なんだろ?朝から気持ち悪く、体調が優れない。困ったな…今日はソレイユで番組撮影なのに…薬飲んで仕事に行こう。
このお話はあおいの勘違いが事件にまで発展した
後に 勘違い事件 として有名になった...
△▼△
「蘭?どうしたの?顔色悪いよ?」
「あおい…実は朝から気持ち悪くてな…薬は飲んできたから問題ないぞ」
「無理はしないでね」
「いちごもありがとう…」
薬飲んでも全然治る気配が無い。なにか変なものでも食べたかな?ヨーグルトを食べたが、買ったばっかりのやつだからあり得ない。頭をフル回転させ思い出すことにした。
は!もしかして…妊娠か?でも避妊はしてる…生理だって来る。でも念のため、検査してみよう。
だとしても何か変なもの…待てよ…思い出した…
牛乳だ…昨日の夜に奏太がくれた牛乳を飲んだぞ…
前に良いところの牛乳だからってくれたんだが、仕事が忙しくて冷蔵庫に保管しっぱなしだった。期限を確認せずに飲んだもんな…そりゃ…気持ち悪くもなる。解決したが妊娠の検査だけはしておこう。奏太との子供ならいいかなって…ダメだダメだ...アタシはアイドルだ。まだまだアイカツは続けたい。ネットで検査薬を調べてみよう。帰ったら薬局行ってみるか…
「いちご…蘭大丈夫かな?」
「薬飲んだって言ってたけど…」
「悪い二人とも…少しお手洗いに行ってくる…」
「ついていくよ」
「私も!」
△▼△
二人に支えられながらお手洗いに来た。正直、食べたものを吐き戻したいくらい気持ち悪い。でも、出る気配が無い。
「やっぱり…今日はお仕事キャンセルする?」
「いや…大丈夫だ…仕事ぐらい出来る…」
「まだ時間あるし、楽屋でギリギリまで寝てよ」
「助かるよ…」
楽屋に戻ってきて、横になる。段々眠くなってきた。
「あおい、少し寝てもいいか?」
「まだ時間あるから大丈夫だよ」
すぅーすぅーと寝息を立てて蘭はすぐに寝てしまった。さぁ!時間になるまで、収録内容をチェックしておこ!
コトン…
蘭のアイカツフォンが床に落ちた。蘭アイカツフォン握りっぱなしで寝ちゃったのか…可愛い。寝顔レアだから撮っちゃお!
ん?アイカツフォンに何か書いてある…拾ってみてみると…私、霧矢あおいは衝撃を受けた…
妊娠検査薬というページが開かれていた。あまり、人のスマホは覗き見するのは良くないが、これは非常事態だ…
は!…確か妊婦さんは、妊娠の影響で気持ち悪くなるというのを学校の保健で習ったのを思い出した。
しかも、杉崎くんとお付き合いしている…エッチしてるって言ってたし、蘭もしかして子供できちゃったの…?
「あおいどうしたの?顔が真っ青だよ…」
「い…いちご…落ちついて聞いて…」
「ん?な~に?」
「蘭なんだけど…お腹に子供いるかも…」
「え…ウソ~!?」
「しー!蘭が起きちゃう!」
「ご、ごめん!でもなんで?」
「これを見て」
妊娠検査薬のページが開かれた、蘭のアイカツフォンをいちごに見せる。
「検査薬…」
「いちごも、このくらいは知ってるでしょ?」
「う、うん…」
二人で蘭のアイカツフォンを見ていると、あおいの指が画面に触れてしまい、一つ前のページに戻ってしまった。そこに出てきたのは…
妊娠したかもって思った方は、早急に産婦人科へ
と書かれた画面が目の前にドン!っと大きくでてきた
「これって…産婦人科のページ!?」
「だね…」
「やっぱりなんだ…」
「蘭、私達に言い出せなかったんだ…」
私達に相談できないところまで来てたんだ…仲間なのに気付けなかった…
「ん…二人ともどうかしたか?」
「ら、蘭!どう?た、体調は?」
「くぁwせdrftgyふじこlp」
いちご!なに言ってるの!しかも汗だらだらかいて!
今、春だよ!そんなに汗出る訳ないでしょ!
「い、いちご…大丈夫か?汗が凄いぞ?」
「ら、蘭こそ大丈夫?」
ここは私、霧矢あおいが立て直すしかない!
「少し寝たら、良くなったよ。二人ともありがとう」
「こ、これ。寝てるときに落ちてたよ」
「アイカツフォンもありがとうな」
今のところは、問題ない。今のうちにいちごをどうにかしないと…
「いちご、汗拭こっか」
「ソウダネ、アオイ。タオル、アセ、フク」
あなたはロボットか…そんなの通用する訳が無い。
「なんか、いちごもおかしくないか?」
「じ、実は今度いちごに隠し芸大会のオファーが来ててそこでロボットダンスを披露するって言うから今のうちから練習してるんだ…あははは…」
「そうなのか!いちご、頑張ろな!」
「ラン、イチゴ、ガンバル」
一挙一動にガシャン、ガシャンと擬音がつきそうなくらいロボットになってしまった。もうダメだ...この後の仕事が心配だ…。
コン!コン!コン!
ソレイユさ~ん!出番で~す!
「「はい!」」「YES!」
まだロボットか…これは災難だ…
この日は近くの商店街で街探検をする番組であったのだが、本番までにいちごがロボットから、正常復帰してくれず、ロボットのまま収録がスタートしてしまった。
これは、失敗だ…と思ったが。番組プロデューサーがこれは使える!とか訳の分からんことを言い出して、なんとか無事に終わった。
△▼△
「学園に帰って蘭はゆっくり休もう」
「そうだな…でもだいぶ良くなったぞ」
「でもまたいつ悪くなるか分からないからね」
「それはそうだな」
「ラン、ゲンキ、イチゴ、ウレシイ」
早く治ってくれ。いちごロボ。
「いちごのロボットも凄いな…上手だ…」
感心しないで…あなたの妊娠でいちごはロボットになったのです…。
どうなるの、私達ソレイユ…
△▼△
「と言うことがあったのです…」
今、学食でカエデちゃん、ユリカさま、あかりちゃん、おとめちゃんに事情を説明した。
「ま、まさか…蘭…って!ユリカ!しっかりして!Help!」
「ら…蘭さんが…に…妊娠…」
現実が受け止めきれないユリカ様。そうだよね。分かるよ。ユリカ様。
「で…でも…確定してるわけじゃ無いんですよね…?」
「ま…まぁね…」
「蘭たん…おとめ達に相談してほしかったです…」
おとめちゃん…
「ミンナ、アタシ、ラン、シンジテル」
「ところでこのロボットは…」
「いちごです…」
あかりちゃん…あなたとユニット組んでる星宮いちごはただ今ロボットになっております。修復できなくて困ってます。
「星宮先輩…ショックだったんですね…」
「みんな辛気くさい顔してどうしたんだ?」
「蘭さん…体調が悪いと聞きました…」
「ユリカ心配ありがとな」
「蘭なにか困った事があったらすぐにいってね」
「カエデも心配かけてごめんな」
「蘭たん…おとめはいつまでもらぶゆー…です…」
「おとめも元気ないのか!?」
「紫吹先輩…辛い時は私に任せて下さい」
「大空も頼りにしてるな」
「ラン、イツマデモ、トモダチ、シンユウ」
「いちごのロボット、本当に上手だな!さっきよりもロボットだぞ」
あなたのせいでロボット治りませんよ…困った…友達に子供ができたことなんて無いからどうしたらいいのかわからない。お腹空いたし、ご飯頼みに行こう…
「あおいは、なに食べるんだ?」
「私は、今日サラダだけでいいかな」
「もっと食べた方がいいぞ?」
「今日は仕事で疲れちゃってね…」
「アタシは酸っぱくて、冷たい物がいいかな~」
は!私、霧矢あおいはまた思い出してしまった。
妊娠してツワリが始まった時期は食の好みが変わりやすく、酸っぱいものや、冷たいものを好むらしい。
これは確定した…妊娠している…蘭といつまでもアイカツできると思ったのに…
「これなんて美味しそうだぞ。ゆずが効いて美味しい!七味ポン酢を使った冷しゃぶサラダ!」
まさに酸っぱくて冷たい食べもの。
「そうだね…私もそれにするよ…」
みんな、蘭の妊娠が確定したよ…
みんなでご飯を食べたが、味がしなかった。
隣のいちごはロボットになってしまって、ネンリョウヲホキュウシテオリマスってずっと一人で喋ってるし。あとで少し蘭の部屋に様子を見に行こう。
△▼△
なんでたまに酸っぱくて冷たいものが無性に食べたくなるのだろうか。この冷しゃぶサラダは美味しい!また食べたいな。今日は体調が優れなくて大変な思いをしたから休もう。とその前に検査薬を使ってみよう。説明書を読み、使用してみる。反応が出るまで待つ。いつまで経っても、反応が出ない。ということは妊娠してない…安心した。やはり体調が悪かったのは牛乳のせいだ。
コン!コン!コン!
「蘭いる?」
「あおいか?いるぞ」
「蘭、体調は回復した?」
「あぁ!お陰さまでな!」
「そ、そっか。蘭が心配で来ちゃったよ」
「心配かけて悪かった。お茶ぐらい出すよ」
「ありがとう。蘭」
美しき刃と友達になれて、ユニット組んで、アイカツできたのは嬉しかったな。
「はい!緑茶でいいか?」
「ありがと…」
「あおい、顔が疲れてるぞ?ベッド空いてるから寝ていくか?」
「大丈夫だよ…蘭、困ってること無い?」
「困ってることか?特にないが…あ!」
この反応、妊娠の話が来るか…
「茶菓子を置いてきてしまった。待っててな」
なんだ…茶菓子か…蘭が茶菓子を取りに椅子から立つ。その時ポケットから何か棒が落ちた。
「あ!こ、これは違うんだ!」
「蘭、やっぱりなんだね…」
「違うぞ!」
このタイミングで蘭の部屋の扉が勢い良く開いた。
「紫吹先輩!蘭たん!レモンケーキ持ってきました!」
「蘭さん…冷やしトマト持ってきたので食べてくだしゃい…」
なんでレモンケーキ?ユリカはなんで泣いてんだ?
「蘭!今日は私がついてるよ!」
カエデはアタシの部屋に泊まりたいのか?
「ランノアカチャン、イチゴモ、ソダテル」
はぁ?何を言ってるんだ?
「蘭…隠さなくていいよ…その検査薬…」
「だからこれは違うんだ!」
「なにが違うの!私達、親友だよね…」
「そうだ…親友だ…」
「相談してくれたって良かったじゃん…」
涙が溢れる。我慢してたのが止まらない。
「あおいちゃん…」
「ユリカちゃんだって、こんなになるまで…」
ユリカちゃん、蘭が大好きだもんね…そりゃ泣いちゃうよ…ユリカがあおいを抱き締める。
「みんな…知ってるんだよ…」
「やっぱり…気付いてたか…」
「蘭のその体調不良は…
「妊娠してるんでしょ!!」
「期限の切れた牛乳を飲んだからだ!!」
へ…?今なんて言いました?期限の切れた牛乳を飲んだから?
「実は奏太がくれた牛乳を飲んだんだが、期限が切れててな。昨日の夜その牛乳を飲んだら気持ち悪くなったんだ」
「じゃ…じゃあ、その検査薬は?」
「これか?気持ち悪いの確かに妊娠かと思ってさっきやったんだが、妊娠なんてしてないぞ?しかも奏太とヤる時は必ずゴムしてるし、その…奏太の液体は…アタシが飲んでるし、中でイかないから妊娠なんてあり得ないんだ…///」
はい?ペラっと性事情を聞いてしまったが…なんだって!!!
「じゃあ、アイカツフォンに検査薬や産婦人科のページがあったのは!?」
「あれは性能の高い検査薬を調べただけだぞ?やるなら性能が高い方が信頼あるしな」
じゃあ、全部勘違い?酸っぱくて冷たいものが残ってる!
「酸っぱくて冷たいものが食べたくなったのは!?」
「たまには食べたいなって思っただけだが?」
「てことは、気持ち悪いのは期限の切れた牛乳で、食の好みが変わったのは、たまたま酸っぱくて冷たいものが食べたくなっただけってこと?」
「あぁ」
なんてこった…勘違いだ…
「蘭…ごめんなさい…」
「勘違いしたのか!?アハハハハ!」
「笑わないでよ!本気で心配したんだから!」
「ほかのみんなもあおいと同じか?」
「「「「はい」」」」「YES」
「いちこが、ロボットになったのも?」
「そう」
「いちご!蘭、妊娠してないよ!」
「え!?そうなの!?」
あ、戻った。正常復帰した。
「良かったよ…」
「いちごも、みんなもごめんな」
「しれっと、杉崎くんとの性事情をまた喋ったね」
「あ…///」
「紫吹先輩!それ精飲って言うんですよね!」
「大空!やめろー!///」
「私が読んでる漫画にありましたよ!彼氏は喜ぶみたいですね!」
「だーかーらー!やめろー!///」
これが勘違い事件の真相である。
あと少しで新しい物語が始まります。お楽しみにしてください。