ユリカ様のお話は基本的に賑やかにしていきたいですが真面目なところは真面目にいきたいと思います
最近寒いですね
ユリカ様の眷属になって、一週間がたった。
「ユリカ様~アイス食べにいこうよ~」
「静かにしなさい!」
土曜日のバイトが午前で終わってしまい、学食で昼飯をユリカ様と食べていた。 俺はアイスを食べに行こうと提案したが、ユリカ様はずっと本を読んでいる。
このままだと暇で死んじゃうよ...
「暇だよ~」
「私は本を読みたいのよ!大人しくしてなさい」
「わかったですよ~待ってるよ」
本を読んでる姿はとても素敵だった。 ずっと見てられる。 薔薇のような可憐さがあり、見惚れてしまう。 魔法にかかったように目が離せない。
「どうしたのかしら?ずっと見つめて」
「あ... いや... 見てただけだよ///」
「あと少しで読み終わるから、そしたらアイスでも食べにいくわよ」
「うん///」
そこからはずっとユリカ様を見ていた。
△▼△
「読み終わったわ」
奏太は机の上で寝てしまっていた。
「杉崎起きなさい」
「ん... あれ?... 寝ちゃってた...」
「アイス食べに行くわよ」
「やったー!行く!」
「子供みたいね」
杉崎も案外こういう子供みたいな反応するのね。 可愛いところもあるんじゃない。
「美味しいアイスに案内しなさい」
「お任せを」
ユリカは外に出るため、変装するといって自室に戻っていった。 寮の玄関で待っていると、変装したユリカが出てきた。
「いくわよ、杉崎」
「おっけ~... ん!?」
「何よ、顔に変なものでもついてるかしら?」
変装してきたユリカはいつものツインテールをしておらず、髪を下ろしている。 それに眼鏡をかけているため、雰囲気が違くて奏太は驚いてしまった。
「ユリカ様いつもと雰囲気が違くて驚いちゃった」
「どうかしら?」
「変装したユリカ様もお可愛いですよ」
「当たり前よ!このユリカ様をなんだと思ってるのかしら?」
「吸血鬼の末裔ですよね?」
「そうよ!」
随分と嬉しそうにしている。 ニコニコしているユリカ様は本当に可愛い。 玄関から出ようとしたら、ユリカがいきなり、日傘を差し始めた。
「今日、そんなに日差し強くないよ?」
「杉崎アナタ知らないの?吸血鬼は太陽の光に弱いのよ!」
あっ... そこまで設定が細かくなっていらっしゃるんですね... そうとは知りませんでした。
「存じ上げてます」
「ならいいわ。 ほら!行くわよ!」
△▼△
「美味しいね」
「そうね」
ユリカと学園近くにある、美味しいアイスクリームを食べに来た。 やっとアイスが食べれて嬉しい奏太。
「ユリカ様は他にどこか行きたいところある?」
「アナタにお礼をしなくちゃいけないから」
「そう言えば言ってたね」
「なら近くのショッピングモールで、お礼をさせて」
「じゃあ、行こっか」
奏太とユリカはそのまま、近くの大型ショッピングモールに向かう。 向かう途中は、ユリカの吸血鬼の話を聞いたり、ユリカが奏太の事について質問したりとお互いの事を知るには良い機会だった。
「杉崎、アナタ欲しいものとかないの?」
「欲しいものか... 何かあるかな?」
「何でもいいわよ」
「じゃあ、アクセサリーかな?」
「アクセサリー?」
「俺あんまりオシャレとか興味ないけど少しはカッコ良くなりたいな~って思っててさ、ユリカ様が選んでよ」
「それって、お礼になるのかしら?」
「ほら!選びにいくよ!」
「あ!ちょ!いきなり引っ張らないでよ!!」
奏太に手を引かれて、連れられるユリカ。 二人の姿がガラスに映った。 ユリカは自分の姿と奏太の姿を見て、少しドキドキしてしまった。
なんだろ?この感じ... ドクン、ドクンと、心臓が跳ねてるのに悪い気はしない...
「ユリカ様見て!」
「なにかしら?って!私じゃない!」
たまたま目の前にあった、CDショップに硝子ドールを歌うユリカのPVが流れていた。
「このユリカ様、力強くてカッコいいね!しかもこのドレス凄く可愛い」
「あ、当たり前じゃない!私を誰だと思ってるのかしら?ユリカ様よ!///」
「このドレスいつか見てみたいな...」
「き、気が向いたらね...///」
なんだか、いつもの調子が出せない。
「あ!ユリカ様ここで選ぼ!」
「アナタが言うならここで選んであげないこともなくもなくもなくてよ!///」
これもユリカ流の照れ隠しなのだろう。 頬を赤く染めているユリカを見てそう思った。
早速店内に入ると様々デザインの指輪やイヤリング、ネックレス等たくさんあり、奏太は一つ一つ見ていくが、何が良いのかさっぱりわからない。
「俺には何が似合うのかな?」
「どれがいいかしらね?」
ユリカと二人で見ていると、ユリカは何か見つけてニヤリと笑っている。
「これなんてどうかしら!」
ユリカが見つけて来たのは、コウモリの羽をモチーフとしたネックレスだった。
「コウモリの羽かな?」
「ユリカ様の眷属ならこういうデザインがいいんじゃないかしら?」
「ユリカ様これなんてどうかな?」
「アナタ!それは十字架じゃない!近づけないで!」
あ、吸血鬼は十字架に弱いんだっけ...
「よし決めた!この十字架のネックレスにする!」
「なんで!?」
「この十字架に負けない吸血鬼になれるようにって意味を込めてかな?」
「ふ、ふ~ん...///いいんじゃないかしら...///じゃあ、お礼だから、それで良いのね?お会計してくるわ///」
そういってレジに持っていったが、吸血鬼キャラを守っているためか、ダメージを受けた表情をしている。
アイドルって凄いな~と思った。
「杉崎、この前は本当にありがとう///これネックレスよ///」
「ユリカ様そのネックレス俺につけてよ」
「え!?つ、つけてあげないこともなくもなくもなくてよ///」
奏太とユリカはアクセサリーショップから出て、近くのベンチに腰かけた。
「お願いします。 我が主」
「良い心掛けね///ほら、ついたわよ///」
「どうかな?似合う?」
「良いんじゃないかしら?///」
「このネックレス大切にするね!」
奏太はユリカから貰ったネックレスを大変気に入った。 生まれて初めてアクセサリーというものを身につけたこともあって、気分が上がっている。
「もうそろそろ学園に帰るわよ」
「もうそんな時間?ホントだ!帰ろっか」
奏太とユリカのお買い物は何だかんだで楽しく終わった。
△▼△
「学食でご飯食べてから帰るよ」
「ユリカ様もついていくわ」
学園に着いて、お腹がすいてしまった。 そのままユリカと学食に向かって歩き始める。
「ユリカ様は何食べるの?」
「サラダかしらね」
「アイドルだから、食べるものにも注意してるんだね」
「それとトマトジュース」
「トマトジュース?」
「あら、アナタは苦手?」
「トマトは食べられるんだけどね... どうもトマトジュースは飲めなくて...」
「あとで飲んでみるといいわ。 ここのは美味しいのよ」
「そこまで言うなら...」
奏太とユリカはテーブル席に座り、食事を始めた。 奏太はいつも通り、唐揚げ定食を食べていたが、本当にユリカはトマトジュースを飲んでいる。 しかもワイングラスに入れて。 そこまでも、吸血鬼の世界観に合わせてくるのかと、衝撃が走った。
「杉崎、トマトジュース飲んでみなさい」
「では、いただきます...」
奏太は、トマトジュースを飲んだ。
「う、うまい... うまいぞ...!」
「だから言ったじゃない!」
「これなら飲めるぞ」
「今度から飲むといいわ」
トマトジュースが、こんなにもうまいとは思わなかった。 あれ?でもなんでユリカ様は顔が赤いのだ?
もしかして酒!?そんなことないか...
「なんか顔赤くない?大丈夫?」
「だ、大丈夫よ...///」
二人でご飯を食べてると、赤い髪の女の子が近づいてきた。
「やあ! ユリカ!あれ?ユリカが男の子といるなんて珍しいね!」
「カエデ...///」
「はじめまして、杉崎 奏太です」
「アタシは一ノ瀬カエデ!よろしくね!」
「よろしく!」
この子も可愛いな~スターライト学園可愛い子が多いな...
「イテテテテッ!」
「鼻の下、伸びてるわよ...」
ユリカに思い切り、足を踏まれている。 しかもハイヒールで。 伸びてなんかないのに...
「ユリカ様酷いよ!踏まなくてもいいじゃん!」
「フン!」
「奏太はユリカのBoy Friend?」
「ちょ!なに言ってるのかしら!///」
「だって!仲良いし」
「それだったら嬉しかったけど、実際はしもべです」
「おお! ごめん! ユリカに彼氏が出来たのかと思ったよ~」
ユリカは、顔を真っ赤にして下を向いている。
「ユリカもウブだね、ユリカの事をよろしくね!bye !」
カエデは鼻唄を歌いながらどこかに消えていった。 奏太は、カエデの英語の発音が凄く、驚いていた。
「今の子、英語上手だね」
「カエデは帰国子女だからね」
「英語喋れたらカッコいいよな~」
「アナタ、勉強はできるの?」
「全く出来ない」
「できないの!?」
「自動車の事なら、何でも分かるんだけど... どうも英語、数学、国語とかって難しくて何にもわからないよ」
「もしかして成績は...」
「下から数えた方が早いよ」
ユリカは持っていたトマトジュースを溢しそうになった。
「勉強って難しいよね!」
「アナタ... 今度からユリカ様が勉強を教えてあげるわ」
「え... いいよ... 難しいから」
「ダメよ!」
「えー」
「ダメなものは、ダメよ!」
「わかりましたよ~勉強教えてください...」
「良く言えたわね!今度からやっていくわよ!」
奏太は一気に元気を無くした。 勉強が大嫌いだからだ。
「あからさまに元気無くすわね」
「勉強大嫌い...」
「アナタ、早く帰らないと門閉まるわよ」
「え!?もうそんな時間!?」
奏太は急いで帰る準備をする。 荷物を鞄に入れて、ヘルメットを持ち席を立つ。
「外まで見送るわ」
「いいの?では!行きましょ!」
ユリカと外に出る。
「今日はありがとう。 ネックレス大切にするからね」
「気をつけて帰りなさいよ。 それとこれ、私の連絡先よ」
「え!?いいの!?じゃあ、登録させてもらうね」
「構わなくってよ」
「これでユリカ様といつでも連絡できるね!」
「そ、そうね///」
「じゃあ帰るよ。 またね」
「えぇ、気をつけなさい」
ユリカは奏太が見えなくなるまでずっと見ていた。
「へぇ~ユリカも中々やるな~」
「ひぃ!?ら、蘭!?」
「隅に置けないな」
蘭に見られた... 恥ずかしい...///
「うまく行くと良いな」
「あ... ありがと...///」
△▼△
家についてユリカ様に連絡してみる。
『家に着いたよ!ユリカ様は何してるの?』
『無事に着いたならなによりよ。 本を読んでいるわ』
ちゃんと返信来て嬉しい。
『ユリカ様って本好きなの?』
『えぇ。 好きよ』
『どんなの読むの』
『ミステリーよ』
俺には本なんて読めない。
『俺も本読むよ』
『どんなの読むのかしら?』
『車の修理書』
『それは本じゃないでしょ!(*`ω´*)』
可愛い顔文字が来た。またプンスカしてそう。
『ユリカ様って表情コロコロ変わるからお喋りしてて楽しいよ』
『早く寝なさい!』
『じゃあ寝ますね!お休みなさい(´ω` )zzZ』
バイトで疲れてるから風呂入って寝るかな。
△▼△
「杉崎ったら…///」
友達と喋ったり、コミュニケーション取るのも良いのだが、杉崎といるのも良いと感じ始めた。ユリカは本棚に入ってる自分の大好きな少女漫画「吸血鬼の恋人」を見つめる。
「この漫画みたいになれるのかな…///」
ユリカは、少女漫画が大好きだ。
「杉崎って好きな人いるかしら…///」
ユリカの気持ちは少しずつ奏太に揺れ動いている。
最近寒くて朝起きるのが辛いですし、仕事に行くのも大変です。
皆さん体調管理に気を付けましょう。