いちご、あおい、蘭、ユリカ、奏太の5人はドリアカに来ていた。なんでも冴草きいが、凄いマシンを作ったらしい。
「で…なにこれ?」
奏太は目の前にあるデカいマシンを見て驚いている。
「よくぞ!きいてくれました!その名も…別次元転送装置!別次元の物をこっちの世界に転送できる装置だよ!ちなみにこっちの物を別次元に送ることも可能だよ!」
「世界線が壊れそうな装置だな…」
とんでもないことになりそうだ…嫌な予感がするぞ…
「蘭…嫌な予感がしないか?」
「やっぱりか?アタシもだ…」
俺と蘭は、嫌な予感がして早く帰りたい。この後、蘭とエッチするんだから。
「きいちゃん!凄いね!早く動かしてみてよ!」
いちごの目はキラッキラッに輝いてる。
「穏やかじゃない装置だね!試しに別次元から何か転送してきてみようよ!」
「このユリカ様を呼び出したんだから、凄いものなんでしょうね?」
「あぁ!この装置は凄いぞ!これが別次元から転送してきた石だ!」
セイラちゃん…石なんてその辺に落ちてるよ…
「すっご~い!!」
いちごちゃん…疑ってみてはどうだろうか…
「じゃあ!行くよー!ポチポチポッチ~!」
きいの掛け声と共にマシンが動き出した。なにやらエラーと出ている。
「あ!なに転送するか入力忘れてた!何にする?」
「ん~?何がいいかな?あおい、何か思い付く?」
「難しいな…」
言われてみると確かに難しい。これだ!って物が思い付かない。ていうか…どうやって入力するんだ?聞いてみるか…
「きいちゃん、これってどうやって入力するんだ?」
奏太は、疑問を開発者であるきいに聞いてみる。
「この左側のカメラに映すと認識するよ!」
「ほぉ~!凄いな!このカメラか?」
奏太はカメラを見て感心していた。前屈みになり、カメラを覗いてみる。その時、マシンに手を掛けてしまい、変なスイッチを押してしまった。
「あ…」
「「「「「「あ」」」」」」
認識終了!杉崎 奏太!
マシンから変な声が聞こえた。俺の名前を呼んでいたが、まさか別次元の俺を転送してくるのか?
マシンからガラガラとヤバい音が出ている。明らかにヤバい音だ。壊れそうな勢いで振動を始めた。
パシュー!!!
白煙が出た。部屋中白煙まみれだ。
「げほ!げほ!なんだ!?」
全員咳き込む。白煙を外に出さないとみんな危ないので窓ガラスを開けて、白煙を外に出す。段々、白煙が無くなり、室内が鮮明になると奏太の目の前に奏太が2人いる。1人は同じ歳くらいくらいだが、もう1人の奏太は、大人な感じがする。
「「「俺だ」」」
「いや!もっと焦ったりしないのか!?」
蘭の突っ込みが炸裂した。
「てかここはどこだ?ドリアカだな」
「どう見てもきいちゃんの部屋だ。てか!みんな高校生ぐらいか?懐かしいな~!えぇ!?ユリカが制服着てる!?やっぱり制服姿のユリカめっちゃ可愛いな~!」
歳が同じくらいの奏太はドリアカと認識出来てきたが、大人の奏太は部屋まで言い当てた。
ん?どう言うことだ?ユリカって呼んだか?
「ユリカ様よ!って杉崎…随分と大人ね…?」
「だってハタチ越えてるし…それにユリカと結婚してるけど…ほら、結婚指輪」
「奏太が…ユリカと結婚…?」
「蘭!?しっかりして!」
「おい!蘭しっかりしろ!お前の彼氏は俺だろ?」
蘭が、膝から崩れ落ちた。あおいと奏太<蘭の彼氏>は蘭に駆け寄る。
「あおい!早くデートに行くぞ!今日はクレープ食べに行くんだろ?」
「あおいと…デート!?」
「うわ!蘭!口から魂出てるぞ!」
今度はあおいの手を握り、部屋を出ていこうとしている。
「そこの俺と俺!自己紹介と付き合ってるor結婚している女性の名前を言え!まず俺からな!杉崎奏太 高3 蘭と付き合っている!はい次!」
「俺も杉崎 奏太。付き合ってるのは霧矢あおいだ」
それを聞いたあおいは、顔を赤くする。
「私、杉崎くんと付き合ってるの!?///」
「杉崎くんって久々に呼ばれた!嬉しい!」
奏太<あおいの彼氏>は嬉しそうにあおいに抱きつく。
「ちょ///みんなの前だと恥ずかしい…かも…///」
「あおい、顔真っ赤にして可愛い!」
「はい次!」
奏太<蘭の彼氏>が次の奏太を指差す。
「俺も杉崎 奏太。歳は28歳。藤堂ユリカと結婚しているぞ。娘もいる。娘の名前は杉崎 桜夜だ」
「む、むむむ、娘!?///」
ユリカは娘と聞いて大声で反応する。
「結婚しているんだから子供作るだろ?」
「いや…///私まだ…///処女で…///」
ユリカは、驚きすぎてノーマルモードに戻ってしまった。
「高校生のユリカも可愛いな~!今じゃ銀髪縦ロールしてくれないもんな…久々に見れて感動だ!」
奏太<ユリカの旦那>は、ユリカの頭を撫でる。撫でられてるユリカは、奏太<ユリカの旦那>を見て恥ずかしそうにしている。
「杉崎くんと私…///結婚しているんだ…///」
「そーだよ!俺の可愛い嫁さんだ!ちなみにこれが娘な!」
奏太<ユリカの旦那>がスマホを開き、娘の写真を皆に見せる。
「ユリカちゃんそっくり!」
「目がクリクリしてて可愛い!」
「笑った顔は杉崎だな…!」
「目も杉崎くんじゃないかな?」
あおい、いちご、セイラ、きいは食い入るようにスマホを見る。
「蘭!いつまで落ち込んでんだよ!」
「だって…あおいとクレープデート…ユリカと結婚…」
「あぁ~!もぉ~!蘭の彼氏は俺だろ!?これでどうだ!」
奏太<蘭の彼氏>は、蘭の顎を持ち上げてキスをする。
「おぉ!俺って大胆だな…///」
「ユリカにこんなことしたら怒るかな?俺もやってみよ!」
2人の奏太が、こちらを見ている。
「ふぇ…///」
「それに今日の夜…///エッチするんだろ…///」
「うん…///しゅる…///」
もっと信用してもらうために俺しか知らない秘密でも言ってみるか。
「俺が蘭の彼氏ってことを証明しよう。蘭、耳かして」
「ん?なんだ?」
奏太<蘭の彼氏>は、蘭の耳元に顔を寄せて秘密を喋る。
「この前のエッチの時、蘭は初めて潮を吹いた…!」
「っ!///それは絶対に奏太しか知らない秘密だ!ってことは…この奏太はアタシのか!?」
「そうだ!」
「奏太!」
ギュッと奏太<蘭の彼氏>に抱きつく蘭。
「あの美しき刃が、ここまでデレデレになるのか…」
「いつもクールな蘭がな…」
別次元の奏太達は驚いている。ここまで甘えている蘭は、見たこと無い。
「うちの蘭は、甘えん坊なんだぞ!」
「何を言うか!あおいだって2人きりの時は、ニャンニャンするんだぞ!しかも!エロい格好で!」
「それなら!うちのユリカなんて子供が寝たあとにチューして?ってわがままなんだぞ!」
3人の奏太が彼女自慢を言い合っている。それを見ている、蘭、あおい、ユリカは、恥ずかしそうに下を向いている。
「アタシ達、被害喰らってるな…///」
「別次元の私って杉崎くんに、ベタベタなんだ…///穏やかじゃないね…///」
「チューなんてしたことないです…///」
3人とも流れ弾を喰らう。
「いいから落ち着け!」
セイラが間に割って入り、3人の暴走を止める。大人の奏太がセイラの方を見て固まった。
「あ、ゴキブリ」
「え?キャァァァァ!」
セイラは壁にいたゴキブリを見て大声を出す。そして驚いて転送装置のボタンを押してしまう。そのボタンには「別次元へ転送」と書かれている。
ポチ
認識完了!杉崎 奏太!
「「「え?」」」
ヒュンッ!と目の前にいた3人の奏太が消えた。
「ゴキブリは突然現れるから苦手なんだよ…」
いちごが、ティッシュを取り出してそのままゴキブリを捕まえて外に逃がした。
「これで大丈夫だね!」
「いちご助かったぞ…!」
「ところで…アタシの奏太は?」
「「「「「あれ?」」」」」
いちごちゃんって怖いもの無さそうですよね