恋する歌姫と恋した俺   作:ゼレス

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ユリカ様ルートに突入します
よろしくお願いします


Vampire Night
夜にそんな格好してたらビビるじゃろ


 

 

「清掃のバイトも結構慣れてきた!まだ1ヶ月しか経ってないけど、もっと頑張ろ!」

 

 1人でやる気を出していると、入学したての中学課程の女の子達がコソコソと話をしている。

 

「夜になるとこの辺で…

 

 何て言ってるか聞こえないけど、耳に会話が入ってきた。なんだろ?いちごちゃん達に聞いてみよう。

 

△▼△

 

 バイトが終わり、学食でご飯をいちごちゃんとあおいちゃんと蘭と4人で食べていた。

 

「そういえば、バイトしてる時に中学課程の子達が、そこの草むらのところで、夜になるとこの辺であーだこーだって言ってたけど、なにか知ってる?」

 

「なにかあったかな?あおい何か知ってる?」

 

「う~ん…」

 

「蘭もどう?」

 

「特に思い当たる節は無いがな…」

 

 なんだろ?気になるな…

 

「そういえば!杉崎くんが貸してくれたDVDみんなで見たよ!」

 

「どうだった?吸血鬼のホラー映画!」

 

「蘭ったら、ビビりすぎて泣いてたんだから!」

 

「あ、あおい!恥ずかしいから言うなよ…///」

 

「いちごなんて、終始興奮してたんだよ!」

 

「すっごく!面白くて目が離せなかったよ!」

 

「この映画、地味に面白いからね~実は...この映画の続きを持ってきてあります!」

 

「杉崎くん貸して~!」

 

「いちごちゃんどうぞ」

 

 いちごにDVDを貸す。

 

「そろそろ、時間だ!俺、帰るね」

 

「気を付けてな」

 

「「バイバ~イ!」」

 

 ヘルメットを被り、バイクまで歩いていると草むらから何か声が聞こえる…ブツブツ喋ってる…

恐る恐る草むらに近づくといきなり何かが飛び出てきた。

 

「キャーーーーー!!」

 

「うわぁーーーーー!!」

 

 黒いマントを身につけた銀髪縦ロールをツインテールにした女の子が出てきた。

 

「な、なんで!男がスターライトにいるのよ!」

 

「こんな夜にそんな格好してるのもおかしいよ!」

 

「う、うるさい!///血を吸うわよ!」

 

「えぇ…」

 

 この子…見覚えあるな…

 

「あ、どこかで見たことあると思ったらユリカ様だ」

 

「あなたも私のしもべかしら?」

 

「しもべ?俺アイドルそんなに興味ないからテレビでみたことあるぐらいだよ」

 

「そこは嘘でもしもべっていいなさいよ!」

 

「えぇ…」

 

 この子、癖強いな…

 

「で!アナタ名前は?」

 

「俺?杉崎 奏太だけど…」

 

「杉崎ね、アナタ今日からこのユリカ様のしもべよ!」

 

「なんですって!?」

 

「もうこれは決まったことなの!言う通りにしないと血を吸うわよ?」

 

「おぉ…テレビで見たセリフだ」

 

「返事はないの!?」

 

「わかったよ…しもべになるよ…」

 

 何か変なことに巻き込まれたかな?気持ち良さそうに1人で何か喋ってるけど…帰っていいかな?疲れたし。

 

「このユリカ様の儀式を邪魔し…ってどこ行くのよ!」

 

「バイト終わったから帰るんだけど…」

 

「まだ話は終わってないわ!」

 

「あ、そうだったの」

 

「本当に血を吸うわよ!!」

 

 1人でプンスカ怒ってる。ユリカ様近くで見るとすっごく可愛い。なんか無性に頭を撫でたくなってきた。撫でてみよう。

 

「な!?なにするのよ!」

 

「いや~なんとなく撫でてみようと思ったんだ」

 

「そうやって…ユリカ様を…馬鹿にして…」

 

 いきなりユリカは奏太の首もとをガブッと噛んできた。

 

「いたたたたた!!」

 

「ユリカ様の恐ろしさはわかったかしら?」

 

「本当に噛むやついるか!?」

 

「私はね!人間と吸血鬼の間に生まれ推定600歳の吸血鬼なのよ!」

 

 そこまでキャラ設定を決めてるのすごいな。

 

「俺が悪かったよ…」

 

「明日もこの時間にここに来なさい!儀式の続きをするわよ!」

 

「わかったよ…来るよ」

 

「あ、あなた!ユリカ様から命令よ!」

 

「なんです?」

 

「部屋までユリカ様を送りなさい…」

 

「なんでよ」

 

「じ、実は…アナタと会って驚いてから…暗くて…こ…怖くて…」

 

「俺も悪いことしたから送っていくよ。ほら手出して」

 

「うん…///」

 

 ユリカの手を引いて、寮に向かって歩き出す。

 

「ユリカ様は、なんで600年間も吸血鬼やってるの?」

 

「永遠の刻を共に旅してくれる下僕を探しているの」

 

「見つかりそう?」

 

「いいえ」

 

「見つかるといいね」

 

「うん!」

 

「ユリカ様…キャラ忘れてるよ…」

 

「え!?」

 

「素直なユリカ様も可愛いんだね」

 

「ふぇ!?あ、その、ありがとう…///」

 

 素の彼女を見れてなんだか嬉しい。本当はおとなしい感じの女の子なんだろうな。

 

「ついたよ」

 

「杉崎くん!送ってくれてありがとね!」

 

「だから…キャラ忘れてるって…」

 

「う、うるさい!ユリカ様のしもべなのに生意気よ!」

 

「明日も同じ時間にさっきの草むらに行くよ」

 

「絶対に来なさい!」

 

「じゃあまた明日ね」

 

 奏太は走ってバイクに向かっていった。

 

「そう言えば…顔ちゃんと見れてないわね…」

 

 奏太はヘルメットを被っていたので、ユリカからは目の部分しか視認できなかった。とりあえずユリカは自室に戻り、お風呂に入ろうと準備をしている。

 

「杉崎 奏太ね…覚えておくわ…」

 

 鏡に映った裸の自分を見つめる。

 

「あんなに男の子と話したの久しぶりかも…///」

 

 そして自分の手を見つめる。奏太と手を繋いで歩いたことを思い出して、顔が赤くなる。

 

「しもべなんだから!主をエスコートするのは当たり前よ!」

 

 ユリカは1人プンスカ怒りながら、風呂に入っていった。

 

次の日

 

 バイトが早く終わってしまい、あおいと学食でお話ししていた。

 

「昨日、ユリカ様と会ったのよ」

 

「昨日?杉崎くん、ユリカちゃんの儀式の途中で出会った!?」

 

「え?うん」

 

「だから、ユリカちゃんずっと、杉崎奏太を我がしもべにとか、色々1人でやってたよ!なんだか穏やかじゃない感じはしてたけど…」

 

「あの子友達いるよね?」

 

「私達がいるよ」

 

「なら良かった」

 

 あおいとお話していると、凄いオーラを出しながらこっちに向かって来るのが確認できた。しかも早歩きで。

 

「なんだか、穏やかじゃないオーラを纏った子が向かってきてるんだけど…」

 

「これは確かに穏やかじゃないね…」

 

 銀髪縦ロールが左右に揺れているのが見えたからこれはユリカだと確信した。

 

「杉崎奏太!やっっと見つけたわ!」

 

「まだ約束の時間じゃないよ?」

 

「ユリカ様のしもべなんだから、早く来なさい!行くわよ!」

 

 ユリカに手を引かれて連行されていく奏太。

 

「あおいちゃ~ん!また今度ね」

 

「杉崎く~ん!いってらっしゃい!」

 

 なんでこんなにすでに怒ってるの?俺なんかした?

 

 昨日と同じ草むらに連れられてきた。

 

「ユリカ様なんで怒ってるの?」

 

「ここに来たらアナタがいないから!」

 

「だって集合時間まで余裕あったからさ」

 

 またプンスカプンスカしてる。頭撫でてみよう。

 

「また頭を撫でたわね!血を吸うわよ!」

 

「ところで今日はなにするの?」

 

「しもべ探しに行くわよ!」

 

「校内探検ね」

 

「しもべ探し!」

 

 プンスカしてるユリカの後ろを歩く。1人で吸血鬼について喋っているのを俺は後ろで聞いていた。

 

「杉崎?聞いてるの?」

 

「え?うん。聞いてるよ!」

 

「ユリカ様は今なんといったかしら?」

 

「え~と…縦ロールの巻き方についてかな?」

 

「アナタね…しもべとしての自覚が足りないわ!こうなったらユリカ様のこと知ってもらうんだから!」

 

 その瞬間、校内の電気がいきなり消えた。あちこちから女の子達の悲鳴が聞こえ始め、泣き声が聞こえたりと、阿鼻叫喚であった。

 

「ユリカ!どこだ!?」

 

「こ、ここにいます…」

 

 声は聞こえるけど、イマイチ場所が掴めない。

 

「目がまだ慣れてなくて前が見えない…」

 

「杉崎くんアタシはここだよ…」

 

 手を前に出し左右に振りながら前に誰がいないか確かめる。その時、スッと髪の毛に振れた気がした。

 

「今、誰かの髪を触ったな」

 

「私のです!ユリカのです!」

 

 今のところにいるんだな?一歩前に出てみよう。手を前に突き出しながら、ゆっくり近づく。

 

「ひゃっ!…///」

 

 なんだ?凄く柔らかい。ずっと揉んでいられる。触り心地が凄くいい。

 

「何触ってるかわからないけど、柔らかいものに触れたが、これはユリカか?」

 

「そ…そうですぅ…///」

 

「ユリカは無事か?」

 

「は…はい…杉崎くんあまり触らないで…///」

 

 ん?俺は何触ってんだ?

 

 考えていると、電気が復旧した。いきなり明るくなったので、眩しく、目をゆっくり開いて、ユリカの安否を確認する。

 

「ユリカ!無事…か…?」

 

「ひゃい…///」

 

 目の前には顔を真っ赤にして、プルプル震えているユリカがいた。しかも俺の腕はユリカの胸を掴んでいた。

 

 

「ユリカ様お許しください!」

 

「杉崎くん、わざとじゃないの知ってるから、大丈夫だよ!謝らないで!」

 

「てか、ユリカ様キャラが...」

 

「さっきの停電が怖くて…」

 

「明るいところで休憩しよ?」

 

「うん...」

 

 そのままユリカの手を引き、近くのベンチまで誘導してあげる。

 

「怖かったか?」

 

「うん...」

 

 ちょっと涙目になってる。いきなり停電したらびびるよな…俺達は整備の実習してると時よりブレーカー落ちることあるから慣れてるけど…普通の女の子達は怖いよな…

 

「さっきは胸を触ってごめんなさい」

 

「謝らないで!私の無事を確認するのに、手探りで触っちゃっただけだもん!こっちこそありがとうね」

 

「そう言っていただけると助かります…」

 

「杉崎くんいたー!大丈夫~?」

 

 いちごちゃん達が来てくれた。

 

「いちごちゃん達も無事かい?」

 

「こっちは大丈夫だけど、ユリカちゃんどうしたの?」

 

 いちごちゃん達に状況を報告する。

 

「確かに怖かったよね。私達も驚いたよ」

 

「いちごちゃん達も来てくれたから安心だよ」

 

「このままユリカを部屋に連れていってあげてよ」

 

「あとは任せろ」

 

「蘭ちゃん頼んだよ」

 

「杉崎!ちゃんはやめろ!」

 

 忘れていた。蘭はちゃんで呼ぶと怒るんだった。

 

「杉崎くん、明日も会える?」

 

「明日もバイトだからいるよ」

 

「明日、お礼させてよ」

 

「いいのかい?」

 

「うん!また明日ね」

 

「また明日な」

 

 素の彼女はなんだか新鮮だった。いつものユリカ様モードも良いのだが、俺は素のユリカの方が良い。普段みれないから特別感がある。

 

 この日はユリカ達と別れて、すぐに家に帰った。

 

△▼△

 

 学校が終わり、バイトの清掃をしていると後ろから声をかけられた。

 

「杉崎…き、昨日は…助けてくれてありがと…///」

 

「ユリカ様が無事で良かったよ」

 

「バイトの後に学食で待ってるわ///」

 

「終わったら行くよ」

 

「待ってるわ」

 

 さっさと終わらせてユリカ様のところに行かなくてわ

 

△▼△

 

 バイトが終わり、制服に着替えて学食に向かうと入り口にユリカが立っていた。

 

「待ってたわ」

 

「お待たせしました。ユリカ様」

 

「行くわよ」

 

 ユリカの後ろについて歩く。広いテーブル席に案内された。

 

「昨日は、ありがと…///」

 

「いいんだよ!ユリカ様が無事なら」

 

「しもべなら主を守るのが役目よ!///」

 

 照れ隠しだな。フンッ!と顔をそっぽ向ける。

 

「で!主の…を…感想は?…///」

 

「声が小さくて聞こえないかな?」

 

「だーかーらー!主の胸を揉んだ感想は!って聞いてるのよ!!」

 

 学食で大声出すのは良くないぞ。しかも胸を揉んだ感想だなんて聞くもんじゃない!

 

「何てことを大声で聞くんだ!///」

 

「ホントのことじゃない!!///」

 

 周りの女の子達がえぇ…とドン引きしている。これはヤバイぞ…

 

「場所を変えましょう…」

 

「そ…そうね…」

 

 けっきょくいつもの草むら近くのベンチに来た。

 

「揉んだ感想は?///」

 

「それは…凄く…柔らかくて良かったです…また触りたいと思いました…///」

 

「ユリカ様の胸を触ったんだから、誓いなさい!眷属になることを!」

 

「眷属?俺バカだから難しい言葉わかんないけど、しもべよりはカッコいいからいいよ」

 

「これで契約成立よ///」

 

「わかった」

 

「その…お礼なんだけど…///今度…買い物に付き合ってほしいわ…///」

 

「いいよ!買い物に付き合います!ユリカ様」

 

「それでこそ、我が眷属よ…///」

 

「ところでユリカ様はアナタのことあまり知らないから自己紹介しなさい!」

 

「知らないのにここまで引き回されたの?」

 

「血を吸うわよ!」

 

「杉崎 奏太 17歳 流星高校の自動車整備科2年生

 好きなものは車とバイク。それと唐揚げ」

 

「同い年なのね」

 

「そうだよ!よろしくユリカ様」

 

「よろしくお願いするわね」

 

「俺帰るよ。時間的に帰らないと正門閉められちゃうから」

 

「見送るわ」

 

 奏太は荷物を持ち、駐車場に向かう。

 

「なんで駐車場なのかしら?」

 

「俺バイクで来てるからだよ」

 

 奏太はバイクに跨がり、エンジンをかける。RZ350の排気音がユリカの耳を刺す。

 

「アナタ、凄いわね…」

 

「かっけーだろ?RZ350」

 

「気を付けて帰りなさいよ」

 

「また明日ね!」

 

 奏太はユリカと別れて颯爽と学校から出ていった。

 

「杉崎奏太…ちょっといいかも…///」




 ユリカ様ルートに突入しました!

ユリカ様も可愛いですよね!素のユリカ様が結構好きです!ツンツンしてるのも良きです!
また時間を見つけ次第、ちまちま書いていきます
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