ユリカの家に着いた。ばあちゃんちが、すぐそこにあるのであとで顔を見せに行ってこよう。
「家でかくね?」
「そうかな?」
3階建てだよ!?ユリカってもしかして本当にお嬢様?バイクのエンジンを止めて、駐車場に停める。
「パパ~!ママ~!ついたよ~!」
ユリカが家の中の両親に俺達が来たことを伝える。
「はじめまして、ユリカの父です」
「ユリカの母です」
ん?ユリカが2人いる?
「あ、あれ?ユリカが2人いる?」
「ママと私そっくりでしょ?」
そっくりのレベルじゃないぞ、瓜二つだ…声だってほぼ一緒。背格好も。
「よく間違われますね」
でしょうね
「はじめまして、ユリカさんとお付き合いしております。杉崎 奏太です」
「奏太くんだね、いつもユリカがお世話になってます」
ユリカのお父さんイケメンだな…爽やかって感じ。
「さぁ、中に入りましょ」
ユリカの母親に案内されたのでお邪魔させてもらう。
「奏太くん!私の部屋に荷物置きにいこう!」
「ありがとうね」
階段で上がるのかと思ったので足を階段にかけるとユリカがキョトンとしている。
「奏太くん何してるの?」
「上の階じゃないの?」
「うちエレベーターあるよ?」
「え?」
チーン!というベルの音と同時に扉が開いた。本当に家にエレベーターがある。凄い…初めて見た…。
「ほら!入って!」
「凄い…」
エレベーターに乗り込み、3階に上がる。
「ここが私の部屋だよ」
「ひっろ!」
めちゃくちゃ広い。テレビでかっ!。ベットもでかい!
「ようこそ!私の部屋へ!」
でも部屋の雰囲気は、寮と同じだ。吸血鬼をイメージした部屋だ。
「広いね…」
「でしょ?しかも防音だからお歌の練習も出来るの!」
部屋の隅っこにマイクスタンドが置かれている。ユリカの歌が上手なのは、こういう努力があるからなんだな。
「奏太くん…ギューして?///」
「いいよ…///」
ユリカを抱き締める。落ち着く~と言いながらふにゃふにゃしているユリカ可愛い。
「今日は沢山、くっついてようね!」
「うん!」
「ミーちゃん、大丈夫かな?」
「蘭達に任せてあるけど心配だよね…」
「うん…お利口さんだといいんだけど…」
「あとで蘭に電話してみよう」
「うん!」
ふと気になったので机の上に飾られた写真を見つめる。小さいユリカが沢山写ってる。
「私の写真気になる?」
「見てみたいかも…」
「いいよ!アルバム開こっか!」
ユリカは、クローゼットを開けてアルバムを引っ張り出してくる。
「これだよ!」
「ユリカが小さい…///」
小さいユリカが、今と全然変わらない。変わった所と言えば、身長と胸が大きくなったくらいかな?
「これは幼稚園の時だよ」
ユリカが指を指した写真を見るとお母さんと一緒に撮った写真だ。遊園地で撮影されていてユリカは、ニッコリ笑っている。てか、ユリカのお母さん全然変わんないな…うちの母親みたいだ。
「ロリユリカ可愛い」
「奏太くんってそっちの趣味なの…?」
「そんなわけないぞ!ロリのユリカ、略してロリカが可愛いんだ!」
「いつもより熱が入ってるね…」
そんなに引かないでよ…
「ユリカは、この時から縦ロールなんだね」
「お姫様みたいで可愛いじゃん!」
「確かに」
色んなユリカの写真を見ているが、1枚だけ泣いてる写真があった。
「なんで泣いてるの?」
「これは…小学校に行きたくなくて…泣いてるの…///」
「ユリカ様にもそんな時期があったのですね」
「う、うるさい!血を吸うわよ///」
「ユリカ様モードも良いものだ…」
「奏太って…もしかしてMなの?」
「違うよ!」
「ユリカ様がイジメてあげようかしら?」
ユリカ様モードのイケイケユリカも悪くない。
「俺がイジメてやろうか?」
奏太はユリカをベッドに押し倒した。
「ちょっ!なにするのよ!///」
「ユリカ様をイジメてみたくなった」
奏太くんの目が、いつもと違う。本気の目をしてる。まさか…そのまさか…なの!?もしかして…この時が来ちゃった感じなのかな…?今日は見られても大丈夫な下着を付けてるよね…?///初めてだから緊張しちゃうよ~気を緩めたらユリカ様モードから普通のユリカに戻っちゃうよ…///
「やってみなさいよ…///」
「へぇ~そこまで言うなら…ユリカ様がどこまで耐えれるかやってみようか?」
「私は600年生きてるのよ?経験ぐらいあるわよ///」
本当は全然経験無いですぅ~ユリカ様モードだから強がり言っちゃったよ…///しかも奏太くんには、全部バレてるのに~!
「初めてのくせに…」
ほら~!バレてる~!
「そっちこそ初めてでしょ?」
「言ったな~?じゃあこんなことしても大丈夫だよね?」
奏太は、ユリカのスカートの中に手を入れた。
こ、これってもしかして、触られちゃうの~!?
「えぇ!問題無いわよ…///」
問題大有りだよ~!触られちゃうんだよ!なにやってんの!私のバカ!もうユリカ様やめて、いつもの私に戻る!
そのタイミングでユリカ様から、いつものユリカに戻ってしまった。
「エッチは、私達の準備が出来たらシようよ…///」
「うん…///」
「そろそろ夕方だから晩ご飯の時間じゃないか?お手伝いさせてよ」
「奏太くん下に行こ!」
「うん!」
部屋を出て階段を降りようとする奏太。
「だから、エレベーターあるって…」
「あ!そうだった!」
家にエレベーターなんて無いから、階段で降りようとしちゃうよ。
「家にエレベーターって凄いな…」
「普通のおうちには無いよね」
1階に降りるまで楽チンだ。そのままユリカとキッチンに向かい、手伝いをする。
「何かやることありますか?お手伝いさせてください」
「お客様だから座ってていいのよ?」
「泊めさせてもらうのに何もしないなんて」
「じゃあお願いしてもいいかしら?」
「何すればいいですか?」
「お野菜洗ってもらってもいい?」
「任せてください!」
本当にユリカのお母さん、ユリカだな。この人が産んでるのだから似てて当然なのだが。
「ユリカの事、よろしくお願いします」
「はい!」
「あの子、本当は大人しい子なの。でもアイドルをやる時に吸血鬼になりきっていて、心の負担とか大丈夫か心配なの」
「そうですよね、でも任せてください!僕がユリカを支えます!」
「頼もしいわ」
お母さんの笑った顔がユリカすぎてドキッとしてしまった。
「奏太くん…今…ママに鼻の下伸ばしたでしょ…」
「し、してないよ!///」
ソファから顔だけ出してこっちを見ているユリカ。ジト目でずっとこっちを見ている。
「本当に…?」
「本当だよ!」
「なら良し…」
怖かった…ユリカは、怒ると怖いんだよな…
「ウフフ、尻に敷かれてるのね」
「はい…」
「ママも変なこと言わないでよ!」
藤堂家も中々、賑やかで楽しい。その後すぐに夕飯は出来た。みんなで、ご飯を食べる。お父さんのユリカの話は止まることを知らず、色んな話を聞けた。小さい時の話や家でのユリカなど、奏太はユリカのことが知れて嬉しかった。
「奏太くんは、車やバイクが好きなんだよね?」
「はい!大好きです」
「じゃあ、こっちにおいで」
ユリカのお父さんに連れられてガレージに来た。駐車場とは、別にガレージも持っていて凄い家だと感心した奏太。
「この車知ってるかな?」
ガレージの電気をつけると目の前にはスポーツカーがいた。
「こ、これって!70スープラ!?」
「そうだよ、流石だね」
「エンジン見せてもらってもいいですか?」
「構わないよ」
許可をもらい、ボンネットを開けると、そこには1JZ-GTEツインターボが納められていた。
「すげ~ツインターボの1Jだ…」
「良く知ってるね~感心するよ」
「綺麗に保管してましたね」
「初めて買った車だからね」
それは、大事にするな。しかも見る限り色々とパーツは組まれてそうだ。
「もし良かったらこの車譲ろうか?」
「え!?いいんですか!?ちなみにおいくらで…」
「そうだね…ユリカがお世話になってるから100万でどうかな?学生には、かなり厳しい値段だけど」
「金貯めて買います!」
100万で70スープラが買えるなら安い。今のうちに予約しておこう。買えるのは結構先になるけど…
「よし!それで譲ろう」
絶対に買うぞ!金貯められるかな…
「パパと奏太くんなにやってるの?」
「奏太くんに車を見せてあげてたんだ」
「これ、パパが大切にしてる車だ!」
「奏太くんが買うよ」
「え!?本当に!?」
「今すぐは買えないけど、金が貯まったらすぐに買う」
まず免許取らないとだな。
「これでパパとドライブ行ったよね」
「色んな所に行ったね」
「次は奏太くんとドライブデートだね!」
「ドライブデート…///」
海とか、夜景を見にユリカと行けるのか…ドライブデートの為にバイト頑張ろ!
「色んな所に行こうね…///」
ユリカの顔を見ると、いつも以上に明るい笑顔をしていた。
△▼△
お風呂に入った奏太は、リビングでテレビを見ながらユリカが出てくるのを待っていた。ユリカのパジャマ姿が見たい奏太。ドキドキしながらユリカを待つ。少し眠くなりつつもテレビを見て、なんとか耐える。
眠くなってきた…だが、ユリカのパジャマ姿を見るまでは寝ない!
その時、リビングの扉が開いた。そこには、青の可愛らしいパジャマのユリカが入ってきた。入ってきて、すぐに冷蔵庫を開けてお茶を取り出していた。
俺に気付いてないのか?後ろから抱き締めて驚かせよう!
奏太は、こっそりと近づいてユリカの事を後ろから抱き締めた。
「ユリカのパジャマ可愛いね!」
「そ、そう?ありがとう///」
ん?何だか、ぎこちない返事だな…
「ユリカ…いい匂いがする…///」
「んっ…///」
抱き締めた時に、ふわっと花の香りがした。とても良い香りだ。でも…いつもの匂いと少し違う?家と学校でシャンプーが違うからか!それならいつもと違う訳だ。
「今日は、一緒に寝ような…///」
「あ、あの~奏太くん?私人妻だから…///旦那以外と寝ちゃうと少し問題になっちゃうかも…///でも…どうしてもと言うなら…///」
奏太は驚いて抱き締めていたユリカの母親の事をすぐ離した。
「えー!お母さんだったんですか!?///めっちゃ恥ずかしいー!///」
「少しドキドキしちゃった…///」
「無礼をお許しください」
奏太はすぐに土下座した。ユリカと思ったら…まさかのユリカ母であった。
「奏太くんは、年上が好みなの?///」
「あ、いや、そんなこと無いですけど…でも気になると言うかなんと言うか…///」
「私のこと…また抱き締めてみる?///」
「ユリカに怒られるので…」
なんてことだ…!似すぎだよ!ユリカにバレたら怒られるぞ…
「ユリカなら、もうすぐ来るよ」
「わ、分かりました!///」
あまりの恥ずかしさに、駆け足でソファに戻る。ユリカの母親に対して少し気まずさを覚える。
「お隣失礼するね」
「ど、どうぞ…///」
「ユリカに、こんなイケメンな彼氏が出来て良かったよ」
「イ、イケメンだなんて…///嬉しいです…///」
「本当だよ?///」
なぜお母さんも顔が赤いのだ?ユリカにそっくりだし、大人特有の色っぽさもある。ドキドキしてしまう。
「お、お母さんも、そろそろ寝る時間じゃないですか?休んだ方がいいですよ!」
「もう少し隣にいたいな…///」
何から何までユリカだ…///反応も受け答えも
「ママー!奏太くん取らないでよ!」
扉を開けて、大声を上げてユリカが入ってきた。そして奏太の事を抱き締める。
「取らないよ~ママにはパパがいるからね!」
ユリカの母親はウィンクして答える。
「奏太くんは、私のだもん!」
ユリカ…抱き締める力が…強い…く、苦しい…
「ユリカ?奏太くんが…」
「え!?あ~!ごめんね!」
「だ、大丈夫だよ…ユリカの胸が当たって…」
「恥ずかしいこと言わないの!///」
怒られた…
「そろそろママも寝る時間だから、二人も寝なさいね?」
「部屋に戻るよ!奏太くん行くよ!」
「あ!ユリカ!お母さんお休みなさい!」
「ふふふ、お休み」
ユリカに置いていかれてしまう。急がなくてわ!
奏太はリビングを出る。エレベーターで待ってるユリカに追い付く。
「奏太くん…寝る時いつもよりギューしてね?」
「ユリカもだぞ?」
「うん!」
ユリカの部屋に戻り、色んな事をして夜中まで過ごした。ゲームしたり、お話したり、あっという間に時間は過ぎていった。
「そろそろ寝ようか」
「ぅん…」
ユリカは、眠そうにしている。流石に寝ないとな…
「ほら…おいで…///」
「奏太くんと、ぎゅーしてねるの…///」
いつもみたいに奏太に抱きつく。だがユリカは、すぐに寝てしまった。
「お休み…俺も寝るかな…」
奏太も後を追うように寝た。
△▼△
「朝だ…」
珍しく早起きした奏太。自分の家じゃないのと、隣に可愛い寝顔のユリカがいて起きてしまった。
「とりあえず下に降りて、挨拶するか」
エレベーターに乗り、1階に行く。
「おはようございます」
挨拶してリビングに入るとユリカの母親がコーヒーを飲んでいた。
「奏太くん、おはよう」
ニコッと笑って奏太に挨拶を返してくれる。凄く可愛い。
「顔が赤いよ?」
「な、なんでもないです…///」
「もしかして昨日のユリカと間違えたこと思い出しちゃった?」
「はい…///」
誰でもあんなの恥ずかしいに決まってる。黒歴史だ。
「もう気にしないの!なにか飲む?」
「コーヒーお願いします」
ユリカの母親はコーヒーを準備しにキッチンへ向かった。その時ガチャと扉が開いた。
「奏太くんいた!」
「おはよ!ユリカ」
「今日、桜見に行こうよ!」
そういえば昨日、桜が咲いてる所があったな…
「いいね!行こうよ」
「じゃあ、準備していこうね」
ユリカは、身支度を整えるためにリビングを出た。奏太は、リビングに降りる時に済ませていた。
「お待たせ、コーヒーだよ」
「ありがとうございます」
「気をつけて行ってくるんだよ」
「はい!」
コーヒーを飲んで待っているとユリカが降りてきた。今日もまた、可愛らしい格好をしている。
「さぁ!奏太くん行こ!」
「おう!」
ユリカに手を引かれ、外に出る。道路の路肩にどこからか飛んできた桜の花びらが落ちている。
「私たちも3年生になるんだね」
「ユリカは、大学に行くのか?」
「そのつもりだよ!奏太くんは?」
「整備士の専門学校に通って整備士になろうかな」
「車の整備士かっこいい!」
「そ、そうか?///」
ユリカと将来について話しながら近くの公園を目指す。公園に近づくにつれた桜の花びらが増えてきた。
「そろそろか?」
「見て!桜がすごーい!」
公園に着いて驚いた。桜が満開だ。ヒラヒラと落ちてくる桜がとても美しく見える。
「綺麗だ」
「だね!今日奏太くんと見にこれて良かったよ」
「屋台あるから何か食べようか」
桜を見て楽しむのも楽しいが、食べ物を食べながら見るのも楽しい。焼きそばを食べたり、クレープ食べたりとユリカとの思い出が少しずつ増えていく。
「クレープ美味しくて2個食べちゃった」
「奏太くん食べすぎだよ」
「少し遠回りして帰ろうか」
「だね!」
公園の中をぐるっともう一周見て回り、ユリカの家へと帰る。帰り道では、今年中にしたいことを話し合っていた。
「じゃあ、夏にそこ行こっか」
「楽しみ!」
そろそろユリカの家に着く。楽しかった休日も終わりを向かえようとしている。
「ただいま戻りました」
「二人ともお帰りなさい」
「ママ、桜すっごく綺麗だったよ!」
「良かったわね」
こんな可愛い彼女と桜を見に行けるなんて夢かと錯覚してしまう。
「奏太くんそろそろ帰るの?」
「明日学校だしな…でもバイトあるからスターライトには夕方行くよ」
「明日、お仕事だから私も夕方ぐらいに学園に帰るね!」
「また明日だな!」
「お荷物取りに部屋に戻ろ!」
荷物を取りに部屋に戻る。着替えなどが入ったバックがユリカの部屋に置いてあるのだ。部屋に入って、荷物をまとめる。その時、後ろからユリカが抱きついてきた。
「奏太くん…離れたくないな…///」
「俺もだよ…///」
「最後に…ちゅーして…///」
奏太はユリカのお願いを聞く。そっとユリカの唇に自分の唇を重ねる。
「ちゅーすると…奏太くん大好き~!ってなるの!」
ユリカのその一言が可愛すぎる。
「ユリカお泊まり楽しかったよ!また明日な!」
「外まで見送るね」
ユリカと外に出る。駐車場に泊めてあるバイクに荷物を載せ、エンジンをかける。
「奏太くん!また遊びに来てね」
「はい!」
ユリカの母親も見送りに来てくれた。
「奏太くん明日ね~!」
「おう!」
奏太は藤堂家に別れを告げ、帰路に着く。
とても楽しい休日だった。大変満足。こうやってユリカと楽しいことをたくさんやりたいな…
△▼△
家に着いた奏太は、ユリカに無事着いたことを連絡した。
久々の家って感じがする。
「ただいま~」
「おかえり…奏太…」
「おい…どうした…」
母親が死んだ魚の目をしている。どうしたんだ?
「ママも…ユリカにそろそろ会わないと…栄養失調で死ぬ…」
「あー…はいはい…近いうち連れてくるよ」
「え?ホント!?やったわ~!美味しいケーキ用意しなきゃね!」
回復早いな…明日も学校だから早めに休んでおこう
遅れてすみません 仕事がめちゃめちゃ忙しいのとバイオハザードを買ってしまいました