るか?///」

 

「蘭が大丈夫ならお邪魔しようかな///」

 

「みてみて!いちご。一つ屋根の下!愛し合う二人!なにも起きないはずはない!イタッ」

 

「起きるわけないだろ!」

 

 蘭があおいちゃんの頭にチョップいれた。あおいちゃんが頭を抑えている。カワイイ。

 

「ねぇ!蘭」

 

「どうした?いちご」

 

「杉崎くんとはどこまでしたの?」

 

「え!言えるわけないだろ!恥ずかしい!///」

 

「明日みんな休みだもんね!てことわ!また作戦会議しちゃおー!」

 

「「「「「おー!」」」」」

 

「え?それって俺も行かなきゃダメ?」

 

「「「「「「もちろん(ですぅ)」」」」」

 

「やっぱり外のベンチで野宿したくなってきた…

 

「逃がさないよ?」

 

 真顔のあおいちゃんが腕をガッシリ掴む。え、力つよ。振りほどけない。なんでこんな強いねん。

 

「ユリカ様の部屋に集合よ!」

 

 この人、さっきまで泣いてましたよね?気にするのはやめよう。

 

 皆、部屋着に着替えるために部屋に戻っていった。蘭と俺は蘭の部屋に向かった。

 

「奏太、ごめんな。こんなことに巻き込んじゃって」

 

「大丈夫だよ!気にしないで!ピロートークみたいでたのしそうじゃん」

 

 なんで私よりノリノリなんだこの彼氏。

 

「お泊まりとかしたこと無いから楽しみだな~」

 

「アタシ着替えてくるからどこか空いてるところに座っていてくれ」

 

「はーい!」

 

「覗くなよ…///」

 

「覗かないよ…///」

 

 部屋に一人取り残された奏太。部屋を見渡すとえびポンやスターライトの皆と撮った写真がたくさん飾られている。もちろん、俺と撮った写真もある。お互い小さくて可愛い。

 

 あまりジロジロ見るのも失礼だから床に座り込んでケータイを触っていると部屋の良い匂いが鼻の中に入ってくる。

 

「さっきまでなんとも思わなかったけど部屋めっちゃいい匂いする」

 

 蘭の匂いだ。なんだかずっと嗅いでいるとなにかムラつくものが込み上げてくる。だが学園長との会話を思い出す。

 

 『彼女に傷でもつけてご覧なさい。どうなるかは分かるかしらね?』

 

 こんなところで蘭に傷なんてつけられない!アイカツとモデルはずっと続けてほしい!だから自分の欲求に…負けない! 

 

 ぐぬぬぬ…静まれ…俺の欲求よ…お願いだ…

 

「お待たせ…って、なにしてるんだ?」

 

「自分と戦ってるんだ…」

 

 奏太は胡座をかき、目を瞑り、合掌している。

 

「ほら!ユリカの部屋に行くぞ」

 

「まて!蘭!引っ張るな!」

 

「なんでだ?」

 

「そういうことだ…今の状態で他の子の部屋に行ったら捕まってしまう…」

 

 少し待つといきなり目を開き、勢い良く立つ奏太。

 

「蘭、待たせたな!行こうか!」

 

「お、おう…」

 

 どうしたんだ?奏太のやつ?よくわかんないが、まぁいっか。二人で歩いていると前からおとめ達が来た。

 

「はじめましてなのですぅ!有栖川おとめなのですぅ!」

 

「はじめまして杉崎様。北大路さくらと申します」

 

「はじめまして、神谷しおんだ。よろしく」

 

 ぽわぷりだ…ぽわぷりも可愛いな~

 

「はじめまして杉崎奏太です!えっと…蘭とお付き合いしてます…///」

 

「らんたんのらぶゆーが奏太くんに届いたのですぅ!」

 

「ほーら!奏太とおとめ、ユリカの部屋に入るぞ」

 

 蘭が扉を開けると黒メガネで髪の長い子がいる。

 

「え、だれ?君?」

 

「す、杉崎くん!私です!ユリカです!」

 

 え?ユリカ様なの?  

 

「さっきも言ってただろ?吸血鬼キャラを演じ分けてるって」

 

「あー!なるほど」

 

「普段はこんな感じなんです。驚きました?」

 

「かなりね」

 

 これがあのユリカ様か~ほぇ~

 

「あ!蘭達だ!」

 

「待ってました!本日の主役!」

 

 部屋の中にはいちごとあおいもいた。

 

「さぁ!こっちにお二人は座ってね」

 

 あおいに連れられて特別席に座らされる。

 

「な、なぁ…これって記者会見の真似か?」

 

「そんな感じするよね…」

 

 

 カシャカシャカシャカシャ!

 

 あおいがカメラを連写している。部屋に来た皆、新聞記者の真似をしてメモの準備をしていると、ユリカの部屋の外からも声が聞こえる。

 

「もしかして、この寮の子達皆ここにきてる?」

 

「そんな感じしないか?奏太…」

 

 

 

 いちごが部屋の中と外にいる子達に向かって喋りだす。

 

「コホン!それでは紫吹蘭と杉崎奏太君のお付き合い記念会見を始めます!一人一個だけ質問して部屋から出てね~」

 

 おい。ちょいと待てなんだこれは!記者会見やないかいと焦る奏太。

 

「いちご!これはどう言うことだ!///」

 

「みんな蘭の事が気になるんだって私達も気になる!」

 

 

 ここからは地獄のような質問責めにあっていくことになる。下級生達はキャー!など黄色い声をあげている。頑張って質問に答えていき最後の一人となった。

 

「あの~紫吹先輩!杉崎さん!おめでとうございます!」

 

「大空も来てたのか」

 

「あかりちゃんこんばんわ!」

 

「紫吹先輩との関係、気になって来てしまいました!」

 

「杉崎さん!質問です!紫吹先輩とはどこまでしましたか?///」

 

 一番そう言うの言わなさそうな子が質問してきた。

 

 

「あの~私実は、そういう恋愛系の漫画読んだこと無くて今クラスの子に借りたらすごく面白くて恋愛ってどうなのかな~って…漫画だとその…あの…え…///」

 

「「え?」」

 

「エ…エッチなことしてたから!そういうことしてるんですか!!!///」

 

 すっげーな。ど真ん中豪速球。火の玉ストレート飛んできたぞ。女の子向けの恋愛漫画ってエッチなのあったりするからな~。あかりちゃんはそういうやつ読んだ感じね。そんな質問を大きな声でするもんだから皆の耳がもうダンボみたいに大きくなっている。

 

「あの~あかりちゃん?俺達はまだそういうことはしてないよ。しかもまだそういうことは早いんじゃないかな?」

 

「そ、そうだぞ///大空!」

 

 確かに蘭とはそういうことはしてみたいと思う。絶対に可愛いと思う。しかし学園長と約束したからな!学生の間は節度あるお付き合いをすると。

 

「そ、そうなんですかね///でも漫画だと付き合ってすぐにはもう…その…///あの…///せ…///」

 

「「せ?」」

 

「セックスするんですよね…?///」

 

 このユリカの部屋が一瞬にして凍り付いた。皆いきなりのセックス発言に顔を真っ赤にしている。あかりちゃんは何て本を読んでんだ?普通の少女漫画ってそこまで描くの!?隣を見るとアワアワしてるのがいるぞ。

 

「お、おおおお、大空!ア、ア、アタシはシタことないし、そんなの聞いたことな、な、な、無いぞ…///そうだよな??奏太??」

 

 俺はクラスの中で常日頃こういう話を聞くため、さっきの質問もすんなり答えたが、蘭は下ネタ耐性がないのか。てことは処女か。そういう俺も童貞だが。

 

「まぁ、確かにそうね~もっとお互いのことを深く知ってからじゃないとかな?って思うよ」

 

「その…深くってどこまで入るってことですか…?///」

 

 おい。この変態どうにかしてくれ。なんで一番最後にこんな強烈なの残したんだよ。後ろのひなきちゃんとスミレちゃんとユウちゃんを見ろ。三人とも顔おさえて下向いてるぞ。中学生のする質問じゃないぞ。いちごちゃんも顔赤くしてそっぽ向いている。あおいちゃんは目を輝かせてメモをしている。

 

「あかりちゃん?君のその性知識はどこから拾ってきたんだい?」

 

「借りた漫画です///セックスは大好きな人とするって描いてあったのと、深く入るって言ってたから…///」

 

「確かにそうなんだけど…そこはほら!もっと大好きになるにはお互いを知るってことでさっき深くって言ったんだよ!誰も穴の深さなんて…

 

 パシン!

 

 

「大空になんて事言おうとしたんだ!///」

 

「す、すんません…」

 

「わ、私もすみません…聞きすぎました…質問に答えてもらってありがとうございました…///」

 

 顔を赤くしたあかりはひなき達と喋りながら出ていった。

 

「あかりちゃんはそんなエッチな漫画読んじゃダメだよ!///」」

 

「ひな達にはま、まだ早いぜ…///」

 

「あかりちゃんもよくあんなに聞けたね…///」

 

「だって…気になるんだもん…///」

 

 

▲▽▲ 

 

 

 なんだろ?めっちゃ疲れた…

 

「蘭早く部屋に帰ろ…」

 

「そうだな…ゆっくりするぞ…」

 

「蘭さん…」

 

「ユリカどうかしたか?」

 

「絶対に幸せになってくださいね」

 

「もちろんだ!」

 

「杉崎くんもだよ!」

 

「幸せになるよ」

 

 蘭と奏太はユリカの部屋から自室へ帰る。手を繋ぎながら。

 

 

「今日は色々あって疲れたな…風呂は明日入ろ…」

 

「私の部屋の使えばいいだろ?」

 

「いいのか?」

 

「使っていいぞ」

 

「じゃあ借りるね」

 

 部屋の風呂は思ったよりデカイな。じゃあ!早速入りますかね!と思ったが洗濯かごに入ってる紫のブラとパンツが気になって仕方ない。いや!見るな!奏太よ!見てはならん!がしかし少しだけなら…

 

「おい!///」

 

 ドン!ドン!

 

「な、なに!?」

 

「かごに入ってるのは見るんじゃないぞ!///」

 

「大丈夫!見てないよ!///」

 

「い、色は?///」

 

「え?紫ー!」

 

「バカー!」

 

 

  ガシャン!

 

 

 勢い良く扉が開いた。え!?嘘開けるの!?良かった…ズボン履いてて。これで完全に脱いでたら全裸見られちゃうところだった。

 

「ひぃ…///ス、スマン…///」

 

「まだ上しか脱いでないから大丈夫だよ」

 

「それがダメなんだろ!///」

 

 結構筋肉質な体つきだった…///ど、どうしよう扉開けちゃったし、体見ちゃった…///

 

「なぁ?そんなに俺の体見てどうした?」

 

「ど、どうもないぞ…///」

 

 ちょっとだけ蘭をからかってみるか。

 

「なぁ蘭、こっちこいよ…」

 

 蘭の腕を引いて自分の胸の中に引きずり込む。

 

「え、ま、まて!」

 

 ドンと奏太の胸に蘭を引き寄せる。

 

「蘭…好きだぞ…どうだ?こんな感じに耳元で囁かれるのは?」

 

 ちょっとは蘭の怒りも静まったかな?と蘭を見てみると

 

「かなたぁ…好きぃ…」

 

 蘭がふにゃふにゃになってしまった。

 

 

「思ったより効き目あった?」

 

「なぁ…もっと、好きって言って…」

 

「大好き…愛してる…」

 

「アタシも愛してる…大好き…」

 

 耳元で囁いているといきなり顔が近づいてきた。

 

 

 蘭の唇と奏太の唇が重なった。と思ったら蘭は舌を入れてきた。

 

「んッ…くちゅ…んッ…ぷはぁ…はぁ…はぁ…」

 

「このキス大好き…もっと…」

 

 蘭が暴走し始めた。止めないとヤバイことになる。

 

「ら、蘭さん?お風呂に入りたいんですけど…」

 

「ダメだぞ…」

 

「このままいったらラインを越えちゃいますって!」

 

「いいじゃないか…アタシと奏太しかいないんだから...」

 

「ダメだって!ゴムって言うかなんていうか避妊具とか無いですし!」

 

「ぷっ!、アハハハハハ!」

 

「へ!?」

 

 いきなり蘭が笑い始めた。え?もしかしてメンヘラ的な何かになっちゃった?俺がそうさせた感じ?

 

「いや~たまにはやり返してやろうと思ったんだけどここまで焦るなんてな」

 

 蘭はずっと笑っている。笑い事ではない!本当に焦ったのだから。

 

「早く風呂入って寝るぞ!先に部屋で待ってるからな」

 

「入りますよ!!」

 

 蘭は風呂場から出る。

 

「本当にいけるところまでいきそうになってしまった///」

 

 

 股が少し濡れているのが分かる。ヌルっとした感じがしているので多分そうなのだろう。織姫学園長にこの前注意されたのを思い出す。

 

「もう少しの間、我慢しよう…」

 

 ボフッとベッドに倒れる。奏太が出てくるまでゆっくりしよう。

 

 

 

 

「あんな積極的に来られたら襲っちまうよ///」

 

 

 すごくドキドキした。蘭って乱れるとあんな感じなのか…思い出すだけでムラってしてしまう。

 

「早く洗って出よう」

 

 パパッと体と髪の毛を洗って出ると、ケータイを見てリラックスしている蘭がいた。

 

 

「風呂ありがとな!」

 

「あぁ!気にするな。隣のベッド使っていいからな」

 

「せんきゅ!今日俺が、この寮に泊まっているのは流石に学園長にバレたらまずいよな」

 

「まずいだろうな」

 

「明日は学校休みだろ?朝のうちに帰ってバレないようにしよう」

 

「そうだな…」

 

 蘭が少し寂しそうにする。一緒にいたいのかな?

 

「それか明日もどこか出掛けるか?」

 

「ほんとか!?それならアタシやりたいことがあるぞ」

 

「なにやりたいんだ?」

 

「おうちデートってやつだ!」

 

 十分今おうちデートですよ…

 

「今がおうちデートみたいなもんだけど…」

 

「ダメか…?」

 

 その上目遣いやめてくれ。そういうのに弱いのだ…

 

「うぐっ…お、おうちデートやりましょう…」

 

「よし!じゃあ今日は早く寝て明日朝ごはん一緒に食べような!」

 

「そうだな!」

 

「じゃ、寝るぞ。お休み奏太…」

 

「お休み蘭…」

 

 




無事に野宿を回避できた奏太でした。
野宿させるルートも考えましたがうまく構成が決まらなかったので回避させました。
それとあかりちゃんを少し変態にさせてしまいました。別の誰かにしようと思ったのですがそういう漫画やネタって中学生の時に興味持つかな?って思ってあかりちゃんを出しました。ファンの方すみません。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。