恋する歌姫と恋した俺   作:ゼレス

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蘭ルート最終回後編になります

中々更新できなくてすみません
時間がなく、遅くなってしまいました。


最後はあなたと踊りたい 後編

 奏太から無事に試験が終わったとメッセージが送られてきた。あいつも頑張ってたからな…やれると信じてた。今度はアタシの番だ…

 明日に控えた入試。絶対に合格してみせる!

 

△▼△

 

 入試当日。いちごは、隣でやる気を見せている。

 

「蘭!絶対に合格しようね!」

 

「一緒に合格しような!」

 

 今までやってきた勉強を、試す時が来た。いちごだって、弱音を吐いていたが、何だかんだ全てこなして今に至る。

 

 試験会場に入り、準備をして待つ。この緊張感、オーディションの時と同じだ…心臓がバクバクと跳ねる感じ久々に味わう。試験官から案内を聞き、試験が始まった

 

△▼△

 

 無事に入試を終えて、学園に戻ってきた。手応えはある。いちごも手応えを感じたみたいで、無事に帰ってこれた。あとはアタシも奏太も結果を待とう。それに…試験が終わったから奏太にも会える…やっとだ…ずっと我慢していた。奏太に終わったことを伝えよう。

 

△▼△

 

「蘭からメッセージが来たぞ」

 

「蘭ちゃんといちごちゃん入試だもんな」

 

「どうだって?」

 

 バイトが休みで春斗と健司と家のガレージで、車を整備していたタイミングで蘭からメッセージが来た。

 

「二人とも今のところバッチリだってさ!」

 

「お~!この感じだと大丈夫だな!」

 

「いちごちゃん、最後まで蘭ちゃんに勉強教えてもらってたもんな~」

 

 俺も蘭にすっごく助けてもらった。いちごちゃんも大変そうだったもんな。

 

「なにか蘭にはお礼しないとだな」

 

 蘭にはずっとお世話になりっぱなしだし、そろそろ俺達も卒業するからな… 俺達はまた一歩大人に成らなければならない。高校生活はあっというまに終わろうとしている。寂しくなるな…

 

△▼△

 

 

 俺達、三人は無事に卒業判定試験を突破して進級が確定した。三人でバカ騒ぎして喜んだ。

 

「あの奏太が無事に進級するんだもんな~」

 

「ホントだよ」

 

「なんだ?俺が卒業するのがおかしいか!?」

 

「「おかしいだろ」」

 

「酷いな」

 

「そんなことより今日は蘭ちゃんに会う日だろ?」

 

「グダグダしてないで行ってこい!」

 

「悪いな。行ってくる」

 

 奏太は二人と別れてスターライトに向かう。

 

「お前は、あおいちゃんに会わなくていいのか?」

 

「この後会うぞ?」

 

「羨ましい…」

 

「わりぃな」

 

△▼△

 

 86に乗り、スターライト学園に向かう。道は混んでおらず、思ったよりも早く着いてしまった。車を駐車場に停めて、蘭が待ってる学食に走る。

 

「蘭!」

 

「奏太!判定試験はどうだ?」

 

「卒業が確定して進級が認められたよ!」

 

「無事に終わってなによりだ」

 

「蘭の合否はいつでるんだ?」

 

「来週だ」

 

 合否が出るまで俺もドキドキしてしまう。

 

「少し落ち着いた感じか?」

 

「あぁ」

 

「今日は久しぶりにスターライトの学食を食べようよ」

 

「だな!」

 

 蘭と手を繋ぎ、学食に向かう。

 

「久々に来たな~」

 

「バイトも休んでいたしな」

 

「蘭に会えなくて辛かった…」

 

「あ、アタシもだ…///」

 

「あ!杉崎くんだ!」

 

 いちごが奏太を見つけて、走ってくる。

 

「いちごちゃん!入試お疲れさま!」

 

「ありがと~!杉崎くんもお疲れさま!」

 

「お互い辛かったですな...」

 

「そうだね...蘭が怖かったよ...」

 

「それは俺も思った...」

 

「怖くて悪かったな」

 

 やっべ…蘭に聞こえてたわ…

 

「そ、そんなに怖くなかったかな~なんて...」

 

「もう遅いぞ!」

 

「サーセンした!」

 

 いちごは隣でこのやり取りを見て笑っている。

 

「やっぱり、この二人のやり取り見てるとおもしろいね!」

 

「そ、そうか?」

 

「早くご飯食べに行こ!」

 

 いちごちゃんが、席を取っていてくれているみたいだ。お腹空いたし、ご飯を食べに行くことにした。

 

「こうやって食べるのも久々だな」

 

「ずっとお互い勉強してたからな~」

 

「何度も泣きそうな声で電話してきてたがな」

 

「それは言うな…」

 

 何度も蘭に助けを求めて電話をした。勉強難しくて蘭の声が聞きたくなるのだから、仕方ない。

 

「でも、アタシもずっと会いたかったぞ///」

 

「俺もだ…///」

 

 こうやって制服でご飯を食べるのも、もう残り少なくなってきた。なんだか、寂しい。

 

「やっぱり二人はラブラブだね!」

 

「い、いちご!恥ずかしいだろ!///」

 

「だって!いきなりイチャつくんだもん!」

 

 その通りである。

 

「うぐ…なにも言い返せない…」

 

「でも、そろそろ私たちも卒業だね…」

 

「スターライト学園にはお世話になったよな…」

 

 しんみりとした会話になってしまう。

 

「そういえば!杉崎くん!卒業ライブにきてよ!」

 

「卒業ライブ?」

 

「そう!身内とかお友達しか見れないライブがあるの!

しかも!TV中継とかも無く、完全プライベートライブなの!」

 

 蘭の最後の晴れ舞台だ。見逃すわけにはいかない。

 

「絶対に行く!」

 

「奏太、見に来てくれるのか!嬉しいな」

 

「蘭のスターライト学園最後の舞台だろ?絶対に見る!」

 

「日程はまたあとで連絡するからな」

 

 奏太に、いいところを見せる為に蘭も気合いが入る。

しかも完全プライベートライブ、カメラも入らないためどのブランドを着ようが関係ない。この日のためにとっておいた、コーデがある。

 

 舞さんから受け継いだカードが…レ パピヨン ヴォレットコーデを着るときが来た。

 

△▼△

 

 時はあっという間に過ぎて、卒業式。

 

俺達の卒業式は卒業する仲間達のほとんどが、進学して専門課程に上がるため、そんなに寂しい気持ちにはならなかったが、校舎が変わる。思い出が詰まった校舎と別れを告げる時が来た。

 

「奏太!早くスターライト行こうぜ」

 

「蘭ちゃん達が待ってるんだろ?健司と俺も呼ばれてるからみんなで行くぞ」

 

「ライブに見に行こうぜ」

 

「行くとしますか」

 

 三人それぞれの車に乗り、スターライト学園に向かう。スターライトの卒業式も終わったのかな?

 

 車を飛ばしてスターライトに向かうと女の子達が泣いている姿が見える。そこには泣いている蘭の姿もあった。

 

「ユリカも…ありがとな…」

 

「ユリカ様にかんしゃしなさい…」

 

 お互い泣きながら感謝を伝えあっている。仲の良さが伺える。

 

「蘭、中学の卒業式の時も誰よりも泣いてたよね」

 

「そうだったよね!」

 

 いちごちゃんとあおいちゃんも蘭の姿を見て、思い出を語り合っていた。

 

「三人ともお待たせ!」

 

「かなた~…」

 

「やはり、泣いておりましたか…」

 

「健司くん!待ってたよ」

 

「この後、ライブだから見ていってね!」

 

「いちごちゃん達も頑張ってね!」

 

 蘭達三人はステージに向かい、走り出した。

 

「俺達も席に行きますか」

 

「しっかりと応援しないとな!」

 

 スターライト学園、最後の幕が上がる。

 

△▼△

 

 卒業生達のソロライブが始まった。

 

 おとめちゃんや、ユリカ様、カエデちゃん達一人ずつ

この学園で得た力を発揮している。皆、輝いており、それでいて力強く、見に来ている人達、一人一人に勇気や力を分け与えてくれている感じがする。

 

「あおいちゃんのステージ可愛かったな」

 

「あれ…俺の彼女だぜ…」

 

「よく付き合えたもんだ」

 

 まじ、それなって思った奏太。

 

「蘭ちゃんの出番が来たぞ」

 

「目に焼きつけないとな」

 

 ステージに蘭が現れた。いつもなら声援が飛び交うが

いつもと違うブランドの服を着て現れた為、みんな驚きが隠せなく会場が静まり返った。

 

「このドレス…かーちゃんのやつだ…」

 

「かーちゃん!?奏太の母親って元アイドルなの!?」

 

「そうだよ…家の写真にあったドレスだ…貰ったカードをここで着るとはな…」

 

 確か…レ パピヨン ヴォレットコーデ…

 

かーちゃんとあおいちゃんが言ってた。今はこのブランドが無いからカードが残ってるだけでスゴいって…

今までに見たこともないくらいの、輝きを放っている。

蘭…頑張れ!

 

 ステージを見ていた舞と学園長といちごの母である、りんごは蘭のドレスを見て懐かしさを感じた。

 

「ヒメ…あのドレス…マイちゃんの…」

 

「そうね…久しぶりに見たわ…まるでマイが復活したみたいね…」

 

 あの時、よく三人で出掛けていた。スイーツを食べたり、可愛い服を見たり、くだらない話で笑いあったり、アイカツしたりしていた。だが、いきなりマイが引退を発表した時は、信じられなかった。

 

「だよね…私自身を見てるみたいだね…良く似合ってるわ…蘭ちゃん…」

 

「マイ…」

 

「本当に素敵ね…なんでだろ…涙が…出て…くるの…」

 

「あの頃は毎日が輝いていたわよね」

 

「いつまでも続くと思ってた」

 

「あとは蘭ちゃんが引き継いでくれるから…その姿を見守るよ…」

 

「マイ…」

 

「蘭ちゃーーん!!!ママのあげたドレス似合ってるわよーー!!!」

 

 蘭は、いきなり舞の声が聞こえて周りを見渡してしまう。舞の姿を確認できた。

 

「舞さん…来てくれたんですね…」

 

 蘭は舞に向かって手を振る。

 

「見て!ヒメちゃん!ミヤちゃん!蘭ちゃんが手を振ってくれた!!」

 

「そういうところは、相変わらずなのね」

 

「やっぱりマイちゃんは、おもしろいね」

 

 奏太、見ていてくれ。

 

△▼△

 

 蘭はTrap of Loveを卒業ライブで披露してくれた。

その姿に俺は感動してしまった。今すぐ蘭の所に行きたい。

 

「蘭の所にいってくる」

 

「行ってこい!」

 

「ここで待ってるからな」

 

 席を離れて、控え室に走る。紫吹蘭と書かれた部屋を見つけてノックをする。

 

「蘭いるか?」

 

「奏太か?入っていいぞ」

 

 扉を開けて部屋に入るとそこにはレ パピヨン ヴォレットコーデの蘭がいた。

 

「蘭のステージ凄く感動した!うまく言葉にできないのが恥ずかしいけど、ドレス姿が素敵だ…」

 

「ありがとな///」

 

 俺はその場で蘭にキスをしてしまった。

 

「ん…か、奏太!う、後ろ見ろ!」

 

「へ?」

 

 そこにはユリカや、いちご、あおい、おとめ、カエデがいた。他にも学園長とりんごさん、そして運悪く自分の母親である舞もいた。

 

「あんた…結構イケイケなのね…ママ驚いちゃった!」

 

「いたのか…」

 

「そりゃもちろん」

 

「なんでいるの?」

 

「だって、蘭ちゃんのドレスあげたのママだし、自慢の娘に挨拶したいもん!」

 

「だからって…」

 

「いいのよ!恥ずかしがらなくて!奏太は蘭ちゃんのこと大好きだもんね~」

 

「うるさーい!」

 

「奏太、来てくれてありがとな。ステージから奏太のこと見えてたぞ」

 

「ホ、ホント!?」

 

「少し泣いてただろ?見えてたぞ」

 

 なぜそれも知っておるのだ…アイドル恐るべし…

 

「バレてたのか…///」

 

「ステージからは、何でも見えるからな」

 

「そうだ!杉崎くん!この後のパーティー来てよ!」

 

 いちごからパーティーのお誘いが来た。

 

「いいのかい?」

 

「いいの!いいの!みんなで学園最後の晩御飯食べよ!

いつもみたいにみんなで食べるの私大好きなんだ!」

 

「じゃあ、お邪魔させてもらおうかな」

 

「奏太も来い。いつもみたいにご飯食べるぞ」

 

△▼△

 

 ライブが終わり、学食に来た。卒業パーティーということもあり、いつも以上に盛り上りを見せている。

 

「奏太、なに食べる?」

 

「唐揚げ!」

 

「アタシが取ってくるよ。待っててな」

 

「悪いな」

 

 パーティーはバイキング形式となっており、食べ物がズラリと並べられている。パーティーだから、学食も気合いが入っている。

 

「お待たせ」

 

「ありがと!」

 

「再会した時も唐揚げたべてたよな」

 

「唐揚げ定食食べてたかも!」

 

「懐かしいな…」

 

「もうそんな経つのか…」

 

「なぁ、食べたら外にいかないか?」

 

「いいよ」

 

 蘭と喋ったり、いちご達と盛り上がったりして、パーティーを過ごした。食べ終わり、蘭に連れられて外を散歩することになった。

 

 

「なぁアタシ達、進学したら同棲しないか?」

 

「同棲か…いいな…じゃあ、同棲しよっか」

 

「うん!」

 

「俺はここで、アルバイト続けるからその稼ぎでどうにかしていこうと思うよ」

 

「アタシも仕事の稼ぎがあるから大丈夫だ」

 

「お互い協力していこう」

 

「あぁ!」

 

 散歩しながら歩いていると、中庭の広場に出た。

 

「なぁ、奏太…アタシと踊ってくれないか?」

 

「俺、ダンスなんてできないぞ?」

 

「安心しろ、アタシがリードしてやる」

 

 蘭に手を引かれ、社交ダンスをする。初めてやるダンスに奏太は慌ててしまう。

 

「フフフ、慌ててる奏太は面白いな」

 

「今、必死だから!俺うまく踊れてる?大丈夫?」

 

「大丈夫だ。いい感じだぞ」

 

 ダンスを踊り終えた。

 

「最後は奏太と踊りたかったんだ…」

 

「思い出が増えて良かったよ」

 

「今日はこんなに月が綺麗だな…ここで、キスしてくれないか?」

 

「いいよ…」

 

「アタシ達、幸せになろうな」

 

「もちろん」

 

「誓いのキスだ…」

 

 お互いの唇を重ねて思いを誓い合う。

 

 高校から俺の人生はだいぶ変わったんだなと思った。

 

△▼△

 

 なんだか、懐かしい思い出の夢をみてた気がする。

 

 高校生の時は毎日が楽しかった。もちろん大人になった今も楽しい。睡眠から目が覚めて、ベッドから出る。

リビングのソファーに腰掛け、テレビをつける。

テレビには朝の番組に出演してる紫吹蘭の姿がある。

 

『紫吹さんと言えば!最近ご結婚を発表されましたね』

 

『そうですね!この前皆様にご報告させていただきました!』

 

『お相手の事をお聞きしても大丈夫ですか?』

 

『はい!旦那は自動車整備士をしており、趣味で車のレースに出るくらい車が大好きな人です。それに辛い時などにアタシを支えてくれる頼れる旦那です!』

 

 自分の事を言われるとなんだか恥ずかしい…///

 

「なにみてるんだ?ってこの前のやつじゃないか!」

 

 噂をすれば嫁の蘭だ。

 

「テレビつけたらやってたよ?」

 

「恥ずかしいからやめてくれ~!」

 

 出会った頃から蘭は変わらず、綺麗だ。年々美しさに磨きがかかる。

 

「そういえば、高校生の時の夢を見たよ」

 

「アタシ達が再会した時だな」

 

「色んな蘭の姿を思い出した」

 

「なんだが…言い方が怪しいな…」

 

「別にそんな、蘭の初めての時のことを思い出してたわけじゃないんだから~」

 

「ほら!エッチなことを思い出したな~!」

 

「最初は痛がって泣いてたのも思い出した」

 

「やめろ~///」

 

「早く支度して行くよ」

 

「アタシはもう終わってるぞ」

 

「へ?」

 

「奏太が寝坊したんだぞ」

 

「嘘!?マジじゃん!?」

 

「早くしろ!」

 

 今日はスターライト学園の同窓会である。蘭が呼ばれるのは分かるのだが、なぜか奏太も呼ばれた。

 

「てか、なんで俺も呼ばれたんだ?」

 

「アタシの旦那だからだ!」

 

「そう言われるとニヤニヤしちゃうな」

 

 さっさと準備しないとそろそろ怒られそう。

 

「準備できたか?」

 

「できましたよ」

 

「86、今日もよろしくな。お前もアタシ達の大切な家族だからな」

 

 蘭が86に話しかけてる。可愛い。

 

「じゃあ!いくぞ!」

 

「そういえば、奏太。これを見ろ」

 

「なにこれ?」

 

 車に乗り込もうとしていたら、蘭がへんな棒を見せてきた。

 

「アタシと奏太の赤ちゃんがお腹にいるぞ///」

 

「俺、パパ?」

 

「アタシ、ママ」

 

「ホント!?やったー!蘭!絶対に子供と蘭のことを幸せにしてみせるからな!!」

 

「あとで舞さん達にも知らせような」

 

「蘭の母親達にもな!」

 

「とりあえず、いちご達にも知らせようか」

 

「あおいちゃん、失神するんじゃない?」

 

「かもな」

 

 車に乗り込み、エンジンをかけ同窓会の会場に走り出す。

 

 俺と蘭はこのあと同窓会で大変な目に遭った。

 

 子供が出来たことを報告したら、いちごちゃんとあおいちゃんとユリカ様は大泣きして、喜んでくれた。

それに付き合いが長い、健司と春斗にも報告したら、お祭り騒ぎでした。もちろんだが、自分達の親にも報告した。

 

 うちの母親は泣いて喜び、織姫学園長に電話して自慢してた。

 

 そんなこんなでイベントだらけの杉崎家は今日も仲良くやってます。俺と蘭と娘と86の三人一台家族になりました。




 蘭ルート完結になります。更新が遅くなりすみませんでした。仕事がいきなり、忙しくなり本当に時間がなくて困りました。隙間時間を見つけてようやくできあがりました。

次回からはユリカ様ルートで
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