恋する歌姫と恋した俺   作:ゼレス

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桜舞う春の日 前編

 ミーが、ユリカの下着をボロボロにしてしまった為、ユリカと予定を合わせて買い物に行くことにした。ユリカとの日程が中々合わず、3年生に進級してから行くことになった。無事に3年生に進級もしたのでそろそろ本格的に予定を決めたい。

 

 やっとユリカとデート出来る!俺達、3年生に進級したしな!最近ユリカもテレビやライブ、雑誌のインタビューなどで大忙しだ。バイトに行っても仕事で会えない事が多いから、いつなら行けるかな?

 

「ミーも、少し大きくなったな」

 

「ニャー!」

 

 子猫だと思っていたのに、成長した気がする。こんなに大きかったか?

 

「出会ったときは、おチビだったのにね」

 

「ニャウ?」

 

 抱っこしてみたら前より重くなっている。元気に育っている証拠だと思うと嬉しい。

 

「この前、蘭の部屋にお泊まりしたんだろ?お利口さんにしてたか?」

 

「ニャ!」

 

「よし!良い子だ」

 

 ミーと一緒に学園内を歩く。今日は、備品整理して終わりなので、午前中でバイトが終わってしまう。

 

 午後は何しようかね…たまにはミーと遊ぶか!

 

「ミー、午後は遊ぶか?」

 

「ニャ~!」

 

 本当に可愛い猫さんだ。じゃあ寮の共有スペースにお邪魔しようかな。

 

「今日は寮に誰かいるかな?」

 

 バイトを終わらせてしまおう。

 

 △▼△

 

 ミーと寮に向かうと、共有スペースに蘭がいた。

 

「よっ!蘭」

 

「杉崎か?それとミーもいるな」

 

「ミャ!」

 

 ミーは蘭の姿を見ると膝の上に乗って、座ってしまった。

 

「あ~!蘭の迷惑になるだろ!降りなさい!」

 

「杉崎大丈夫だ。ちょうど本を読み終わったところだ。ミー、遊びたいのか?」

 

「ニャウ!」

 

 蘭に頭を撫でられ、リラックスしている。

 

「気持ちいいのか?可愛いやつめ…///」

 

「いつもミーの面倒見てくれてありがとうな」

 

「面倒見るのも結構楽しくてな、みんなも楽しいって言ってるぞ」

 

「お利口さんにしてるか?」

 

「ニャニャニャニャ」

 

 奏太はミーの顎をタプタプして遊んでいる。ミーから変な声が出て、蘭と2人で笑ってしまった。

 

「ユリカって今日も仕事だろ?何時頃帰ってくるかな?」

 

「今日は、そんなに遅くならないはずだぞ」

 

 早く会いたい…///

 

「ミーちゃ~ん!あかりお姉さんが帰ってきたよ~!」

 

「「え?」」

 

「杉崎さんと紫吹先輩いたんですね!///は、はずかしい…///」

 

 なんか珍しいところを見てしまったな…あかりちゃんあんなこと言うのか…

 

「き、着替えてきます!///」

 

 バタバタと急いで部屋に戻っていく。恥ずかしくて顔を真っ赤にさせ湯気がでていそうだった。色んな子が、仕事からちょうど帰ってくる時間だったみたいで、ミーは、女の子達に撫でられたり、猫吸いされたりと、大忙しだ。

 

「ミーちゃんも、この寮に馴染みましたね」

 

「皆のマスコットって感じだな」

 

「そうですね!」  

 

「ミー!ボール取っておいで!」

 

 ミーは、最近ボールで遊ぶのが好きみたいだ。投げたボールを取りに行くのが一番のお気に入り。犬かな?猫ってこういう遊びより、ボールをコロコロさせて遊ぶのが好きそうなんだけどな…

 

「藤堂先輩遅くないですか?」

 

「ユリカに電話してみようか」

 

 蘭はユリカに電話をかける。

 

『もしもし?ユリカか?アタシだ、蘭だ』

 

『蘭?なにかあったかしら?』

 

『聞いてた帰宅時間より遅いから心配したんだ』

 

『今道が渋滞してるのよ』

 

『そういうことか、杉崎が今寮に来てるからな』

 

『わかったわ!ありがとうね、蘭』

 

『待ってるぞ』

 

 蘭はユリカとの通話を終え、奏太に内容を伝える。

 

「杉崎、ユリカなんだが渋滞で帰りが遅くなっているそうだ」

 

「そういうことね!ユリカを待つよ」

 

 蘭とあかりちゃんと3人で話をしながらユリカの帰りを待つ。この2人とこんなに長く会話をしたのは、初めてかも。ミーはあかりちゃんの膝の上で寝てたが起きた。

 

「ミーちゃん、今日は誰と寝る?あかりお姉さんかな?」

 

 寝起きでボケボケしてるミー。あかりちゃんの話を聞いてない。

 

「戻ったわよ」

 

 ユリカだ!やっと帰ってきた。ミーもユリカの声がしたので、あかりちゃんの膝から走ってユリカの足元に行く。

 

「うぅ~ミーちゃん、話を聞いてくれません…」

 

「大空元気出せよ…」

 

 あかりちゃん、泣いてるよ…ミー、話を聞いてあげなさい。

 

「ミーお利口にしてたかしら?ほらお土産よ」

 

 ユリカが鞄から取り出したのは、猫じゃらしだった。ミーは、新しいオモチャで遊びたそうにしている。

 

「ユリカ、猫じゃらしで遊んであげてよ」

 

「ミー!ほら猫じゃらしよ」

 

 ユリカが、猫じゃらしをヒョイヒョイ揺らすとミーは、猫じゃらしを捕まえようとしている。

 

「「「「可愛い~!」」」」

 

 一生懸命捕まえようとしている姿が可愛い。あかりちゃんは、ミーの色んな姿を写真に納めている。

 

「ミーちゃん可愛いですね~」

 

 やっと猫じゃらしを捕まえたミー。ユリカはそれでもヒョイヒョイ揺らしているので、ミーは、お腹を上にしてゴロンと寝っ転がった。

 

「ミーのお腹だ…初めてみた…///」

 

 お腹をサワサワと撫でる。可愛い…///

 

「私着替えてくるから」

 

「ここで待ってるからね」

 

「連絡するから私の部屋に来て…///」

 

「うん…///」

 

 なんだろ?ユリカの顔が赤い。

 

「なんだ?惚気か?」

 

「惚気てないわよ!」

 

 プンスプンスと部屋に帰るユリカ。可愛いな。

 

「もう少しミーと遊ぶか」

 

 遊ぼうと振り替えるとあかりちゃんと遊んでいた。

 

「ミーちゃ~ん!エヘヘ///」

 

「あかりちゃん、今日はミーの面倒見てもらってもいい?」

 

「任せてください!」

 

「同室のスミレちゃん、猫大丈夫かな?」

 

「今日、スミレちゃんお仕事で北海道に行ってるので私1人ですし、スミレちゃんもミーちゃんのこと好きですよ!」

 

「そっか~じゃあお願いね」

 

「ミーちゃん一緒に寝ようね~?」

 

「ニャ…」

 

 ちょっとだけ、嫌な顔したな。このニャンコちゃん、顔に出るタイプか。ユリカと寝れないから嫌なのだろう。ユリカから連絡が来た。部屋に行こう。

 

「ちょっとユリカの部屋に行ってくる」

 

「ミーの事は、任せろ」

 

「頼む」

 

 ミーの事は、蘭達にお願いしてユリカの部屋に行く。

 

「ユリカ~?俺だ!」

 

「入って!」

 

 扉を開け、中には入ると誰もいないぞ?ユリカは何処だ?

 

「奏太くん…会いたかったよ…///」

 

 後ろからユリカに抱き締められる。最近ユリカに、忙しくて会えなかったもんな…

 

「俺もユリカに会えなくて寂しかったよ…お仕事大変だもん…な…///」

 

 振り替えるとユリカは、下着姿で立っていた。

 

「この下着…ミーちゃんにガリガリにされちゃったやつ…奏太くんにどうしても見てほしくて…///」

 

 ちょっとエッチな下着だけど似合っててめっちゃ可愛い…///でも、何処をガリガリされたのだ?パッと見たが、外見は問題なさそうだが…

 

「どこガリガリされちゃったの?」

 

「えっと…ココ…///」

 

 ユリカが指を指したのは股だった。

 

「そこか…///どんな感じなんだ?」

 

 興味本位でパンツの中を見ようと手を伸ばした。ペシッと手を弾かれた。

 

「見ちゃダメ!///奏太くんのエッチ…///」

 

「やっぱりダメか…///」

 

「ここ学校だよ!見たいなら別のところで…///」

 

 思った反応と違くて驚いた…もっと怒られると思った。

 

「じゃあ別のところで見ます…///」

 

「それなら…いいよ…///」

 

 2人して顔を赤くして黙り込む。

 

「か、奏太くん!いきなりで悪いけど明日と明後日ってお休み?」

 

「ん?うん」

 

「実はね…両親が奏太くんに会いたいって言っててね、デートした後にうちに泊まりに来ない?最近忙しくて奏太くんとギュー出来なかったから…」

 

「じゃあ、お邪魔させてもらおうかな?」

 

「ホント!?ママとパパに連絡するね!」

 

 ユリカの顔がパァッと明るくなる。この笑顔が大好きなんだよな。

 

「明日迎えに行こうか?」

 

「この後、学園にパパが迎えに来てくれるから明日は、ココに来てもらってもいい?」

 

 ユリカが見してきたのは、最近出来たばかりの、すっごく大きいショッピングモールだった。

 

「ココに行きたくて…///」

 

「じゃあそこで!」

 

「うん!私パパが来るまでに準備するね!」

 

「俺はミーのこと誰かにお願いしてくるよ」

 

 ユリカの部屋を出て、共有スペースにいる蘭達に話をしようと向かうと、キャー!と奇声が聞こえた

 

「どうかした!?」

 

「大空の髪にミーのツメが絡まった」

 

「あかりちゃん大丈夫か?」

 

「だ、大丈夫デス…」

 

「大丈夫じゃ無いね」

 

 ミーもツメを外そうと必死になっている。

 

「今取るからな…えっと…どうなってんだ?」

 

 奏太がゆっくり髪をほどくと、無事に取れた。

 

「ありがとうございます…」

 

「無事なら良かったよ」

 

 ホッと胸を撫で下ろす。ミーのことをお願いしないと!

 

「明日と明後日なんだが、俺とユリカが不在で誰か面倒みれる人いないかな?」

 

「それなら私見ます!」

 

 ビシッと敬礼するあかりちゃん。お願いしようかな。

 

「あかりちゃんお願いね!もし何かあれば電話して」

 

「はい!」

 

「それとパンツとブラジャーに気をつけて」

 

「はい!?///」

 

「大空、本当に気を付けろ」

 

「紫吹先輩まで!?」

 

「ミーは、ブラとパンツを見るとオモチャと勘違いして咥えて走り回るから」

 

「なんだって!?まさか…紫吹先輩やられちゃったんですか?」

 

「されそうになった。ユリカは、ガリガリされたらしいぞ」

 

「き、気を付けます…」

 

 お願いだから良い子にしててね。今日はもう帰ろう。

 

「ミー、帰るから良い子にしてるんだぞ!」

 

「ミャー!ミャー!」

 

 奏太と別れたくなくて鳴き始める。

 

「ごめんよ…ミー」

 

「あかりお姉さんがいるからね」

 

「ミャ~…」

 

 あかりと一緒に部屋に戻っていってしまった。ミーは寂しそうな顔をしていた。

 

「あとでおやつあげるか…」

 

 蘭も勉強がある為、部屋に戻った。

 

 

△▼△

 

 家に帰ってきてすぐに、明日の準備をする。

 

「かーちゃん!明日と明後日、ユリカの実家に行くから」

 

「なんですと!?」

 

 テレビを見てた母が一気に詰め寄ってくる。

 

「もしかして!?結婚の挨拶!?いや、子供出来たの報告って可能性も…」

 

「どっちも違う!」

 

「ちぇ…な~んだつまんない」

 

 つまんなくないわ!

 

「遊びに行くだけだよ」

 

「楽しんできなさいな!ママもユリカと遊びたいな…」

 

 ガチで拗ねてる。明日もあるから寝よ。

 

△▼△

 

 今日はユリカとのデート!準備も出来たし、出発だ!

 

 奏太は、荷物を持って、バイクのエンジンをかける。久々のデートなので凄く楽しみだ。

 

「出発進行!」

 

 バイクを走らせ合流場所である新しいショッピングモールへとバイクを飛ばす。

 

 走り出して数十分。偶然通った道に桜が咲いていた。

 

「春だもんな~桜が綺麗だ」

 

 集合時間まで、まだある。バイクを道の脇に止めて、桜の写真を撮る。

 

「ユリカと桜を見に行くのも楽しそうだ!」

 

 写真を撮ったのでバイクを走らせる。桜が満開で、とても綺麗だ。

 

 もうちょっと走らせたら目的地だ!

 

△▼△

 

 ショッピングモールに着いたのでバイクを駐輪場に止めて、ユリカに連絡する。

 

「中で待ってるのか…お姫様を迎えに行きましょ!」

 

 ユリカがいる、お店に行くのだが休日ということもあって混んでいる。

 

 ユリカ、ちゃんと変装してるよな…?聞いてるお店はこの辺かな?

 

 キョロキョロしながら歩いていると、誰かに服を引っ張られた。振り向くと帽子を深く被ったユリカだった。

 

「奏太くん、おはよ」

 

「ユリカもおはよ、変装大丈夫か?」

 

「大丈夫だけど、人が多くて…」

 

「とりあえず、下着買いに行こうか」

 

「うん!」

 

 ユリカは、返事すると左腕を抱きしめるようにしている。では、お買い物に行くとしますか!

 

 ユリカと最近の仕事について話を聞いていた。ライブの事だったり、バラエティー番組に出た時の話だったり、面白い話を聞けた。

 

「奏太くんついた!」

 

「ここか…///」

 

 女性用下着屋に来た。ユリカに中に入ろうと手を引っ張られるが、入るのに抵抗がある。

 

 

「男はここに入っていいのか!?///」

 

「私と一緒だから大丈夫だよ!」

 

 それもそうか。1人で入ったら流石にヤバい奴だもんな。

 

「じゃあ、入ります…///」

 

「奏太くんが選んでね!」

 

 うぅ~ドキドキする…///店の中は可愛い女の人達がたくさんいるし、男は俺1人か…///

 

「奏太くん、これとかどうかな?」

 

 ユリカが、ブラジャーを胸に当てて似合うかどうか、鏡で確認している。リボンの付いたピンクのブラジャーで可愛い。

 

「可愛いよ///」

 

「こっちは?」

 

「紺色…///良いかも…///」

 

「じゃあこれにする!」

 

 紺色の下着…大人っぽく見えてドキドキした。

 

「ミーがガリガリしちゃった迷惑かけた料だよ」

 

「本当にいいの?」

 

「うん!」

 

 2人でレジに行く。店員に品物を渡してお会計をする。

 

「ありがとうございました~」

 

 下着屋を出た。すっごいドキドキした…

 

「ユリカ少しお店見るか?」

 

「私!コスメ見たい!」

 

「見に行こう!」

 

 お化粧品ならドキドキしないな…一安心。ユリカとコスメショップに行く。仕事やプライベートでお化粧するもんな~。今日だってお化粧してる。可愛い。

 

「あった!私の欲しいやつ!」

 

「良かったな!見つかって」

 

「このリップ人気でね!売り切れだったの」

 

「それプレゼントしようか?」

 

「え!?これぐらい自分で買うよ!」

 

「あ!ユリカ!後ろ!」

 

「え?」

 

 チャンス!ユリカの手からリップを取る。

 

「あ!奏太くん取ったな~!」

 

「お姫様にプレゼントしますよ」

 

「お言葉に甘えて…ありがとう…///」

 

 最近お仕事頑張ってたからプレゼントしたかったんだよね!ユリカの喜ぶ顔も見たかったし。

 

 奏太はお会計してユリカにプレゼントする。

 

「奏太くんありがとうね…///」

 

「お仕事頑張ったご褒美だよ」

 

「私も何か奏太くんにプレゼントしたいな…」

 

「ユリカの笑った顔がプレゼントかな?いつも元気もらえるし、明日も頑張ろう!ってなるからプレゼントなら沢山もらってるよ!」

 

「違うよ!もぉ~!奏太くんは、分かってないな~!」

 

「えぇ…」

 

「しかも!こんなこと言うの悪いけど私の方がお金持ちなんだよ!好きなものぐらい買ってあげるよ!」

 

「うぐっ!流石、売れっ子アイドル…何にも言い返せない...」

 

「ほら!奏太くんのプレゼント買いに行くよ!」

 

「あ~!引っ張らないで~!」

 

 こういう時のユリカは、頑固だ。ここは、甘えて何かプレゼントを受け取ることにする。

 

「奏太くん欲しいものある?」

 

「ん~?靴かな…?」

 

「じゃあ!靴見に行こう!」

 

 ユリカは、また俺の腕を引っ張って靴屋に向かう。

 

△▼△

 

 

 靴屋に来たのだが、あまり良いのが無かった。

 

「奏太くんに似合うのが無かったね…」

 

「あとでネットで調べて見ようよ」

 

「うん!」

 

 ユリカのアイカツフォンが鳴り出した。

 

「パパからだ。ごめん!電話出てもいい?」

 

「いいよ!」

 

 ユリカが父親と話してる間にマップを見る。かなり広い。お店が沢山あり、1日では見きれない。ハンバーガー屋を見つけてお腹が空いた。

 

「奏太くんパパが何時頃来る?って言ってるけど…どうする?」

 

「お店も見たいところ見たしな…ユリカはどうだ?」

 

「私も全部見たよ?」

 

「ユリカの家に向かおうか」

 

「うん!パパに伝えるね」

 

 ユリカは、そのまま父親と通話を再開した。ハンバーガー食べたいな…

 

「パパとママ、家で待ってるから行こっか!」

 

「おう!」

 

 2人でバイクに乗り、ユリカの家を目指す。緊張してきた。気を引き締めて頑張ろ!




 最近ハンバーガーを食べてないことに気付きました
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