私はあおいちゃんです
2話をお送りします
早く小説を書くのに慣れるよう頑張ります
初出勤で暴走族と勘違いされた17歳高校2年生
衝撃的な出会いをしたから、授業が全く頭に入ってこない。
国語、数学、物理など授業があったが全て上の空だ。
俺が通う流星高校は普通科、自動車整備士科、食品科などクラスが分かれているのだ。
その中で俺、杉崎 奏汰は、自動車整備士科に在席している。
なんとこの自動車整備士科はバイク通学が特別に許されているのだ。将来整備士になることを考えているなら、今のうちから乗り物に慣れてほしいという特別な許しが出ている。
そのため、クラスは全員男だ。だからクラスの友人達にはスターライト学園でのバイトの事は秘密にしている。
皆、女に飢えているのだ。
女の子と関わろうなら鬼の形相で詰めてくる。それにアイドルファンが多くいる。
俺がスターライト学園でバイトしてるのがバレたらクラスの皆は荒れに荒れるだろう。
そんなことを考えていると隣の席の春斗《はると》が話しかけてきた。
「奏汰!今日このあと暇か?俺のバイク調子悪いから一緒に整備しねーか?」
今日は初バイトだ!残念なことに断るしかない。
「春斗悪いな今日からバイト始めたんだ。別の日にならできるぞ」
「奏汰バイト始めたのー?なんのバイトよ?」
こいつにバイト先を教えたらクラスの全員が俺をシバキにくる。
ここは黙っておこう。
「ん?家の近くのスーパーで清掃員だよ」
「あー!あの古いスーパーか!今度冷やかしにいったるよ」
すまん春斗本当はスターライト学園だ!
そのスーパーに俺はいないが俺の母親がいるぞ。
あってこいよ。我が母にな!
「悪い!もう行かないとバイトに遅れちまう!じゃーな!」
急いでクラスをでて、駐車場に走る。駐車場には俺の愛機 ヤマハ RZ350がある。
こいつはとんでもないバイクだ。2ストエンジンで350ccという排気量で750ccのバイクをぶっちぎれる。通称ナナハンキラーとも呼ばれた名機だ。なぜそんなバイクを乗っているかというと父親から譲り受けたのだ。そんな愛機を維持するためのバイトに行くとする。
勢いよくエンジンをかけた。2スト独特の排気音が鳴り響く。
さぁ!行くぞ!スターライト学園!
校門から飛び出して向かうことにする。高校からスターライト学園は約10分ぐらい。この時間なら道は空いている。余裕で間に合う。
そんなこんなでスターライト学園についた。
だが、事件は起こってしまった。俺はバイクに乗るときフルフェイスヘルメットを装着しているので顔がみえないのだ。しかもRZ350は社外チャンバーが装着されているのでバリ!バリ!っとすごい排気音がしている。そんなバイクが門の前で止まってたらスターライト学園の女の子たちは警戒するに決まってる。そんなことを気にせず敷地内に入ると警備員が飛んできた。
「君!関係者以外の立入禁止だ!なにをしている!」
え!なになに!何事よ!
「俺、今日からアルバイトで採用された杉崎 奏汰です もしかして俺やらかしてます?」
これはやってしまったやつだ。周りの女の子は不審者を見るような目で見ている。そりゃそうだろうな。
そう思っていると小さな声で、なにあれ?暴走族?怖いよ…みちゃダメ!など聞こえてくる。心にグサグサ刺さる…
誰か助けて…と思っていると緑のジャージが奥から走ってくるのが見えるぞ…あ、あれは!!
「杉崎ボーイ!バイクで来ることを先にいってくれれば通行許可証だしたのに!これはBad!だぞ!」
おー!ジョニー先生!!助かりました…なんとかなるぞ…
「す、すみませんでした!昨日バイクのことを伝え忘れてました!」
「顔をあげてくれ!杉崎ボーイ!学園マザーがまっているぞ!」
ジョニー先生に駐車場を教えてもらい停めた。
これは学園長に謝らなくては!
学園長室にそそくさと向かった。
「こんにちは!杉崎君。バイクのこと言ってもらえれば許可書の発行と警備の方に伝えておくのに!ここから慌ててる杉崎君を見させてもらったわ!とてもおもしろかったわ」とクスクスと笑う学園長。
「それについてはすみませんでした。以後気をつけるとともに許可書の発行をお願いします。」
あーせっかくの初出勤、学園の子に警戒させてしまった。
「それでは、発行しておくわ!今日から清掃員としてお願いします。」重要事項と給料の振り込みの確認などしてからバイトが始まった。
「いいか?杉崎ボーイ!今からスターライト学園の案内とクリーニングをするぞ!」
「はい!お願いします!」
ジョニー先生から細かい説明聞き、いろんな所に案内されながら、落ち葉掃きをしている。そうしていると、赤いリボンが歩いてくるのが見えた。
「あ!杉崎くんとジョニー先生だ!おーい!!」
この声は…
「スター宮!」
「いちごちゃん!おつかれさま!」
「お疲れ様です!本当にバイトしてる〜!そういえばクラスのみんなが学園に暴走族が来たって言ってたけどそれってもしかして杉崎くん?」
うぐ!槍が降ってきた…
「そ、そうだよ…俺バイクが好きで、改造してあって暴走族みたいだったよね…ごめんね…」
いちごちゃんに嫌われたかと思うと心が痛い…
「すごくカッコいいよ!私もバイクでブ~ンってしてみたいもん!」
な、なんと!?あのいちごちゃんにも褒められた…
嬉しすぎる。ありがたや…ありがたや…
「今度、バイクみせてよ!私みてみたい!」
「ほんと!?俺ので良ければいつでも見せるよ!」
「やった〜!約束だよ!」ニヒヒっと笑ういちごちゃんが可愛すぎた。
この笑顔で救われた。
「あ!ごめんね!蘭とあおいと約束してるんだった!もういくね!また会おうね〜!」
そう言っていちごちゃんは走っていってしまった。
「今日も元気だな!スター宮!」
「そうですね!流石いちごちゃん!」
2人で話しながら落ち葉掃き、ゴミ捨てをしていると上がりの時間になってきた。
「杉崎ボーイ!今日はここまでだ!それと学園マザーから通行許可書だ!」
「ありがとうございます!また明日もよろしくお願いします!」
「あぁ!こちらこそだ!それとお腹が空いているのであれば学食にいくといい!これも学園マザーから特別にお許しをもらった!」
学校のあとのバイトでお腹が空くだろうから学食の使用を許可してくれたのだ。流石に腹減った…ここはお言葉に甘えよう!
作業着から制服に着替え、学食に向かった。
学食についたが、なんだ…この高級感溢れる、学食は!ここはミシュランかと錯覚するほどにキレイなご飯!どれもこれも美味しそうだ…じゃあ、いただきますかね!
学食に入ると、女の子達が誰ですか?って顔で見てくる。
そりゃそうだろうな。見ず知らずの男だし、しかもここは女子校だから男がいるはずがない。珍しい目で見られる。
女の子ばかりだから、嬉しいと思ったがそんなことは無かった。トホホ…なんて寂しい思いをしてると後ろから声をかけられた。
「杉崎か?」
この声は、まさか…と振り替えると紫吹蘭が立っていた。
「蘭ちゃんだ!やっと知ってる人に会えた…女神様…」
「な、ちゃん付けはやめろ!蘭でいい!てか女神様ってなんだ!恥ずかしいからやめろ!」
なぜ俺は怒られたのだ??女の子ってよくわからん
そんなことより顔見知りに会えたのだ。救われた。やっと冷たい視線から解放される。
「さっきから女の子達に変な目で見られてて辛いんだよ!知ってる人いないし、心細かったんだ」
「なるほどな。でも何で学食にいるんだ?」
「学園長から特別に学食の使用許可が降りたんだ。それでご飯食べて帰ろうかと思って」
二人で喋りながら学食を購入しにいく。
メニューを見ると、定食やデザート、一品料理など種類が豊富だ。どれにしようか迷ってしまう。定番だが唐揚げ定食にしよう。しかも500円という安さ。破格だ。
「蘭はなに食べるんだ?助けてもらったからご馳走させてよ!」
「私はいいよ、この時間は食べ物の摂取を控えてるんだ。」
流石、モデルとアイドルの両方を兼任しているだけある。体型維持のためだろう。なんか悪いことしちゃったかな。
「私のことは気にするな、たまたま学食でゆっくりしようと思ってただけだからさ」
「ストイックですな!じゃあ定食頼んでくるよ」
「私はテーブルを確保しとくからな」
学食のおばちゃんに唐揚げ定食を頼むとしますかね。500円を握りしめ、注文する。
「唐揚げ定食一つお願いします!」
「あいよ!あら!男の子じゃない!珍しいわ~」
おばちゃんは驚きながら注文を受けてくれた。
「ご飯は大盛りでいけるかしら?特別にタダでいいわよ!」
マジ!?やったぜ!ラッキー!
「ほんとっすか!お願いします!」
「じゃあ待っててね、すぐにできるからね!」
楽しみだな~って思っているとサッとなにか出てきた。
「あいよ!お待ち!唐揚げ定食大盛りだよ!」
早すぎるだろ。なんだ、1分も立ってないぞ。
「はやっ!ありがとう!お姉さん!」
「褒めたってなにもでないわよ!ごゆっくり~」
気さくな人で良かった。ところで蘭はどこにいるのだ?キョロキョロしていると視線の先に蘭がいた。
「お待たせ!席の確保ありがとうね!」
「あぁ、気にするな。ゆっくり食べるといい」
「そういえば、いちごちゃんがあおいちゃんと蘭と約束があるって言ってたけど」
「いちごとあおいとレッスンだったんだ。さっき終わって2人は先に部屋に帰ったんだ。それで学食で水でも飲もうと思ったら杉崎がオロオロしてたんだ。」
ちょうど恥ずかしいところを見られたのか。思い出すだけで赤面してしまう。
「そうでしたか…お恥ずかしい…」
蘭と喋りながら夕飯を済ませる。なんて美味しいご飯だ!また次も来よう!
「じゃあ俺帰るよ、ご飯も済んだし。いつまでもいると女の子達がゆっくりできないだろうしね」
「そっか私も部屋に戻るよ。外まで見送るよ」
食器を返却し、学食を出た。蘭と喋りながら駐車場に向かう。こんな可愛い子と歩けるなんて幸せだ。このバイトやっぱり良かった…。そう思ってると目の前にRZ350が現れた。
「じゃあ、見送ってくれてありがとうね。俺バイクだからさ!このまま帰るよ」
「これが噂の暴走族か、いちごが楽しそうに言ってたぞ」
「そうです…暴走族じゃないよ!」
ヘルメットを被り、勢いよくキックを蹴る。甲高い音が鳴り、エンジンがかかる。バリッバリッバリッと2ストサウンドが鳴り響く。
「バイクってこんなに音がでかいのか?」
蘭は耳を押さえて驚いている。
「これはチャンバーを変えているからだよ!カッコいいだろ!」
「これは暴走族って言われるな、気をつけて帰るんだぞ!」
「わかってるよ!じゃーね!」
さっそうと門に向かって走る。蘭は手を振っていた。
「同年代の男の子と喋るなんて久々だな…私も寮に戻ろうかな」
蘭は奏太と話すのが結構楽しかったみたいだ。フフフと笑いながら寮に戻る。
「蘭おかえり!なんでニヤニヤしてる?なにかいいことあった?」
お風呂上がりのいちごに見つかった。私、そんなにニヤニヤしてたのか!恥ずかしい。恥ずかしくて顔が赤くなる。
「な、なな、なにもないぞ!疲れてるだけだ!」
「え~そうかな~?」
こういう時のいちごのカンは鋭い。ササッと部屋に戻り、風呂に向かう。
「杉崎 奏太か…私のこと覚えてないのかな…」
1人風呂に浸かって呟く。蘭は少し悲しそうな顔をしていた。
その頃、杉崎家の自室では、蘭とたくさん話せたと腑抜けてる奏太がいた。
なんか長くなってしまいました。どのくらいの文字数が読みやすいのかまだ掴めないのでまだまだ頑張ります