恋する歌姫と恋した俺   作:ゼレス

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今回はヒロインを出していきます


吸血鬼と初詣

不運不幸な1日から数日後... 年末年始を向かえようとしていた。 我々学生は、冬休みに入り休日を満喫していた。 だが奏太は、そんなに楽しそうじゃなかった。

 

『そっか~...』

 

『奏太くん... ごめんね...』

 

ユリカは、年末年始お仕事か... 仕方ないよな... アイドルだもんな...

 

『テレビで応援してるからね!』

 

『ありがと!そろそろレッスンだから、またね!』

 

ユリカとの通話が終わる。 バイトが休みだからユリカと通話していたが、レッスンが入っているらしく通話を終わりにした。

 

「年末年始は暇だな...」

 

年末年始って特にやること無いし、寝正月だな。 とりあえずユリカが出る番組は見ることにする。

 

△▼△

 

「「「明けましておめでとうございます」」」

 

杉崎家は、三人で新年を迎えた。 本当だったらユリカも居たのだろうな。

 

「ママもユリカと新年迎えたかったな~」

 

「仕事だから仕方ないよ」

 

父親が母親に対し答え、テレビをつける。 テレビには見慣れたメンツが映っていた。

 

「あ、ユリカ達だ」

 

「わぁ~!ユリカ~!! 今日も可愛いねぇ~」

 

母親はテレビにユリカが映るとこんな感じになってしまう。

 

「うへ、うへへ、他の子達も可愛いな~、うへへへへ」

 

「なぁ... 親父... あれ俺の母親か?」

 

「残念だが... 俺の嫁でもある...」

 

「蘭ちゃんも可愛いねぇ~、ドリアカのセイラちゃんもたまらんですな~ぐへへへへ」

 

「かーちゃん、テレビ見えないよ」

 

「あともうちょっとだけだから!」

 

ユリカが全然見れないじゃないか!俺だって見たいぞ!

 

「ユリカ様~!」

 

「見れない...」

 

テレビに抱きついてしまっていて、何にも見えない。

 

「ママ~、奏太にも見してあげてよ」

 

「血を吸ってぇ~!!」

 

人の話を聞いていないぞ... 本当に正気か?心配になってきた。 ん?この曲... 硝子ドールだな... この曲好きなんだよな~。 ドレスも可愛いし、ダンスも上手いし、歌も上手だ。 流石ユリカだな!しかもスターライトのメンツもユリカと一緒に歌っているスペシャルVerだ。

 

「スターライトの皆と歌う硝子ドールも良いな」

 

後で連絡してみよう!今日の感想も添えてね。

 

「奏太の彼女、この子か... 可愛いな」

 

「藤堂ユリカって子だよ。 親父まだ会ってないもんな」

 

「レースだったからな。 今度紹介しろよ?」

 

「今日のユリカも良かった... ママ感動...」

 

あ~、ちゃんと見れないでユリカ達の出番終わっちゃったよ。 録画してあるから後で見返そう。

 

「早速!ユリカに連絡しなくちゃ!」

 

早い早い。 俺ですら、まだだぞ。

 

「奏太、夜おばあちゃんちに行くからな」

 

「新年の挨拶しに行かないとな!それとお年玉を...」

 

ばあちゃんちに行くならお年玉期待するもんな!今年は、いくら貰えるかな?

 

△▼△

 

 

 ばあちゃんちに向かうため、車に乗る。ばあちゃんちは、車で40分かかる。父方の実家だ。じいちゃんは既に亡くなってしまっているから、ばあちゃん1人で暮らしている。1人だと寂しいだろうから、時折みんなで遊びに行く。そろそろ到着するかな…

 

「ばあちゃ~ん!あけおめ~!」

 

「良くきたね~」

 

「にゃ~」

 

 ばあちゃんと一緒に、飼っている猫のユキも出てきてくれた。

 

「明けましておめでとうございます。お義母さん」

 

「舞ちゃんも明けましておめでとう。今年もよろしくお願いね」

 

「お義母さんもよろしくお願いしますね!」

 

 こういう嫁と姑って仲悪いみたいなのあるけど、うちの母親は、ばあちゃんと仲良いよな。

 

「ハヤテも元気かい?」

 

「元気にやってるよ」

 

「にゃ~」

 

 あ、ユキだ。可愛い。ユキはいつも遊びに来ると足元に寄ってくる。ユキの名前の由来は雪みたいに真っ白な猫だからってばあちゃんが名付けた。

 

「ユキ~可愛いな~」

 

 猫って無限に触っていられる。ユキは美人さんだ。メスの猫なのだが、どこの家の猫よりも美人に見える。

 

「にゃう~」

 

 へへ、可愛すぎるぜ。

 

「そういえば、近くにとても可愛らしい女の子が住んでるのよ」

 

 ばあちゃんが、変な話を始めた。

 

「へぇ~前からこの辺に住んでる人?」

 

「そうよ。芸能活動してるらしくてね、中学に上がると同時にアイドルの学校に入学して寮で一人暮らししてるんだってさ」

 

「この辺だと…スターライトじゃないかな?」

 

「学校の名前まで、ばあちゃん覚えられなかったけど、会うと毎回挨拶してくれてね~ばあちゃん嬉しいんだよ~!しかも美人さん!今日も、お仕事終わったみたいでさっき帰ってきたところ挨拶してくれたの!」

 

「誰だろう?知ってる子かな?」

 

 気になる…この辺だとスターライトに通ってる子の可能性がある。スターライトの子なら大体顔見知りだから分かると思うんだよな~

 

「ゆーちゃんって子よ」

 

「奏太、スターライトにゆーちゃんって子いる?」

 

 母親が聞いてきたが…そんな子いないぞ?

 

「ゆーちゃんはいないな…ユウちゃんなら中学にいるけど…」

 

「その子、高校生よ。奏太と歳は近いと思うけど…」

 

 どれだけ思い出してもいないな…

 

「ばあちゃん、ゆーちゃんって子はいないよ」

 

「奏太!もしかして…ドリアカとか!?」

 

「あり得るかも…」

 

 流石アイドルオタクの母親。素晴らしい。

 

 その時、ばあちゃんちのインターホンが鳴った。

 

「は~い!」

 

 ばあちゃんが、家のインターホンに返答する。

 

「あ!ゆーちゃんだ!」

 

 ばあちゃんは、ニコニコしながら玄関に向かう。噂のゆーちゃんが来たみたいだ。誰なのか気になる。

 

「奏太!来て!ゆーちゃんよ!」

 

「今行くよ!」

 

 顔を合わせるタイミングが、こんなにも早いとは思わなかった。緊張するな…

 

「これウチの孫なのよ!よろしくね~」

 

「どうも、祖母がお世話になって…ま…す…!?」

 

「いえいえ!こちら…こ…そ…」

 

ん!?この銀髪は…

 

「「えー!」」

 

 いきなり、2人して大声出したから、ばあちゃんは驚いた。

 

「え!?なになに!?」

 

「ユリカ!?ユリカだよね?」

 

「奏太くん!?」

 

 ドタドタと両親が慌てて出てきた。

 

「あー!ユリカだー!」

 

「ママも!」

 

「あれが奏太の彼女か~テレビで見るより美人さんだ」

 

 父親も驚いている。俺も驚いてるけど…

 

「奏太の知り合い?」

 

「いや、知り合いって言うか…俺の彼女です…///」

 

「あら!ゆーちゃん、奏太の彼女さんなの!?」

 

「おばあちゃん、実はそうなんです///」

 

 こんなところで会うなんて…

 

「でもユリカなんでこんなところに!?」

 

「私の実家がすぐそこなの!新年だから実家に帰ってきてて、おばあちゃんに夜ご飯お裾分けしに来たんだけど…まさか奏太くんのおばあちゃんとは思わなかったよ~!」

 

「ユリカ~!明けましておめでとう!」

 

「ママも!明けましておめでとうございます!」

 

「初めまして奏太の父です」

 

「は、はじめまして奏太くんとお付き合いさせていただいてる、藤堂ユリカです!」

 

 ユリカが緊張して父親に挨拶している。珍しい姿が見れた。

 

「いつも奏太が迷惑かけてないかな?」

 

「いえ!奏太くんにはいつも助けてもらったりしているので!」

 

「これからも奏太のことをお願いします」

 

 こんな偶然ってあり得るんだと思ってしまった。

 

「そうだ!ゆーちゃんも初詣行く?」

 

 ばあちゃん何を言ってらして!

 

「いいんですか!?行きます!」

 

「俺もユリカと初詣行きたいな…///」

 

「「へぇ~」」

 

 後ろで、母親と父親がニヤニヤしているのが見える。

 

「準備してきます!」

 

「ゆっくりで構わないよ」

 

 ユリカと初詣行けるなんて…なんて神イベント!新年から良いことあるぜ!今日ばあちゃんちに来て良かった…

 

「奏太~良かったじゃない!ユリカに会えて」

 

「それは…そうね///」

 

 ニヤニヤした母親にからかわれる。恥ずかしい。

 

△▼△

 

「お待たせしました!」

 

 玄関からユリカの声がする。俺達も準備できたので、外に出る。

 

「おぉ~!」

 

「きゃ~!ステキ!」

 

「お人形さんみたいね~」

 

 振り袖を着たユリカが立っていた。緑色の綺麗な生地がユリカに似合っている。

 

「どうかな?///」

 

「めっちゃ可愛いし、似合ってるよ///」

 

「奏太くん喜んでくれると思って着てきちゃった…///」

 

「ママも嬉しいですぅ~」

 

 母親ガチ泣きして喜んでいた。

 

「じゃあ初詣いこうかね!」

 

 ばあちゃん達と近所の神社に歩いていく。隣に歩いているユリカがあまりにも素敵すぎて緊張する。

 

「ユリカ寒くないか?手繋ごうか」

 

「うん…!奏太くんの手、温かいね」

 

「ユリカの素敵な姿が見れて緊張してる…///」

 

「だから温かいんだ!可愛いね」

 

 頬っぺたをツンツンしてくるユリカ。やめてくれ…///後ろの母親が、小声で羨ましい…と言っているのは気にしないでおこう。

 

「奏太くん!おみくじ引こうよ!」

 

「俺、大吉出すからね」

 

「私もだよ!」

 

 楽しい新年を迎えられて良かった…しばらく歩いていると、初詣に来ている人達が見える。神社に着いた。神社の敷地内には屋台が出ており、綿菓子や、たこ焼き、焼きそばだったり、チョコバナナやクレープなどの定番の屋台が並んでいた。

 

「チョコバナナだ…!」

 

「奏太くんチョコバナナ食べたいの?あとで買おうね」

 

「うん…!」

 

 チョコバナナに目が輝いてる奏太くん可愛いね...///そんな私も甘いものが食べたくなっている。クレープでも食べようかな?

 

 

 おばあちゃん達と参拝の列に並び、順番を待つ。

 

「ゆーちゃんは、いつから奏太とお付き合いしてるの?」

 

「数ヶ月前からです」

 

「そっか~こんな子だけど宜しくね」

 

「こちらこそです!」

 

「ゆーちゃんは、お利口さんだから安心して任せられるね」

 

 ばあちゃんが変なことを言っている。こんな子とは、なんだ。俺だって良い子だぞ。

 

 

 5人で参拝して、おみくじを引きにいく。

 

 頼む…大吉出てくれ…

 

 奏太は勢い良くおみくじを引く。ゆっくりとおみくじを開くと大吉の2文字が見える。

 

「やった~!大吉~!」

 

「私も~!」

 

 ユリカも大吉で、良い新年が迎えられた。母親だけが大凶を引いており、顔が死んでいた。

 

「チョコバナナ食べよ~」

 

「私はクレープにしようかな?」

 

 2人で屋台を見て回る。こういう時間がすごく心地良い。この時間がずっと続けばいいのに...

 

「奏太くん?ボーっとしてるけど、どうしたの?」

 

「いや!なんでもないよ!早くチョコバナナ買いに行くよ!」

 

「そうだね!」

 

 ユリカと迎えた新年、良いことがありそうだ。




仕事がめちゃめちゃ忙しくて、更新がどうしてもおくれます。すみません
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