恋する歌姫と恋した俺   作:ゼレス

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三年生にレベルアップさせるので、物語内の時間をイジります。許してください。


車っていいよな…

 新しい年を迎えた。俺達は二年生から三年生へとレベルアップを果たした。進級試験はとても大変だった。春斗と健司に勉強教えるのがどれだけ大変だったか…ありがたいことに俺と蘭は交際を続けている。そんな今日は、とある春の日であった。

 

「三年になってしまったな~進路とか考えるの嫌だよね~」

 

「珍しく奏太が弱音を吐いてるな…」

 

「明日は大雨降るかもな…」

 

「おい!お前ら!少しは心配してくれよ!」

 

「あ、すまん」

 

「あ、ごめん」

 

「だって、今日の進路説明会を聞いても俺は将来なにがしたいか、よくわかんねぇよ」

 

「やることあるじゃん。な、春斗」

 

「確かにあるぞ!」

 

「え、なに?」

 

 

「「蘭ちゃんの旦那さん」」

 

 

 

「あ、それはそうだな」

 

 

「てめぇ、いきなり惚気か?」

 

 なんで質問に答えたら胸ぐら掴まれるの!?

怖いよ…

 

「まぁまぁ落ち着け健司。俺達もなにがしたいか考えるいいチャンスだ。俺はこの学校の専門課程に進学して整備士になる予定だ」

 

「春斗は、しっかり考えてて偉いな…」

 

「俺も春斗と同じかな~」

 

「奏太も一緒に進学しようぜ」

 

「そうだな…考えてみるわ。バイトだから先に行くね」

 

 奏太は春斗と健司と別れ、スターライト学園に向かった。

 

△▼△

 

「杉崎さん?なんか元気無いですね…」

 

「あかりちゃん、お疲れさま。ちょっと悩み事があってね…」

 

「紫吹先輩との事ですか?」

 

「違うよ。自分の進路についてだよ」

 

「進路ですか?」

 

 あかりちゃん達は中学三年生だから、このままスターライト学園の高校課程に進むんだろうな。

 

「あかりちゃん達は、このままスターライトの高校生になるんだろ?」

 

「はい!そのつもりです!」

 

「頑張ってね!」

 

「はい!ありがとうございます!杉崎さんはどうするんですか?」

 

「一応考えてるのは、自分の学校の専門課程に進学して整備士になろうかなって思ってる」

 

「整備士ってカッコいいじゃないですか!」

 

「そうかな?少し照れるな///」

 

「それと!紫吹先輩の旦那様にもなる予定ですよね?」

 

「それもそうですね///」

 

 あかりちゃんはいつも前向きで凄いな~流石いちごちゃんを目標にして駆け上がって来ただけはある。その頑張りは誰が見ても厳しく辛い物だったが大好きな先輩と肩を並べたいと言う強い思いが彼女を頑張らせたのだろう。俺もその頑張りを見習わないとな。

 

「それとですね!こう見えて私、恋愛相談が得意なんですよ!また漫画でいっぱい恋愛の知識を得ました!この漫画です!」

 

 おい!なんだその漫画。お兄さんに見せてみろ。

 

「あかりちゃん、その漫画は何?少し見てもいいかな?」

 

「はい!いいですよ」

 

 数ページをペラペラ捲ってみると、今のところ普通な恋愛漫画だった。高校に上がって、イケメンな彼と出会う物語。そこから更に読み進めると…ん?今回はベッドシーンが無いぞ?普通に面白い。恋のライバルが出てきて、アピール勝負したりと読み応えがある。

 

「今回は普通なんだね」

 

「ベッドシーンがある少しエッチな漫画も面白いですが青春!って感じの漫画も面白いですね!」

 

「あかりちゃんが、普通の恋愛漫画読んでくれてお兄さんは嬉しいよ…」

 

「それ、スミレちゃん達にも言われました」

 

 だろうな。

 

「杉崎く~ん!いたいた!」

 

 後ろからあおいちゃんが走ってきた。なんかあったのかな?

 

「あおいちゃん何かあったの?急いでるけど…」

 

「実は蘭が体調悪くしちゃって倒れたの!」

 

「ホント!?今、蘭はどこにいるの?」

 

「自室にいるよ」

 

「あかりちゃん悪い。俺、蘭のところに行ってくるね」

 

「紫吹先輩にお大事にとお伝えください」

 

「ありがとうな!あおいちゃんもありがとう!」

 

「あ!待って~!私がルームキー持ってるから~!」

 

 あおいちゃんを置いていくところだった。俺達二人は蘭の部屋に向かって走った。

 

△▼△

 

 コン!コン!コン!

 

「蘭?杉崎くんつれてきたよ」

 

 あおいちゃんが部屋を開けてくれた。

 

「このルームキー、蘭のだから杉崎くんに渡しておくね」

 

「悪いな。蘭!入るぞ!」

 

 扉の鍵を開けて、中に入る。ベッドの上で苦しそうにしている蘭がいた。

 

「かなた…」

 

「蘭、大丈夫か?凄い熱だ…」

 

「すこし…がんばりすぎちゃった…」

 

「この前の事で気負いしすぎたかな。今はゆっくり休もうね」

 

「うん…」

 

 蘭はすぐに眠ってしまった。となりであおいちゃんが看病に必要な物を準備してくれた。

 

「この前の事って何かな?聞いてもいい?」

 

「実は俺の母親って元アイドルでね。マスカレードと同時期にデビューしたんだ。母親、アイドルやってる時に俺を身籠ったんだ。そのまま母親は引退。蘭はこの前、母親からアイカツカードを貰ったみたいで意思を継いで頑張るって言ってたからそれが原因かも…」

 

「マスカレードと同時期のアイドル…もしかしてマイちゃんのこと!?」

 

「そうだよ」

 

「えぇーー!!杉崎くんの事故の時に病院で見て、もしかしてって思ったけどもしかしてなのー!!穏やかじゃなーーーーい!!」

 

「流石アイドル博士!」

 

 あおいちゃん流石です。アイドル大好きだもんね。

 

「蘭が受け取ったカードってどれかな?」

 

 あおいちゃんがアイドル時代の母親の写真を見せてくれる。

 

「あ!そのドレスだ」

 

「これは伝説のブランド!Beautiful Butterflyのプレミアムレアドレス!レ パピヨン ヴォレットコーデ!」

 

「レ?パピプペポ?ウォレット?」

 

「レ!パピヨン!ヴォレット!」

 

 全然違うじゃん。英語じゃ無い感じがする。なんかヨーロッパな感じだな。

 

「もう解体されたブランドだよ!マイちゃんがずっと愛用していたブランド!私もこういうレアなカードが欲しいな~!」

 

「あおいちゃんだってフューチャリング・ガールの星座ドレスとかいっぱい持ってるじゃんよ」

 

「それとはちーがーうーのー!」

 

 アイドル博士…今日は一段と熱量が違いますね…

 

「もう!このブランドのカードは残ってないの!残ってたとしてもマイちゃんしか持ってないの!」

 

「そんなにうちの母親が愛用していたのか…」

 

 蘭の事だから、気負いしすぎたんだ。あの夜だって泣いていた位だしな。

 

「蘭、俺がついていたのに気がつかなくてごめんな…」

 

 蘭の頭を優しく撫でる。毎日、連絡したり、通話だってしてたのに気がつかなかった。

 

「レアなカードを託されたて意思を継ぐってのは簡単に出きることじゃないよね…蘭は凄いよ…」

 

「俺がこのまま看病できればいいんだけどな…」

 

 今日は宿泊の許可が取れてないから俺は寮に泊まることは出来ない。

 

「杉崎くん、蘭の事は私が見るよ。いちご、仕事で今日帰ってこないから、私が付きっきりでみるよ」

 

「悪いね…蘭、看病できなくてごめんな…」

 

 蘭は静かに寝息を立てている。

 

「あおいちゃん、よろしくお願いします」

 

「任せて!」

 

 蘭の事をあおいちゃんに任せて、俺は家に帰ることにした。

 

△▼△

 

 

 その日の夜、蘭はすぐに回復した。

 

「あおい、ありがとうな」

 

「蘭が元気になってくれて良かったよ!」

 

「あおい…もしかして…このカードの事、聞いたか?」

 

「うん…」

 

「アタシ頑張りすぎたかな…」

 

 珍しく蘭が落ち込んでいる。このカードは、大切なカードだもんね…頑張りすぎちゃうのも分かるよ...

 

「最近のレッスン見てるとかなりハードだよ…少しペースを落とした方がいいよ…」

 

「そうだな…あおい、本当にありがとう」

 

「いいんだよ。今はゆっくり休もうね…」

 

「あおい…アタシ…このドレスに相応しいアイドルになる…ゼッタイに…」

 

「うん…私も蘭に負けないアイドルになるよ…」

 

△▼△

 

 

 時が流れ、俺は誕生日を迎えて18歳になった。そして頑張って車の免許を取得した。

 

「車の免許が取れたぞ」

 

「俺はまだ通ってる途中~」

 

「俺も~」

 

 仲の良い三人の中で俺が一番最初に免許を取得した。

 

「奏太、車はなに買うんだ?」

 

「まだ決めてないけど、何かスポーツカーがいいな~」

 

「車って高いもんな~」

 

 いつものように放課後三人で喋っていた。確かに早く車を見つけないとな。

 

「奏太!俺達、今日バイトだから先に帰るからな」

 

「気を付けてな」

 

 俺は今日バイトが無いので真っ直ぐ家に帰ることにした。

 

△▼△

 

 帰宅してバイクをガレージに入れて玄関に入ると見慣れない靴があった。

 

「ただいま~」

 

「奏太~おかえり~」

 

「かーちゃん、誰か来て…る…の…」

 

 リビングには、蘭がいた。

 

「あれ!?蘭!?なんで家にいるの!?」

 

「いちゃダメか?」

 

「凄く嬉しいです」

 

 サプライズゲストが過ぎるだろ。愛する蘭がいた。

 

「舞さんが使ってたブランドについて勉強させて貰いに来たんだ」

 

「へぇ~勉強熱心ですな」

 

「誰かさんも勉強しなさいよ…車の事だけじゃなくて…数学とかね…」

 

 奏太は数学など一般教科が凄く苦手だ。母親である、舞には全てバレていた。

 

「し、しますよ…」

 

「してくれるとママ嬉しいな~」

 

 勉強の話は嫌いだから部屋着に着替える。蘭とかーちゃんはリビングで勉強会をしているので、俺はガレージでバイクをイジることにした。一人で音楽を流し、作業をしていく。

 

「奏太、夕食の時間だぞ」

 

「蘭、勉強会は終わったか?」

 

「あぁ!アタシもご飯をいただいてから帰ることになったから、呼びに来たんだ」

 

「悪いね」

 

 蘭に呼ばれたため、リビングに戻る。そこには楽しそうに料理をする舞の姿があった。そこから三人で晩御飯を食べ、蘭の事をスターライト学園まで送っていく。

 

「蘭、車で送っていくよ」

 

「奏太、車の免許を持ってるのか!?」

 

「取ったよ!だから今度から車で出掛けられるよ!」

 

「じゃ、じゃあドライブとかいけるのか?...///」

 

「いけるよ。どこへでもつれていくよ!」

 

「じゃあ、いつか海につれていってくれ…///」

 

「任せてよ。今年の夏は海に行くぞ」

 

「うん!」

 

 奏太は蘭を乗せて自宅を出発した。スターライトに行くまでは蘭と二人で歌を歌っていた。二人で楽しみながら運転していると、スターライトについてしまった。

 

「お待たせしました!スターライト学園になります!」

 

「送ってもらって悪いな」

 

「気にしないで!」

 

「またな」

 

「また後で連絡するよ」

 

 奏太は蘭を降ろして、自宅に戻る。

 

 車っていいな…好きな子と乗れるのたまんねーな!

早く自分の車を見つけようと思った奏太であった。




今回は少し短めでお送りします。

ここから最終回へ向けていきます。
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